SAO 白き隕石の軌跡   作:どこぞの機械好き

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ええ。艦これ初めて2週間で74レベになるほど1−5を千回、回して明石をドロップさせて爆速で2−4特攻して爆散した訳じゃありませんとも。

……すみません。


第31話 実りきらず、恋

 side メテオラ

 

 キリトが血盟騎士団に入団してからというもの、ヒースクリフに数日に一度の頻度で話はしているが、今日の帰り際に……

 

「オレンジギルドと関わりのあるやつを探してくれって言われてもな……」

 

「払いはいいし、特に危険はないし……別にいいじゃない」

 

 血盟騎士団内部に、そのような輩がいるそうだ。なんであんたがしないんだと聞いたが、団長だと表立って捜査はできないらしい。その話の場にたまたまいたゼータも手伝うと言ったので、こうして連れてきた。

 目星としては、アスナの元護衛であるクラディール……今いるフロアで目撃情報があったから、こうやって谷間の上部を歩いているのだが……

 

「……見事に見失ったな」

 

 ゼータが張り切って今日は勘が冴えてると言うので、彼女に一任したのが間違いだったか……? 

 

「きっとこのフロアにはいるはずだから……たぶん」

 

 ゼータが索敵スキルを起動し、プレイヤーの位置を探しながら周囲を見回す。

 

「ん? ……ちょっと高いとこからそこを見たいな、あたし持ち上げてくれないメテオラ?」

 

「りょーかいっと……よっ!」

 

 何回か首を回したところで、不審な場所を見つけたようだ。

 腰を抱いてゼータを持ち上げる……体にあたっている絶壁に近い彼女のそれは、そんなに思うところがない。

 けど恐らくこれを口に出したら半殺しにされる。うん。

 

「よいしょっと……あそこでなにか動いたような…………えっ!?」

 

「……どうした」

 

「どどどど……はわっ!?」

 

 ゼータがある一点を凝視して、素っ頓狂な声を出して質問するごとに呂律が回らなくなっている。

 

「どうなったんだ、ゼータ? ……落ち着いて話してみろ」

 

「キリトがクラディールを……キルした…………んで」

 

「んで? 何が「メテオラは見るなぁ!?」いだぁっ!?」

 

 首を回そうとすると、顔を真っ赤にしたゼータからビンタをもらったが……何が起こっているかは見ることができた。

 容疑者死亡で事は終わり……かと思えば、キリトとアスナが口づけをしている…………どっちから告白したのやら。

 

「はぁ……やっとこさ、一段落ついたのか」

 

「メテオラはあれを見て何も感じないわけ!?」

 

「……別に?」

 

 特にそんな場面を見ても何も思わない事を言っただけで、はぁ~っと盛大に大きなため息をつかれた。

 

 

 

「ちょっとまずい……かな?」

 

 イチャイチャしているキリトとアスナの死角からこそこそと近づく複数のオレンジプレイヤー……おそらくはクラディールのラフコフ側の下っ端だろうか。

 彼らにとっては脅威だが……上から見たら色々と丸見えだ。

 

「……処すか?」

 

「言語道断……メテオラ、頼む!」

 

「行くぞぉ!」

 

 少し上に放り投げたゼータの足を俺の上げた両手に持ち、目標の方向へ力任せにぶん投げる。

 この前の質量兵器(マスブレード)よりかは幾分か軽かった。

 

「人の恋愛を邪魔するものは……

 

 ゆ る さ ん!」

 

「「ぐぁば!?」」

 

 隕石のように降り注ぐ1人のプレイヤー。その着弾地点にいた悪党は一瞬のうちにして伸びる。

 奇しくもその攻撃は……何処かで見たことのある、仮面をつけたあるやつに似ていた。

 

 砲弾が(ゼータ)目標に着弾して他に敵がいないかを確認してから、自分もゼータの近くに降り立つ。

 

「そういうのは……もうちょっと周り見てからしろ」

 

 殆ど見てたからな? と付け加えると、元から赤かったキリトとアスナの顔がさらに茹で上がる。

 

「え……えっと……」

 

「メテオラとゼータ!?」

 

「はいはーい、私ですよー!」

 

