どうしてこうなった!?よう実!!   作:田舎狩人

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というわけで第三弾は、一之瀬帆波です。
時系列はやっぱり合同合宿が終わったくらいの時期です。


番外編 原作一之瀬がこの世界に!

私は目が覚めると不思議な空間にいた。すぐさまここが夢だということに気がついた。明晰夢ってやつだよねこれ。私、初めて経験したな…これどうやって夢から覚めるんだろう…

 

なんて考えていると白い羽衣を着た仙人のような白く長いひげを生やしているおじいさんが目の前に立っていました。あの人は神様なのかな…

 

 

 

≪聞こえるか、人の子よ。≫

 

 

 

するとどこから声が聞こえてきました。目の前のおじいさんの声だと思うけどまるで頭に直接響いてくるような感覚…これがテレパシーってやつだよね!?なんかいろいろな出来事を一気に体験しているね…

 

 

 

≪聞こえているようだな、では話を進めるとしよう。≫

 

 

私は何も言ってないのにおじいさんは話を進めている…もしかして私の心も読めたりするのかな。もしかして本当に神様なのかな。

 

 

 

≪お主には、こことは違う世界に行ってもらうことになった。≫

 

 

 

えっ?どういうこと!?こことは違う世界って何!?そっちに行ったら戻ってこれないとか…

 

 

 

≪安心せぇ、とどまってもらう時間は人で言うところの72時間、つまるところ三日程度じゃ、それと違う世界について簡単に説明するならば並行世界、パラレルワールドというやつじゃ。≫

 

 

 

パラレルワールド…マンガとかで聞いたことがあるね。確か違う選択によって歴史が変わった世界…本当にあるんだね……でも待って!?向こうで三日も経つのならこっちでは私はどうなるの?三日間眠った状態とか…

 

 

 

≪安心せぇ、こちらの時間は流れることはない…まあ早い話三日という長い時間に感じる夢を見てもらうようなものじゃ。≫

 

 

 

そ、そっかぁなら大丈夫かな。

 

 

 

≪さて、向こうの世界に行くにあたっての助言じゃが…目を覚まし、学校に着いたらDクラスの『黒凪絢都』というやつに会うのじゃ。さすれば向こうの世界のお主がどういう人物かと教えてくれるだろう。≫

 

 

 

あれ?Dクラスにそんな名前の生徒っていたかな…これもパラレルワールドならではのことなのかな。とりあえず黒凪絢都に会ってパラレルワールドでの私を聞くことを覚えておかないとね。

 

 

 

≪さて、では時間じゃではの≫

 

 

 

その言葉を最後にこの空間が白くなっていく。向こうはどんな世界なんだろうなぁ…

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

目が覚めるとそこはいつもと変わらない部屋だった。

 

 

「うーん…ここはパラレルワールドでいいのかな…」

 

 

 

何かしらの変化があればそうであるという確信が得られるけど自分の部屋だけじゃどうも夢で言われたことが本当なのかわからない。

 

 

 

「あれこんな本あったっけ?」

 

 

 

そこで私が見つけたのは何冊か買った覚えのない本であった。『優雅たる振る舞い』『メイドの所作について』『ご主人の扱い方』というタイトルの本が置いてある。

 

 

 

「優雅?振る舞い…メイド?」

 

 

 

どういうことなんだろうと考えてみてもこの世界の私がどんな性格だったのかがわからない。でもこういう変化があるということはやはりここは私のいた世界とは違うんだなと理解した。

 

 

 

「とりあえず学校にいくしかないかな。」

 

 

 

準備をして部屋から出る。黒凪君がもう学校にいるといいんだけど…

 

 

 

───────────────────────

 

 

なんて思って学校来たけどとりあえず自分のクラスに行くことにした。だけど私が早すぎたのか教室にいたのは神崎君だけだった。一人で読書している…普通に挨拶しても問題ないよね?だってどれほど性格が違ったって私は私なんだから。

