どうしてこうなった!?よう実!!   作:田舎狩人

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四巻もこれで終わりか…
番外編が何文字にわからなくなってきた…

前回のあらすじ
優待者を暴露

以上



第31話 これも愛なのかな…愛かも……じゃあ愛ということで。

俺が行った優待者の暴露で各クラスのリーダー格、そして横にいるクラスメイトが口を開けて驚いている。まずは第一段階は成功と言ったところだな。

 

 

「く、黒凪君どうしちゃったの?ほら首輪だよ。」

 

「いや首輪だけ渡されても困るんよ。」

 

「黒凪君…あなた…なんで…」

 

「まあこれも一つの策だよ堀北。」

 

「綾小路君になにかされたんじゃなくて?」

 

「綾小路はウイルスかなにかか?」

 

「黒凪君…これは…愛なの…かな…うん……愛かもね。」

 

「いや自己解決するんかい。どんな式が成り立ったのか知り…いやいいわ。」

 

 

なんだかこちらの混乱が激しすぎるな…一人くらいには言っておくべきだったか?

しかし、混乱と驚愕の状況なのは何も自クラスだけではない。

 

 

 

「く、黒凪。いったいどういうことだ?櫛田が優待者とはどういうことだ?」

 

「言葉通りの意味だよ葛城。」

 

「櫛田が優待者…いやこれが嘘の可能性も…いやこうも混乱させることが目的なのか…」

 

「おーおーなんというか模範的な混乱の仕方をしているな。神崎は。」

 

 

 

他クラスの混乱具合も大概な状況である。そんな中一人だけ動き出した。

 

 

 

「クククッなるほどな。俺たちはもう負けたわけか。」

 

「なに?…どういうことだ龍園。」

 

 

そう龍園…お前はなんとなくだけど気づくと思っていたよ。お前はなんというか原作とそう変化が乏しいからおそらくスペック自体は変わらないものだと推測していた。まあ君の仲間たちはあれだけど…

 

 

 

「簡単に言えばこいつはこの試験において一番重要な優待者の法則というものを発見しやがったわけだ。そんな答えを得たこいつがやっているのは俺たちに銃を突き付けながら餌を目の前にぶら下げたのさ。引っかかったやつを撃ち抜くためにな。」

 

 

 

やはりこいつは頭がいい…今の考えは大分失礼か。だとしてもこいつがこうベラベラと語ってくれているのは助かるな。次なる一歩を踏めそうだ。

 

 

 

「そういうことだ。ここからが俺の提案なのだが…クラスを決めて優待者を撃ち合わないか?」

 

「「「何?」」」

 

 

俺の提案に驚く三人。俺はそんな不可解な提案をしただろうか?

 

 

 

「黒凪、どういうことだ?優位性を捨てるのか?」

 

「優位性ね…確かにその法則を使って指名したら大幅なcptが入ってくるな…だけどそれをやって3対1の構図になるのは避けたいからね。特に龍園、お前ならそういう構図にするだろう?」

 

「はっ違いない。」

 

 

「なるほどな危険回避というわけか…しかしそれならば結果1に誘導することもできたのではないか?結果3の撃ち合いよりはpptも入ってくるぞ。」

 

「そうしたいのは山々だけどな葛城、うちのクラスには超絶自由人がいるからな。彼を制御するのは不可能だと思ったからこそ撃ち合いだよ。」

 

 

「高円寺だったか、黒凪にもできない事があるのだな。」

 

「俺は凡人だからね。俺が高円寺に勝てないようにお前が一之瀬に勝てないのも道理なのだよ神崎君。」

 

「……いやなもの引き合いに出してくるな…」

 

 

龍園、葛城、神崎に対応していく。俺に高円寺を交渉の席に着かせることも不可能だよ。それに結果1を狙ったら試験の時間が長引いて愛里との時間が少なくなる。

 

 

 

「というわけで櫛田。」

 

「うんどうしたの?」

 

「高円寺がどのグループに入っているかわかるか?」

 

「えーっと…申のグループだね。」

 

「どれどれ…」

 

 

櫛田の端末をみてグループのメンバーを確認する。やはり申のグループの優待者は原作同様Bクラスのようだ。

 

 

 

「俺が見つけた法則で言うなら……Bクラスの子だな。なら俺らはBクラスと撃ち合えばいいわけか。」

 

「待て黒凪。」

 

「なんだ神崎?」

 

「その優待者の法則を教えてくれないか?」

 

「えっ?あー。」

 

 

周りを見るとAやBクラス、龍園以外のCクラスはついて行けなかった展開に追いつくために。龍園は品定めをするような目で俺を見ていた。なんというかズルをしているけどここまで優位に立てると少しばかり、気分がいいものだな。

