夜を日に継ぐ 作:百三十二
日菜視点のお話
──あたしには最愛の人がいる。
──それが偶然か必然か、双子の片割れだった。
前に冗談で、お母さんの胎内にいた時から目の前の片割れがあたしのおねーちゃんになるんだと運命を感じたとか言ったことがある。
冷静に考えれば、そんな赤ん坊どころじゃない時期に目が視えているだとか記憶があるだとかツッコミどころが多すぎるだろう。それでもあたしは、そう言いたくなるくらいにはおねーちゃんのことを運命の相手だと思っていた。
あたしは物心がついた頃には何でも出来た。一度見聞きした物は興味のあるなし関係なく記憶できたし、身体を動かす類のものにしても例外なく人並み以上にこなせた。後になって何やってるんだとあたし自身に怒りたくなるけれど、おねーちゃんのやってたことを真似しまくっていたら更に出来た。
あまり考えたくはなかったけど、あたしがおねーちゃんの真似をした理由は三つある。うち二つは昔から、残り一つは最近になって自覚した。
一つ、おねーちゃんと同じことがやりたかった。二つ、おねーちゃんがやることに興味があった。
あたしはやること為すこと何でも出来た代わりに、おねーちゃん以外に対してこれといった執着を感じてこなかった。今でこそ、パスパレの皆を筆頭に色んな人と出会ってきたことで外の世界に目を向けるようにはなったけれど、昔のあたしにとっては中も外もおねーちゃんが全てだった。
だから何をするにしても先に来るのは「おねーちゃんが何をしているか」だったし、「おねーちゃんのことは何でも知りたい」ってずっと思ってた。そんなんだからおねーちゃんのことを考えてるようで結局はあたしの一方的な押し付けでしかないと気が付いてなかったし、それが原因で何年かに渡って疎遠にもなった。
今じゃおねーちゃんはダダ甘だと思うし、あたしもそれにつけ込んでいる自覚はある。疎遠になる前の、まだおねーちゃんが‘さよちゃん’だった頃、双子なのに明確な‘姉’としての役割を果たそうと健気さに満ち溢れていた時に戻ったと錯覚したくらいだ。
実際にはお互い成長して、厳しさと優しさを兼ね備えた誠実な姉と、自由の中に他人を気にかける余地を意識し始めた妹とで、あの頃に比べればそれなりに大人になったと思う。
まあ、そんなんだから今の今まで自覚がなかった三つ目に辿り着いた時には、既に手遅れだったのかなって。
あたしはおねーちゃんが好きだ。妹から姉に対して、家族として、一人の人間として……そして一人の女としてあたしは‘氷川紗夜’という人間を愛していると断言できる。
尤も、手放したくないと明確に思ったのはデスゲームが始まった直後、もしかしたらおねーちゃんを失うかもしれないと最悪の結末を想像してしまった時だ。だから実につい最近までは恋だの愛だのについて影も形も無かったと言える。
でも今にして思えば布石はあったと思う。あたしにとっての最愛はおねーちゃんでも、おねーちゃんにとっての最愛は違うのだと無意識に理解していた気がする。
家族としての最愛はあたしでも、一人の女としての最愛はきっと──つぐちゃんだ。
羽沢つぐみ──あたしはつぐちゃんって呼んでる。学校の一学年後輩で、生徒会副会長。そして実家は羽沢珈琲店という喫茶店の一人娘。幼馴染5人で結成されてるバンド《Afterglow》のキーボード担当で、頑張りすぎる癖がある健気な子。
おねーちゃんとつぐちゃん。学校が違う、学年が違う、バンドが違う、担当楽器が違う、幼馴染でもない、誰かの友だちの友だちとかでもない。接点なんて何処にもなかった二人。
だけど真面目で、優しくて、自分に自信がなくて、努力家で、人の良い所を見つけるのが上手くて──挙げればキリが無いくらいに共通点があるお似合いの二人。
一時期に比べればおねーちゃんは本当に丸くなった。だけどつぐちゃんの前だと一段と柔らかくなる。
