ゾンビをよく調査すると研究者証があったためプチッと拝借しておく。ドアにかざせば扉が開きそうだ
C区画に行く前に様々な部屋を探索する。その中でこの地下に関しての書類を発見した
―このA区画は研究区画と呼ばれ、ウイルスの研究や被検体の管理を行っている所だそうだ。
B区画は倉庫の区画で、様々な物品が揃っているみたい。C区画はウイルスの投与や、被検体の管理を行っている実験区画だそうで…危険な感じがする
「行くかしないか。戻ってもB区画には行けないし」
重くなった足を上げて私はC区画へと歩み出した
C区画はこれまでよりも一層荒れていたり、天井や壁が壊れていたりしていた。何があったのだろうかと言わんばかりの荒れ具合に私の口が開く
それに加え研究員や様々な異形の実験体が切り裂かれて放置されてる
怖いとかそういう話以前に、なんでこうなったのだろうという不思議が頭を占領するため、気になって仕方ない
―ここは探索するよりも先にこよりの元へ行ったほうが良いなと思った私はマップを確認してC区画の出口へと辿り着く。出ようと先へ進んだその瞬間―――
―ガンッ!と金属同士が触れる音が目の前から突然聞こえ始めた。なにか来る!と思った私は後ろに下がると、壁から刀のようなものが出てきて、壁を切り裂いた
その切り裂かれた壁から出てきたのは、大きな
異形に成長したと思われる左手は岩をも砕けそうな屈強さを持ち、右手は鋭く強靭な刃を持っておりギラギラと暗闇に光る
「グワァァァァァァァァァ!!!!!」
「ッ―――」
会話は無理と判断した私は銃で牽制するも、堅い甲殻に防がれてダメージはあまり入ってないと見える
のそっ…のそっ…と近づいてくる怪物。私はいろんな所に銃を撃ってどの部位が効果的かを調べるも、どこも効果的ではなさそうだ
「ッ…どうすれb―――」
「グワァァァァァァ!!!!!!」
突如猛突進してきた怪物の攻撃をギリギリで避ける。いつもはのそのそ歩くのに突如俊敏になって襲ってくる…これは骨が折れそうだ
とにかく今はダメージが効かないからどこかに隠れて様子を見よう…そう思い実験室へと足を踏み入れる
(息を殺して……)
とりあえず実験テーブルの下に隠れる。横には無惨な姿の研究者――安らかな眠りを願おう
ミシッ―ミシッ…と怪物はルイがいないも同然かのように隣を通り過ぎていく…どうやら怪物は目が見えておらず、音で判断しているようだ
ゆっくりと足音を立てないように移動し、出口へと向かったが、怪物が出現したせいで出口は防がれている。だが、よく見ると匍匐なら通れそうな場所があるが…いろんな障害物があって通ることはできなさそうだ
(しょうがない…バレるけど―――よッ――!!!)
力いっぱい障害物をどけると、ギィィと金属が軋む音が鳴る
それに気づいた怪物は徐々に迫ってきた
私は必死になって障害物をのけ終わると同時に障害物が大きな音を立ててしまう。すると怪物は一目散に走ってきた
「やばい…!」
私は急いで出口を抜けるために匍匐で進む
背後からはおぞましい唸り声が響き渡り、金属が擦れて火花が散る音もしている…早く行かなくては命は無さそうだ…
その時、私の手を誰かが引っ張ってくれた
芋のようにスルーっと抜けた私を必死になって腕で探る怪物。しかし諦めがついたのか大人しく身を引いて行った
そういえば助けてくれたのは―
「…危なかった…」
「こより!助かったよ!無事だった?!」
「はい、ゾンビ化していた研究員はいたものの、B区画から武器を手に入れて戦いました」
そう言ってこよりは床に座る私に視線を合わせるために座った
そして私は先程のクリーチャーについて話を聞く
「…あいつは一体なにものか分かる?」
こよりは首を横に振る。研究員のこよりでも知らないモンスター…本当に危険だ
こういった危険はこの先たくさんありそうだと思った私はこよりがどのような武器を使ったのかを聞く
するとこよりは背後から、その武器を取り出した
「自動小銃…」
「これ、貴女が使ってください。私が使うよりも遥かに効果的です」
「…ありがとう。じゃあ私からはこれを」
私はしまっていたハンドガンと弾を1人になってしまっても大丈夫なようにこよりに渡す
少し休憩した後、また目的のこよりのラボへ向かうためにエレベーターを使用した
廊下は暗いのに何故か使用出来るエレベーター…普通は停止するのでは?とも思うが、この際どうでもいいや。先に進められれば―と思ったのも束の間。ガゴンッとエレベーターが大きく揺れ、停止した
「…故障?」
「とんだオンボロ船に乗っちまったな…しょうがない。一旦出ようか」
止まったエレベーターの扉をこじ開けると、下半分地面に埋まっているところで故障したみたいだ
まずは私から出て様子を見る―特に異常はない
続いてこよりを引っ張りだそうとした時…!エレベーターがギィィと音を立て始めた
「こよりっ!はやく!」
力いっぱい引き抜くと、こよりがエレベーターから脱出した瞬間に、エレベーターは落下し、跡形もなくなってしまった
これに乗っていたら今頃……やめておこう
するとエレベーターの上の方から例の怪物の声が轟く。執念深いやつだ
こよりは近くを観察して、今どこにいるのかを調べてくれた
どうやらここは最下層から2番目の階らしい
ここは主に研究員の生活部屋だそうで、比較的実験室などは少ないはずだが…荒れに荒れている。上よりは酷くないが、血で壁が濡れていたり、天井が崩れていたりしている
「ここもか…」
こよりは静かに呟く
一時とはいえ仲間と働いていた場所だ。心に来るものはあるだろう
すると奥の方からペタペタという足音が聞こえて来た
こよりを自分の背後につかせ、私は銃とライトを構える。薄らと見える人の影…次第に顕になっていき、その姿は人とは思えないものだった
全身真っ黒で、片手は骨が露呈している
前に戦った研究員よりも症状が進行しているみたいな…そんな感じがした
―バババババと私は銃で牽制した
あっけなく敵は倒れたが、白い湯気が傷口から立ち上り、ぐねーっと立ち上がった
傷口は既に塞がれていて、大したダメージにはなっていないみたい…
「ここは隠れましょう!」
「了解!」
敵を背に私たちは逃げた
時間は刻々と迫っているのに、敵が次々に先に行くことを拒む。なにか…仕組まれているのではないか…?