もちろん、ゼータやカンザ、キリトにアスナ……他のみんなもフル活用で活躍するのでお楽しみに。
他にも救援キャラも出す予定です……
「スネーク……今度は貴方を助けることになるとは……」
……ちょっと早いですって師匠さん。
一年戦争時のとあるジオン軍兵士の手記
【現在、一番の撃墜スコアを持っているエースパイロット……コロニー落としの英雄と呼ばれているオジロ少佐と今日会うことができた……一時期体調が優れていなかったらしいけど、全然そんな様子はない】
【……オジロ少佐の近くにいたとき、なんかいろんな人の声が聞こえた気がするけど……周りにはそれほど人がいなかったはずだ。あれは一体何だったんだろう……】
────―
────
──
──―
side キリト
ラフコフの本拠地である結晶の洞窟を前にして、作戦会議以降話す素振りを見せなかったメテオラが口を開いた。
「一度だけ警告しろ。少しでも抵抗する素振りを見せたら躊躇うな」
「……そこまでする必要はあるのか?」
「相手は俺たちが差し伸べた手を切り刻んでくる可能性がある……命が惜しかったら、戦場では余計な情はいらない」
……確かに、そんなことはあるのかもしれない。けど……
「それでも……俺は俺のやり方でやらせてもらう」
「……忠告はしたからな」
そしてメテオラ一番最初にが洞窟の奥に入った瞬間、結晶の裏からカーソルがオレンジのプレイヤーが彼に飛びかかる。
「ラフコフが来たぞ!!」
……先読みされてた!? 一体誰が情報を……
「メテオラさんくるぞ! 全員戦闘態勢!」
ディアベルの掛け声で討伐組軒が引き締まることがわかる。
だけど、メテオラだけは構えもせず……
「一度だけ言う…………
武器を今すぐ置け」
『っ……!?』
…………なんだよ、今のは……敵も味方も、全員が固まっている……これはなんで……!?
凍りつくこの場の空気……
「……誰に向かって喋ってんだぁ!」
その仮初の均衡を破ったのは、相手側だった。
「仕方ない……状況を開始する」
一瞬姿がブレたかと思えばオレンジプレーヤーは宙を飛んで後ろに飛ばされていた。
今の一瞬でメテオラが殴ったのか……
「ゴハァッ!!?」
メテオラは殴り飛ばした相手を追いかけるように駆け込んでいく。
「っ……メテオラはんに続けぇーっ!」
「「うおおぉぉぉおおお!!」」
こちらもハッとしたキバオウの掛け声で、討伐隊が洞窟になだれ込んでいく。
ラフコフ討伐戦が……始まった。
「掛け声は私がしたかった……」
……ドンマイ、ヒースクリフさん。
────―
────
──―
──
―
「武器を置いて降伏して……お願い」
「あ、ああ……」
ゼータに追い詰められたオレンジが、両手を上げて膝をつく。
……そしてカンザが後ろで両手を縛って、また立たせる。
「外にも人がいるから、そのまま歩いていって」
「悪かった……」
「そう思ってるなら……もうこんなことしようとは思わないでね」
そう言ってオレンジプレーヤーが歩き出したことを確認した後に、カンザとゼータはユウキと合流して次なる敵に向かって走っていく。
そしてその横では……
「パワー5、スイッチ!」
「お縄につきな! 悪党ども!」
ガラハドが敵の攻撃を盾で弾いた隙に、パワー5のハンマーで豪快にに打ち上げる。その該当するラフコフの構成員は、ドゴォッと言う音とともに天井に突き刺さりスタン状態になった。
「……今のがボールだったら場外ホームランだったな」
「ふぐっ!?」
そう言いつつ彼が上に転移結晶を放り投げると、その結晶はきれいにオレンジプレイヤーの股間に当たって砕ける。
かっ飛ばされたそのプレイヤーは、なんとも情けない声を上げながら黒鉄宮へと送り出された。
「やるな、パワー5!」
「そっちこそ、いいパリィだったぞ!」
そしてハイタッチする二人……すごい現場をみたな。プレーヤーってオブジェクトにつきささるのか……
「筋力値極フリだとそうすることもできるのかよ……」
