シャングリラ・フロンティア ホラゲー好きは神ゲーでも平常運転です。   作:愛憎愛華

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永遠に愛を込めて花束を 其の十三

「私はオイカッツォ君と麒麟を転ばせるからペンちゃんは追撃の準備して!」

 

「はいよ!」

 

「ダメだこっちのビームの周期が悪い!先やってくれ!」

 

「麒麟の足を〜ぶっ壊す!」

 

「うーん・・・ここまで連射されるとうまく攻撃できないね」

 

「どうする?また怯ませる?」

 

「どのみち暴れてるなら無理じゃない?」

 

ん〜・・・助けてアンジェラ先生!

 

『ビームの入口を塞ぐのはどうでしょうか』

 

「アンジェラの回答はビームの入口を塞ぐだって」

 

「良いんじゃない?」

 

「そうだね・・・それなら一つ名案があるよ」

 

「お、マジ?」

 

「聞かせて聞かせて〜」

 

「まず私が先に・・・」

 

ほんほん・・・なるほどね。かなり賭けにはなるけど行けそうだね。

 

「私はいいと思うよ!オイカッツォ君は?」

 

「俺も異論なし。」

 

「じゃあ早速やろうか」

 

そう言ってペンちゃんは一本の槍を取り出した。

 

「勝つためだしお古だから良いけど結構頑張って作ったんだけどね・・・」

 

「はは、葛藤が見えるな」

 

「仕方ないよ。まあ、私は絶対壊れないから良いけど」

 

「羨ましい限りだよ」

 

今度適当な素材でもプレゼントしようかな?

 

「汝、縫い留めしもの。我、繋ぎ止めしもの。万象に寄り添い、しかして相容れぬ万有の黒を穿つ。【黒楔の槍(シャドウ・ウェッジ)】!」

 

「おぉ、壮大だねぇ」

 

「普段ならフル詠唱なんてしないけど、少しでも確率を上げときたいからね」

 

この槍は相手の影に刺すことで動きを封じるらしい。光があるところだと最強に聞こえるけど耐久の関係で万能な訳ではないらしい。それでも今は最高だけど。

 

「このサイズだと、保って五秒! チャンスはこの一度だけだよ!」

 

「了解!じゃあまずは私が!」

 

酷使しすぎてるけどもう一回お願いね。ミミック変形槍!

 

「一本入魂!ぶっ飛べ!」

 

「私も・・・いくよ巨人殺し(ジャイアントキリング)!「乾坤一擲」!」

 

二人で投げた槍が麒麟に命中!そしてそこから・・・

 

「赤、青、黄……三色混合【拳気・過重黒衝】!」

 

オイカッツォ君が刺さった槍に拳を打ち付ける。

作戦名人力パイルバンカー・・・何かの技の再現らしい・・・が見事に決まり麒麟は崩れていった。

 

「ふぅ・・・お疲れ様」

 

「あ゛あ゛疲れた」

 

「じゃあ私はサンラク君手伝ってくるね」

 

「頑張って〜」

 

 

 

 

「サンラク君!こっち終わったよ!」

 

「ナイス!二十秒くらい稼げるか!」

 

「お安い御用だよ!」

 

なんかさっきより攻撃が激しいけどこれくらいならノーダメ余裕なんだよねっと!

 

断風(たちかぜ)雷鐘(らいしょう)火砕流(かさいりゅう)

灰吹雪(はいふぶき)

 

それにしたって多いねぇ!

 

大時化(おおしけ)雷鐘(らいしょう)

 

十六、十七、・・・そろそろ交代かな。

 

「十九、二十!サンラク君スイッチ!」

 

「サンキューX!さあ、ここからが正真正銘クライマックスだ!」

 

恐らくこの猛攻の後の大技を防いだら勝利となる・・・と思う。もし失敗した時のために何かできないかな・・・

 

『それならX、あそこに行くのはどうでしょう?」

 

あそこ?・・・あぁ、確かに良いかもね

 

 

 

 

そろそろかな。サンラク君がスキルを使ったなら今しかないでしょ。

 

