前回のあらすじ
生徒会役員になってしまったんだが…
以上
「占い?」
「うん、そのての有名な占い師さんがこの学校のケヤキモールに来ているの。」
朝からそんな話を愛里から聞く。そう言えばそんなイベントもあったな。
「それでいつ行くんだ。」
「うーん、今日にでも行きたいんだけど…絢都は今日大丈夫?」
「…二人一組だったか?」
「そうなの。」
「わかった。今から準備をするよ。」
「うん、ありがと♪」
生徒会からの連絡もない以上、タイミング的今日がベストだろう。そう思い着替えてケヤキモールに向かうのであった。
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「スゲー行列だな。」
「こ、ここまで並んでいるのは私も予想外だったかな。」
ケヤキモールについた俺たちだったが目に飛び込んできたのは、長蛇の列だった。まだ昼にもなってないとはいえ、これほどいるのはあまりにも想定外だな…今日が占い師のいる最終日じゃないのかと思うほどだ。
とりあえず俺たちも並ぶことにした。
「なあ愛里、今日が最終日ってわけじゃないよな?」
「うん…スマホで確認してみたけど、まだ一週間ほどは滞在予定って書いてあるよ。」
愛里が見ているスマホを一緒に確認してもまだまだ滞在日数は存在する。それでもこの人数の人が並んでいるのはこの占い師がよく当たると有名だからなのだろうか…
「ねえ絢都、占いっていろんなコースがあるんだね。」
「そうなの?」
またもや愛里のスマホを見ると、基本コースのほかに追加で選べるのは三種類明細されてあった。一つ目は『恋愛』について、二つ目は『将来』について、三つめは『健康』となっていた。
追加で選ぶとするのなら将来か健康のどちらかであるな。恋愛についてはもう見てもらう必要がないと言っても過言ではないだろう。
「私は健康を見てもらおうかな。」
「俺は、将来のほうでも見てもらうか。」
「ふふっ楽しみだね。」
「そうだな。」
愛里は健康の方を選ぶか。愛里が長生きしてくれるような結果になればなんでもいいな。
「しかし……随分と多いものだな。」
「そうだね…ここまでの人気はちょっと予想外かも。」
期間限定で占い師がやってくるということを少しばかり甘く見ていたな。占いという一種の娯楽はここにはなかった以上、みんなが注目するのは当たり前のことではあるが、それにしても多いと思う。
それに並んでいるのはよく見ると学生だけじゃなくて教員や、ここで働く職員の人たちも並んでいる。
これ……俺たちの番になるころには日が暮れてそうだな……流石にないか。
「ねえ、絢都。」
「どうした愛里?」
「どうして生徒会に入ったの?」
いろいろと考えていた時に愛里から質問がとんできた。まああの日の帰りに簡潔に報告はしたが、愛里からしたら何故という気持ちが強いんだろうな。正直俺自身も入るつもりはなかったんだけどな…さてどう説明したら納得するだろうか…
「成り行きでって形ではあるが、まあ一番の理由は生徒会長から小言だろうな。」
「なんて言われたの?」
「……綾小路が使えないって。」
とりあえず綾小路を売ることにした。すまんな綾小路、でも君は原作主人公だしいろいろと強いからなんとかなるでしょう。
「……綾小路君には少し話し合いが必要かな。」
「あー…お手柔らかに頼むぞ。」
「うん、あとは堀北さんにもね。」
「それとばっちりが過ぎない?」
なんかすまない堀北。俺のせいで愛里の怒りを買うことになってしまって。何かあったときはお詫びでポイントを払うとしよう。
そんなこんなで俺たちは自分の番が来るまで他愛のない会話を続けるのであった。
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あれからどれほどの時間が経過したかはわからないが、ようやく俺たちの番が来た。
「お邪魔します。」
「お願いします。」
挨拶をしながら部屋に入る。中はみんなが思い描くような、占い師の部屋と呼べるような部屋だった。そして机の上に水晶玉があり、顔がちゃんと見えないように深々と黒いローブを着ている老婆が一人。この人実は占い師じゃなくて魔女であると言われても信じてしまいそうな雰囲気をまとっていた。
