全然4月編が終わらないけど気にしない
そんな作者です。
では今回は軽井沢です。
前回のあらすじ
愛ってすげぇ
以上
平田の相談があった次の日、今日は特に予定もないから愛里とデートでも、行こうかと考えていた矢先に一人の女の子が俺の目の前にやってきた。
「黒凪君!!」
「どうしたよ軽井沢?」
「黒凪相談所って営業してる!?」
「そもそも開業してません。」
「そっか…」
「……話なら聞くが?」
「えっ…ツンデレ目指してるの?」
「誰が目指すかそんなもの。男のツンデレとか需要ないだろう。」
いきなりの出来事ではあったがどうやら俺は、また悩み相談みたいだ。
愛里と過ごす時間がまた減るななんて考えていたら、横から愛里に抱きつかれた。
いろいろと柔らかいなんて考えて愛里の目を見ると、軽井沢を警戒してるような目つきだった。
「…奪うの?」
「へっ?いや違くて相談に乗って欲しいだけだけだから。」
愛里の問いかけに素っ頓狂な声を出して否定する軽井沢。
なんか原作よりも強くないか愛里さんや。
「じゃあ恋愛相談なの?」
「えっ//まあそんな感じだけど///」
「ふーん…誰なの?」
「うぇ///えっとあの…」
そう言って軽井沢は、愛里の耳元まで顔を近づけて誰にも聞こえないように小さな声で愛里の質問に答えていた。気になったが俺に相談する以上どうせあとで知れるだろうとあまり気にしないように2人のやり取りが終わるのを待っていた。
というか愛里は、いつまで俺に抱きついているのだろうか。いやまあこのままでいいか。
「なるほど平田君なんだね。」
「ちょっと!?内緒話にした意味ないじゃん!?」
顔を真っ赤にして怒る軽井沢。とりあえず目線を移動させて教室をみたが平田はトイレに行ったのか教室にいなかったのは、軽井沢にとっては救いだったのだろう。
「僕がどうかしたかい?」
「ひっ平田君。えっとその…」
なんでこいつはこういうときにタイミングよく戻ってくるのだろうか。軽井沢は、愛里の暴露で動揺してマトモな受け答えは、出来なさそうだ。
愛里が余計なことを言う前に俺が返事をしておくか。
「いや特に問題ないぞ平田。今日も今日とて適当に愛を振りまいておいてくれ。」
「適当にかい?なかなかに難しい注文だね。でも愛を最適な量を見極めたら僕は次の領域に進めるってことだね。僕は頑張るよ黒凪君。」
「アーウン、ガンバッテー」
いつも通りの平田節が炸裂したが軽井沢の面目が守れたのならそれでいいだろう。
「実は、軽井沢はhグフッ」
まさかの暴露をしようとした伏兵こと綾小路を顎に一撃入れるのことで黙らせる。
なんだこいつ少し出番がなかったからって久しぶりの登場で混沌を生み出そうとするんじゃねえよ原作主人公。
「痛いぞ黒凪。」
「お前が余計なことを言おうとしたからな。自業自得だ。」
「大丈夫かい?綾小路君。」
「ああ大丈夫だオレは、頑丈だから。」
「そう、黒凪君、今のはやりすぎじゃないかな。」
「……人間の口には、災いが生まれることがある。俺は、それを退けただけだ。」
「なるほどそれもまた愛なんだね。綾小路君も災いに飲まれちゃダメだよ。」
「えっオレが悪いのか。」
謎の言い訳でなんとか乗り切ったようだ。
これでこの場は、落ち着くだろう。
「ふむそれにしても私は、美しい。」
「いきなりどうした!?高円寺。お前も出番がないからっていきなり喋るな。」
結局混沌とした状況になったような気がする。ただこのバカなやり取りが高校生って感じでまあいいかとはおもっているが。
ただ、授業中はちゃんと静かにしていたことはここに記しておく。
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そんなこんなで放課後になり、俺は、自分の部屋に戻り軽井沢を待っていた。今回は、俺の部屋で相談というわけなので愛里には自分の部屋に戻ってもらっている。
ただ俺の部屋のはずなのに愛里の私物があちらこちらにおいてあるような気がする。最近ずっと愛里は、俺の部屋に入り浸っているわけだが、そのうちこちらの部屋で寝泊まりしそうな気がする。
そんなことを考えていたら扉からノックの音が聞こえてきた。扉を開けたら私服姿の軽井沢が立っていた。
「ごめん待った?」
「…そこそこ待った。まあ入りな。」
そう言って軽井沢を招き入れる。少し申し訳なさそうにしてるが気にしないでおく。