「ごめんなさいセツナ=サン。アルカナ・ビート!」

 

恐らくウェザエモンが一番反応するのはこのお墓だと思う。だからこれを壊して反応させれば・・・

 

「愛で!ウェザエモン!この姿が目に入らぬか!」

 

予想通りこっちに注目してるねぇ・・・後ろの脅威を忘れて。

 

「なぜに水戸黄門風?けど助かったぜ」

 

そう言ってサンラク君は自分に刃を刺した。やっぱり体力管理ミスってたのね。

 

『Xが余計に回復した可能性があるのでは?』

 

途中から愛魔ちゃんの武器使わないようにしてました〜それより・・・来るよ!

 

「うちの親分に代わって、張っ倒してでも眠らせてやる…… 致命の三日月(クレセント・ヴォーパル)!」

 

「・・・・・・・・天晴(てんせい)!」

 

・・・・・・これは!

 

「即死の一撃……攻略完了だ」

 

「……………」

 

決まった〜!勝者サンラク君!

 

「………見事だ」

 

え、まだ動くの!やばい剣出さなきゃ!

・・・って違うみたい?

 

「晴天セイテン転じて我が窮極の【天晴(テンセイ)】、言葉は移りて(イワイ)に転ず…………天晴(あっぱれ)である、よくぞ我が窮極を見切った」

 

「ダジャレかよ」「ダジャレですか?」

 

あ、やばい反射的に言っちゃった。

 

「呵々……セツナにもよく、言われ、た、ものよ……」

 

セツナ=サンも言ってたなら大丈夫かな。ていうか昔からダジャレ言ってたのかウェザエモン。今更だけど可愛く見えてきた・・・攻撃は可愛くないけど。

 

「重ねて、天晴(あっぱれ)で、ある……「拓く者」の、末えイ、よ……それに……」

 

え、何でいきなりこっち見るの。やめて!もう疲れたから戦いとうない!

 

「『彼女』の…‥願い…を引き継…ぐものよ…そなたに‥…託す。彼…女とセツ…ナが願っ…た世…界を」

 

彼女…もしかしてアンジェラの元となった人?まだ聞きたいことあるけど・・・もう時間みたい。

 

「我が、身……朽ち果、テ……眠、る………嗚呼、セツ、ナ……今……そコ、へ……」

 

「終わった……のか?」

 

「ここからさらに連戦とか少なくとも俺は泣くよ?」

 

「流石にそれはないでしょ……」

 

「大丈夫みたいだよ。ほら・・・」

 

ウェザエモンが崩れたと同時に周りが元の花園に戻っていく・・・ようやく終わりみたい。

 

「アーサー、それにオイカッツォとサンラクも……成し遂げて、くれたのね」

 

「セッちゃん……」

 

「三人とも、本当にありがとう。私の……いいえ、遠き過去に「セツナ」が抱いた願いはここに果たされました」

 

どーもですセツナ=サン。というかやっぱりご本人じゃなかったんですね。

 

「セッちゃん……というかセツナって貴女のことじゃないの?」

 

「いいえアーサー……私は確かに「セツナ」ではある。けれどあの日死んだセツナ本人とは違う……セツナの願いが、「もしも恋人がずっとずっと私の死に囚われるのなら、どうかやめてほしい」という想いが生み出した彼女の残滓、謂わば筆跡まで完全に再現された写本のようなもの。役割を終えれば消える存在……」

 

「ああ、だから「遠き日の」セツナなのか……」

 

願いの力ってのは案外馬鹿にできないからね。・・・私も言われちゃったしね。

そうこうしてるうちにセツナ=サンの残滓が消え掛かってく・・・

 

「セッちゃん……」

 

「悲しまないでアーサー。彼女の願いに世界が応えた時点でいつかはこうなることは決まっていたの」

 

セツナ=サンが寂しそうに・・・でも笑顔で話す。そして真剣な顔つきで私たち四人を見回す。

 

「貴方達は開拓者。二号計画の末裔、世界を「拓く者」……もしも貴方達が自身のルーツを、世界の真実を知りたいと願うのなら「バハムート」を探しなさい」

 

