前回のあらすじ
綾小路と堀北よ、生徒会は任せた!!
以上
・茶柱佐枝の受難
「いいですよ♪茶柱先生、その表情、そのポーズ、その首輪最高です。」
「うーん、茶柱先生。ちょっとポーズに意識しすぎて表情が固いですよ。」
「なんで私がこんな目に…」
どうもみなさんこんにちは。初手からどうしてこうなった。黒凪絢都です。
まあ、今現在の状況を説明するのなら…首輪を付けた茶柱先生を撮影している櫛田と茶柱先生にグラビアアイドルとしての構えを教えている愛里に特にやることもなく後ろでただ見ている俺という状態だ。
さてどうしてこうなったのか、少し過去に戻ろうではないか。
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「失礼します。茶柱先生は、いますか?」
「ここにいるぞ。どうした櫛田…黒凪もいるのか。」
「お疲れ様です。茶柱先生。」
とある日の放課後、職員室に足を運んだ俺と櫛田。俺自身は特に用もなかったけど、櫛田に同行してほしいと頼まれたのでここにいるわけだ。
「珍しい組み合わせというわけでもないが、どうした黒凪、今日は佐倉と一緒じゃないのか?」
「まあ、時には一人の時間も必要ということじゃないですかね?」
少しばかりにやつきながら聞いてくるが特に気にすることもなく淡々と答える。それに櫛田も愛里に許可とっていたし、特段問題なんてないからな。
「茶柱先生。今日は確認とお願いに来ました。」
「確認とお願いか…何が聞きたい。」
櫛田が一歩前にでて発言したことにより、茶柱先生も少し真面目な雰囲気になる、やはりこういうところを見ると、原作よりは先生しているなとは思う。
「まず確認ですが…このプライベートポイントで買えないものはないんですよね?」
「あぁ、基本的にはなんでも買えるぞ。ただ特殊なものなら値段は高くなってしまうがな。」
「なるほど…じゃあお願いなんですが……茶柱先生の時間を私に売ってください!!」
「……何?」
櫛田の発言により、職員室が静まり返る。茶柱先生はなんとか理解しようとしているが軽く宇宙ネコ状態である。
「……私の時間を買ってどうする?」
「それは…あとのお楽しみということで♪」
答えを濁してはいるが、おそらく首輪趣味の餌食にするつもりであるなあとは容易に想像がつく。茶柱先生、ご愁傷様です。
「…それでどのくらい時間を買うつもりだ?」
「うーん五時間くらいですね。」
「そうか…では櫛田。お前が値段をつけてみろ。」
「えっ?私がですか?」
「そうだ。その値段次第で売ってやる。」
そう言って余裕がある表情をするが、やめておいた方がいいですよ茶柱先生。こういう時の櫛田ってマジでやべえから。櫛田は端末を操作してこれからの生活と欲望の天秤で何ポイント使うかを思案中といったところか。
「送りました。茶柱先生、確認してください。」
「わかった…何!?」
「10万ポイントです。もう送ったのでいやとは言わせませんよ。」
なるほど、先程の端末操作は、ポイントの確認ではなく、送信をしていたのだな。しかし、10万ポイントで五時間か…櫛田の趣味に時給2万ポイントで付き合うことになったわけだが、金額だけみたら破格のバイトだな。
…終わった後に心が砕けてたりしなかったらいいが…
「く、黒凪…」
…そんな、潤んだ瞳で俺に助けを求めないでください。
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「いいですよ。茶柱先生、最高です。生まれてきてくれてありがとうございます。」
「うぅ。」
「あっ茶柱先生、表情が固いです。もっと笑顔で。」
「あっあぁ…」
とまあ、あの後もいろいろと問答して逃れようとしたがあの時の受け取ったポイントが決め手となり、茶柱先生は、五時間の撮影会に参加することになったわけだ。
しかし、櫛田よ。君そういうキャラだったか?興奮しすぎて茶柱先生の生誕に感謝しちゃっているけど。
「ところでさ…俺っている?」
撮影が一区切りついたわけでもないが、なんの気なしに聞いてみた。だってさっきから櫛田がカメラマンやって愛里がポーズや表情の指導して、それを茶柱先生が必死に応えているという図式が出来上がっている以上俺が余分なんだよな。
「もちろんいるよ。黒凪君がいるから佐倉さんが参加してくれたわけだからね。」
「あっやっぱり愛里を参加させることが目的だったか。」
つまるところ愛里にグラビアアイドル的指導をしてもらうために俺を参加させたと。まあ櫛田から愛里に直接言っても首を縦に振ったかわからないから俺という存在で確実に参加させようとしたわけか。
…櫛田って結構策士なのでは?