「ごめんね。急に相談に乗ってもらって。」
「まあ別に気にしないでいいぞ特に予定もなかったわけだし。」
「でも佐倉さんとデートとかしたかったんじゃないの?」
「それは、毎日できたら幸せなんだけどねぇ。そうも行かないものだからね。」
「…ごめんね。」
「だから気にしなくていいって。」
今日のこの相談の為に隙あらば軽井沢は、愛里に頼みこんでいたからな。了承したと思ったら愛里が俺に『相談って40秒で終わらせられない?』なんて言ってくるし、いや無理だよ。40秒で出来ることなんて旅の支度ぐらいだよ。
なんだか軽井沢と愛里のパワー関係が原作と真逆のような気がするが、気のせいか?それとも愛里も今日デートするつもりでいたのだろうか。
そんなことを考えながらジュースなどの準備をして座る。
「で恋愛相談で良かったんだっけ?」
「それもそうなんだけど、その前に聞いて欲しいことがあるの。」
「うん?何を聞いて欲しいんだ?」
「あー、なんて言うか…学校生活のあたしの立ち位置…みたいな。」
歯切れの悪い言い方で恋愛相談とは、違った悩みをぶつけてきた。ある意味マトモに相談をしに来たのは、軽井沢が初めてだろう。櫛田と平田は、過去の暴露回みたいな感じだったし。
まあ相談所は営業してないけどね。
そうして飲み物などの準備を終えて俺も座る。
「それで、軽井沢は何を気にしているんだ?」
学校生活の立ち位置とは、言っていたが原作とあまり変わらない印象がある。俺自身がみた感じだとクラスカーストのトップみたいなものだと思っていたが。
「その…なんていうか、ちょっと怖がられているみたいなんだよね。」
「怖がられている?誰から?」
「みーちゃんとか井の頭さんとか…おとなしい系の子から。」
「ふむ。まああの自己紹介で頼もしさは、感じとったのかも知れないがそれはそれとして率先して関わろうとは思わないみたいな感じなんじゃないか?」
「そうなのかなぁ。ああいう子達が安全に過ごせるようにしようとしたつもりだったんだけどな。」
「まあまだ入学して1週間ちょっとしか経ってないわけだ。印象とか周りからの評価なんてこれから変わるタイミングは、いくらでもあるさ。」
「うーん…そうだといいけど。」
「まあ、なんというか結果を急ぎ過ぎているような感じがするから、もう少しくらいどっしりと構えてみたらどうだ?」
「…うんそうしてみる。」
あまり納得は、してないだろうが仕方ないと思う。
ただ同じ教室に集められた同年齢の他人を一週間ちょっとで何を知れるというのだろうか。自己紹介で得た情報でその人のイメージが出来上がるとして、そのイメージが変化するには何かしらのきっかけが必要である。
そしてそのきっかけが生まれるにはもう少し時間が必要だろう。
今回の相談に関しては様子見というのが最適解なのかもしれない。
そんなことを考えていたら真剣な目つきで軽井沢が俺を見ていた。
「ねぇ、黒凪君はあたしの過去とか気にならないわけ?」
「気になるといえば気になるが、そう無理に掘り起こす必要なんてないだろう。どんな人にも歴史ありなのだが、自分の好奇心を満たすためにそういうことはするつもりはない。」
原作との違いを知りたいという本音もあるが、まああの自己紹介で何かしらの出来事があったと想像できるし、いちいち藪をつつくような真似はしない。
「そう…じゃあ話を聞いてくれる?」
「話?なんの?」
「あたしの過去。」
「さっきのやり取りは何だったのか。」
結局話すんかい。
さっきのやり取りは本当に必要だったのだろうか。まあ無理に聞かないというスタンスをとったから話そうと思ったということにしておくか。
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少しばかり深呼吸をして気持ちを整える軽井沢。
いくら過去のことになったとはいえ、話すには抵抗というか心の準備が必要なのだろう。こちらは、特にすることもなく軽井沢が口を開くのを待つ。
もしもこの深呼吸がずっと続くようなら止めようかなどと考えながら待つ。
「あたしは、昔いじめられていたの。」
ようやく深呼吸が終わり軽井沢は、自分の過去を話し始めた。
「そうか…まあ自己紹介で何かしらの因果関係があるとは思っていたが…」
「中学に上がった頃からかな、気に入らないと他の女子に言われてそれからいじめが始まったの。」