「バハムート?」

 

「知らんのかオイカッツォ、大体ドラゴンとして扱われる魚だよ」

 

「それくらい知ってるっての……ペンシルゴン、このゲームにおけるバハムートって何か知ってる?」

 

「いや、プレイヤーが名付けたものならともかくバハムートなんてモンスターはいない筈……セッちゃん、それはどういう」

 

「ふふふ、ここから先は自分で見つけ出してちょうだい。だってそれが、未来を切り拓くってことでしょう?」

 

あ、すっごい笑顔。これはあれかな?好きな子には意地悪しちゃう感じかな?

 

「……あぁ、最後に。アーサー、これは「セツナ」としてではなく「私」自身が貴女に贈る言葉」

 

「へ?」

 

「いつも「私」に会いに来てくれてありがとう。大好きよアーサー」

 

「え、あ……こちらこそ!」

 

最後の言葉を残してセツナ=サンが消えていく。確かに偽物だったかもしれない、でもペンちゃんと会って話してたのは間違いなくあのセツナ=サンだったんだね。

 

「なぁペンシルゴン」

 

「ぐす……泣いてないよ」

 

「まだ何も言ってないんだが」

 

もはやAIの域を越えている・・・いやうちにもいたねAIの域超えてる人・・・セリフに感動して泣いちゃうのはわかるよ。

 

「それ否定になってないっていうか、ほぼ自白だよね?」

 

「いいんだよペンちゃん、泣きたい時に泣けば」

 

「ペンシルゴンにも暖かな涙を流す機能があったんだな」

 

「コノキモチ……コレガ、ココロ……?」

 

「弄らないの二人とも」

 

「そのネタ天丼じゃん! もういい二人とも縊り殺す!!」

 

「やべぇ! 武器が無いから殺害キル方法が生々しくなってる!」

 

「ここに来てPK食らうとか真っ平だよ!? 代わりに死んでくれサンラク!」

 

三人は相変わらずだな〜ねぇアンジェラ。

 

『確かにそうですね。でもXもそれがいいのでしょう?』

 

否定はしないよ。っとウィンドウが出たね。ようやく完全クリアだ〜

 

「何はともあれ、三人とも私のワガママに付き合ってくれてありがとう。お陰でシナリオクリアまで来ることができた」

 

「なんだよ改まって、俺達がやりたいと思ったから参加したわけだし礼なんていらんよ」

 

「こういうのはお互い様だからね。楽しかったらいいんだよ〜」

 

「そうそう、シャングリラ・フロンティアがサービス開始されてから初のユニークモンスター討伐者っていう称号だけで十分だよ」

 

「他人のユニークに乗っかったのを誇るのは……楽しいか……? あっ、的確に鳩尾を狙うな鳩尾を!」

 

「それ言ったらお前もでしょうが、いい加減ぶっ飛ばすよ?」

 

「二人は綺麗に締められないの?」

 

二人が騒いでるうちにペンちゃんが心からの笑顔で言った。

 

「さぁみんな、報酬確認と洒落込もうか!」

 

 

『墓守のウェザエモンは永い眠りについた』

『セツナの残滓は遠き日の願いを終えた』

『ユニークシナリオEX「此岸より彼岸へ愛を込めて」をクリアしました』

『称号【看取りし者】を獲得しました』

『称号【刹那を想う者】を獲得しました』

『称号【願いを引き継ぐもの】を獲得しました』

『アクセサリ【格納鍵インベントリア】を獲得しました』

『アブノーマリティ【麒麟】を収容しました』

『アイテム【EGO 天晴】を獲得しました』

『アイテム【世界の真理書「墓守編」】を獲得しました』

『ワールドクエスト「シャングリラ・フロンティア」が進行しました』

 

 




ここまで爆速で来ましたがここからはかなり減速します。主に夏休みの終わりと最強とも言えるALEPHとの戦闘が増えるので。それとここからは図書館のアブノーマリティも解禁します。現段階のイメージは中層スタートくらいだと思ってください。

アブノーマリティのまとめいる?

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