今回で原作第1巻の内容が終わりますね…長々と書いていたなぁ
前回のあらすじ
まあ、見てきた方が早い
以上
なんやかんやあってついにテスト当日となった。あの手この手でおバカな連中に知恵をつけさせて誰も退学にならぬようにと俺を含め、いろんな人が頑張ってきた。
やれることはやったはずだ。こんなコメディな世界線であっても退学にはなってほしくないからな。
「さて、行くか。」
───────────────────────
いつもの通学路、いつも通りに俺は愛里と歩いていた。
「なあ、愛里。」
「何?」
「今回のテスト100点はとれそうかい?」
「……」
「約束はしたからな…100点取ったらご褒美を用意すると。」
「……」
「…愛里?」
「ねえ絢都。」
「どうした?」
「50点でご褒美にならない?」
「ならないよ。随分とハードルを下げたな。」
5月が始まってから愛里の勉強を見て確かに100点は難しいだろうとは思っていた。ただご褒美欲しさにそんな交渉してくるとは…
「私だって頑張っていたんだけどね?ちょっと100点とるのが厳しいかなぁって思って…ねえダメ?」
愛里は、俺と向かい合い目を潤わせて首かしげて懇願してきた。ちくしょう…めっちゃ可愛い。
「…ダメだ。100点と約束した以上、そこを変えてはご褒美の意味がなくなる。」
「うぅうー。」
今度は涙目になり、俺の袖を引っ張り、唸っている。…やはり可愛い。
「涙目になってもダメだ。こういうのはハードルが高ければ高いほど…」
「くぐりやすいね。」
「くぐるな。飛び越えてくれ…じゃあ少し提案をしよう。」
「えっ何?ご褒美?」
「違う…65点以上取れなかったら…何か罰ゲームをしようか。」
「えっ。」
「これで少しはやる気が出ただろう。」
「うぅー絢都が厳しいよぅ…」
「まあ今回は必勝法もあるんだそれくらいはいけるはずだろう。」
「じゃあ絢都が…絢都が…100点をとれなかったら、罰ゲームね。」
「俺の難易度高過ぎね?ケアレスミスさえも許されなくなったんだが?」
「ふふんハードルは高いほどくぐりやすいでしょ?」
「だから飛び越えてくれ。」
そんなやり取りをして教室に向かった。まあ、俺自身は罰ゲームをするつもりはないが、これで少しでもやる気でもだして頑張ってくれるといいんだが…
その道中で隣人たるアルベルト君に出会った。挨拶しようかと考えたが何か考え事をしていたのでやめておいた。
ただ、通り過ぎる時『現代文…ドコマデ出来ルデショウカ…』という独り言をしていたが、君日本語も得意ではないの!?とツッコミしそうになったがグッとこらえたのであった。
───────────────────────
「みんな揃っているようだな…今回のテストで見違えるほどの結果になることを期待しているよ。」
教室にて、茶柱先生が入ってきて応援と言えるであろう発言をする。
「僕たちは、今日この日の為にみんなで助け合いながら来ました。だから退学者なんてでません!!」
「ふむ、いい覚悟だな。黒凪、リーダーである君からは何かないのか?」
平田の覚悟ある発言に感心した茶柱先生が俺に話を振る。
「えっ?何かって?」
「こういう時、リーダーとして何かしらの激励とかはないのか?」
「いやーまあ大丈夫でしょう。テストは各々がやるものですし…気を張り過ぎず、気を抜き過ぎず、ほどほどの感覚でやれば問題ないかと。」
「ふっリーダーの発言としてはなかなかに面白いものではあるだろうな。」
そんな俺の発言に茶柱先生がふっと笑う。最近ポンコツ成分が減って来たか?
