コラボ編を頭に移動させました。
これで見やすくなったハズ……
side ユウキ
「……あっれぇ〜?」
メテオラとギルドホームのリビングのような所で話していると、ゼータがキョロキョロしながら何かを探し始める。
「どうしたんだゼータ?」
「いやさ……私の片太刀鋏知らない?」
「見てないが……無くしたのか?」
「それがそうらしくてね……何処だろ?」
「ちょっと前まであっただろ? どこか探したら落ちてると思うがな……探して見つからなかったらまた言ってくれ」
どうやら、ゼータは武器を無くしたみたい……確か、レアドロップのハサミのかたっぽだけみたいな形のやつだったはず。
「ボクも見かけたら教えるね!」
「その時はよろしくー!」
そう言ってゼータは、また別の場所を探し始める。
……早く見つかるといいね。
「それで……ユウキの武器だったっけか?」
「うん……そろそろ、
メテオラの前に今まで1年以上使ってきて、汚れや欠けが目立ってきた武器を置くと彼は鑑定を始める。
「……なるほどな。これだと……確かにちょっと耐久とか火力が心もとないかもな……リズあたりに見繕ってもらうか」
やっぱり……流石にもう限界が近いか……今まで使ってきたから、愛着はあるけど……これからのことを考えたらそろそろ変えどきかな? っていうか……
「メテオラも、鍛冶スキルカンストしてるんじゃなかったっけ?」
なんでそこでリズの名前が出てくるのか、疑問に思う。
「……まぁ、カンストはしてる……だが、あくまでも俺は趣味程度しかやらないからな。
やっぱり数値抜きに、その道極めてるの方がいい……カンストしてても、武器を作る素材を知らなかったら意味ない」
「……なるほど」
……こう言ったけど、本当は疑問に感じていた。
本当は素材と、スキルがあれば武器は作れるはず。
それにリズから聞いた話だと、素材のこととか知ってないと、スキルのカンストは出来ない。
ボクは……メテオラのついた嘘に心の引っ掛かりを感じた。
────―
────
──―
──
―
「──―と言う訳だ、リズ。頼んでもいいか?」
「もちろんだよ! 私に任せてね、ユウキ!」
「まさかの同時に来るとは……でも態度が全然違わないか?」
「あんたみたいに武器は雑に扱ってないからね!」
「うっ……」
場所は変わって48層にあるリズベットの店……初めてこの世界に来たときは、もっと低層で店を構えてたけど、攻略が進むにつれて、もっと大きい店をここに構えるようになったみたい。
キリトも同じタイミングで、武器を購入しようとしていた。なんかちょっと仲が悪いみたいだけど……
そんなここでメテオラが事情を説明したら二つ返事で頷いてくれる。
「じゃあ、俺はこれで……」
「ありがとね、メテオラ!」
「……ああ、それと一つだけ。
「スライム……わかった! 気をつけるね!」
「……またな」
短く答えたメテオラは、店の扉を開けてボクたちから遠ざかっていく。
その後ろ姿を見て、リズベットは首を傾げた。
「キリト……メテオラにさ、変な
「……そういえばなんとなーく、メテオラの真っ白な服が灰色になってきたような……ユウキ、なにか知ってたりでもするか?」
……心当たりはない、かな。メテオラに心配させるような事はしてないはず。というかそもそも最近会うこと自体…………あっ……
「最近、メテオラの姿を見かけないんだ……昨日、来てくれたのもメールで連絡してからだったし。
いつもは、一緒に行動してたのに……」
「……
月夜の黒猫団……サチのいるギルドのところね。一時キリトが入ってたっていうことは聞いてたけど……というか……
「……逃げる?」
「何かを忘れようとしてるときの素振りに似てる……実体験だから、よくわかるな」
「じゃあ、メテオラは何から……」
メテオラが逃げたいこと……想像もつかないや。
そして、今まで考えていた事はリズの次の一言で全て吹き飛んだ。
「……なんというか、ユウキも結構成長したんじゃない? 想い人もできたみたいで」
「……ふぇぇええっ!?」
ぼ……ぼくがメテオラを……!?
ないないないないっ!
…………って言い切れないボクがいる……
「俺はその組み合わせいいとは思うんだけどな?」
「……まだ早いよっ!」
メテオラより2歳年下の14なのに、早すぎるって!
……でも、普通の高校生中学生とかだったら、みんなしてることなの、かな?
「でも早くしないと、結構狙ってる人多いからな……カンザとか、アルゴとか……ゼータはあれどうなんだろ……? あれは友達以上恋人未満って感じだから発展は……いや、分からないな……」
い……以外にライバルが多い! 競争倍率が3倍以上もあるなんて……!