つぐちゃんは頑張り過ぎて幼馴染たちから「ツグる」なんて言われることがある。だけどおねーちゃんの前だと何処となく自然体に見える。
傍から見ると、互いが互いに特別を感じている相手なのだろう。他人と比較して自己を否定しがちな二人が、二人の間だけは互いに肯定し合えるこれ以上ない関係。
生徒会長として副会長を振り回してきたあたしから見ても、つぐちゃんは本当に良い子だ。根本的なところでおねーちゃんに似ているということもあって、何となく親しみやすかったのもある。
そんな二人を見て、あたしは漠然とした不安を感じていなかったと言えば……嘘になる。
それを言葉にして自覚したのが、さっき言った様にデスゲーム宣言直後だ。
失恋、になるのだろうか。どうなんだろう。
もしこれから先、誰かと付き合うなんてことを考えるのならば、おねーちゃんにとってはつぐちゃんが一番良い。それは妹のあたしから見ても断言出来る。でもそうなった時、あたしはおねーちゃんの傍に居られなくなるかもしれない。
そう考えた時、あたしの胸に去来した感情は嫉妬であり恐怖であった。
そしてデスゲーム宣言によって、あたしの中の感情は9割の恐怖と、1割の歓喜へと変化した。
☆
「そーど……何?」
「《ソードアート・オンライン》よ、日菜ちゃん。その開発元がパスパレを宣伝大使に是非、とのことだそうなの」
あれはSAOのβテストよりも前の日。ダンスレッスンの重なった、同じパスパレメンバーの千聖ちゃんから聞いたのが始まりだった。かいた汗をタオルで拭った、休憩中のことだったと思う。
「あたしゲーム興味ないよ?」
おねーちゃんがパソコンでゲームしてるのは知ってるけど、だからってあたしまでやろうと思ったことはない。我ながら姉離れの一端かなと戯けてみたが、何となく違う気がしたので単純に面白そうに思えなかっただけだと結論づける。
「従来のゲームとは違うみたいよ?」
「へぇー」
生返事をしたあたしに対して千聖ちゃんは駄目そうねと溢していたが、その後日にパスパレ5人まとめてSAOの体験プレイをした時には少しだけ興味が湧いていた。
何せ画面に向かってボタンをポチポチする訳じゃなく、実際に身体を動かすのと遜色ない気分を味わえるのだ。ましてや、ステータスとやらが上がれば現実を超えて飛んだり跳ねたりを実体験出来るともなれば楽しみも感じるというものだろう。
今回の案件を事務所が引き受けた理由としては、千聖ちゃんが言うには今後の活動がVR上の、仮想空間に移り変わるかもしれないから慣れておけってことじゃないかとか。下手するとバンド活動さえも仮想空間で行うことになりかねないだとか。
家にいても仮想空間を通してライブに参加できるなどといった顧客視点からの利点も馬鹿に出来ないとか何とか。
まあ、その辺の小難しい話は千聖ちゃんや事務所に丸投げしちゃうけど。あたしが変な入れ知恵したところで責任は取れないし、餅は餅屋とも言うし、無駄に出しゃばる必要もないからね。
結局、あたしたちの適応具合を確認したスポンサー側から正式に採用通達が届いたのは、何と翌日だった。これには千聖ちゃんたちも驚いていたが、クローズドβテストの期日が近いからではという理由で納得していた。
そうこうしてβテストで暴れ回ったあたしを先方は高く評価してくれたらしく、追加で1セット支給されることになった。尤もらしい理由を添えて渡された6人目のセットは、最初は事務所のスタッフがサポートで入る形になると思われていた。
だけど先方のお偉いさん曰く、出来ることなら最も貢献したあたしに有意義な使い方をして欲しいとのこと。何故ご指名が入ったのかは預かり知らないけど、余程気に入られたのだと勝手に解釈した。
じゃあこの6人目の分があたしの手に渡ったとしてどうしたら良いかとなった時、やはり思いついたのはおねーちゃんと一緒に遊ぶことだった。