「それに茶柱先生の首輪をつけた姿は同士にも見せたかったからね♪」
「…そうか。」
「写真はだめだよ絢都。せめて脳内フォルダだけにして。」
「大丈夫だよ愛里。俺は写真を撮るつもりはないから。」
「頼む…黒凪……今日の出来事は忘れてくれ。」
「無理ですね。言いふらすことはないにしても、忘れることはないでしょう。」
こうして波乱に満ちた撮影会は、終わりをつげ、茶柱先生は終了後に魂が抜けているような状態だったので俺が支えて職員の寮まで送ることにした。その道中で缶コーヒーの一本を奢ることにした。
ほんと茶柱先生、お疲れ様です。
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・Dクラスの新たな恋愛模様
リア充クラスと呼ばれているDクラスだが、『いや言うてカップル3組だけやんwwww』なんて思ってないか?残念、増えているんだよなぁ。それを認識できたお話。
「ゆきぴー、勉強教えて♪」
「…その呼び方はやめてくれ……」
「えぇーカワイイじゃん。」
「俺に可愛さはいらない…」
一学期の期末テストが迫るなか、そんなやり取りを耳にした。その声の方向をみると、そこにいるのは、幸村輝彦と佐藤摩耶であった。
「頼むからちゃんと覚えてテストに活かしてくれよ…その…退学で離れ離れになるのはいやだからな///」
「うん、頑張るね//」
なんか甘いな。君らいつからそんな関係になっていたんだい?まあ、理由はどうであれ退学にならぬよう、勉強に必死になれるのはよきことであるから俺から特に言うつもりはないな。
もし平田がここにいたら「新しい愛だね」なんて言うんだろうな。
「あれが、君の言う新しい愛だね。」
「俺まだ何も言ってないからな。」
後ろからひょっこりと現れるんじゃないよ。あと俺の思考でも読み取ったか?最近の平田くんは、超人じみていて恐ろしいよ。
「新しい愛を僕より先に発見するなんてやはり黒凪君は、愛の理解者だね。」
「いや俺もさっき気づいたようなものだぞ。」
「僕も君の領域にたどり着きたいね。」
「ねえ、話を聞いて?」
愛になるとやはり暴走というか独自の世界を展開するねホント。楽しそうで何よりです。
そんなことを考えていると廊下からドタバタと誰かが走っている音が聞こえてきた。
「「黒凪(君)」」
「お、おう須藤と…小野寺さん?」
その音の正体は、須藤と小野寺かや乃であった。Dクラスのスポーツ担当みたいな二人が一緒に走って登校してきたということだろうか…もしかして君らもそういう仲なの?
「で、どうしたお二人さん。」
「おう黒凪に聞きたいことがあるんだ。」
「これに決着をつけれるのはリーダーの黒凪君だけだと思うの。」
「そうか…で何が聞きたい?」
「「なあ(ねえ)黒凪(君)…どっち派?」」
「うん、選択肢を提示してくれ。そんなテレビじゃねえんだからCGで二人の選択肢が出てくるわけじゃねえんだよ。」
「あっ…そうだな悪い。」
「ご、ごめんね。急ぎ過ぎた。」
二人して慌てすぎではないだろうか。大丈夫か?全力疾走のせいで熱暴走とか起こしてない?
「黒凪の好きなスポーツはバスケか水泳かっていう意味でのどっち派って質問だったんだ。」
「なるほどな…ただ、スポーツのカテゴリーとして違い過ぎないか?というかそれって二人がやっている部活じゃねえか。」
「おう、そうだぜ。」
「そうなの。二人で自分のやってるスポーツの良さを話していたらヒートアップしちゃってね。」
「それで決着が着かなくなって俺のところへ来たと。」
「おう、そうだぜ。」
そうだぜと言われてもなあ…なんで俺のところ来たんだよ。どちらもいいスポーツみたいな結論でよかっただろうに。俺に委ねてどうしろと?
