違うんです、どうせなら最終回まで見て設定が全部判明してから書こうと思ってたんです……!最初は黒狐見てからすぐに投稿するつもりだったのに……!
これからはニチアサ間隔で出せていけたらなー……と思います
本当にすいませんでした……!
ボンヤリとする意識を頬を叩くことで無理やり覚醒させる
少し目を開けると辺りは瓦礫だらけだった
「………ここは?」
確か俺はあの時、英寿の手を振り払って……
「まさか……」
《もう、この世界から消えたい》
あの戦いで心が折れた俺の願いに創世の力が反応したんだとしたら……
……いや、決めつけるのはまだ早い。ここから移動してみよう
念のためデザイアドライバーを装着した状態で歩き出す………デザイアドライバーがある時点で少なくとも死後の世界ではなさそうだ
「……それにしても本当にどこなんだ、ここ」
ちょっと歩いて見ても何処もかしこも瓦礫だらけだ
何ていうか……昔、教科書で見た戦後の跡地の様だ
「………ん?」
暫く歩いていると何かワッペンの様な物が落ちているのを見つけた
これは……ドクロマーク?
「……何かのシンボルかな」
何かの手掛かりになるかもしれないと思い、ポケットの中に突っ込む
そのまま真っ直ぐ歩いていこうと顔を上げて前を向いた瞬間─────
「そこを動くな!」
「っ!?」
─────物陰から飛び出してきた少女が銃を構えてこちらに向けてきた
ハンドガン……?なんでそんな物騒な物を……!?
……いや、性能的にはレイズバックルの方が危険だけども
「おい!聞いているのか!」
……なんて考えている場合じゃなさそうだ、ここは一先ず誤解を解かないと!
「ちょ……ちょっと待って!俺は決して怪しい者じゃ───」
「勝手に動くな!撃つぞ!」
「お、落ち着いて!とりあえず話そ?ね?その頭の上に浮いてるの君が作ったの?凄いね!」
「貴様……馬鹿にしているのか?」
そう言って俺を睨んでくる目の前の少女
まずい……怒らせてしまったみたいだ……
「もういい……マダムの命令だ、貴様はここで捕らえる!」
「っ!?」
彼女が引き金を引こうとしたのを視認した俺は咄嗟に横に跳んで回避する
そのまま彼女の武器を奪おうと接近する
「っ!離せ!」
「駄目だっ……君みたいな子供がこんな物を持っていちゃ……!」
「しつこい………退け!」
彼女が拳を振り下ろしてくる、それを腕でガードしようとする─────
─────その瞬間、腕に激しい痛みが走ると同時に後ろの瓦礫まで殴り飛ばされた
「っっづ!?」
何が……起きた……?
撃たれた?いや、銃口は俺の腕には向いてなかった
じゃあ残るは………
「さっきの……拳?」
………それはあり得ない、あんな子供にあんな力がある訳────
「……待てよ」
……相手は本当に子供なのか?あの頭の上に浮いてる物体は本当にただの作り物なのか?
よく凝視してみると僅かにだが動いている……どうやら普通の人間ではなさそうだ
「まさか………人間に擬態したジャマト?」
過去のデザグラで何度か見たことがある、人間の姿を騙る怪物達を……
「……それなら容赦はしない」
息を整えている間にコッソリと取り出したブジンソードレイズバックルをデザイアドライバーにセットする
《SET AVENGE》
「……変身」
《BLACK GENERAL BUJIN SWORD》
《READY FIGHT》
「……っ!?何だ……どこかの軍事企業が開発したパワードスーツか?」
目の前の少女……の形をした様な何者かは少し困惑しているが、此方は容赦なく刀を振るう
「……っ!」
突然の攻撃に咄嗟に反応した彼女は後ろに飛び退くが、ギリギリで擦ったのか腕から赤い血を────
「────え?人間の……血?」
想定とは違う事態に脳が混乱する
じゃあ……彼女は……
「っ!」
最悪の可能性を考えていると、俺の視線外から銃弾が跳んでくる
腕を翳すだけで全てガードするが、その隙に彼女の仲間であろう大勢の子供達に囲まれる
「漸く到着したか……こうなった以上、数で劣る貴様に勝ち目は無い……大人しく投降しろ」
「………一つだけ聞かせてほしい」
「断る、侵入者に教える事など何も────」
「………君達は……人間、なの?」
震える声を何とか絞り出しながら彼女に問う
「………何を当たり前のことを」
「………そん、な……」
じゃあ、俺は……人間の子供に……この力を……?