パスパレの知名度が上がるにつれて家で過ごす時間は減るし、おねーちゃんの方もRoseliaが事務所に所属してプロ入りするともなれば同じ時間を過ごす機会が激減するのが分かり切っている。心の片隅に生まれていた無自覚で漠然とした不安が後押しして、これを期におねーちゃんとの時間が少しでも作れたら良いなって思っていた。
──なのに、いざ始まってみればこの有り様だ。
こんなはずじゃなかった。あたしがおねーちゃんを誘った結果、常に死が隣り合わせの事態に巻き込まれてしまった。Roseliaの件にしたって友希那ちゃんやリサちーたちに申し訳がたたなくなる。パスパレに至っては他の四人も巻き込まれる可能性があったと考えたらとんでもない話だ。
何もかもが最悪、裏目どころじゃない大騒ぎ。よかれと思った行動が、予想だにしなかった事件への招待状を掴まされる形になった。
──冗談じゃない。
百歩譲ってあたしは良い。この事態を引き起こしたのがスポンサーの総意なのか茅場晶彦なる人物の独断かは判断しきれないけど、案件を持ちかけられた時点で誰も巻き込まれないなどという甘い考えは捨てるしかない。ならば最低限巻き込まれたのがあたしでマシだったと思う他ない。
彩ちゃんは論外。決めるところは決めてくれるけど、βテストでも動けてない方だったから厳し過ぎる。あと多分、人間同士の暗いいざこざに耐えられないと思う。
千聖ちゃんは微妙。生来の運動嫌いが祟って何処かでヘマをしないとも限らない。交渉とかは頼りになるけど、この世界において小娘と侮られることは覚悟しなければならない。
麻弥ちゃんは間違いなく生き残れる側の人間だと思う。サバイバル知識も然ることながら、それを生かせるだけの胆力がある。不安があるとすれば、デスゲームなどという例外中の例外みたいな非常事態においても同じ様に発揮出来るかどうか。
イヴちゃんは千聖ちゃんと同じで微妙。パスパレの皆といれば踏ん張ってくれそうな気はするけど、彩ちゃんと一緒で人間同士のいざこざに心痛めてしまいそう。
そしてあたし含めて全員に言えることだけど、一人で放り込まれていたら間違いなく詰みだった。あたしだってこんな状況、まともに楽しめる気がしないのだから他の四人はもっとだろう。もし隣におねーちゃんがいなかったとか想像したくもない。
おねーちゃんを巻き込んでしまった罪悪感と、おねーちゃんと離れ離れにならなかった安心感。その両方に苛まれたあたしを引っ張ってくれたのが、他でもない当のおねーちゃんだった。
やっぱりこの人は強いなって思う。姉としての矜持とかあるんだろうけど、しっかりと行動出来るのは流石としか言いようがない。おねーちゃんにだって思うところはあるだろうに、それを飲み込んで対応を優先する辺り本当に理性の人なんだなって。
日頃のメンタルに余裕がある時のおねーちゃんは理性の塊過ぎて堅物だって思うこともある。でもそのメンタルの支えになっているのがRoseliaでありつぐちゃんでもある。
その中にあたしが含まれているのかどうかは、全くもって自信がない。どちらかと言えばあたしはおねーちゃんにとってのトラブルメーカーだろうから、例え仕方ないわねと言いつつ慈愛の眼差しを向けられるとしても、本当に自信がない。
何故ならおねーちゃんは、あたしにとって唯一臆病になってしまう存在なのだから。
☆
おねーちゃんと遊ぶことになって、キャラメイクの待ち時間でさえもデートの待ち合わせのような気分だったのが一転。唐突な始まりを告げられたデスゲームに対して、おねーちゃんの機転によって図らずも最善のスタートを切ることが出来た。
それから一度落ち着くために状況確認をして、一先ずの方針を決めた。とは言っても、努めて冷静であろうとするおねーちゃんに対して、あたしはおねーちゃんへの罪悪感が心の大半を占めていたものだから無気力に近かった。
