クソ雑魚サイヤ人は原作通りに進めたい   作:DB原作無印勢

13 / 38
第二十一回天下一武道会(2)

 悟空が参加する天下一武道会に向かうため、外行きで見栄えの良い服に着替える。

 ただし重りをつけるのは変わらないし、気を抑えることで現地住民を驚かせないようする。

 

 準備ができたので、誰にも見られないようにタイミングを見計らって、ブロリーと一緒に悟空のすぐ前に瞬間移動した。

 

「姉ちゃんと兄ちゃんも、来てくれたのか!」

 

 悟空たちの様子を見る限り、天下一武道会場に到着した辺りで合流できたようだ。

 いきなり目の前に現れたことに気づいたのは、他には亀仙人とクリリンの三人だけらしい。

 

 久しぶりに弟と会えたので、私は嬉しそうに返事をする。

 

「私たちは参加はしませんが、悟空の応援に来ました。

 ちなみにブロリーは、貴方の成長を見たいと言ってましたよ」

「へへーん! 兄ちゃん、ぜってえ驚くぞ!」

「それは楽しみだ」

 

 周囲に人が多いからか、ブロリーは普段より口数が少ない。

 だがそれでも久しぶりに弟と話せて、嬉しそうに笑っている。

 

 しかしここであることに気づいた私は、ハッとして身なりを正す。

 そして急に現れたことで驚いているクリリンたちに顔を向け、深々と頭を下げる。

 

「申し遅れました。私は悟空の姉で、ミズナと申します。

 そしてこちらが、弟のブロリー」

「あっ! こっこれはどうも! ご丁寧に! くっ、クリリンです!」

「……ブロリーです」

 

 弟の表情はあまり変化がないが、ブロリーがクリリンに自己紹介しながら、ゆっくりと手を伸ばす。

 すると緊張しながら握り返してくれた。

 

 原作でも思ったが、やっぱり良い人のようだ。

 そんな心温まる光景を眺めていると、悟空から思い出したように声がかかる。

 

「あっ! そうだ! 姉ちゃん!」

「何かしら?」

 

 挨拶が終わったので観客席に移動しようと考えていたが、弟に話しかけられた。

 

「姉ちゃんにもらった道着が、修行でボロボロになっちまったんだ!」

「八ヶ月も着用してれば、そうなりますね」

 

 ブロリーの方は定期的に修繕や交換をしているが、悟空はずっとそのままだ。

 今は着ていないが、ボロボロになるのも当たり前だと思った。

 

「わかりました。新しい道着をあげましょう」

 

 新品の道着を与えることにしたが、その前に確認しておくことがある。

 私は亀仙人のほうを向いて、おもむろに声をかけた。

 

「亀仙人さん。悟空たちに与える道着を、出していただけますか?」

「ほっほっほっ、お見通しじゃったか」

「ええ、彼らは貴方の弟子ですので、用意してあるのかなと」

 

 亀仙流が正式に弟子を取ったのなら、道着を与えるかも知れない。

 本当は原作知識なのだが、その辺りは一切口にしないでおく。

 

 とにかく亀仙人はトランクケースを開けて、専用の道着を取り出す。

 それを彼らに渡し、この場で着替えてもらった。

 

「おほっ! 格好良いなー! 姉ちゃんのとは、ちょっと違うや!」

「なっ、なかなか派手ですね。負けたら格好悪いな」

 

 新しい道着を着用して悟空とクリリンの反応は異なるが、二人共嬉しそうだ。

 とにかく準備が整ったので、私は末の弟に人差し指を向け、意識を集中させる。

 

「おおっ! 重くなったっ!

 やっぱり、こうでなきゃな!」

「えっ? 悟空、急にどうしたんだ?」

 

 見た目は何も変わっていない。過去の道着では水と書かれていた箇所が亀なのも、そのままである。

 

 なお良くわからない発言と屈託のない笑顔を浮かべる悟空を、疑問に思ったのかクリリンが尋ねた。

 

「姉ちゃんに道着を重くしてもらったんだ!