 

 

「法則とはグループに所属する人の名前を50音順に並べた時に干支の順番に位置するものが優待者なんだよ。例えばここで言えば辰グループ、干支で言うと5番目だ。そして50音順に言っていけば、安藤紗代、小田拓海、葛城康平、神崎隆二、櫛田桔梗となってこのグループの優待者はな。」

 

 

「…なるほど確かにその法則なら櫛田が優待者であることに説明がつくな。」

 

「そうだろ葛城、一応自分のクラスの優待者を聞いてそのグループでも試してくれ。」

 

 

俺がそう言ったあと、各クラスの代表陣は連絡を取り合って確認をしていた。そして時間がたてばたつほど、葛城と神崎は驚愕の表情に、龍園は悔しさを滲ませた表情になっていった。

 

 

 

「クククッ今回は俺たちの負けだな。それで?俺はAクラスと撃ち合えばいいのか?」

 

「そうだなAとCで撃ち合い、BとDで撃ち合えばcptは手に入らないがpptは手に入る。それを分け合えば誰も損をせず、この船での夏休みを満喫できるということだ。」

 

「……黒凪。お前は何を隠している?」

 

 

龍園が何か聞いてきた。どうした急に。何を隠しているか……欲望しか隠してないと思うが?

 

 

「いきなりどうした龍園。」

 

「高円寺というお坊ちゃんが自由気ままなのはわかるし、お前が法則を教えるにしろ教えないにしろあいつも正解していたかもしれないな。だがむしろその行動を脅しの手段として使って残りを結果1にでもすれば、Dクラスのみ両方のポイントが手に入るということもできたはずだ。」

 

「まあ…そうかもな。それでなにが言いたい?」

 

「お前の行動はどうも、『損をしない』というよりは、『今日で試験を終わらせたい』という感じがした。」

 

「ふむ…」

 

 

 

こいつすごいな。俺の目的を看破しやがった。どうしようか…別に本音をぶちまけても構わんか。

 

 

「すごいな…そんなにわかりやすかったか?」

 

「ハッやっぱりかよ。そんなに女といたいか?」

 

「そりゃあ無人島試験が終わってからすぐにぶっ倒れて、ようやく遊べると思った矢先にこの試験だ…残念だが試験を楽しむよりも俺は愛里といたい。その為に終わらせることにした。」

 

 

 

その発言に、驚愕であり呆れであるような表情をされた。まあ仕方ないことか。

そこの他クラスの生徒たちよ、これが伝説かとか言うのやめろ。そして平田君、満面の笑みで拍手してるけどそれ止めようか。

 

 

 

「黒凪。」

 

「どうした葛城?」

 

「どうしてここまで早く法則を導き出せた?いや疑っているわけではないが、少しばかり気になってな。」

 

「あー。」

 

 

 

ごめんなさい、完全にズルでございます。と言いたいところだけど、正直に言うわけにもいかないからな…

 

 

「そうだな…まあいろんな角度からの疑問を考えて、そして自分のクラスの優待者を聞きその中で何か共通点を探して……なんやかんやあって最終的には、愛かな……」

 

 

とりあえずこんな形で茶を濁すことにした。こういう時に理由に使える愛って便利だな。いや大分無理があるけどな。

 

 

 

「なるほどやっぱり黒凪君は大きな愛を持っているんだね。さすがだよ。」

 

「ハッ伝説野郎の愛はすさまじいものだな。」

 

「愛か…まずは友愛から見つめ直すべきか?」

 

「家族愛がもっと大きければ俺にも…すまない坂柳っ!!」

 

 

 

なんでお前らすんなりと納得してんだよ。いやもういいや。納得してくれたのならもうそれでいいや。指名するグループを決めて今回の話し合いで終わりだな。

 

こうして二つ目の特別試験はあっけなく幕をとじるのだった。

 

 

「ちょっと待ってくれ黒凪。」

 

「どうした神崎?」

 

「試験が終わるとまた一之瀬が俺の近くに来る…なんとかならないか?」

 

「その事情は知らない…休暇でも与えておけばいいんじゃないかな?」

 

「それで俺に一人という平穏が来るだろうか……」

 

「……いざとなったら胃薬を奢るよ。」

 

「ああ…」

 

 

幕を閉じるのであった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

あれからクラスで話し合い指名で得られるpptは全員で分け合うことにして、Bクラスの優待者を指名して俺たちのやるべき行動は終わった。

そして時間は流れ、試験二日目になった。そして8時ごろにメールが届き確認すると試験の結果が書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