 

 

 

「おはよう神崎君、早いんだね。」

 

「あぁ、一之瀬おはよ…えっ?」

 

 

 

ただ挨拶をしただけなのに神崎君は何かに驚いてこちらを向いて固まってしまった。本も落としちゃったけどどうしたんだろう…

 

 

 

「か、神崎君…どうし「どうしたんだ!!!一之瀬!!!!」うにゃあ!!!」

 

 

いきなり意識を取り戻した神崎君は一気に私に詰め寄ってきた。ど、どうしたの~…

 

 

「いったい今日はどんな心境だ!!?何かの新しいスタイルか!?!いやこれはオフなのか!!?オフなんだな!!!」

 

「え、えっと神崎君?」

 

「自ら休みを取ってくれるのは実にありがたいことだ!!今日という日を記念日にしたいくらいだ!!一之瀬今日は俺のことなんか気にせず好きに過ごしてくれ!!なんならしばらくそのままでも構わないからな!!!!」

 

「え、ええぇー…」

 

 

 

ど、どうしちゃったんだろう…こんな神崎君見たことないよぉ…こうなったらすぐに黒凪君に会ってこの世界の私を知るしかないかなぁ…

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「え、えーと初めましてでいいのかな?」

 

「初めましてでいいんじゃないかな。違う世界の一之瀬さんとは初対面になるわけだし。」

 

 

 

あの後すぐにDクラスに行き、黒凪君を見つけ出して特別棟まで勢いのまま引っ張ってきてしまった。その時に佐倉さんに少し睨まれたような気がするけど気のせい…だよね?

 

 

 

「あの…私が違う世界から来たって話したっけ?」

 

「いや、ただここに来るまでのやり取りに違和感を覚えたからな。」

 

 

 

ここに来るまでに私は何か言ったのかな?早く答えを知りたかった私はあまり覚えてないかな。

 

 

 

「どこか私が変だったのかな?」

 

「そうだな…この世界の一之瀬が神崎を名前で呼ぶことなんてほとんどなかったからな。」

 

「そうなの!?」

 

「ああ…心の準備は出来ているか?」

 

「えっ?」

 

 

 

私は黒凪の問いに少し戸惑った。これを聞いてしまったら自分の中の何かがおかしくなってしまう気がする…だけど。

 

 

「うん…覚悟はできたよ。」

 

「そうかぁ……じゃあまず簡潔に告げるとな……この世界の一之瀬は自ら神崎のメイドになったんだ。」

 

「うん………えっ???????」

 

 

 

私が進んでメイドになった……どういうことなの……あの神崎君の喜びようはなに?………黒凪君ってだれ………宇宙って広いんだね………

 

 

 

「おーい、一之瀬戻ってこい。」

 

 

 

私が正気を取り戻したのは数分経過してからだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「えーっとつまりこの世界の私は神崎君をリーダーに据えることにして自分は補佐に徹しているということなんだね。」

 

「そういうことです。そしてその形が…」

 

「メイド…ってことなんだね。」

 

 

 

あの後なんとか黒凪君の呼びかけで私は意識を取り戻して、詳細を彼から聞いているわけなんだけど…どうしてメイドになっちゃったの私!!もうちょっとさ別の形があったんじゃないのかな!?

 

 

 

「なんでメイドになっちゃったんだろう…」

 

「…そうだな、『ご主人様』とかそういうことを呼ばれる願望を持つ奴は一定数はいるから、もしかしたらこちらの世界の一之瀬はそういうことをどこかの本かネットの情報を鵜呑みにしてこうなったのかもしれないな。」

 

「神崎君もそんな願望を持っていたりするのかな?」

 

「さあな…ただ今はそんなもの持ってないだろうな。」

 

 

 

頭を抱えたくなる事態だけど、神崎君のことで遠い目をしている黒凪君が少し気になった。そういえばさっき会った神崎君もテンションがおかしかったなぁ。なんか私が休みであることにすごくこだわっていたような…

 

 

 

「ねえ黒凪君。」

 

「どうしましたか?」

 

「少し気になったんだけどこの世界の神崎君ってどんな感じなのかな?」

 

「……詳しく知っているわけではないが一之瀬の手厚いお世話によって胃に穴が開きかけていたりするな。」

 

「えっ?」

 

 

 

神崎君の身にいったい何があったのか気になるけど、それよりもこの世界の私は何をやっているの!?