「なあ黒凪、バスケはいいぞ。俺と一緒にやったんだから、バスケの良さ…わかるよな?」
「わかるけども改めてアピールするところだろうがここは。」
「黒凪君、水泳っていいよ。泳ぐと気分が爽快になるし、見る側でも楽しめるよ。アスリートの体付きをなめまわしてもいいし。」
「いや、そんな楽しみ方をしたことがないよ。というか小野寺さんはそんな楽しみ方をしていたの?」
「えっ?いやーあはは…」
「誤魔化せてはいないからな。」
「あはは…水泳はいいぞ。」
「おう、バスケはいいぞ。」
「お互いに語彙力皆無か!!」
アピールらしいアピールをされていないんだが?語彙力のなくなり方は似た者同士ですねこれは。
「しかし、なんで自分達のスポーツの良さを言い合ってたんだ?」
「そりゃあ自分のやってる事の、良さっつーか、自分の事を知ってもらいたいから…みたいな感じだな。」
「そうね、自分を知ってもらうには、まずは自分のやってるスポーツでも話していたって感じね。」
なるほどなー自分を知ってもらいたいか…これで付き合ってないってマジで?
「なるほどな、そういう形での付き合い方もあるのか。」
「お互いに情熱の愛があるんだね。二人でそれを育むんだね!!」
「えっいや、平田に黒凪。そ、そんなんじゃねえよ//」
「ふ、二人とも。私たちはそういうんじゃないっていうか//」
「二人して顔を赤らめてる時点で説得力はないからな。」
この二人はまだ付き合ってないのか…いやもう付き合っているだろこれ。
幸村輝彦と佐藤摩耶、須藤健と小野寺かや乃、このDクラスに新しいカップルを発見した梅雨のあけたある日のことだった。
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・新しい形の友情?
「うぐぐぐぐ。」
「うぎぎぎぎ。」
とある日の昼休み教室に戻ろうとすると愛里と長谷部波留加が互いの手を掴み取っ組み合いのような状態になっていた…いやどうしてこうなった。
この世界線だと愛里が俺に長谷部を見ないようにとか言ってたから愛里の側からはあまりよい印象を持っていなかったかもしれないが、長谷部自身も愛里のことをよく思っていなかったのかもしれないな。
そんな考えは一旦捨ててまずこの喧嘩?を止めるとするか。
「愛里、おち「波留加、落ち着けって。」」
俺の声に被せるように長谷部に声をかけたのは同じクラスの三宅明人だった。あれ?君たちもそういう仲なの?
「波留加、とりあえず冷静になれ。」
「みやっち、私は冷静だよこっちのちんちくりんが暴走してるだけだから。」
「愛里、一回落ち着こうか。」
「うー。」
三宅は長谷部の肩をつかんで、俺は愛里のお腹に手を回して二人を引き剥がした。
「…とりあえずすまないな黒凪。波留加が暴走したようで。」
「こちらこそなんかすまないな三宅。愛里が暴走したようで。」
「「なんか釈然としないなぁ…マネしないでよ!!」」
「「だから落ち着けって」」
またもや喧嘩をしそうな二人を止める。いったい何がどうしてこうなったのか。いやそれよりも先に確認しておこう。
「あー、一応聞いておくが三宅。長谷部と付き合っているのか?」
「あぁ、まあそういう関係にはなったな。」
「そうか、おめでとう。」
「ありがとうと言うべきなのか?」
「別に言わなくてもいんじゃね?」
「そうか。」
まあ、予想通りではあるが、ここもカップルだったか。これからの道に幸あれっと心で祝福しておきましょうか。さて、喧嘩の原因究明に参りますか。
「さて、愛里よ。なぜ長谷部さんと喧嘩してたんだ?」
「待て、黒凪。」
「どうした三宅?」
「…その状態のまま話を進めるのか?」
そう、俺は未だに愛里のお腹に手をまわして抱きしめているような状態である。まあ、もう愛里も落ち着いている以上、離してもいいと思うけど、一応取っ組み合いをさせないためという大義名分があるし、なにより、俺がこのままでもう少しいたいと思っている。
俺は誰に言い訳をしているのだろうか。