子(鼠)―――優待者の指名成功により結果3とする。

 

丑(牛)―――優待者の指名成功により結果3とする。

 

寅(虎)―――優待者の指名成功により結果3とする。

 

卯(兎)―――優待者…以下略して結果3とする。

 

辰(竜)―――以下同文…結果3する。

 

巳(蛇)―――全部結果一緒じゃねえか!?結果3とする。

 

午(馬)―――あのねぇ…なんか捻りとかないの?結果3とする。

 

未(羊)―――結果1とかさみんなでやろうと思わなかった?結果3とする。

 

申(猿)―――お前らズルとかしてないよね?結果3とする。

 

酉(鳥)―――試験が終わっても仕事がなくならないんだよね…結果3とする。

 

戌(犬)―――それに頑張っても給料なんて増えないからね…結果3とする。

 

亥(猪)―――同情するなら金をくれええええ…結果3とする。

 

 

 

以上の結果から本試験におけるクラス及びプライベートポイントの増減は以下とする。

 

Aクラス……cptの変動なし +150万ppt

Bクラス……cptの変動なし +150万ppt

Cクラス……cptの変動なし +150万ppt

Dクラス……cptの変動なし +150万ppt

 

 

 

 

……うんそんなところに遊び心というか本音をぶちまけないで貰えますかね。とはいえ、試験が終わった以上生徒たちは、この豪華客船で遊び尽くすだろう。俺もそのうちの一人なわけだし。

 

 

 

「おはよう絢都。」

 

「おはよう愛里。」

 

 

メールを確認していると愛里がやってきた。待ち合わせをしていたわけではないが愛里も俺とのデートを楽しみにしていたのであろう。

 

 

「試験が終わったね。」

 

「ああ、これで心置きなく遊べるということだな。」

 

「うん♪」

 

 

愛里の笑顔で俺もうれしくなる。俺個人の事情で試験をぶっ壊したようなものだが、後悔はしていない。まあ反省もしてないけどな。

 

 

「それで今日はどこに行こうか。」

 

「この船にあるカジノに行ってみたいかな。」

 

「よし、早速行くとしよう。」

 

「ポイントが増えたらいいね。」

 

「そう簡単に増えないだろうな…」

 

 

こうしてデート一日目俺たちはカジノに向かった………

 

 

 

結果だけ言うなら俺はプラスマイナスゼロだった。ただ愛里はマイナス5000pptとなった。

 

 

「負けちゃった…」

 

「まあカジノってそういうものだ。俺も最後に勝てなかったら。マイナスだったんだから。」

 

「でもなんだかんだ楽しかったね。」

 

「ああそうだな…」

 

 

 

レストランの食事に舌鼓を打ちながら、豪華客船ならではの娯楽を楽しむのであった。

 

 

・・

・・・

 

 

 

 

デート二日目、今日は劇場に足を運び演劇を楽しんでいるのだったが…

 

 

 

「かくして、太陽に向かって飛んだイカロスは太陽の熱で作り上げた蝋の翼が溶けてしまい、そのまま海に落ちてしまった。君たちは太陽に到達できると信じたイカロスを傲慢だと笑うだろうか?

それとも不可能だと思える事柄にも果敢に挑んだ彼を称賛するだろうか?

今日のこの舞台の話を心に残して己に問うてみてほしい。君たちにもわずかでも確かな勇気があれば空に飛んでいけるのかもしれない…」

 

 

 

何故か舞台の語りをやる羽目になった。いやほんとになんで?満席というわけではないが見に来ていた人たちは大きな拍手をしてくれた。

 

 

 

「いやーありがとね黒凪君。」

 

「ああいえ団長さん。なんか貴重な体験が出来ましたよ。」

 

「そう言ってくれると助かるよ。さて彼女さんも迎えに来ているし、片付けは手伝わなくて大丈夫だよ。」

 

「そうですか。ではお疲れ様です。」

 

 

そう言って劇場を後にした。先程の劇…主に俺の語りに満足しているのか、合流した彼女は少しばかり興奮しているように感じた。

 

 

「すごかったよ絢都!!」

 

「それはありがとう…まあプロには敵わないけどね。」

 

「うーん…カメラを使えたら良かったんだけど…」

 

「事前申請が必要なことを知らなかったからな…そこはしょうがないと思う。」

 

「こうなったら、絢都。もっかい語りをやって!今度は撮影するから!」

 

「いや俺の語りだけ撮影しても意味なくない|?」

 

「大丈夫。絢都の語りだけでも、3…いや4はいけるから。」

 

「何が!?てかなんの数字!?」

 

 

 

結局、部屋の中で俺の語りだけの撮影会が始まった。あの数字が何の数字だったのかわからずじまいである。

 