 

 

 

「どうしてそんなことになっているのかな?」

 

「それは俺もわからないな、ただ必要以上に構われてる…もといお世話されているからじゃないかな。」

 

「必要以上に……」

 

「それにクラスの女子に常について回られたら、どうであれ疲弊するものだろうよ。」

 

「そっかぁ……」

 

 

 

自分のやったことが喜ばれていないということをあまり考えてなかったのかな?この世界の私は…だったらせめて私がこの世界にいる間はそういうことはやらない方がいいかな?

 

 

 

「そういえばこの世界を連れてきた存在からどれほどの時間この世界に留まるとかは聞いてないのか?」

 

「そういえば…言われてないような気がする。」

 

「そうか……」

 

 

黒凪君も今の質問で考え込んでしまったけどそういえばこの世界にどれほどの時間いるとか聞いてないよね。勝手に1日とか思い込んでしまったけど、もしかしたら1週間とか1ヶ月とか…下手をしたら私はずっとこの世界にいることになるのかな…途端に不安になって来た。

 

 

 

「まあ、そこまで長いこといることはないけど…そうだな…」

 

 

 

私の不安を感じ取れたのか黒凪君が少し励ましてくれたけどまた考え込んでしまった。

 

 

 

「どうしたの?」

 

「いや一之瀬の立ち振る舞いについてどうしようかと思ってな。」

 

「立ち振る舞いかぁ。少しの間はメイド家業はお休みで通るかもしれないがずっと続くと何か不信感が現れるかもしれないからな。」

 

「そっかぁ…」

 

「今までそんなオフになったことなんて他クラスでも聞いたことがないからな。少し前に合同合宿が終わったからそれを理由にすれば納得は出来るがそれでも限度はあるからな…」

 

「うーん…なんだか大変な事態だね…」

 

「そうだな、だから……一之瀬。君にもメイドになる覚悟はしておいた方がいい。」

 

「やっぱりならないとだめかにゃ?」

 

「休みはよくて2日くらいだろう。その間に本来の世界に帰れたら問題はないが3日以上とかならメイドになりきって頑張ってくれ。」

 

「あはは…回避できないかな。」

 

「できないだろうから…その頑張れ。」

 

「にゃははー…うんありがとうね。なんとか頑張ってみるよ。」

 

 

 

こうしていつまで続くかわからない私の生活が始まった。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

とりあえずこの日は試験疲れで、メイドはお休みということをクラスに宣言した。みんな驚いていたが受け入れられた。何名かの女子は「私たちが代わりにメイドやっておくね」なんて言ってたし問題はないかもしれない…柴田君も悪ノリで神崎君に『ご主人様』なんておちょくっていた…君もメイドやるの?

 

ただそんな中、白波千尋ちゃんだけは、なんというか私を怪しんでいるような表情でこちらを見ていた…もしかしてこの世界の私じゃないことを気づかれたのかな…いやそんなことはないよね……

 

 

 

 

 

・・

・・・

 

 

 

 

 

「帆波様、あなた様は一之瀬帆波様なのですか?」

 

「う、うんそうだけどどうしたのかな?哲学的な話なのかな?」

 

 

 

放課後に千尋ちゃんに呼び止められたけど…これなにか気づいているよね?!明らかに怪しんでいるよね!?