でも少し経つと、自分自身の不甲斐なさを嘆く暇があるならば全力でおねーちゃんを生かすことに集中するべきだと思い至った。
持ち得る知識を総動員しておねーちゃんの利となる行動を導き出し、出来る限りのリソースを獲得していく。高望みこそ禁物だけど、あたしとおねーちゃんの能力から算出して可不可を判断する。
油断しない程度に慣れてくれば心の余裕を持つことになる。ちょっとした遊び心や寄り道というのは、それからでも十分だろう。
なんて、宿の部屋のベッドの上でおねーちゃんに頭を撫でられつつ、こんな時だというのに至福のひと時を味わいながら密かに決意した初日だった。
それからβテストの時に追いかけ回した記憶があるネズちゃんや、βテストの最前線を一人で駆け巡っていたキリトくんに出会ってから話が少し変わった。
流石にSAOの攻略を二人だけでなんてのは無茶苦茶過ぎるので、志は様々なれど向かう先が同じ仲間に出会えたというのは戦力として以上に価値のあるものだった。
おねーちゃんは二人のことを知らなかったけど、それでもあたしからの補足や会話を受けて心なしか表情がほぐれた様に見えた。
そして会話の流れでおねーちゃんとデュエルすることになったのは、本当に良かったと思う。
さっきも考えたけど、これから先はあたしとおねーちゃんの能力を基準に取れる行動を選択していくつもりだった。あたしの能力はβテストでの経験もあってあたし自身よく分かっているけれど、おねーちゃんの能力に関してはモンスターを倒したところしか知らない。
気を紛らす為にもモンスターを狩りまくったつもりなんだろうけど、あたしとしてはチラチラとおねーちゃんの戦いを観察していた。ちょっと八つ当たり気味の突撃思考っぽかったけど、それでも性格に合った丁寧な戦い方だと思った。この世界で大事なレベリングに関して何も問題は無いと断言出来た。
だけど対人戦となると話が一変する。
βテストの時にもそうだったが、このSAOってゲームにおいてプレイヤー間の上下を決めるのは直接対決──つまりデュエルシステムがごく自然に採用されていた。もしかしたらプレイヤーたちの暗黙の了解だったのかもしれない。
定められたプログラムによってある意味では機械的に動くモンスターと違って、十人十色の不規則な動きをするプレイヤーたち。戦い方をガラリと変える必要もある、経験が物を言う勝負の世界。
これだけならまだしも、デュエル以外でも襲ってくる不埒な人たちも忘れてはいけない。βテストの時にもアイドルが気に入らないだとかで難癖つけてデュエルを吹っ掛けてきた人はいたけど、そんなのは非常にマシな方だった。
場合によっては、プレイヤー間のセーフティが取り払われた、つまりはフィールド上にて問答無用で襲いかかってきた人もいた。システム上、デュエルや不意の接触を抜きに他のプレイヤーを明確に攻撃した人は、プレイヤーを指し示すアイコンの色がオレンジに変わる。
それは愉快犯だったり、アンチと呼ばれる存在だったりするけど、共通してるのはどちらもこっちの都合なんて知ったこっちゃないってスタンスだってこと。
あんまり言いたくないけど、現実で言うなれば無法者、それこそ犯罪者の類いな人たちはどうしようもないことに一定数存在している。攻略が進み、その中にあたしたちが混じっていれば遅かれ早かれ氷川日菜って存在が明るみになる。
そうなった時、βテストの時のように襲われる可能性は十二分にある。死んだら終わりになったから自重するだなんて甘い考えは、あたしには出来ない。
必ず来る。βテストの時からSAOをプレイしていると現実以上に冴え渡る勘も、現実的かつ客観的な思考も、同じ答えを導き出す。
怖くないと言えば嘘だが、そんな人たちに抵抗出来る様に力をつけるしかない。
