鷹嶺の記録   作:ほがみ(Hogami)⛩

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3ページ:救出

この研究室はかなり広い。例えるなら学校を2倍にしたほどに。

少女が捕まっている実験独房室を探し当てるまでに様々な者を見た。鎖に繋がれた人間や下半身が獣の人間など。あまりにも人道的とは言えない実験をしている研究員は、あの研究員が言っていた通りにこの世のものとは思えない様な目をしており、体は完全に疲労を超え、漏れる声は言葉にはならないものだった

 

「うあぁ…ぁぁ……」

 

最初は気づかなかったがこの警備員たちも人間ではなく、薬を投与されたあとのようだ

――こんなこと許されるはずがない。国が動かないのは、なにか意味があるのだろうか…

 

『幹部、近くになんかの部屋があるっぽい』

「目的の場所?」

『おそらく。部屋の中に更に部屋があるから、牢屋みたいな場所なのかもな』

 

私はその部屋に入ろうとするも、手持ちのカードキーでは開けることはできないようだ

狙って幹部的な立場の人を襲うことは、難しくすこし困ったがふと、上を見上げると、ダクトのようなものが目に入る。もしかしたらこのダクトを通じてそっちの部屋に行けるかもしれない

近くの空き室へ行き、一応のため防毒マスクを装着してダクトへと向かう

 

―ダクトの中は流石にキレイといえる状態ではなく、ネズミがいたり変な物が置いてたり、なぜか雑誌が置いてあったりした

匍匐状態で進んでいくと、ダクトの下のほうが明るくなっている格子状の部分を見つけた。そこを除くと、おそらく先程の部屋の中だろう―というかあってくれ

…と誰かの話し声が聞こえる。よく耳を済ましてみれば、先日の女の子の声にも聞こえる

 

「おか……と…おもわな……ですか…」

「博士の……した……ならな…」

「くる……あなたた……るってる…」

 

足音が遠のいていき、話し声も聞こえなくなった

私はバレないように格子を外し、シュタッと地面に降りて一旦隠れる。ラプラスに連絡を取ると、そこはやはり目的の部屋のようだ

そこはいくつもの鉄格子の部屋があり、独房とはまた違うような感じ。バレないように変装しながら、監視のところまで歩いていくと、鉄格子の中にターゲットを発見

だが助けるのは今じゃない。まずは監視をどうにかしないと

 

「…こよはこんなことしたかったんじゃないのに…」

「………」

 

その言葉にすこし共感する

自分の研究が実際にはこんなことに使われているのを知ったら、どんな研究者でもその感想を持つだろう。その研究者が普通なのであれば

だからこそ早く助けなくては

 

監視室に着くとそこにいたのは一人の警備員が

 

「ん?巡回員が一体なんの用―――」

「すこし眠っててくださいね――っと」

 

奇襲し気絶させた警備員からカードキーを手に入れ、そのまま警備員をロッカーへと投げ入れておき、かの少女の元へと向かう。目の前に立ったとき、少女は怯えた目で見つめてきた。何をするつもりか――なんの目的に――と行ったような感じで

私は安心を誘うためにバレないように小声で少女に話す

 

「…君を助けに来た」

「こよを…?なんで…?」

「自分の居場所はここじゃないって目をしてるから。自分の嫌なことを強いられる気持ちはわかる。私達は自由のために世界征服のために仲間を集めてるの。ここを抜けたら、よかったら仲間になってくれない?」

 

少女はすこし悩むもすぐに答えは出た

 

「はい。こよを…仲間にしてください!」

「うむよく言った!まずはここを開けてっ…と…」

 

鉄格子をカードキーで開放し、少女を織の中から出した

そしてよし逃げようと思ったが、少女は今すぐに逃げることはできないと言う

なぜ逃げることができないのだろうか…そう思っていると少女は静かに話し始めた

 

「こよには"サーヴァントウイルス"が投与されています…」

「サーヴァントウイルス?」

「はい…それは――」

 

少女はそのウイルスについて説明を始める

サーヴァントウイルスは、投与者の脳から体に送られる信号が支配者によって支配され、体の細胞が全て永久的なものに変化してしまうウイルス。投与後約12時間で完全に自分の意識はなくなってしまい、傀儡となってしまうのだと言う

これを更に改良するために彼女は研究させられていたのだとか…世には出ていない闇の世界のもの…恐ろしい

 

「そしてこよに投与されたのはおそらく9時間ほど前…」

「もう時間がないってことね…解毒法は?」

「この研究所の最下層にこよ専用の秘密ラボがあります。そこなら解毒のものがあるはずです!」

 

目的は決まったな。次なる目標はこの子の解毒。そして最下層へと向かうことだ

リミットは3時間―――この瞬間も一刻を争う状態

ラプラスに連絡してサポートしてもらおうか

 

「―こちらホーク。目標を確保、でも面倒なウイルスを投与された模様。最下層で解毒できるかも知れないからサポートを」

『―了解、でも……』

「どうした?」

『こっちの地図では地下はなくて…サポートは難しいかも。”何処かで地下の地図データを転送”してくれればサポートできるけど』

 

…目標が更に増えたな

まぁいいか。とりあえず地下へ行けばなにかわかるかも知れないし

そう思って私達は、地下へと向かうことにした

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