別名呪詛師までのカウントダウン編です
本来 呪術高専に所属している呪術師は基本階級は四級~一級と区分される
一級呪術師になるためには
二名以上の一級術師から推薦される
一級術師・または一級相当の術師に同行して任務を成功させる
一級相当の能力があると判断された場合、最初に準一級に認定される
その後、ソロでの一級任務を受ける
任務の出来によって、一級になれるかどうかが決定される
というプロセスを踏む必要があり、よほどの例外でもない限りこれ以外で一級術師になることはない。
例外として特別一級呪術師というものがある
特別1級術師とは、高専関係者じゃないから等級はないけれど、1級術師相当の実力を持つ術師、名誉一級みたいな扱いだ。
天内理子に与えられた等級は特殊一級呪術師
呪術界の上層部によって与えられた例外の等級である。
表向きは彼女自身に一級の実力があるかが定かではない状態だが術式の強力さから
本当は上層部がなんの柵もなく上層部の独断で単独任務に行かせられるようにするためである
呪術師となって一週間が経った。
初めて任務をこなしたが大したことはなかった。
廃校に肝試しに行って戻ってこない子供の捜索。
呪霊の等級が低かったこともあり猟犬を放ったらすぐに終わったし呪いに当てられていたがそれも術式ですぐになかったことにした。
実力は理解したからこれから仕事が増える的な話をされたがまあ大丈夫だろう。
喪服の悟が話しかけてきた。
「天内…呪術師やっていけそうか?」
「うん。特に厳しいって思うこともないし」
「辛くなったら言ってくれ…お、僕がなんとかするから」
「ありがとう…あとその一人称似合ってないよ」
悟は私が呪術師になった日から一人称を僕に変え始めた。
私の護衛をする前に傑からそういう話をされたようだ
「うっせえ。俺だっ…僕だってそう思うさ。でもこれから必要になるし、傑もその方がいいって言ってた」
扉の奥から僧侶がやってくる
「そろそろ始まるぞ」
これから始まるのは夏油傑の葬式だ。
最初、上層部は夏油傑の遺体を受け渡すように命令した。
それに夜蛾さんは反対し猛抗議、解剖をやるとしても高専で行うといい事態は平行線になり
その話を聞いてブチギレた悟が上層部を襲撃し脅すことで葬式を行う許可が出た
上層部は夏油の解剖結果ではなく遺体を手に入れることに注力していた気がする。
泣いている、泣いている、泣いている
傑の母親らしき人物が泣いている。
父親らしき人物が泣いている。
祖父母らしき人物が泣いている。
傑の親族が彼の死を悲しみ涙を流している
私の瞳から涙は流れ落ちてこない。
十分に泣いたからだろうか?
それとも泣く資格がないと思ってるからだろうか?
自責の念に駆られる。
心が軋む。
彼には家族というかけがえのない存在がいた。
私にはいないもの。もう失ってしまったもの。
あの場で死ぬべきだったのは私だった
隣の悟を横目に見ると私と同じような表情をしている。
彼も私と同じようにこの現状を自分のせいだと思っているのだろう。
葬式が終わり皆が帰っていく。
そんな中一人の女性が近づいてくる
「君が五条が言ってた天内って子であってる?」
タバコを咥えた女性に話しかけられる。
「貴方は?」
「家入硝子、夏油の同期だよ」
薨星宮から戻るときに
「貴方が傑が言ってた」
「夏油はなんて言ってた?」
「性格は最悪だが治療の腕は超一流なやつって」
「夏油に性格のこと言われるの心外なんだけどな〜」
言い返そうとしたが反論が出てこなかった。
おふざけ状態の傑は悟ほどじゃないがいい性格をしていた。
「まあいいや。貴方は私たちのクラスに転入って形になったから…中学生が高校に転入ってのも変な話だけどさ」
「その話本当ですか?」
そんな話初耳だ。てっきり上層部直属の呪術師って感じになるのだと思っていた
「本当だよ…先生から聞いてないの?」
「はい」
「そうなんだ…まあいっか、これからよろしくね」
握手を求めるように手を伸ばされる
「これからよろしくお願いします」
この罪悪感がなくならない限りきっと表面だけの関係で仲良くなることはないだろう
そんなことなかった。
「硝子さーん。疲れた私呪術師やめる」
「はいはい、お疲れ様。頑張ったね」
飛び込んできた私の体を硝子さんは優しく受け止めてくれる