「そんなかっこつけなくていいですよ茶柱先生。あなたどうせそのうち転ぶんですから。」
「転ばない!!私はそこまでドジじゃない!!」ブチッ
俺の発言に反論した茶柱先生は、教卓を強くたたき、またカッターのボタンがとんだ。どうやらポンコツは健在のようだ。
「~~///とりあえず朝のホームルームは以上だ。各自、準備をしておくように。」
そう言って顔を赤くして胸元を抑えて教室にから茶柱先生は、足早に出ていった。なんか悪いこと言っちゃったかなぁ
「キャッ」バタン
…やっぱこけとるやないかい。
「みんな、自分の愛を信じてテストを乗り越えよう。」
「知恵とか学力とかを信じろよ。」
平田の愛理論が出てきたので俺がツッコむ、これでクラスの人たちは、緊張が和らいだように見える。
さてはてどうなることやら…
───────────────────────
テストが始まり、ペンの音だけが静寂の教室に響く。音を聞く限り、スラスラと解けている人は多くはない。大半が一つ解いて音が止まり、思考して再度ペンが動いているというような状況だ。
周りの状態を音だけで確認したのち自分のテストに集中する。俺はともかく愛里は、罰ゲームやる気だろうし何してくるかわからないからな…
「ZZZ……」
後ろの奴寝るのはえーよ!?どうやら綾小路はもう既に終わらせたようだ。流石に今回は0点を取らないだろうが何点を取るつもりでいるのかは気になる。
まあ、今考えるのはよそう。というか考えてもしょうがないことだから。そうして思考を切り替えてテストを全て解き終えた後に確認をしていく。ケアレスミスで100点がとれなかったという事態だけは避けたいからな。
他の人は、赤点とか取らないよな…少し不安である。
───────────────────────
「どこがわからない?」
「えっとこの辺で…」
「そこはな…」
テストが終わり、次のテストまでの休み時間に最後の詰めとして愛里にわからないところを教えていた。
「うーん、大丈夫かなぁ…」
「まあ、何もしないよりはマシではあるだろうな。」
「うーん…」
うなりながらも愛里は、勉強をする。あまりに詰め込みすぎてもよろしくはないだろうがそれでも赤点回避してくれないと困る。原作では問題なかったがこちらだとどうなるかはわからない。
……少し気分の変えられるようなことを出来たらいいが…
「なあ愛里。今日の放課後に久しぶりにデートをしよう。」
「っ!!うん。私頑張るね♪」
すぐさま満面の笑みになる愛里。放課後に楽しみがあれば、なんとかテストという困難を乗り越えられるだろう…死亡フラグになってないよな?
そんなこんなで俺たちは最初のテストを乗り越えたのであった。
───────────────────────
テストから数日が経過した。今日がテストの採点結果がわかる日なのである。みんなが今か今かと待ち構えている。
「ZZZ……」
…訂正しよう。綾小路だけは、待ち構えていなかった。というか今回よく寝るねぇ。
そして時間になり、茶柱先生が教室に入ってきた。
「おはよう諸君。」
「先生、今日が採点結果の発表ですよね?赤点の退学者はいますか?」
茶柱先生が入ってくるなり、俺は即座に質問をした。すると先生は微妙な面持ちになった。
「…黒凪、気になるのはわかるが物事には順序というものがある。それほどみんなの点数が気になるのか?いや、君が気になるのは一人だけか。」
「まあ、そうですね。愛里とは3年間ここで過ごしたいので。」
茶柱先生のからかいに真っ向から惚気る。横で愛里が嬉しそうに微笑んでいる。
「さりげなく大きな愛を投げられるなんてすごいね黒凪君。」
「うん、わかった平田。とりあえず座れ。」
その惚気に真っ先に反応して立ち上がる平田。落ち着け。
「……惚気はもういいか?」
「あっ大丈夫です先生。」
「全く…さて諸君これが今回のテストの結果だ。」
そう言って一枚の紙が黒板に貼られる。
とりあえず一番上の部分を確認する。良かったどの教科も自分の点数が100点であることを確認できた。これで愛里からの罰ゲームが回避できたと言ってもいいだろう。
