シャングリラ・フロンティア ホラゲー好きは神ゲーでも平常運転です。 作:愛憎愛華
「ふ〜………」
深呼吸して3ラウンド開始の合図を聞く。
(ここまでは師匠との打ち合わせ通り。後は、ユグドライアに成りきる……いや、
最初のヴィランの準備時間で最初に向かうのは……ビルの屋上。
『まずは相手への情報を減らす。遠目から見えるヘリは最優先で壊す』
(その為に3ラウンドまではこのビルを使わないようにする)
音を立ててヘリコプターが墜落していく。
『ケイオスキューブに向かうのはギリギリまで待つ。最初はあくまでも戦うようにする』
木の根を伸ばして人質を確保する。後は……予想の裏の裏をかく。
『極端とは言ったけど八割フェイントも結構使える。相手の予想を裏切り続ければ相手はこっちが何もしなくても相手は警戒せざるを得ない』
まずは見え見えの罠を仕掛ける。そして発動しないように細工しておく。次に死角に罠を仕掛ける。こっちは発動するようにする。
「さあ、いい加減終わりにしようか!」
「来たわねヒーロー。だが勝つのは貴様では無い、この私だ!」
ここでただの種を撒く。
「くっ……ん?」
「さあ、疑心暗鬼の渦へ送るわよ」
そのまま見え見えの罠に向かう。そしてもう一度種を撒く。
「そのまま爆発しなさい」
「は、そう言って意味がないって事だ!?」
「残念、今度のは本物よ」
ここで1度目のゲージを切る。そのまま相手に「戦闘の意思がある」と思わせればいい。
「さあ、私の盾なるといい」
「くそ、またそれか!卑怯な!」
「ヴィランが卑怯な手を使って何が悪いの?」
「だがこれはゲームだ!そこまでする必要は無い!」
「
『起点を作って自爆させたり相手にゾンビ構成でツッコむ、それとここの人達が死ぬこと。そこに何の違いがある?』
「現実だったら出来ないことをゲームでやる。古から受け継いできた伝統……そうでしょ?」
『ロールプレイの基本は恥じないで、堂々とすること』
「それがここ、日本のゲームのルールよ。覚えておきなさい」
「く、さっきから言わせておけば!」
「残念、もう時間よ」
『ヴィランとしての行動ならやっぱり爆発は必要だよね』
逃げ回る人々に吊るしていた車達が降っていく。更に仕掛けていた罠に人々がかかりゲージがみるみる回復していく。
「さあ、ついて来られるかしら?」
「くそ、逃がすか!」
「「うわぁ〜」」
「そこ二人、なぜそんな目で見る」
「だって、ねぇ」
「ただの一般人をあそこにまでするなんてなぁ」
「静かにしてろ。それよりも・・・・ここからがハイライトだ」
「つっても夏目氏の狙いは何なんだ?」
「簡単だ。ケイオスキューブの獲得……と思わせる事だ」
『ほう、それは一体何故?』
「なかなかグイグイ来るな君。まず、彼女に私が教えたのは読み合い力だ」
『読み合い力?』
「簡単に言うとポケモンの不意打ち択だな。両方ともあと一撃で死ぬ時相手が攻撃した時先制する不意打ちを透かすために補助技を使い読み合いに持ち込む事だ」
『しかしそれと今の状況が一致するようには見えませんが』
「さっきまで彼女は戦う気でいた……と見えただろう。だから彼はまた読み合いに持ち込んでゲージ圏内に入ったら姿を現すと思うはずだ。立ち回りでなら2ラウンドで見せたように圧倒できるからな」
『あ、だから読み合いなんですね』
「そうだ。相手もゲージは溜まっている。だから相手のゲージ圏内に入るより先にこちらがゲージ技を撃ってそのまま削り切るのがヒーロー側の勝ち筋……だと思うだろう」
『だけどNu2meg選手は違うと』
「そもそも彼女は正面から戦う気は無いんだ。できる限り時間を稼ぎ、NPCを使って2度目のゲージを溜めてケイオスキューブを確保する……そう見せる。最初からこっちの狙いはただ一つだったわけだ」
『なるほど……しかし何故ルーカス選手が気づかないと断言出来るのですか?』
「そうだな……まず1つ目が相手の情報を遮断している事だ。最初にヘリを爆破させたのはヘリの位置でこちらの狙いを悟られてはいけないからな。2つ目にこれは憶測だが、彼はプレイ中に相手の思考を読み取り行動するタイプだろう。だからこそ思考の裏の裏をかきやすい」
右は発動、下は不発、左も不発、次の下は発動、ここで死角に仕掛ける。
「厄介極まりないな」
どれが正解か読み取れない。これこそが読み合いの択。
「ここで拘束、上発動」
「ぬお!」
そろそろ見えるはず……あった!
「狙いはケイオスキューブか。だがまだゲージは溜まっていないはず!」
「残念、計算通りよ」
ここで吊るしておいた最初のヘリを落とす!
「ギリギリだけど……これで達成よ」
「させるか!
『ルーカス選手!ここでウルトを切った!』
「なるほど、これは勝てたな」
「その心は?」
「ここでの一番の負け筋は相手にケイオスキューブを取られることだ。それが無くなった今……全力で迎撃できるってものだ」
「落ちなさい!」
「させるか!」
「ウルトを使った時点で貴方の負けよ」
「ここでお嬢ちゃんを削れば良いだけだ!」
確かに後10秒でもあれば削りきられていたかもしれない。でも……
「グリーン・グラウンド・ゼロ!」
「くっ!」
「時間は無いわよ。ここに来るまで相当遠回りしたようね」
『3、2、1、0!勝者!Nu2meg選手!』
「これが択の押し付けよ。貴方は後手に回りすぎて攻撃する前に
もうこれキャラ崩壊タグ付けるべきですかね?
Q,結局夏目氏は何しようとしたの?
A.相手ができるだけ体力を温存しようと慎重になるのを見越してあらかじめウルトで体力を削り、時間ギリギリまで逃げて回ってから2度目のウルトで体力をミリにして勝利した。
ポケモンで不意打ち択が1番好きなので入れてみたら想像以上に噛み合ってビックリ。ちなみに不意打ち択延ばしてTODしたのは本当です。なにせ3体全員に不意打ちを持たせて最後にわざと積ませてから不意打ち択を押し付けるのにハマっていたので。
憤怒ちゃんは何番目?
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