頭まで撫でてくれた。お姉ちゃんがいたらこんな感じだったんだろうな。
呪術界はブラックのブラック、どブラックだった。
私が与えられる任務は負傷した呪術師の傷の停止と回収。そして回収後に任務を引き継ぐことがある。
私の術式を使えばそれ以上傷を悪化させずに硝子さんの元に運ぶことができる。
生きていてさえいれば彼女は反転術式?ってものでほとんどの傷は完治できる。
その二つが合わさり出来上がったのが二十四時間ランダムな仕事だ。深夜でも早朝でも朝でも昼でも夜でも任務が継続できないほどの怪我を負った呪術師がいたらいつでも行かなければならない。さらに本来東京校では東日本を管轄しているが京都校には私がいないため管轄が日本全部になっている。
あまりにもブラックすぎる
「そうですよ…私が頑張ったんですよ。硝子さんも東日本か西日本担当してくださいよ」
「それはできないな〜、私前線出るタイプじゃないし。等級的に単独任務が許可されてないから」
「万能な術式が憎い」
「それは贅沢な悩みすぎない?」
呪術師は才能が八割と言われている。
そんな中、上層部の思惑があったとはいえ呪術師になってから二日という最速の期間で一級呪術師になった。呪術師になった今ならその異常性を理解できる。
私の悩みは間違いなく贅沢なものだとは理解している。
「でも贅沢な人間には贅沢な人間なりの悩みがあるんですよ」
「そりゃそうだわな」
硝子さんは持っている側の人間だ。
呪術界で唯一の反転術式をアウトプットできる人材。
医療行為という観点では彼女の右に出る者はいないだろう
「硝子さんは今日は暇ですか?一緒に甘いものでも食べに行きましょう」
「ちょっと待ってね、今確認するから」
硝子さんが今日の予定を確認していると教室の扉が開き悟が中に入ってくる
「よう、天内。元気?」
「元気じゃない。疲れた」
悟は労働状況を知っていてこういうことを聞いてくる。
ナチュラル煽り半分、心配半分なので
「任務終わるの早かったじゃん」
「まあね。呪霊自体は雑魚だったから」
「一級呪霊が雑魚扱いとはね」
「そりゃそうさ。だって僕最強だから」
「その最強の五条は何を買ってきたの?」
硝子さんが悟が持っているビニール袋を指差す。
「これ?仙台名物喜久福…らしい。補助監督のやつが美味いからってくれたんだよね」
仙台名物喜久福、聞いたことない名前だ。
そもそも仙台にすら行ったことがないのだが…
「本当は僕一人で食べようとしたけど…二人にも分けてあげるよ」
「ありがとう…後で美味しくいただくね」
「今食わないのか?」
「今から硝子さんとスイーツいくから」
「なんで俺を誘ってくれないんだよ」
術式が脳みそを回して処理することもあって悟はかなりの甘党だ。
こういうイベントにはだいぶ参加していたらしい。
「五条任務中だったし女性限定だよ?」
「女装でもする?」
私がそんなことを冗談めかしていうと
「ちょっと待ってろ」
と言い残し悟は教室から走り去っていた。
「まさかの展開になっちゃった」
「そうだね。本当に女装してきたらウケるよね」
待たされること30分後
「遅いですね」
「ね、一旦連絡入れてみるか」
硝子さんが携帯で電話をかけようとしたとき教室の扉が開いた
「悟、遅いよ………」
それは美しさの化身のような姿だった。
誰もが目を惹かれる青く澄んだ美しい瞳
陶磁器のようなすべやかで美しい肌
風に靡くサラサラとした銀色の髪
服装は高専の女子生徒用の高専制服を着こなしている。
その格好がそのスタイルの良さをさらに引き立てている
女装悟がそこにいた
「……」
「…まじか」
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。隣にいた硝子さんもあまりの衝撃にタバコを落としてしまっている。
あまりにも完成度が高すぎる
「なんでそんな完璧な女装ができるの?」
「僕が最強だから。行こうぜ」
そう言って教室の外に歩みを進めていった悟を私たちは追いかけて行った
二、三話くらい日常回をやる予定
女装さとるってワードが頭に現れた
理子ちゃんの戦闘スタイルどれがいい?
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