「うぅ〜……な、ならキリトはどうなのさ!」
「……俺っ!?」
「今までだったらサチ一択だったけど、最近じゃあアスナと……ミトとも結構いい感じになりそうじゃない?」
あんまり話題にはなってないけど、ミトも結構キリトに贈り物してるって聞いてるからね……!
でもいつの間にミトはキリトに好意持ち始めたんだろ?
「っ……自覚してないわけじゃないけど……」
自覚してたの!? それはそれで問題だよ……
……このことはあの3人に伝えないほうがいいのかもね。
「……結構罪な男だね」
「こういうこと……は、初めてだからどうしたらいいかわからないんだよ!」
「いつの間にか、黒ボッチから伊藤誠になりかけちゃってるよキリト……」
伊藤誠……確か最後は恋人に刺されるっていうネットでおもちゃにされてる人か。
それに近いって、まずいよキリト……
「誰だよ……でもなんとなく、そいつになったらいけないことはわかった」
本人は知らないみたいだけど。
「そんなキリトは誰に想いを寄せてるの?」
「……それはまだ自分でもわからない」
「「うわぁ~……」」
とっても曖昧な回答で誤魔化してきたね……まだまだ3人の恋はどこまで続くか、気になる。
ところで、メテオラは誰なんだろ……誰か特定の人が好き……っていう情報はないし、誰に対してもほとんど同じように接してるし……
「キリト、メテオラは誰が好きって言ってた?」
「……初恋は、年上の人って言ってたけど……もう逢えないかもしれないから、諦めてるって言ってたぞ。今も特にいないって」
年上の人……? けど今はいないっていうことは、まだ可能性は……
「……もう! 惚け話は終わり! こんな話をしに来たんじゃないでしょ?」
「あっ……そ、そうだったな。じゃあ頼めるか?」
「キリトは一本、ユウキは……」
「二本お願い!」
「合計三本……攻略組レベルの武器、それも片手剣はあいにく作ってなかったからなぁ……いい素材も最近手に入らないし……」
リズがウィンドウを広げてウンウン考えているのを見ていると、キリトの背中に目が行った。
キリトって今、別の武器持ってるよね。背中に持ってるし……もしかして、ボクと同じで……
「もしかしてだけど……キリトもさ、『二刀流』のユニークスキル持ってない?」
「っ……なんでそれを知ってるんだ?」
ボクの言葉に驚いたのか、一瞬肩を震わせたキリトは小声でこちらに尋ねてくる。
「ボクもおんなじの持ってるからもしかしたらなーって思って」
「……いつ、それを入手した?」
「65層のフロアボス倒したときに、出てこなかった? ほら、同時に敏捷値がカンストした時だよ?」
メテオラは他の値に振ってたから、その次のフロアでカンストしたって言ってたけど……全部の数値が。
……ボスによったら全てのステータスが勝っている時もあるくらい。
「あー……ユウキ、俺の知る限りこのスキルを持っているプレイヤーはいないと思う……だからあまり、言わないほうがいいとは思うな」
「やっぱり……カンザとかメテオラもそんな知らないって言ってたし、そっちのほうがいいのかもね」
「……ユニークスキル? 2人で何を話してるの?」
「素材なかったから仕入れないと……」と言いながらキリトとの話を聞いていたリズはカウンターから身を乗り出してこちらに聞いてくる。
「ちょっと前に手に入れたスキルの事でね……剣二本のスキルが使えるようになるだけだよ」
「だけって……それだけでも十分なアドバンテージだぞ?」
たしかに威力とかは上がるけど……メテオラみたいに、片手ずつで別々のソードスキルすればほとんど同じだし。
「便利なスキル、私もほしいなぁ……鍛冶とかだったら、素材の錬成をしやすくするとかかな?」
「リズなら、それがいいかもね」
「だね……それで、素材がなかったから、仕入れないといけなくて……55層に、いい素材が手に入るっていうところがあるんだけど、私のレベルじゃ取りに行けないな……」
「55層くらいなら、大丈夫だよなユウキ?」
「お願いしたのはボク達だからね……もちろんだよ!」
55層のあのドラゴンの……そういえばあれドラゴンの体から取れるって聞いたことあるけど……
────―
────
──―
──
―
寒い寒い55層でドラゴンに吹き飛ばされたリズを追いかけて、ドラゴンの巣に落ちてそこで、水色と赤みがかった水色のクリスタライト・インゴットという鉱石を2個回収して……そしたらドラゴンが降りてきたからそれにしがみついて空から落ちて…………
「あたし、キリトのこと好きー!」
「なんだってー?」
リズがすっごいキリトの事を好きになってるんですけど?