「これは、あれだ…取っ組み合いをさせないようにしているんだよ。」
「そうか…」
なんとか納得してくれたようだ。
「ふふん、長谷部さん。絢都はこうやって人目を気にしないでちゃんとスキンシップしてくれるんだよ。」
「ふーん、でもそういうバカップルってすぐに冷めると思うけど?」
「は?」
「ん?」
「落ち着け愛里。」
「離して絢都、長谷部さんに一発かますから!」
「かますって何を?というかかまさなくていいから。」
またもや取っ組み合いをしそうになる愛里をとめる。抱きしめたままでよかったと思うよ。
「波留加…あまり人をおこらせるようなことを言うな。」
「えーいいじゃんみやっち。そういうのがありえるって話なだけなんだし。」
三宅がなんとかなだめようとしているが効果はさほどない。
「……ねえ長谷部さん、自分の気の向くままに行動していたら愛想つかされてどこか行っちゃうんじゃないかな?」
「は?」
「ん?」
「この…」
「落ち着け波留加、殴りに行こうとするな。」
今度は愛里の反撃に長谷部がキレた。拳に力を込めて一歩前に出ようとしていたが三宅に阻まれていた。
「ねえ、愛里さんや、そんなおこらせるようなことを言うべきじゃないんよ。」
「だってぇ。」
もはや売り言葉に買い言葉で混沌としている。この喧嘩どうやって止めようかな。
「いい?佐倉さん、あんたのとこの彼氏よりもみやっちのほうがかっこよくて素敵なのよ!!」
「違うよ長谷部さん、絢都のほうが何倍もすごいんだから!!」
「「ん?」」
流れ変わったか?急な路線変更な言葉に思考が停止してしまって手を広げてしまった。そしてまた口論しながらの取っ組み合いが始まった。
「みやっちなんかこの前、部活終わりでも私とのデートに付き合わせても何も文句も言わなかったし、それどころか『待たせてすまない』なんて気遣いできるんだから!!」
「絢都だって私がワガママ言っても付き合ってくれるし、急なデートでも『二人で楽しめるように』といろいろ考えていてくれているんだから!!」
えーとこれはなにが起こっている?互いをけなしているような物言いかと思えば自分の彼氏自慢が始まった。
「佐倉さん、何度言えばわかるの?みやっちのほうが黒凪君よりもかっこいいのよ!!!」
「長谷部さんこそ、三宅君よりも絢都のほうがかっこいいんだよ!!!」
「…波留加に佐倉さん。」
「…あんたらの喧嘩の発端って…」
「「そうよ、どっちの彼氏がよりすごいのか言い合っていたんだよ!!」」
「「いやそんなことで喧嘩すんなぁ!!!////」」
とんでもない事実に俺も三宅も顔が赤くなる。なに廊下という往来でそんなことやってんだよ。なんとか止めようにも、二人は全然止まらないしどうすんのよこれ。
「とんでもなく大きな愛が生まれる予感!!」
「「平田は出て来るんじゃねええええ!!!!」」
平田の登場にさらに混沌としたものとなった。この喧嘩は昼休みが終わるまで続いたという。
そしてその日の放課後に俺だけが代表として怒られた。
解せぬ、どうしてこうなった。
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・軽井沢は変な人に好かれたようです。
これは、7月のある日のことだった特に用事もなく散策していた。買いたいものもなくただただケヤキモール内を歩いていた。そんな時
「軽井沢お姉さまー。」
「いや、あたしは、あんたの姉じゃないから。というか離れなさい、そしてあたしの匂いを嗅ぐなあア!!」
「いやです。軽井沢お姉さまの香りを堪能したいのです。」
軽井沢が誰かに抱きつかれていた。いやどうしてこうなった…相手が女子である以上絵面はマシと言えるがなんなのだこの状況は…
軽井沢をお姉さまと慕い抱きついているあの子誰だろうか……思い出した。Cクラスの諸藤とかいう女の子だ。確か原作では軽井沢の言動で船上試験にまで問題がもつれこんだきっかけの女の子だったはずだ。
いったい何があったのだろうか…
「あっ。」
「あっ。」