 この状況をわかったうえで、テンションが高い……かと思えば、よくよく見るとゼータの額に青筋が浮かんでいるのが見えた。

 リア充になったあの二人が妬ましいのというのか……

 

「なんでここに……!?」

 

「団長の依頼で、オレンジギルドと関わりのあるやつをとっちめてほしいって言われたんだが……もうやっちゃったか……一応何があったかを教えてくれ」

 

 話を聞けば、クラディールの腕にはラフコフの入れ墨があったそうだ。捕まえて黒鉄宮に入れたところで、更生の余地はなかったと見える。足元で転がっている下っ端の腕にも、それらしきものはついていた。

 

 他にもいるかも知れないという可能性は棄却できない……一応こっちのギルメンにも注意するように言っとくか。

 

「最近の態度を鑑みても、あれはちょっと極端すぎる気もしないけど……」

 

「オレンジプレイヤー全員がクラディールみたいな性格はありえないだろ」

 

 俺はエギルの店で最初で最後に会ったことしかないから、ついさっきまで一緒にいたキリトとアスナよりも詳しくどうこうといえる立場じゃないんだが、おかしなやつだなぁ……とは感じでいた。

 どこぞの「ペイーン!」と叫んだりする蜂使う奴とか、ナニカサレタやつみたいだな……と。

 

「そういや……メテオラって周りの人の死も感じるんじゃ……」

 

 ゼータのふとしたつぶやきを聞いた二人はさっきまで赤かった顔が一変、サーッと青ざめていく……まだ危惧してるのか。

 

「……その、また前みたいに死んだプレイヤーの怨念は」

 

「また抱えてここで暴走とかしたら……」

 

「まぁ大丈夫でしょ。それに関してはメテオラはもう問題ないって前に言ってたし、ね?」

 

 此方を向いて確認してきたので、間違ってないと首肯しておく。

 

「……あとはごゆっくり。私達はこれ以上見ないよ」

 

 何か言いたげなふたりを後目に、この場には無粋な人間は退場する。

 このことが知れ渡るのも、言うて時間の問題か……

 

 ────―

 

「……ああ言ったけど、ほんとに大丈夫なのメテオラ?」

 

「問題ない……いまでは、この通り」

 

 団長へ依頼の結果を伝えに行く道中、ふらふらと胸元に寄ってきた黒い靄を……VNで握り潰す。

 それ自体は実体のない概念みたいなものだが、現状はこうやって一つ一つ潰すイメージを持ったほうが、まとわりつかれることはないとわかった。

 

 もう……これ以上は、迷惑をかけさせる訳にはいかない。そう心に決めたんだ。

 

「それはそれとして……ほーんと、なんで私の周りばっかりカップリングができるのよ!?」

 

「……知らん」

 

 ユナとノーチラスとか、ガラハドとナフィラとか、鎌使いのミトさんって人とオセロットとか……とゼータは指折りに数え…………っておい待て、最後!? 

 

 ────―

 ────

 ──―

 ──

 ―

 

 side ザ・ボス

 

 プレイヤーの希望の星である攻略組メンバー二人の結婚は、瞬く内にSAO内のプレイヤーの耳に入った。

 そしてここにも……

 

「あなたが、メテオラさんから来るって言われた……」

 

「そうだな。私があいつから頼まれた」

 

 実りきらなかった恋……それを悲しむ一人の女性プレイヤーを宥めようとすうるも、何をするべきかわからずにオロオロしている同ギルドの複数の男性プレイヤー。

 なんで私に話を振ったのか……もっとまともなやつがいるだろうに。

 

「なんて声をかければいいか分からなくって……」

 

「……私も、特に気持ちの整理をする方法くらいしか心得てないが」

 

「それだけでも教えていただければ嬉しい限りですよ!」

 

 ……なるほど。そういう事を教えてやりたいがために、私をよこしたのか。

 どうせ、スネークも別の世界では数えるのが億劫になるほどの女を誑かしてきただろうに……

 それともなんだ? 息子のシャラシャーシカ(オセロット)が付き合い始めたくせに私はまだいないという皮肉もこもっているのか? 