なんなら、空から落ちてる途中にボクの真横で告白までしてたんですけど??
でもキリトは聞こえなかったって、どうなってるんですか???
そして……
「私ユウキと買い物してくるのでごゆっくりー!」
アスナを見て失恋しかけてるってどんな即オチ2コマ????
「まぁまだ決まったわけじゃないし、まだまだこれからだよリズ……」
「……そう、だね。それよりもユウキの武器、あと一つの素材回収できなかったね……」
回収できたクリスタライト・インゴットは2つ。一つはキリトのダークリパルサーっていう武器になって、もう一つの赤みを帯びた方は『紅桜』っていう日本刀みたいな武器になった。
どっちもリズの傑作って言い張れるほどの出来になっている。もちろんランクは伝説級……メテオラのナックル? あれは伝説級以上の
「どこかに素材が転がって…………
ナニコレ?」
突然何かを見つめてリズが止まる。
「どしたのリズ? なにか面白いものでも……」
彼女が見ているであろう物体は左前に転がっていた。
全身銀色の形だけでいえば、ランスみたいな形をして、大きさは僕たちと同じくらいの大きさ……
それに加えて、なにか変な音も聞こえるしよく見たらちょっと動いてる。
……うん、たしかにナニコレ。だけど、その表示だけはわかる。
「モンスター?」
それにそのモンスターのレベルが……
「
昨日見たメテオラのレベルと同じ!? どんな奇跡……けどそれと同じで……その分強いってことだよね!
「なんで圏内に……モンスターがいるの?」
「それよりもリズっ! ここから逃げて!」
「キリトたちを呼んでくる!」
最悪でも、リズが逃げるまでの時間稼ぎを…………
…………
……
……あれ? その場でさっきから動いてないね?
「「ユウキ!!」」
フリーズしてたみたい……だけどキリトとアスナがこちらに来るまで、そんな長くなかった。
「こいつが、リズの言ってた……レベル高いな!?」
「ユウキ、ダメージは?」
「そもそもあっちが動いてないから何にもないし……相手はちょっとカタカタ震えるくらい?」
銀色で動いて、ちょっとだけ形が変わる…………金属色のスライム?
「メテオラの言ってたスライムって、あのこと……?」
思ったよりスライムみたいな見た目じゃないけど……
ピョン
……ん? いまこれ跳ばなかった?
「跳ねた、ね……?」
「……ユウキの何かの言葉に反応しなかったか?」
「さっきのこと、もう一回言ってみてよ!」
「う、うん。メテオラの…………」
ピョンピョン
……またその場でぴょんぴょん飛び跳ねた。
これ、メテオラの単語に反応してるね。
「なんだか分からないけど……メテオラって言えば喜んでる、のかな?」
刹那……開ける動作もしてないのに、勝手にウィンドウが大きく開いた。
そこに書いてるのは……
【『ELS』(Lv.264)をテイムしますか?】
「「「えっ……?」」」
テイム……? この状況で?
「メテオラって3回言えばテイム出来るの……? どんな条件よ?」
「取り敢えず……YESでいいかな……?」
「それでこいつが敵じゃなくなるなら……やったらいいと思うけど……」
YESのボタンを押すと『ELS』と言う名のその金属色のモンスターは僕の周りを飛び回り始めた……飛べたんだね。
そのモンスターのカーソルはレッドからグリーンになってる……これでこの子が、私のテイムモンスターになったってこと?
「これで私もビーストテイマーに……」
「なった、みたいだな」
……あんまり実感わかないけど、シリカと同じになったってことかな?
「それ……うん? なんて言ったらいいの……その子、でいいかな? その子、何ができるのよ?」
「それは気になる、何かやってみてくれよユウキ!」
いきなり仲間になったけど……今一番あってほしいのは……
「剣になってくれたり……どうしたのELS?」
プルプルと震えだしたELSは突然、色と形を変え始める。
いやいやまさか……
「……剣になるのか?」
「そんな都合のいいこと……」
「「「……あっ」」」
…………あったね。眼の前に『ロストコード』っていう武器がでてきたよ。
「なんか普通にかっこいいの出てきたんですけど?」
「……俺もELS探そうっと」
この後、これをリズに見せたら泡を吹いて倒れた。
最後の言葉は、「アームドアーマーに次ぐスペック……」だったね。
もう一つ……一つだけ言ってもいい?
なんでこうなったの?
……まさかのELS参戦。メテオラと同じレベルの意味は……?
次回はラフコフ戦です。
……そろそろ、台風になりそうですね。
最近、小説の頭に乗せている誰かの1幕は……
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アリ
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ナシ