「いじめが始まるきっかけなんてそういったやつのくだらない感情から始まるものとは言うが、本当にくだらない理由だな。」
「それからあたしは、いろいろなことをされた…椅子に画鋲があったり、机にラクガキされたり、動物の死骸を靴箱に入れられたり、聞こえるように陰口を言われたり、殴る蹴るなんて暴力もあった。」
「……」
あまり聞いてて気分いいものではない。だけどこういった嫌なことを言葉にして吐き出すことも必要ではあるだろうし、俺は黙って聞くしかない。
ただ少し考えてしまうのは、いじめっこたちは、どこから動物の死骸を用意したのだろう…
「そんなことが続いたある日トイレに呼び出されて、そこにはいじめっこの主犯格と取り巻きの4人いたの。」
「なんだか嫌な予感がするな。」
原作の腹部に傷をつけられる事件か。
「そうして取り巻きがあたしの腕と脚をおさえて主犯がナイフをあたしのお腹に突き立てて…あたしは、消えない傷を負ったの。」
「……」
言葉にしないがやはり気分が悪くなるような出来事だな。
「あたしは、痛いと泣き喚いたけど相手はやめてくれるわけはなく、もう一つ傷をつけようかなんてみんな笑っていたわ。」
「もはや、殺人未遂の領域だよ。それは」
「そんな中ね少しあたしは、一つ考えが浮かんだの。このままでいいのかなって。」
「…流れが変わったな。」
「このまま抵抗もせずにやられてあいつらだけがいい思いをして、あたしだけが泣きをみて、いやあたしだけじゃなくあたしみたいに他にもいじめられている他の子も泣きをみる。そう考えるとあたしは、なんだかムカついてきたの。」
「なるほどな、しかし4人におさえられている状態で何かしらの抵抗ができたとは、申し訳ないが思えないな。」
「…黒凪君って馬鹿の力ってわかる?」
「…火事場の馬鹿力のことを言っているのか?」
「そうそれ!多分あたしは、その時馬鹿力が発揮できたの。まずあたしは、手足にグッと力を入れて抵抗したら取り巻きを吹っ飛ばすことに成功したの。」
「4人を一気に吹っ飛ばしたのか!?それは凄まじいな。」
「こうなったあたしには、怖いものがなくなったような気がしたの。主犯格はナイフを持っていたけどあたしは、相手の隙をついて顔に一発殴ったの。」
「殴ったか!」
流れが変わってスカッとする展開になったな。この世界線の軽井沢は自らの意志と力でいろんなものに打ち勝ったわけだ。
「でも、そこから少し問題が発生したの。」
「うん?問題?」
「取り巻きの一人が次の日先生にチクってあたしだけが呼ばれたの。」
「君だけがか?」
「うん、そいつらが成績でも良かったのか、いじめを見て見ぬふりをしていたのかわからないけどね。」
「君の学校って問題しかなさそうだな。」
「そうしてあたしだけが説教を受けることになったの、あたしの言い分なんて聞いてくれないし、それでムカついてきて…」
「…まさか。」
「先生を殴っちゃった。」
「殴っちゃったかー。」
「そしたら、次の日今度は、校長と教頭に呼ばれたの。」
「流れが読めたな。」
「そうしてまた、あたしだけが説教くらって、いろいろと言われて、あたしの言い分は無視されて、それでムカついてきて…」
「ムカついてきて。」
「殴っちゃった。」
「殴っちゃったかー。」
「鳩尾殴って、腹を抑えたときに顎にもう一発入れたの。」
「鳩尾と顎殴っちゃったかー。」
「そうまさにワンパンね。」
「うん二撃だねぇ。ワンパンではないねぇ。」
なんというか少し思っていたが、この世界線の軽井沢は、少々おバカちゃんなんじゃないだろうか。
「しかし、校長と教頭を殴るとは、義務教育とはいえ、何か謹慎とかにならなかったのか?」
「あぁそれね、実は同じいじめられていた後輩たちが行動を起こしてくれたおかげであたしは、問題なかったのよね。」
「そうか教育委員会に訴えたわけか。」
「そう確かそんなところに、連絡したとかいっていたね。それで何人かの先生もいなくなったし、いじめっこたちも気がついたら転校していたの。」
「そうか…これで軽井沢のいた中学に平和が訪れたわけか。」
「まあそうなるね。それ以来、あたしは少し体を鍛えたり同じいじめられていた後輩たちと、遊んだりといろいろと充実してたわ。」
「そうか。」
「これがあたしの過去となるね…」
「なんだ何か気掛かりでもあるのか?」
