特級呪詛師天内理子   作:宝生永夢ゥ

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理子ちゃんのゴリラ廻戦入りがほぼ確になっちゃった

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呪術師の意味

自身満々に外に歩いて行った悟の後に続いて高専の敷地から出る。

彼の歩き方に揺らぎはない。

明らかに女性としての歩き方が慣れている感じだ。

 

「悟ってもしかして女装初めてじゃない?」

 

「まあ、昔色々あってな」

 

悟は遥か彼方の虚空を眺め死んだ目をしている。

 

「俺って御三家の人間じゃん。さらに六眼と無下限呪術を両方持って生まれる人間って数百年ぶりだったからさ…すげぇ過保護に育てられてさ。儀式とか結構させられてたんだよ」

 

加茂家、五条家、禪院家、確かこの三つが呪術界の御三家として長い歴史と権力を持つ。

悟曰く腐ったみかんのバーゲーンセールらしい。

 

「その中には女装するやつとかがいくつもあってさ。一回で大体のことはできるようになっちゃうからさ、僕。なのに定期的にやらされたせいで体に染み付いちゃったんだよね」

 

悟も大変だったんだなと哀れみの視線を向けている横で大爆笑している人がいる。

硝子さんだ。この性格の悪さをみると悟や傑の同期なんだなと実感できる。

 

「何それうける。てか初耳なんだけど」

 

爆笑する硝子さんの様子を見て悟は額に青筋を立てている。

 

「うけねえよ。あと話せるかこんな黒歴史」

 

「悟ピキってんじゃん。超ウケる」

 

「あ?」

 

「硝子さんこれ以上は煽らない方が…」

 

煽り散らかしている硝子さんを止めようとしていると

 

「ちょっといいですか?」

 

「僕ですか?今急いでるんですが…」(美少女ボイス)

 

まさかの裏声での女性ボイス

さっきまで男の声で喋っていた悟が女の声でしゃべる。

この事実だけでもう面白い

 

「ぷッ」

 

「あーっははは」

 

二人で爆笑していると悟がサングラスの下で明らかに不機嫌な様子だ。

 

「自分こういうものですけどモデルの仕事とか興味ない?」

 

「いえ、急いでいるので」

 

「そういわずに…」

 

しつこいスカウトに嫌気がさした悟が頭をトンッと叩くと男は悟の姿を見失う。

 

「はぁ…疲れた…いk」

 

「きみ可愛いね、いくつなの?どこ住み?てかメアド持ってる?」

 

明らかにチャラい男が間髪入れずにナンパしに来た。

笑いすぎてお腹が痛い。このままだと死ぬかもしれない。

 

 

その後も悟はナンパされ、女の子にまで声をかけられスカウトされた。

 

 

 

 

 

スイーツを食べるのがひと段落した。

高専を出てから3時間ほど時間が経ち硝子さんがいられるタイムリミットが来てしまった。

忙しい中、時間を捻出してくれた硝子さんに頭があがらない。

 

「じゃあ私さき戻るね」

 

「今日は時間空けてくれてありがとうございます」

 

「いいよいいよ。気にしないで楽しかったし…面白いもん見れたし」

 

「…」

 

一人複雑そうな顔をしている女装男がいるが気にしない。

 

「またね〜二人とも」

 

「また明日」

 

「がんば〜」

 

硝子さんがいなくなり二人っきりになる。

呪術師になって悟に尋ねようと思ったことを聞こうと口を開いた

 

「悟はさ…なんで高専で呪術師続けてるの」

 

疑問に思ったことがあった。

悟は御三家の人間だ。わざわざ高専に来てまで呪術師になる必要がない。

なのになんで呪術師をしているのだろうか?

 

「非呪術師を守るためだ」

 

違和感

 

「意外だね…悟がそんなことを目的にしているなんて」

 

「弱者生存それがあるべき社会の姿。俺にそうやって正論を言ってきたやつがいたんだ」

 

悟が過去を懐かしんでいる。

傑の名前を出さないことが増えてきた。

 

「それって傑のこと?」

 

「そうだよ。よくわかったな」

 

「だって悟の言いそうにないことだもん」

 

少なくとも私の護衛に来ていた頃の彼だったら言うことはなかった。

 

「『呪術に理由とか責任乗っけるのはさ、それこそ弱者のやることだろ』って、『ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねーよ』って馬鹿にしたことがあった。でもそれが必要かもしれないって思い始めたんだ」

 

違和感

悟は善よりの人間ではあっても善人ではない。

 

「悟、非呪術師助けるのって本当に必要?」

 

私はいまだに呪術師をやる意味を見出せていない。

呪術師をやってるのだって私を守ってくれた二人のために生き続けるためだ。

他呪術師みたいに人を助けるためにやっているわけではない。

 

私自身は非術師と同じ立場で育ってきた。学校のみんなや近所の人たち非呪術師の大半が悪い人間ではないの理解できる。

 

それでも盤星教本部の信者達、自分達が日常を過ごせているのは呪術師と天元様のおかげだと知りながら、襲撃を起こして全てを無にきした愚か者ども。

あの場で知った未知の醜悪。多くの綺麗なものよりも少しの醜悪が心に刻まれる。

もう一度あんな醜悪を見たら盤星教の信者達と同じように非呪術師をまた殺してしまうだろう。

 

「必要だ…傑がそう言ってた」

 

違和感 違和感 違和感

 

「…そっか」

 

感じた違和感はこれだ。

悟は弱者生存について何も思っていない…ただ夏油傑がそんな世界を理想としていたから悟はただ盲目的にその世界を理想とした。

だからこそ空っぽだ。理想を語っているのになんの感情も乗っていない、言葉に何も込められていない空虚な理想論。

 

私も悟も一緒だった。どちらも死者に引きずられている。

生きる意味なんかないが二人に生かされたから生き続ける私。

外の世界を知らず無意識に傑を基準に考え、傑の理想の生き方の指針にしている悟。

 

重い話題になってしまったから何か話を変えようとしてふと気づく

 

「あれ?硝子さんお金置いてったっけ?」

 

「そういえばヌルッと帰ってたな」

 

携帯を開くと『悟に払わせといて』とメールが来てた

硝子さん…それはないよ

 

「悟、払っといてね」

 

「天内、頼んだ」

 

「「は?」」

 

悟は今、男としてあり得ない発言をした

 

「悟が払いなよ。硝子さんのメールにもそう書かれてるし男でしょう?」

 

「そう言うのは前時代的な考え方はモテないぞ」

 

「カッチーン、悟だって」

 

「でも俺のほうが街中でスカウトされたし顔いいぞ」

 

「言ってはいけないことを…ぶっ飛ばしてあげる」

 

「やるか?俺が負ける可能性は虚数より低いけどな」

 

虚数より低い…つまり悟は私の勝率がゼロと言いたいようだ。

 

「外に行こう…店に迷惑がかかる」

 

「泣いても知らないぞ?」

 

その後も子供のような馬鹿な言い合いを続けてた

店長に怒られた

 




個人的に五条が人助けするようになった理由が、信者を殺すか夏油に聞いて殺さなくていいって言ったとこだと思う。
それのおかげで人に価値を見出したと思ってる。
そのイベントが無くなったせいで今作の五条は歪んでる





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