 クリリンもやってもらうか?」

 

 とんでもないことを言い出した悟空に、私はすぐに待ったをかける。

 

「あのですね。悟空、クリリンさんはまだ早いですよ」

「何でだ? 姉ちゃん、クリリンはつええぞ?」

 

 本当にわからないようで、悟空は首を傾げてしまう。

 

「私も、クリリンさんが強いのはわかります。

 ですが、普段から重い服に慣れている悟空とは違います」

 

 何しろ今から天下一武道会が行われるのだ。

 重い道着が普段着の悟空とは違い、修行で初めて亀の甲羅を背負ったクリリンでは適応力が違いすぎる。

 

 急に慣れないことをすると予選すら勝ち残れずに、敗退するかも知れない。

 

「せめて、天下一武道会が終わってからにしましょう。

 その時にもし重い道着が欲しいようなら、快く提供しますよ」

 

 私の発言を聞いても、クリリンはまだ良くわかっていないようだ。

 初の大舞台での緊張も合わさり、戸惑いながら返事する。

 

「はっ、はぁ……あっ、ありがとうございます」

 

 とにかく、これで本当に挨拶は終わりだ。

 私はもう一度軽く頭を下げて、口を開く。

 

「では、私たちは観客席で二人を応援しています。またあとで会いましょう」

「おう、姉ちゃん! 兄ちゃん! またな!」

「はっ、はい。頑張ります」

「うむ、ワシは弟子を見送ってから向かおう」

 

 そう言って私は悟空たち三人と別れて、観客席に移動する。

 ブロリーが前に立って守ってくれているので、スムーズに移動できるのは助かった。

 

 ちなみにやけに注目を浴びているが、神龍に願ったあとは容姿が前よりも良くなっているせいだろう。

 しかし体格は、悟空よりもほんの少し育っている幼女である。

 今は気を発していないので、そこまで目立つ要素はないはずだ。

 

(ううん、神様効果なのかな?)

 

 自分では全然わからないが、神様っぽい雰囲気が滲み出ている可能性もある。

 そんなことを考えながら試合が良く見える場所を探していると、見知った顔を見つけた。

 

「あれ? ブルマさん?」

「そういう貴女は、……って? 誰?」

「ああ、髪色が変わりましたからね。

 ミズナですよ。ミズナ。そして、こっちはブロリーです」

 

 ブルマの他に、プーアルやウーロンも一緒だったようだ。

 ブロリーにも挨拶をするようにと促すと、口は開かないが軽く頭を下げる。

 

 とにかく今の紹介でわかったようで、嬉しそうに話しかけてくる。

 

「あら、久しぶりじゃない!

 その髪はどうしたの? イメチェン?」

「前にも念話でお伝えしましたが、神龍にお願いしたら何故か色が変わりまして」

 

 困った顔をして頬をかきつつ説明しながら、ちょうど良いので願いを勝手に叶えてしまったお詫びとして、うちで採れた野菜が詰まったホイポイカプセルを、この場に集まった皆に渡しておいた。

 

 その途中で亀仙人が合流し、最前列で試合を観戦することになったのだった。




各キャラの最大戦闘力

ミズナ 65
ブロリー 5億~7億
悟空 150
亀仙人 100
クリリン 60
ヤムチャ 50
神 220

第二十一回天下一武道会の資料がないので戦闘力に関しては、うちの時空だとこのぐらいの強さじゃないかなです。
三年後に戦う天津飯が180で亀仙人が139だと考えると、なかなか計算が難しいです。

悟空はずっと重い服を着用して戦っているので、正史よりも伸びが良いですね。
脱ぐと原作がヤバいことになりますが、少年時代は基本的に着たまま戦うので問題はないです(問題はないとは言っていない)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。