 

 

・・

・・・

 

 

 

「どう…かな?///」

 

「あっ……とっても似合ってるよ。」

 

「えへへ…あ、ありがとう。」

 

 

 

デート三日目、俺たちはプールに来ていた。愛里の水着はシンプルなビキニでありとても似合っている。

 

 

「絢都も結構筋肉あるよね?」

 

「そうだな…まあ筋トレとかしてるし、だらしない身体でいたくないからな。」

 

「そうなんだ…カッコイイよ///」

 

「あ、ありがとう//」

 

 

夏だからなのか互いの顔が赤くなる。熱を冷ますために早くプールに入るとしよう。

 

俺ら以外にも、プールに来ていた人たちは結構いる。男子どもは愛里をチラチラと見てるので少しばかり睨みを利かせておく。女子たちも何故かこちらを見ているような気がするが気のせいとしておく。女子の方はまあ愛里が睨み利かせるだろうし。

 

 

「うん?」

 

 

しばらくプールデートを楽しんでいると、プールで水タヒ体のように浮かぶ綾小路を発見した。何してるのこいつ。

 

 

 

「おい、綾小路。お前何やってんだ?堀北はどうした?」

 

「ぼぼぼぼぼぼ。」

 

「いや何言ってるかわからねえよ。」

 

 

顔を水面にむけた状態で喋ってきたので何を言ってるかわからなかった。なんなのこいつ。とりあえずプールからあげるか。

 

 

 

「で?何をやっていたんだよ?」

 

「青春を吸収していたんだ。」

 

「おかしいな、同じ国の言葉なのに理解が出来ないなんてな。ところで堀北とは一緒じゃないのか?」

 

「ああ…今は愛の逃避行をしていると思うぞ。」

 

「誰と…ああ、櫛田から逃げているわけか。」

 

「そういうことだ。」

 

「堀北がただ逃げているだけだろ?愛の逃避行ではねえよ。」

 

 

さっぱりわからない綾小路の発言はともかく、堀北いるところに櫛田ありだな。

 

 

 

「しかし、櫛田のセンサーもすげぇよな。堀北の場所を当てれるなんて。」

 

「そうだな。櫛田から『どこにデートに行くの?』聞かれてプールと答えたら、すぐに合流できたわけだし。」

 

「お前が諸悪の根源やないか。」

 

 

こいつ何やってんの?ボディーガードという役割がなくなりつつ……最初からなかったようなものか。

 

 

 

「綾小路…おまえさ…口は災いの元っていうんだからそういうのはかくして置けよ。」

 

「グッチは我が財の元?」

 

「オッケー耳鼻科行ってこい。」

 

 

「ねえ絢都。」

 

「なんだ愛里…ぶっ。」

 

 

綾小路とのやり取りでほったらかしにしてしまっていた愛里から声をかけられたと思ったら。愛里の手が俺の頬を挟んだ。というか若干潰されているのですが俺。

 

 

 

「ねえ…私を見て。」

 

「す、すまん。」

 

 

 

愛里お嬢様はどうやらご立腹なご様子。そんなところもかわいいですはい。とりあえず綾小路はもうほっといていいな。

 

 

 

「というわけだからじゃあな綾小路。俺たちは俺たちのデート楽しむから。」

 

「オレもついていっちゃあダメか?」

 

「ダメに決まっているだろう。ブチ飛ばすぞ。」

 

 

そんなトラブル?な出来事もあったが俺たちはプールで過ごした。なんだかんだ良い夏休みを遅れていたと俺は思う。

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「それじゃあ乾杯♪」

 

「「乾杯。」」

 

「どうしてこうなった?」

 

 

その日の夜、茶柱先生に呼ばれてその場所に赴いたら、場所は酒場、そして茶柱先生、真島先生、星之宮先生が先に飲んでいて、俺が合流したタイミングで再度乾杯したらしい。なんで俺なんだよ、坂上先生を呼んであげなさいよあんたたち。

 

 

 

「黒凪、葛城から聞いたぞ。すぐに法則に気づいたらしいじゃないか。」

 

「いえ、まあ今回はうまく思考のピースがハマっただけですよ。」

 

「すごいねぇ。こうなったらほっしーのラビューあげちゃう♪」

 

「いやなんですかラビューって?酔っているならもうお開きでいいんじゃないですかね。」

 

「まあまて黒凪、一寸待て…せめてあとボトル一本は飲みたいんだ。」

 

「明日どうなっても知らんぞチャバ先!!」

 

 

 