軽井沢と目があってしまった。さてこの状況はどうするのが正解か…
「…ごゆっくり。」
「いや助けろおおお。」
放置からの逃走でもしようとしたが、軽井沢に止められてしまった。関わりたくないが俺がどうにかしないといけないらしい。
面倒ではあるが仕方ない。
「何してんだ?逢引?」
「違うわ!!」
「そんなお姉さまと逢引なんて恐れ多い、私はただお姉さまを堪能しているだけに過ぎません。」
「なんか業が深いような…まあいいか。」
「よくない!!」
「あーお姉さまー。」
「…とりあえず引き離すか。」
そうしてなんとか引き剥がすことに成功した。だいぶ時間はかかったけれどな。
「それで二人に何があったんだ?」
「この子、諸藤さんって言うだけど、1度助けたことがあってね…そっからこんな感じなのよ。」
なるほどこの世界線だとトラブルがあったのは、諸藤さんと別の誰かということだな。とりあえず諸藤さんにも聞いてみるとするか。
「諸藤さんだっけ?一体何があってこうなっているんだ?一応軽井沢とは同じクラスである以上、本人が困っているなら放っておく訳には行かないからさ、その時の話をしてくれないか?」
俺のこの言葉に軽井沢から『お前さっき逃げようとしたよな?』なんて視線が突き刺さるが気にしないでおく。
「お姉さまとの関係ですか?いいですよ。軽井沢お姉さまの素晴らしさを含めて説明してあげましょう。」
そして諸藤さんは、意気揚々と語り始めるのだった。
「あれは、ある休日の出来事でした。私は、いつも仲良くしているクラスの人とカフェにお茶をしに行っていたのです。ところがその日は真鍋さん…少し高圧的な人と出会ってしまい、私はパシリにされてしまいそうでした。
残念なことにその時の私は、その子に言い返すほどの勇気を持っていませんでした。
そんな時です。私を助けてくださる方が白馬に乗って現れたのです。そのお方こそが軽井沢お姉さまだったのです。そしてお姉さまは、私をいじめる悪しき魔女を拳一つで打ち払ったのです。
そして、『大丈夫?』と私にお声をかけて心配をしてくださったのです。私は感動で心を打ち震えて何かお礼をしようとしたのですが、すぐにどこかへ旅立たれてしまったのです。おそらく私と同じような弱きもののために動き回っているのだと思いその日は追うのをやめました。
これが、お姉さまのとの出会いなのです。」
「……なるほど…そうかー。」
なんかだんだんと脚色されてないか?この敷地内に白馬なんてないだろうし、真鍋さんのことを後半悪しき魔女なんて言ってるし…ただ軽井沢が拳一つでなんとかしたのは本当だと思う。
「なあ軽井沢。あってるのか?」
「まあ、大筋は。」
一応軽井沢に確認してみたが事実らしい…
「一応聞くけど拳で打ち払ったってことは殴ったのか?」
「いやただビンタをしたけど。一発だけ…」
「叩いてはいたんだな。」
鉄拳制裁ならぬ平手打ち制裁はしたんだな。そして一撃で仕留めたと…軽井沢も大概ヤバいヤツだったわ。
「あの時のお礼と、あれから私も鍛えていてよければご一緒に鍛えることが出来たらと思っていたのですが…お姉さまを見かけたとたんに居ても立っても居られなくなって…」
「それであたしに抱きついてしまったと?」
「はい!良き香りに良き腹筋でした!!」
「変なことを言うんじゃない」バシッ
「ありがとうございます!!」
諸藤のとんでもない発言に平手打ちでつっこむ軽井沢。まあ、アマゾネスクイーンなんて言われている以上多少腹筋ぐらいあるよな…というかありがとうございますってなんだよ。やり取りがアントニオ〇木じゃねえか。
「お姉さま、お礼にご馳走させてください。もしくは一緒に鍛えさせてください。いやお姉さまを堪能させてください!!」
「…ねえ、黒凪。なんとかならない?」
「なんとかなるわけないだろう。」
「お姉さま、お姉さま、おねえさまああああ。」
「お、お礼はいらないから。あ、あたしはこれでさよなら!」
「あっ待ってくださいおねえさまああ。」
全力疾走で逃げる軽井沢にそれを追う諸藤をただ見ることしかできなかった。