「うーん…あたしさその後輩たちから女王とか戦士長とか言われていたんだけど、卒業式の日に一人の後輩からこう言われたの『女王の功績は、次世代に残します。なんなら銅像も作ります。』ってあの時は、ありがとうくらいで流したけど…本当に銅像とか作られてないよね?」
「…ここを卒業したら母校に行って確認することを勧めておく。」
「うん…そうする。」
随分と後輩たちから慕われていたみたいだ。ただ銅像を作ろうとした後輩ちゃんよ、君は行動力がありすぎないか。「なんなら」という言葉で出来ることじゃないんよ。
「ねぇ黒凪君、殴る以外になにか悪いことをした時の制裁方法ってないかな。カメラがあちこちにある以上、流石に問題になりそうだし。」
「ふむ…頬をつねるとか、くすぐりとかそんなんでいいんじゃないか。」
「なるほど…今度試してみるね。」
「おっおう。」
誰に試すとかは、聞くのをやめておこう。
「軽井沢、これで相談は、終わりか?」
「まってまだ恋愛相談があるよ。」
「あー忘れていたな。平田の堕とし方は俺もわからんぞ。」
「そ、そこまでのことは、聞かないけど///…平田君って今好きな人っているのかな?」
「いないと思うな。」
流石に平田からの相談で恋愛についての相談があったとは、言えないがあの相談で平田にもいったようなことをうまく伝えようか。
「軽井沢、平田は、誰かからの愛をないがしろにすることは、無いと俺は思う。だから、真正面から想いをぶつけたらいいと思う。」
「…わかったありがとう黒凪君。」
「どういたしまして。」
「もしうまくいったら、Dクラスの二大カップルになっちゃうかもね。」
「ふっ…そうかもな。」
平田と似たようなことを言うとは、なんだかこの世界線なら平田と軽井沢はお似合いなのかもしれない。
「今日はありがとうね黒凪君、明日の放課後、想いを伝えてみる。」
「そうか、まあ頑張れ。」
「うん。」
そうして軽井沢は、覚悟を決めたように、それでいていい笑顔で帰っていった。
しかしこうも相談ばかりされるとこちらが疲れてくるものだな。癒しが欲しい。
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「ただいま、絢都、少し早いけどご飯にする?それともデートする?」
そう言ってすぐさま愛里が俺の部屋に入ってきた。俺は疲れているのか何も言わずに愛里を抱きしめていた。
「うぇ///絢都どうしたの?///」
「おかえり愛里、晩御飯の為に
「えっ////…うん////」
そうして俺と愛里は、外に出かけて行っていろいろと買った食材で2人で料理して、一緒に食べた。なんだか久しぶりにこういう恋人と過ごせたような気がする。いや愛里が俺の部屋に入り浸っていたから室内デートみたいなことは、やっていたわけだが。
「「ごちそうさまでした。」」
「さて、片付けは俺がやっておくよ。」
「私も手伝うよ。」
「いや俺がやるよ。クラスメイトからの相談があったとはいえ恋人をないがしろにしてたような気がするからその詫びみたいなものだ。」
「そんなの気にしなくていいのに…」
「俺の気分を晴らすためにやらしてくれ。」
「うん…わかった。」
そう言って俺は、使った食器たちを洗い始める。その間愛里は、こちらのほうを黙って見てるだけ。こういう時間でも愛おしいと感じる。転生して原作とは違う事ばかりだが、それでも愛里と一緒にいると転生してよかったなんて思える。
「ねぇ絢都。」
そうして片付けが終わり椅子に座ると愛里がこちらに話しかけてきた。
「どうした愛里?」
「いまから
「すごい当て字だったような気がするがまあいいかうん行こうか。」
「うん。」
そうしてまた俺たちは外に出た今度は、あてもなく手をつないでこの時間を大切にするように、2人で夜の散歩していた。
数分後に仕事終わりの茶柱先生に見つかり寮に戻っておけと注意された。
解せぬどうしてこうなった。
あとがきあとがき
どうも作者です。
ギャグが入れられそうなワンシーンはすぐ思いつくのにそのシーンにいくまでの道のりでよく苦戦していたりします。
他の作者がすごいなぁと思いながら書いてる今日この頃です。
毎日投稿とかすごすぎるだろう。
まだまだ4月編は続きます。
次回もお楽しみに…次回なに書こう…
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