 

 

 

「…そうですよね。申し訳ありません。まずは疑ったことを謝罪いたします。」

 

「う、うんそこまで気にしなくてもいいよ。」

 

 

 

私に深々と頭を下げてくる…千尋ちゃんってこんな丁寧な振る舞いをする子じゃないよね?

とりあえず何かに気づいたのか確認くらいはしたほうがいいよね?

 

 

 

「気にしてはないけどどうしてそんなことを思ったのかな?」

 

「はい、それでは少しの間私の推測に耳を傾けてくださいませ。」

 

「う、うん……」

 

 

 

なんというか変なやりにくさがある。

 

 

 

「私は今日の帆波様の動きを見て、すぐにいつもの一之瀬ではないと気づきました。」

 

「気づいたって…そんなに変だったかな?」

 

「そうですね……いつもよりも慎重な歩みではなく元気で活発な歩み、それに歩幅もまばらですし、足の重心もなにやら不安定なものではなかったので。」

 

「そ、そういうのってわかるものなの?」

 

「他の方々は気付かなかったと思いますが、私は大のイチノサーですのですぐに気づくことが出来ました。」

 

「イチノサーって何かな!?」

 

 

 

なにその『アムラー』みたいなやつ、他にもイチノサーっているのかな…いやいて欲しくはないんだけど…

 

 

 

「私はすぐに何かおかしいと思い今日一日、帆波様を観察していたわけですが、帆波様からあふれ出る『ホナミニウム』はいつも変わらないものでしたので、貴方様を呼び出し直接確認した次第です。」

 

「『ホナミニウム』って何かな!?」

 

 

 

どうしよう…千尋ちゃんがよくわからない次元にいるよ…と、とりあえず理由を説明してくれたわけだから返事はしないとね。

 

 

 

「と、とりあえず理由を説明してくれてありがとうね。」

 

「はい。ですが呼び出したのにはもう一つ理由がございます。」

 

「えっ?何かな?」

 

 

 

なんだろう、嫌な予感がする。

 

 

 

「今の帆波様は残念なことに、神崎様のメイドして振る舞うことは難しいでしょう。ですが!!私はメイドの何たるかを貴方様に教えることで、かつての帆波様を取り戻すことが出来るでしょう!!」

 

「えっ!?」

 

 

 

こ、これはとんでもないことになっちゃったね…

 

 

 

「えーっと千尋ちゃん?今日はオフだからね?あ、明日からでも。」

 

「いいえそうはいきません。あの日の誓いを思い出してくださるまで。」

 

「あの日っていつ!?誓いを立てた覚えもないよ!?」

 

「ご安心ください、心を鬼にして手取り足取り…触り放題ですねぐへへh…コホンいえ何でもありません。」

 

「今何かとんでもない欲望が出てきたよね!?本当に大丈夫だよね!?」

 

「安心してください。自粛しながら指導はきっちりいたしますので。」

 

「その発言がすでに不安なんだけど!?」

 

「帆波様…これは貴方様から受け継いだ(受け継いでない)秘奥義…メイド流星群!!!」

 

「なにその必殺技!?うにゃあああああああ!?」

 

 

 

 

こうして私は千尋ちゃんにメイドのあれこれをいやというほど叩き込まれのであった。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「おはようございます。ご主人様♪」

 

「……あぁ、おはよう。」

 

 

 

千尋ちゃんに一日メイドの振る舞いを叩きこまれたことにより、この世界にきて三日目の今日ここにとっての本来の一之瀬帆波っぽく振る舞うことになった…これなかなかに恥ずかしいね…

 

それでもやるしかないんだね…千尋ちゃんは私の後ろで腕組してうんうんと頷いているし、神崎君は小声で「あぁ、安寧な終わった」なんて言ってるし…なんかやりづらい。

 

だけど問題はここからだ。私が教えられたのはメイドしての基本的な振る舞いだけで普段の私がどのようなことをやっているかまでは教えられていないのだ。だから何か神崎君が私に何か命じたらそれを実行すればいいのだけど、何も言われなかったら私はどうしていいかわからなくなる。