「ああやって動けなくしたら元から降伏してるようなもんだろ?」
「……そうだな」
殆ど一方的にスタンにして、黒鉄宮に送り込んでる……メテオラの意向にはあまりそぐわないかもしれないけど、これなら確かにキルすることにはならない。
「というかリーダー、本当に一言だけで判断してるじゃねえか……」
「……あれか」
もし一言で投降したら、そのプレイヤーの武器をすべて捨てたことを確認してから黒鉄宮行きの転移結晶を渡す。その間に攻撃せんと近づいてくる別のプレイヤーがいようものなら、躊躇わずにナックルで殴り倒し、腕と足を念入りに潰す。
もし投降しなかったり、投稿したように見せかけてメテオラに攻撃しようとしたら……
「……地獄で罪を償え」
「や、やめっ」
……今みたいに躊躇うことなく人の命を奪っている。
最初に殴り飛ばされたやつだけはもうっかい聞いて、投降してたけど……あれは?
「メテオラの後ろについて行ってるのは……イーライとシャアか?」
「……だな」
遠くでは、薙刀のような得物と片手斧を持ったシャアと、火炎瓶とナイフを持ったイーライが、そんなメテオラの後に続いて敵を殺さないように攻撃している…………なんでシャアいるんだ?
けど戦えてるなら……まぁいいか。
「……いつも人助けをしてるリーダーが、ああなるなんてな……」
「ほんと、なんであんなにキルすることに躊躇いがないんだろうね?」
ほんとに……殺し慣れてる、と表せばわかるだろうか。
そういえば、戦闘が始まってから30分以上は経つけど……
「ちょっと話は逸らしてもいいか「「いいぞ(よ)」」……二人は今のとこ、何人捕まえた?」
「俺とガラハドで……さっきので四人だな。その中の一人は……」
「ファイブ……そういうことは後にしようぜ。今悔やんだら敵が狙ってくる」
「……そうだな」
二人も……しょうがない状況だったんだろうか。
俺もすでに一人、暴れてるプレーヤーにとどめを刺した……二人を習って色々考えるのはあとにしよう。
「あれ……メテオラさん、頭痛いんですかね?」
「ん……そんなことがあるのか?」
メテオラの方を見ると確かに……俺の何十倍もしているだろうメテオラは一人キルするごとに、ナックルを持っていない手で頭を抑えている。
「あれは……悩んでいるのか?」
「……だろうな、非常にリスキーな状態だ」
……マジかよ…………というか、今の声は? ガラハドでも、パワー5でもない声だったが……
「「「今の誰だ?」」」
「おっと……すまないな、いきなり話に割り込んで……」
3人が後ろを振り向くと、そこにはパワー5にはちょっと劣るけど、それでも十分ガタイのいい男性がメテオラの様子を同じく見ていた。そんな彼の手には剣の途中から折れた、奇妙な武器を手に下げている。
後ろにはさっきこのプレーヤーがやったのか、全身を縄でくくられた状態で気絶しているプレーヤーの姿も見えた。
「……君は誰だい?」
「俺は猫z……じゃなくて、キャルゼイル・ボム・アルクセイム。気軽にキャルとでも呼んでくれ」
パワー5の問に答えたキャルゼイム……聞いたことのないネームだけど、何かこれといった怪しい様子はない。
敵……ではなさそうだな。
「あんたあんまり聞いたことのない名前……攻略組か?」
「……偶にな。始めたときから無所属を貫いてるから、知ってるやつは少ないだろうけど、一応参加はしてる」
ガラハドの質問にも……嘘を言っている様子はない。だとすれば純粋に話をしたかったプレーヤーか……
「それで……君たちの名前は?」
別にそれくらいの情報なら、教えても構わないか。
パワー5とガラハドにアイコンタクトを取ると、二人とも頷いた。
「俺はキリト、こっちの盾持ちがガラハドで、ハンマー持ってるのがパワー5だ……それで、なんでメテオラの事を……」
「見ればわか……どうしたんだガラハド?」
話を不自然に止めたキャルゼイムは、彼の方を向いてないガラハドに気がつく。
……ほんとに何を見てるんだガラハド?