その為にも、おねーちゃんには対人戦の経験を少しでも積んでもらいたかった。おねーちゃんと戦って遊ぶことも出来て一石二鳥どころか三鳥くらいに思っていた。
──なーんて考えてたあたし自身のことを、忘れたくなった。
別に馬鹿にしていた訳じゃないし、見下していた訳でもない。ただ事実としてβテスト分の経験の差があったから、おねーちゃんに必要なことだと思ってデュエルの提案に乗っかったことは間違いなく本気だったと断言出来る。
おねーちゃんの性格的に、一手ずつ計画を立てていってそれを突然外された時、多分おねーちゃんなら思考停止に陥るんじゃないかって思っていた。
そして実際、予想外の出来事に気を取られてあたしからの攻撃に対応しきれていなかった。誰よりも知ってると自負している人の虚を衝く、という意味では百点満点の動きだったと胸を張って言える程だった。
──見誤っていたのは、その先。
日頃のおねーちゃんは、よくリサちー辺りにからかわれて顔を真っ赤にして反論したり、隠さなくてもいいことを隠そうとして余計な墓穴を掘ったりしてる。立場上の姉としての側面を除けば、かっこいいよりも可愛らしいの方が目に付きやすい人だ。
決してか弱いとかそういう話じゃなくて、単に押しに弱いイメージがあったことは否めない。何処までも甘くて優しいおねーちゃんだって決めつけていたのは、あたしの一方的な押し付けだったのかもしれない。
デスゲームが始まった時に手を引いてくれたのを忘れてしまったのか。それこそ秋時雨の日に仲直りした際、このままではお互いにとって駄目だと最後の一歩を踏み出してきたのはおねーちゃんの方だったじゃないか。
少しずつ仲が改善されていく途中、それを壊して昔に戻りたくなくて、本心で語ろうとしなかったのは何処の誰だったか。
結局、おねーちゃんの本心に引きずられる形であたしの心も決壊した。そのこと自体に微塵も後悔なんてしてないし、あの時ぶつかり合ったのは必要なことだったって今なら分かる。
でももし、おねーちゃんが本心を吐露していなければ……今こうして仲直りしたと言い切ることも無かったと思う。
肝心要の一手、間違えてはいけない最後の砦。徳俵に残った足を踏み外すことなく、踏ん張って押し返すだけの強さを有しているのはあたしじゃない、おねーちゃんだ。
だからかな。倒れ込んだおねーちゃんの双眸に睨まれた瞬間、あたしの中に明確な焦りがあったことを見抜かれた気分になったのは。何となく怒られた気になって、投げ飛ばされた時に呆然としちゃったのは。
堅物なんて揶揄されることもあるおねーちゃんが追い詰められた時に取った手段は、理詰めでも現実的でもない博打だった。そしてそれを通すだけの覚悟と集中力を発揮して、その先の勝利を強引に手繰り寄せて見せた。
(あー……おねーちゃんは、やっぱりおねーちゃんだった……)
あたしたち以外の、何処にでもいる人たちとは違う。あたしが気に入ったり仲良くなったりした人たちともベクトルが違う。
小さい頃、おねーちゃんのやってることを何でも真似したくなったあたしの無自覚だった内心。その一端。
(あたしが憧れた、先を走る後ろ姿。いつしかあたしが先を走るようになって、おねーちゃんが追いかけて来るようになった)
立場が逆転して、久しく見なかった背中。あたしの先に立つ、あたしよりも凄い人。
出来るとか出来ないとかじゃない。優劣の問題でもない。
最初はあたしのお手本となるように、途中からはあたしに勝つために。
(久しぶり──さよちゃん)
幼き日の思い出の姿が、瞼の裏に焼き付いた。
初デュエルの最後、日菜が紗夜の姿に回顧してなければ戦闘続行だったつもり。何歳になっても妹から見た姉は憧れの人であるという話
当作品の日菜は最初から姉への好感度MAXです。でも良い子だから踏み出せない感じ