 

 

 

 

「ご主人様、何かして欲しいことはありますか?」

 

「そう…だな。」

 

 

 

心の中で祈る。できるならその命令で一日の大半がつぶれて且、簡単なものでお願いします。

 

 

 

「そ、そうだな…黒凪から生徒会の資料をもらってきてくれないか?」

 

 

 

私の思いが少しは通じたのか、仕事をいただいた。とりあえずまた黒凪君に会いに行くとしよう。

 

 

 

「うん、わかりました。じゃあ今から行ってくるね。」

 

「いや待て一之瀬…」

 

「残念一之瀬さん。今からHRよ。」

 

 

 

星之宮先生がやってきた瞬間に予鈴がなる。とりあえず朝の時間はどうにかなったのでよしとしようかな。

 

…星之宮先生の話の大半が恋人がいる人に対しての嫉妬の発言ばかりだったような気がするけどきにしないようにしたらいいかな?

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「というわけで大変なんです。」

 

「そうか…他人事のようにしか言えないからあれだが…お疲れさまだな。」

 

「うん…」

 

「まあここには基本誰も来ないから昼休みの間くらいゆっくりしていきな。」

 

「そうさせてもらうね。」

 

 

 

時は流れて昼休み、生徒会室で黒凪君とご飯を食べていた。まあご飯を食べているのは私だけで黒凪君は生徒会の仕事をしていた。

 

この世界だと黒凪君が生徒会長になっているんだね…いろんなところに変化があるんだね。

 

 

 

「それで、メイドとしてのスケジュールは大丈夫なのか?」

 

「うん…神崎君からは女子たちの悩みを聞いてあげてと言われて、女子からはチョコを使ったスイーツの作り方を教えてほしいって言われてて……」

 

「そういえばもうすぐバレンタインだからな……そこの端末を貸してやるから何かしら調べたらどうだ?」

 

「うん…ありがとう。」

 

 

 

黒凪君からの許可も得たことだし、チョコスイーツのレシピを調べる。今ここが本来の私として振る舞える場所だ。

 

 

 

「……どうしてかなぁ。」

 

「ここの一之瀬についてか?」

 

「えっ?!うん…」

 

 

 

私の呟きを聞かれているとは思わなくてつい驚いてしまったけど聞こえたのならこの疑問をぶつけてみようかな…

 

 

 

「その……補佐をする為にというのは前に聞いたけど…メイドである必要はないんじゃないかなぁって思って。」

 

「そうだな…」

 

「補佐をするって言っても副リーダーという形でもいいのにどうしてここの私はメイドという選択をしたのかなぁ…」

 

「…まあ俺自身もこの世界の一之瀬のことなんて詳しく知っているわけじゃないからこれだと断定はできないが…メイドになにか憧れでもあったのではないかと思う。」

 

「メイドに?」

 

「可能性の一つだけどな。この世界の一之瀬帆波の過去に何かメイドに感銘を受けたような出来事でもあったのかもしれない、そうして誰か人を立てるというその在り方をやりたいと思ったんじゃないかなって。」

 

「なるほど……」

 

 

 

意外と真面目な答えが返ってきて少し驚いた。この世界はどこかふざけたような空気が漂っている気がしてたけど黒凪君は、なんというかそんな中で真面目でいる。なんだか不思議な人だなぁ。

 

 

 

あるいは別の作品の一之瀬の電波を受け取ってしまったとか」ボソッ

 

「えっ何かいった?」

 

「いや何でもないです。」

 

 

 

 

…何を言ったかは聞こえなかったけど何かボケた解答を言われた気がした。やはり黒凪君もこの世界のふざけた空気感を持ち合わせているということなのかな。

 

 

 

「とりあえずおしゃべりはここまでにしておいて…一之瀬さん、調べておかないと不味くないですかね?」

 

「あっ。」

 

 

 

そうして私は昼休みが終わるまで簡単に作れるスイーツを探して回った。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