もしかしてこの人たちの介抱の為に呼ばれたのではないかと思ってしまう。カウンター越しにいるマスターなのかバーテンダーなのかわからないがただグラスを拭き続けている。そこまで拭きます?もうピッカピカっすよ。

 

 

 

「あの、俺みたいな学生がいていいんですかね?」

 

 

一応疑問をぶつけることにした。一応酒場であることは間違いないのだから名目的に学生が入るのはアウトだと思うんだが…

 

 

 

「はい、問題ありませんよ。飲まなくても楽しい場所を提供するのが私の役目でございますので。」

 

「そうですか。」

 

 

 

おーなんというかしっかりプロだな。久しぶりにマトモな大人を見た気がするな。

 

 

 

「よろしければこちらをどうぞ。」

 

 

 

そういって俺の前に白い飲み物が入ったグラスが来る。

 

 

 

「これは?」

 

「クァルピスウォートゥアーでございます。」

 

「うん…カルピスウォーターですね。そんな巻き舌で言わなくていいんすよ。」

 

 

少し飲んで、カルピスであることを確認した。しまったこの人もボケの住人だったか。

 

 

 

「いかがでしょうか?」

 

「あー、程よく水と割れていて美味しいです。」

 

「よろしければ、ストレートやロックでいかがでしょうか?」

 

「どっちにしったて原液じゃねえかよ。結構ですいらないです。」

 

 

なんだろうこの人活き活きとし始めてきたぞ。あれか周りがボケだとツッコミに回るけど、周りにツッコミがいたらボケになるような人か。

 

 

 

「うぇーい黒凪君飲んでるぅ。」

 

「カルピスしか飲んでませんよ星之宮先生。」

 

 

 

面倒くさい絡み酒だな。酔っても酔ってなくても面倒くさい人だなほんと。

 

 

 

「うーん、黒凪君ってなんでDクラスなのかな。」

 

「知りませんよそんなこと。あなた方のさじ加減でしょうが。」

 

「いや違うんだ。黒凪君だけは俺たちが判断したんじゃないんだ。」

 

「そうなんですか?」

 

 

 

そういう裏話を言ってしまってもよいのだろうか…まあ酒の席で口が軽くなっているということにして、聞き流すフリをしてしっかりと覚えておこう。

 

 

 

「確か黒凪を面接していた教師が『彼はDクラスだDクラスじゃないとダメだ。』と言ってな。理由を聞こうにもその人がすでに理事長に報告してしまってな。そうして黒凪はDクラスになったわけだ。」

 

「へえそうなんですね。その教師はどこかの担任ですか?」

 

「いや担任を持つこともないまま昨年度にこの学校から離れてしまってな…今はどこで教師をやっているかもわからないな。」

 

「そうですか…」

 

 

そう言って俺はその時を思い出そうとした……けどどうしても俺は、その面接している教師の顔が思い出せなかった。どれくらいの年齢だったか、どのようなスーツを着ていたか、そもそも男性だったか、女性だったかさえも思い出せなかった。

 

もしかして、その面接した教師は、俺を転生させた神様かあるいはその神の使いだったのではないかと思った。まあ答えなんてでないし、どう考えようと俺としては愛里と同じクラスにいるから満足はしている。

 

 

 

「……黒凪、黒凪?」

 

「ああすみません。少し考え事をしていました。」

 

「今日は来てもらってすまないな。解散することになった。ただ…先程のことは……」

 

「わかっています誰にも話しませんし、そのうち忘れますよ。」

 

「そうか…すまない。茶柱先生のことは任せたぞ。」

 

「はい…はい?」

 

 

思考の海に入った俺に声をかけた真島先生は、星之宮先生を抱えていた。ああやっぱりそういうために俺を呼んだのか茶柱先生。

そして俺は茶柱先生を抱えて真島先生の後についていき、教員の泊まる部屋のところに運ぶのであった。

 

 

豪華客船の最終日なのにどうしてこうなった…

 




あとがきにも休みがほしい。

というわけで船上試験も終わりました。次は夏休みですね。

ホラーな話だったり、おバカな話だったり、プールの話だったり…
夏休み編もいろいろと考えています。


ちなみに裏話にもなるかわかりませんが、本編で語られた、黒凪を面接した教員は本当に転生させた神の使いであるということですね。黒凪君は、能力的に凡人ですし、問題行動もないため、そういう干渉しないと学校の評価的にBクラス入りが妥当になりますからね。

そして黒凪君が所属するクラスは、転生特典の幼馴染の設定を他クラスから選ばない限り基本Dクラスになります。理由は、一番メインストーリーにかかわるからです。

次回もお楽しみに

他ヒロインというIFルート…見たいのは?

  • 堀北鈴音
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