まあ、強く生きろ軽井沢よ。
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・とある掲示板のスレにて
俺は学校の掲示板でとんでもない書き込みをまた見つけてしまった。
[今年度のDクラスの一番ヤバいやつを決めよう]
≪というわけで議論していくぞお前ら。ちなみに俺は平田というサッカー部のやつだと思う。≫
≪櫛田っていう女の子じゃないの?≫
≪あの子は男子と女子で評価が大いに別れる子だな。俺は、ああいう趣味も悪くないと思うが。≫
≪それはお前が男子だから言えるんじゃね?先輩相手でも首輪をつけてくれなんて交渉してるの見かけたときは少しばかり引いたぞ。≫
≪そんなことしていたのかよ。俺ちょっと幻滅したわ。≫
≪幻滅してもお前みたいな奴があんな美少女と付き合えるわけないから安心しろ。≫
≪やっぱ平田じゃないの?愛がどうとか常に言っているみたいだし。≫
≪あれは、やばいな。もうサッカー部の奴らは愛が感染してるし。≫
≪愛が感染wwwwウイルスか何かですかな?wwwww≫
≪笑ってられるのも今のうちだぞ。南雲が最近愛がどうとか言い始めた。≫
≪マ?≫
≪おうふ…≫
≪やっぱ平田が一番ヤバいやつだな。≫
≪高円寺とかいう奴は?あいつ高円寺コンツェルンの跡継ぎだけどDクラス入りしてるからやべえ奴だと思うんだが…≫
≪パンチが弱いな…≫
≪そうだな…今更、薄味御曹司の話題されてもな…≫
≪薄味御曹司ってなんだよwwww≫
≪ふっふっふ、お前ら甘いな。≫
≪どうした急に?≫
≪櫛田や平田がヤバいと思う奴らはまだまだなんだよ。≫
≪なんか急に語りだしたぞ。≫
≪じゃあもっとやべえのがいるってのか?≫
≪いるさ。≫
≪もったいぶらずに言えよ。≫≪どうせ知らんのだろう。≫
≪それは…黒凪という男さ。≫
≪あぁ入学式に幼馴染と再会してプロポーズしたっていう奴か。≫
≪厳密に言えばただの告白らしいぞ。≫
≪いやどっちでもいいだろそこは。あいつのどこがヤバいってんだ?≫
≪そうだぜ。彼女さんといるとこみたが、まあマトモそうには見えたぞ。≫
≪そこなんだよ。≫
≪何が?≫≪どういうことだよ?≫
≪あんな俺たちがヤバいヤバい言っているクラスメイトと一緒にいるのにあいつはまだマトモな面してんだぞ。≫
≪…確かにあいつとはそう面識ないが、Dクラスにしてはマトモなやつだなとは思ったことはある。≫
≪あの男は常人の皮を被った狂人なんだよ。≫
≪あのDクラスで普通でいられるわけがないんだよな。≫
≪なんというか今年度のDクラスって魔境だよな。≫
≪魔境wwww≫≪言い得て妙wwww≫≪魔境やめいwwww≫
≪で今黒凪がリーダーやっているってのは聞いたぞ。≫
≪じゃあ彼は魔境のヌシなわけか。≫
≪魔境のヌシwwww≫≪ヌシは笑うわwwww≫≪なんか強そうwwww≫
≪ちなみにだが、黒凪は生徒会にも顔が利くらしい。下手な刺激を与えるのはやめるべきだな。≫
≪マジか…≫≪生徒会の新入りがDクラスの生徒ってそういうことか…≫
≪では、今年度のDクラスの一番ヤバい奴は、黒凪絢都ということで。≫
≪異議なし≫≪賛成≫≪文句なし。≫
………俺ってそういう評価だったの?いや確かにたまに上級生に平田や櫛田のことについて聞かれたよ?そしていろいろと受け答えたら先輩たちが逃げるように帰ったこともあったけどさ、あれはよりヤバイ奴だと思われていたってこと?
……魔境かぁ……魔境のヌシかぁ………
ちょっと横になってふて寝しますね。
どうしてこうなった。
あとがきは衰退しました。
はい二週間ほど音沙汰なしですみません。
仕事のことと眠気に勝てずどうも筆が進まなかったです。
次回はもう少し早く投稿出来たらなと思います。
次回もお楽しみに。
他ヒロインというIFルート…見たいのは?
-
堀北鈴音
-
櫛田桔梗
-
軽井沢恵
-
長谷部波瑠加
-
椎名ひより
-
伊吹澪
-
一之瀬帆波
-
坂柳有栖
-
その他