ただ一つ気になることがあった。綾小路が全教科で100点をとっていたことだ。
とりあえず後ろにいるそいつに話しかけるとするか…
「お前も100点を取ったんだな。」
「あぁ、安心しろ黒凪。オレはこの先出し惜しみをするつもりはない。」
「あぁ大丈夫、心配すらしてないから。」
「そうか…」
少し落ち込んだような綾小路を放っておいて前に向き直る。
「綾小路、今回は真面目にやったのだな。」
茶柱先生も綾小路の点数にコメントする。それに気づいたクラスメイトは、一部驚きを隠せないでいる。それもそうか、好奇心で0点を取るような奴がそんなに賢い奴だと思うのは無理な話か…
「ええ、数ヶ月で退学は嫌ですからね。」
「ふっ少しは安心したよ。これからも真面目に頑張ってくれると先生は嬉しいのだがな。」
そんなやり取りを前と後ろから繰り広げられている。よく言うよ。最速で退学も面白そうなんて言って癖に。
改めて、採点結果を見ると意外と100点を取っている人が多い。何かのミスで90点台もあるが、必勝法のおかげか今回は高得点の人たちばかりである…一部を除いて。
「…今回のテスト、必勝法をあるのは気づいたのだと思うが…それをみんな使ったのか?」
「ええ、使いましたが?」
「…そうは思えない点数があるのだが…」
「それは言っちゃあおしまいですよ先生。」
茶柱先生もそう言いたくなるのはまあわかる。今回のテストの点数を見ると100~90点台が半数で80~70点台が誰もおらず、残りが60~40点台までおちているのである。
そして俺はついに愛里の名前を各教科で発見した。
佐倉愛里
国語 63点
数学 57点
理科 52点
社会 55点
英語 49点
…これは…うん、なんともまあ微妙だね。国語は頑張った方ではあるだろう…ただ、50点でご褒美を要求していたのに50点に届いていないのがあるのはよろしくないなぁ。
チラッと愛里の方を見ると顔を逸らし吹けない口笛を吹いていた。
三馬鹿の点数も確認したがみんなして40点程度しかとれていない。原作は英語の赤点が39.6くらいだった以上多少心配ではあるがさて…
「さて今回のテスト…退学者は……」
茶柱先生の言葉にみんなが固唾をのむ。
「なしだ。誰も赤点を取っていない。」
その言葉にみんなが安堵する。須藤なんかこれまでの緊張がようやくなくなったのか真っ白に燃え尽きかけていた。いやそれはそれで大丈夫か?
「今回は裏技があったが次回からそんなものはない。各々で学力を身につけることだな。」
そんな一言で締めくくられ茶柱先生は教室から出ていった。それに。合わせて俺は教卓に向かう。一応リーダーとして何か言っておこう。
「えーっと…とりあえずみんなが頑張ったから退学者が出なかった。このことに関しては各々が誇ってくれて構わない。
ただ、ここで終わりではない、これからも続くのだから日々精進ということだ。以上!」
とりあえずそれっぽい言葉を並べて締めくくる。そして自分の席に戻る。少々適当だったかもしれないが気にしないでおこう。
さて、愛里をどうしようか。
───────────────────────
「…」
「…」
時は流れて夜になり俺の部屋ににて愛里と向き合っている。だが愛里は、気まずそうに顔を逸らしている。
「とりあえずテストが終わったわけだが…」
俺の言葉にビクッと反応する愛里。かなり萎縮してしまっているな…
「お互いに退学にならずにすんで良かったと思っている。」
「そ、そうだね…」
「まあ、100点をとれなかったにしても赤点を回避できたのなら問題ないとは思う。愛里の頑張りは、一番近くで見ていたからわかっているつもりだ。」
「え、えーっと…」
「だからテスト当日に要求してきた50点以上でご褒美というのも受け入れてもいいかとは考えていたさ。」
「……」
「…まあ、残念なことに英語は49点だったわけだが…」
「…うぅー。」
「…とりあえず弁明を聞こうか?」
俺は今どんな顔をしているだろうか…真顔なのか、笑顔なのか…
「え、えーっとね。そのー」
愛里は、俺をチラチラと見ながら言葉を紡ぐ。