「ふぅ…疲れちゃった。」

 

 

 

時は流れて、夜になりようやく自室に戻ってこれた。紆余曲折あったけどみんなで納得のいくスイーツは作れたから今日はなんとかなったかな……いつまで私はこの世界にいるのだろう。

 

 

 

 

≪人の子よ、帰還の時が来たぞ≫

 

「うにゃあああああ!!」

 

 

 

いきなり現れた存在にビビり散らかす。お隣さんごめんなさい。

 

 

 

≪すまんすまん、驚かせてしまったな。≫

 

「いえ…それより、本当に戻れるんですか?」

 

≪もちろんじゃ、ここでは三日は経過したが、あちらでは時間は進んでおらん。つまり長い夢を見ていただけという処理がなされる。≫

 

「そ、そうなんだぁ。」

 

 

 

ここでのことが夢になるんだぁ…なかなかにぶっ飛んでいる夢だね。

 

 

 

≪され、帰還して己が道を行くがよい、ワシとはもう会うこともないだろう。≫

 

 

こんな世界に連れてこられることがなくなるのなら会わなくなることに安心を覚えるかな。

 

 

そして私の部屋が白い光に包まれていく……

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

目が覚めると私の部屋…とりあえず本を調べる。よかったメイドに関しての本がないから私は戻ってこれたことに喜びを覚える。

 

私は安堵し、少しテンションが高いまま学校に向かった。

 

 

 

 

「おはよう一之瀬。」

 

「神崎君おはよう。」

 

 

登校の道すがら神崎君と合流する。私が神崎君呼びすることに違和感を覚えてないから本当に元の世界なんだなと再び安心する。

 

 

 

 

「そういえば一之瀬。前の合同合宿では坂柳と何かひと悶着あったようだが大丈夫か?」

 

「へっ?あ、あぁうん問題ないよ。」

 

 

 

そういえば合同合宿のグループつくりのときに坂柳さんに何か言われたんだっけ…夢の世界が強烈過ぎてあまり覚えてないかも。

 

 

 

「そうか…まあ何かあったら相談に乗るからな。」

 

「にゃははーもう心配し過ぎだってご主人様は。」

 

「はっ????」

 

「あっ。」

 

 

 

 

訪れる静寂。みるみるうちに私の顔が真っ赤になっていく。

 

 

「い、一之瀬…今のは…」

 

「え、えと…夢……そう変な夢をみちゃったからかな…にゃははーちょっと私先に行くね。」

 

「あ、一之瀬。」

 

「だ、大丈夫だからああああああ。」

 

 

 

全速力で私は学校に向かった。もう…どうしてこうなっちゃったのかな…




あとがき「今日で執筆一年だ!!祝え祝え!!!」

というわけで一之瀬編でした。とりあえず感想でのリクエストは終わったから次の番外編は龍園かDクラスのだれかになると思います。

そして今日で執筆活動を始めて一年が経過しました。なんというか自分でも続けられていることに少し驚いています。活動当初は週一投稿を頑張ろうと思っていましたが。結構序盤でそれができてなくなりました…それでも月に2.3話は投稿できていたので自分の中では頑張れていた方だとおもっています。

やっぱ毎日投稿出来ている人が化け物過ぎるよ……


そして一年を振り返るという意味で活動報告の方に裏話と言いますか…頭の中で思いついていたけど文字起こしてこなかった二次創作の候補を少し載せようと思います。

それではこれからもよろしくお願いします。

ふざけた前回のあらすじとあとがきの題目についてどう思っている?

  • 俺は好きだよ、ずっとやってくれ。
  • 好きではないけど、最後までやり通せ。
  • 読んでないけどいいんじゃないかな
  • えっ?前回のあらすじとかあったの!?
  • 嫌いだしやらなくていいよ。
  • 嫌いじゃないけど無理にやらなくてもいいよ
  • おい、番外編はまだか?
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