「あのー……メテオラ、気づいたらここのボスみたいな奴らと戦い始めてるんですけど?」
焦っているガラハド視線の先には、いつの間にかジョニー・ブラック、赤目のザザ、そしてPoHを相手とっている
このちょっとの間で何があったんだよ……1分前までは何処にもいなかったはずなのに……
「……とりあえず援護に行きますか」
────―
────
──―
──
―
side キャルゼイム
「特に能力や特典なしで、あの実力なしなのかよ……」
突入直前のメテオラの気迫が凄かった時はなんとか平静を装っていたが……なんだよあの滲み出るオーラは……服の中で冷汗かいてたぞ……
視線の先にあるのは、傍若無人に敵という敵を殴り倒し、時にはキルも躊躇わずしているメテオラの姿。
フィジカルで言えば、俺が『死神』の奴らを率いてた時以上は確実……いや、あの異世界の俺でも勝てるか怪しいな?
「仮想空間でも、起きてることはモンスターとソードスキル以外現実と変わりない……まぁ人がプレイしてるから当たり前か」
メテオラという一個人に興味があって、アクアじゃない別の神様に頼んでこの世界に転移させてもらっている。
転移したときにはもうSAOというデスゲームは始まっていて、そこにお邪魔させてもらった。周りからは正気かって言われたけど……そんなこと些細なことだ。もう一人連れてきたというか、ついて来たあいつも……
俺の小説を読んでくれてる人は察しているかもしれないが……事実、無断で勝手にカズマたちを置いてきた。早く戻ってこいだの寂しいだのという言葉がアクア経由で伝えているのかカズマの言葉がたまに頭に響く。
そのことからはそっと目を逸らそう、うん。あっちの世界に戻ってくる時間をあっちを出発した直後にすれば問題ないしな。こんなにいろんな話が混じった面白い世界……まだまだ戻る気もないし。
「彼、アクアが管理外世界を幾度も歩いてきた、俺と年齢が近いイレギュラーみたいなことを言ってたけど……」
ふと目をメテオラに傾けると、彼が投降しろと警告しても止まらないオレンジプレーヤーをキルするたびに、彼にまとわりつく『靄』がより黒く、濃くなっていってる。
あれは……死霊か? だとしたら、なんて数を持ってる……殆ど体を乗っ取られかけてるじゃないか……
「……なるほど、あの様子じゃあ神様達がビクビクするのも無理もない」
神様何度も聞き返してきたからな、あんた正気かって。もちろん、大真面目だよ。
「一体何人殺して、その人数分の意思を受け止めたらああなるんだろう、な!」
「へぶぅっ!?」
……気づいてないとでも思ったかい?
後ろからコソコソと近づいてきていたラフコフ所属のプレイヤーを峰打ちし、気絶状態にさせる。
あとは縛って、誰かに回収するように言えばいいだろう。
ふと視線を正面に戻すと……一人は全身を黒で固めているプレーヤー、一人は大きな盾を持ったプレーヤー、もう一人はその人の身長並にある巨大なハンマーを持ったプレーヤーの三人がメテオラの話をしている。
……彼らにも、一応伝えておいたほうがいいか。
「あれは……悩んでいるのか?」
「……だろうな、非常にリスキーな状態だ」
……多分この戦いが終わった時、もう一回戦う事になるだろう。
いよいよお空が黒く……降ってくるのは雨か、雹か……はたまたは……
あと少しでわかるでしょう。
最近、小説の頭に乗せている誰かの1幕は……
-
アリ
-
ナシ