「……どうしますか、何も仕掛けてきませんが……」
「……作戦に変更はない、集中砲火を浴びせて一気にあのスーツを破壊する」
そう言いながら全員で銃口を向けてくる、そんな彼女達に向かって俺は────
「……なっ!?武器を捨てただとっ!?」
────刀を捨て、拳を握りしめて駆け出した
彼女はアサルトライフルで迎撃しようとしてくるが、全ての弾丸を正面で受けながら走り続ける
そして彼女のアサルトライフルを無理矢理奪い取り、それを両手で潰して破壊した
「撃て!援護しろ!」
それでも怯まずに攻撃を仕掛けてくる子達の所にも走り出し、拳、足、あらゆる手段で敵の武器を破壊していく
「なんだ、こいつは……!」
「止まる気配が無いぞ!?」
「化物か……!」
まるで一般人に危害を加える怪物の様に扱われる……いや、実際にそうなのだろう
前の世界でも俺は………俺の願いのせいで姉ちゃんや罪の無い一般人の人達が……!
だから、せめてこの世界でだけは……!
「……全員、武器を────」
「貴女達、ここは下がりなさい」
背筋を凍らせるような冷たい声が聞こえる
さっきまで俺に殺意を向けていた生徒達が今では全員が俺の後ろの何者かに視線を向けている
……けど、その眼は恐怖や崇拝等が混ざっているような複雑な眼をしていた
背後を振り向いてみると、そこには先程までとは違い一目見るだけで人間ではないと分かる赤い肌の怪物が立っていた
「……今度こそ……ジャマト?」
「………貴女が何を言っているのかは理解できませんが、『違う』とだけ答えておきましょう」
彼女が周りの子達に目配せすると、全員が撤退していった
……その際に何名か怯えるような視線を俺に向けていた
「さて、早速ですが幾つかお聞きしたいことがあります………貴方は何故〝突然〟私の領土に現れたのですか?また、貴方はどこから来たのですか?」
此方を品定めする様な視線で睨み付けてくる目の前の………声からして恐らく女性だろうか?
……あまり見た目だけで判断なんてしたくないんだけど、彼女からは嫌な何かを感じ取れる
「……俺だって知りたいよ」
「………では、貴方は自分でも気づかないうちにこの場に迷い込んでいた……と?」
「………そうだと言ったら、その言葉を信じてくれる?」
「ふむ……………」
彼女は俺の装着しているデザイアドライバーやレイズバックルを見ると、少しだけ笑みを浮かべる
「貴方は自分が元居た場所に帰る方法を知っていますか?」
「………どうしてそんな事を聞くの?俺の言うことを信用した訳じゃなさそうだけど……」
「そうですね、確かに貴方の言うことは信用できません………が、貴方の存在自体には興味があります」
「………」
「そこで一つ、取引をしませんか?」
「……取引?」
「ええ、貴方が元居た場所への帰り方を見つけるまでの間、必要な物は全て与えます。それを調べる為に必要な情報も当然……その代わり………」
「………その代わり?」
「ある少女の護衛をしてほしいのです」
「……護衛?」
「ええ、その少女の周りには既に何名か護衛の様な存在がいますが……彼女達だけでは心配ですので」
「……護衛ってことはその少女のことが大事なんでしょ?それをどうして見ず知らずの俺なんかにお願いするの?」
「そうですね……貴方の眼を気に入った……ではいけませんか?」
「……どういう意味?」
「貴方は私と似たような眼をしていますから、そう─────」
「─────目的の為なら他者を犠牲にできる、そんな眼を」
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「……お待たせしてしまい申し訳ありませんでした、マダム」
「………サオリ、あの子の様子はどうですか?」
「依然変わりありません、怪我や病等も……」
「そうですか、言われた通りの仕事をちゃんとこなせているようですね」
「………ところで、その………」
「……ああ、彼ですか。そうですね………良い機会ですし貴女にも紹介しておきましょう」
「彼は桜井景和、我々アリウスの〝刃〟となる男です」
「元の世界に帰るまでの間だけ……だけどね」