 そう考えると……少しイライラしてくる。

 

「気持ちの整理がつくまで、そっとしておくのも一つの手だがな……」

 

 カツカツという、底が硬い靴と地面の板材がぶつかる音を響かせながら、調理場へとその体を動かす。

 

「少し機材を借りるぞ」

 

「あ……はい。どうぞ自由に使ってください」

 

 湯を沸かし、持ち合わせのココアの味がするインスタント粉末を容器に入れてスプーンでかき混ぜて……この時に、この世界における牛乳に当たるものを注ぎ入れるのを忘れない。こうすることで、熱さとまろやかさが出る……私の好みの味だ。

 

「まずは何も言わずにコレを飲め…………少しは落ち着いたか?」

 

 サチという女性プレイヤーは何も言わず、泣きはらした目で私の入れたそれを見つめて、ちびちびと啜る……口から離せなくなった上にその顔は……気に入ったな? 

 

「あいつらが結ばれた以上、サチにできることは二人の応援くらいだろう……それ以外でどうして悩むことがある」

 

「それは、わかってます…………けど……悔しいんです。こうなるまで、何もできなかった自分が……」

 

 聞いていて非常に口の中が甘酸っぱい……かつて、シャラシャーシカを我が身に宿したときよりも、甘くて酸っぱい感覚だ……

 こんな、色々な経験ができることも……幸せなのだろうな。

 

「今の時期は色々経験を積むことが吉……そして耐えるべき時だ。そして……くれぐれも自分の命を潰すような愚かなこと使用とは考えるなよ、サチ」

 

 そうだとこのうまいココアも二度と飲めなくなる。それは御免被るだろう……

 

「……わかってますよ。私を元気つけてくれてありがとうございます、ボスさん」

 

 もう少し言い淀むかと思っていたが……いい顔をする。なんと……案外向こうでは気持ちの整理がついていた…………なかなか、芯は通っているな。

 

「意外とあっさり……」

 

「それはお前たちが女性の接し方を心得ていなかっただけだろう」

 

「辛辣ぅ……だけど言い返せないなぁ……」

 

「まだこれからだよササマル……たぶん」

 

 ケイタたちはそう言ってがっくりと肩を落とす。

 まぁ……こんなことをこの世代でできる秀才はそうそういないだろう。スネーク……今のメテオラも、口だけの所はあるからな……やつに説くことのほうが難しいだろうしな。

 

「これ以上のことはできない。これでお暇させてもらう「あの……」どうしたサチ?」

 

「もう日は傾いてますけど……今日は止まっていきませんか? いまから1層のギルドホームに帰るとしたらもう遅くなると思いますし……」

 

 そういったことを狙ってくる犯罪者なんて、目じゃないんだが……まぁいいか。ここは厚意に甘んじておけとメテオラから伝えられている。

 その後に付け加えられた余計な言葉によって、ヘッドロックした時の悲鳴はまだ記憶に新しい……

 

「む……メテオラとの昔の話位しかできないが、構わないか?」

 

「全然聞いたことありませんし、ぜひ聞きたいです!」

 

「それじゃあまずは冷戦が本格的になる前に、メテオラと出会った時の話を……」

 

「「「……へ?」」」

 

 昔話をしようと思ったが…………前提を話す必要があるようだな、これは。

 

 ────―

 ――――

 ―――

 ――

 ―

 

 side ?? 

 

 私は……いつから、ここの森林にいたのかな……もう目を開ける余力も残ってないほどに、疲れたよ……

 目を開けていられたついさっき、見かけたあの金髪の……『人』は、私と同じカテゴリ…………だけど、なにか違う……

 

「ここだ……見つけたぞ、迷い人を」

 

「本当に、ミストレイル型のモンスターじゃなかった……」

 

 外からの声が聞こえたかと思うと、身体は誰かに持ち上げられる。

 薄っすらと目を開けると……私を持っている黒い髪のプレイヤーと、こっちを見ている橙色の長い髪のプレイヤー、そしてさっき見た金髪の……これは、誰? 

 

 疑問が残ったまま、私はまたまぶたが重くなって……




最後はどこのナビゲーターピクシーでしょうネ……

もうそろそろSAO編終わりそう……そしてその先に控えるALOとGGOのプロットはすでに熟成しているにで、これからは徐々に回復させていきたいです。ISの方も……ね。

最近、小説の頭に乗せている誰かの1幕は……

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