「あのーテストの日にさ、終わったらデートするって言ったでしょ?」
「あぁ、言ったな。これで少しでも頑張ってくれるのならと思って。」
「実際に頑張ったんだけどね…」
「頑張っていたとは思うようん。」
「英語の時にさ…これが終わればデートだって思ってね…どこに行こうかなんて考えて、ね…しゅ、集中力が切れちゃったみたいな…」
「…」
「あ、あははー…ご、ごめんね。」
「そうかー。」
深く息を吐く。やはり俺のせいではあるか…だからといって何も罰がないのはなぁ…
「ふー…愛里。」
「な、なに?絢都。」
「これより罰ゲームを実行する。」
「えっ?ちょっと絢都…あははははは。」
そう言って俺は愛里の脇腹をくすぐり始めた。
「俺言ってたよねぇ。テストの前に気を張り過ぎず、気を抜き過ぎずって言ってたよねぇ。」
「あはははは。あ、絢都、ごめんなさははははは。」
「確かに俺のせいでもあると思うよ。頑張ったご褒美を用意してあげないととは考えてたからね。でもそれで点がよろしくなかったら目も当てられないじゃないか。」
「あはははははは。つ、次は、次は頑張るからあはははは。」
説教しながらもくすぐりを止めない。なんだか少し楽しくなってきた。
「じゃあ次も点数が良くなかったらまた罰ゲームするからね。」
「あはははははは。わ、わかったからはははは。頑張るからはははははは。」
「じゃあこのくらいしておくか…」
「はぁ、はぁ、はぁ。」
そう言ってくすぐりの手を止めた。愛里は、ぐったりと倒れ、息を整えていた。
髪は乱れ、頬が赤く、そんな状態の愛里を見ているとさらに手を出してしまいそうになったので外の夜風を浴びてくることにした。
「…すまん、やり過ぎた。ちょっと飲み物を買ってくる。」
そう言って俺は、部屋からでた。あの状態の愛里を放っておくのはどうかとは思ったが俺の理性が耐えられない気がしたので早々に外に出ることにした。
「はぁ、悪く…なかったかも…」
愛里がそんなことを呟いてことは俺は、知る由もなかった。
───────────────────────
俺は夜風にあたりながらいろいろと考えていた。
とりあえず今回のテストは救済も必要なく乗り越えることができた。これは喜ぶべきことだろう。原作とは違い、Dクラスには、モラルもマナーもある以上、学力が向上すれば、テストに関しては気にする必要もないだろう。
原作からかなり遠のいたこの世界線をなかなかに楽しめているとは思う。
さて、次は暴力事件とストーカー事件か…須藤は、ここでは真面目なバスケバカだから暴力事件なんて起こさないとは思うが…一応特別棟へ見回りにでも行っておいたほうがいいかもしれない。
問題は…ストーカーの方だな。中学時代での愛里との手紙のやり取りでは、そういう人はいなかったとは聞いている。ここで再会してからもそういう相談は、されてないから大丈夫だとは思いたいが…
まあ、ここで考えていても仕方ないことだ。愛里の身に何かが降りかかる前に対処したいな。何があっても愛里は守る。
さて考え事はこれくらいにして自分の部屋にもどろうか…
そして数日後俺は久しぶりにあの言葉を口にするのであった。
「どうしてこうなった…」
63点のあとがき
どうも作者です。
ゆっくりと書いていきようやく原作1巻の内容を終わらせることができました。書き続けているとなんだか自分のギャグってみんな笑っているかな?とかこの作品ちゃんと形になっているか?なんて考えていましたが、それでもなんとかここまで書き続けられました。
元々この作品を書くきっかけとなった一番最初にネタが2年生編の5巻のところなのでどうにかしてそこまで必ずたどり着きたいななんて思っています。
この話の投稿をもってアンケートという名の人気投票を締め切らせてもらいます。
さて次の原作2巻は構成的におよそ3話くらいで終わると思います。
それでは次回もお楽しみに。
他ヒロインというIFルート…見たいのは?
-
堀北鈴音
-
櫛田桔梗
-
軽井沢恵
-
長谷部波瑠加
-
椎名ひより
-
伊吹澪
-
一之瀬帆波
-
坂柳有栖
-
その他