side―メイ―
「ジュンサーさん、あの人達です!」
「わかったわ、有難うメイちゃん。カイリキー連れて行って!」
「リキー!」
私は今、捕らえたロケット団の下っ端達をジュンサーさんに引き渡すべく、彼女を縛ってる場所まで案内していた。
「メイちゃん、他のロケット団はどこに…?」
「はい! 多分、化石復元装置のある部屋にいるかと思います。さっき、そこで大きな爆音がなって私の仲間達が向かいました」
「そう、わかったわ! カイリキー、こいつらを連れて外で待ってて頂戴! 私は今からメイちゃんと一緒に化石復元装置のある部屋まで行ってくるから」
ジュンサーさんの指示にコクリとカイリキーが頷き、縛った彼らを一本ずつの腕で四、五人ずつ持ち上げると颯爽と去っていく。
「さぁ、行きましょうメイちゃん」
「はい!」
カイリキーが居なくなるのを見送るとジュンサーさんに行くように促され、私も頷く。
すると、
「今の話聞かせて貰いました、その件はこの街のジムリーダーである俺が行かせてもらいます!」
「貴方は…!」
背後から若い男性の声が聞こえてくる。振り返ると細目の筋肉質の十代後半の男性だった。
side―トウヤ―
「フシギダネ、まずはやどりぎのタネだ!」
「ゼニガメ、こっちはトウヤとフシギダネの援護よ、水鉄砲で牽制して!」
リーフがやどりぎのタネが当たりやすくなるようにゼニガメに水鉄砲を指示してくれる。
そして、ゼニガメは水鉄砲で優雅に飛び回るプテラの行く手を妨げた。
「ギャォ…」
水タイプ技を不得意とするプテラは一瞬臆してしまい、その場で動きが止まってしまう。
「今だ!」
「ダネフッシャ!」
僕が合図を送るとフシギダネがやどりぎのタネを発射! 見事に命中した!
「ギャォォー!?」
プテラの体力が徐々に削られていく。
だが、
「ギャォー!」
火炎放射を宙に放ち、その上空を舞う炎に自ら突っ込んで体に絡みついた沢山の枝やツタを燃やしていく。
「あんなのありかよ!?」
「あんな使い方普通なら思いつかないわよ…」
僕とリーフは唖然としてしまうが、プテラはそんな僕達の反応を目にせず、反撃とでも言うかのように破壊光線を放ってくる。
「フシギダネ、かわせ!」
「ゼニガメもかわして!」
僕達は指示を送り、間一髪で二匹ともかわしてくれた。
「反撃よ、ゼニガメ物真似!」
「フシギダネ、今度はこっちがサポートに回るんだ! つるのムチでプテラを拘束して素早さをあいつから奪うんだ!」
「ゼニィィ!」
「ダネフッシ!」
フシギダネの二本のツルが伸びて行き、プテラを雁字搦めにしていく。
それと同時に物真似で一時的に覚えた破壊光線がプテラに直撃するのであった。
「やったか…」
「いいえ…、トウヤあれを見て!」
僕がぼそりと呟くとリーフが否定するように指を指して教えてくる。
そこには余裕の笑みを浮かべるプテラが宙を舞っていた。
「ダネェ…」
「ゼニィ…」
そんなプテラとのレベルの差を痛感したのかポケモン達が怯えた鳴き声を上げる。
「破壊光線をまともに喰らってあれかよ…」
「岩タイプってのもあるみたいだけどあそこまで体力に余力があるってのは相当レベルが高いみたいね…」
僕とリーフもまた弱音を吐いてしまう。
だが、そんな絶望しかけた僕達に救いの手がやってくる。
「じゃぁ、選手交代と行こうか少年達…」
「あんたは…?」
突如現れた細目の青年にキョトンとしてしまうも…。
「貴方はまさかジムリーダーのタケシさん!?」
リーフが驚愕した声を上げる。
「ジムリーダー!?」
「そうだ、ここはこの俺―ニビジムリーダータケシに任せてくれ!」
僕の驚きの声に肯定してくるタケシさん。すると、モンスターボールを宙に投げた。
「行け、イワーク!」
「イワーー!!」
巨大な岩の蛇みたいなポケモンが出てくる。
「イワーク、岩石封じ!」
「イワーー!」
攻撃をしていくも、
「ギャォー♪」
優雅にかわしていくプテラ。
「駄目だ、これじゃ攻撃しても埒が明かない!」
「嫌、大丈夫だ少年! これでやつの逃げ場はなくなった…」
「ギャオー!?」
僕の悲鳴に力強く理由を言っていくタケシさん。
その言葉通りプテラは岩に囲まれて逃げ場を失った。
「これでラストだ! 竜の息吹!」
「イワーーー!」
その掛け声と同時にイワークが竜の息吹をプテラ目掛けて放っていく。
「ギャォ…」
そして、呆気なく倒されたプテラ。
「これがジムリーダーの実力…」
「勝てるのかしら。私達はこの人に…」
そんなタケシさんの姿に僕達は言葉を失うのであった。
ーto be continuedー