「いらっしゃい…面白い子たちだねぇ。」
チラッとこちらを見るなり一言、面白いという評価をしたのだ。いったいこの人には何が見えたのだろうか。
「面白い…ですか?」
「あぁそうだとも。これほどまでに繋がりの強いペアを見たことがなくてね、まるで神様が二人が繋がることを望んだようなくらいに強い糸で結ばれているよ。他の人たちがどうこうしても離れることのない二人だね。」
「そうなんですか。」
「そうだとも、それにねお嬢ちゃん私には君らに三色の糸のようなオーラが見えるんだ。」
「三色の糸のようなオーラですか。」
「あぁそうだとも、一つはさっき言った神様が仕組んだような繋がりの糸、二つ目はお嬢ちゃんから坊ちゃんに向けられている糸、そして最後は坊ちゃんからお嬢ちゃんに向けられている糸だ。それぞれがとても強い光を放っているようなものだよ。よかったじゃないかお嬢ちゃんはとても大切に愛されているんだよ。」
「そ、そうなんですね////」
占い師の言ったことをじっくりと聞いていた愛里の顔は赤くなっていた。占い師の鑑定結果が嬉恥ずかしかったのだろう。
しかし、この占い師は本当にそういうオーラというものが見えているのかもしれないな。俺の転生で神様に望んで幼馴染になったとはいえそれほど強固なものになっているとは知らなかったな。
そう考えるとなぜ中学時代だけ離れ離れになっていたのだろうか…これがわからない。
「さて、今日はどうするんだい?基本コースだけかい?」
「あっ俺は追加で『将来』を。」
「私は『健康』を」
「わかったよ…ちょっと、待っておきな。」
占い師は、コースの確認をした後に机の下のほうをガサゴソ何かを探し始めた。
「あったこれに端末をタッチしな。」
「一気に現実に引き戻されたな。」
占い師が取り出したのは、端末を読み取る機械だった。この学校には現金がない以上仕方がないものだが占い師の部屋にこういう機械があってほしくはないななんて考えてしまった。
それはそれとして決済の為に端末をかざすのであった。
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「さてと…追加コースは、なんじゃったかな?」
「えっボケが始まってた?」
「冗談じゃよ。さて先ずはお嬢ちゃんのほうから見て行こうかね。」
「はい、よろしくお願いします。」
占い師がお年寄りジョークで場を和ませてながら始まるようだ。まずは愛里からとなった。
「まずお嬢ちゃんな。」
「はい。」
「まだ学生じゃろ?」
「えっはい。」
「見りゃわかるだろ見りゃ。」
ここからはジョークを織り交ぜて占いが行われるのか。
「さてこいつを使うか。」
そう言って占い師は水晶玉に手をかざした。それは使うんだな。
「~~~~~~~。」
「す、水晶が。」
「光だした!?」
なんという呪文を言ったのかわからないが。水晶玉が光を放ち始めたのだ。もはやこの人は占い師というよりは、今なお生きる魔女なんじゃないだろうか。
「~~~~~~はああああ。」
「水晶が更に光りだした。」
「いやなんも見えん。」
占い師の詠唱で水晶玉はこの部屋一帯を白一色にするほどの輝きを放った。いやそこまでは求めてないんだけどな。だがこれほどの光を放ったということは何かとても良い運命でも持っているものだろうと期待してしまうな。
「ふぅ……えーと次はこれの中から…」
「待て待て待て待て待て待て。」
一息ついて占いの結果を話すのかと思っていたが占い師はカードを取り出しシャッフルし始めた。いや水晶玉は!?
「なんじゃ坊ちゃん。もうちょっと待て…よしこれじゃ『ドロー4』」
「〇NOじゃねえか!!」
シャッフルしたカードを表に見せたらU〇Oのカードがであった。いやこういうのはタロットカードとかじゃないのかよ。
「なんじゃ坊ちゃん元気じゃの。」
「元気なのはあなたが原因なんですが…まあ言いたいことはいろいろとあるが………さっきの水晶玉は?」
「あれか、ただの演出じゃ。」
「演出!?」
あれだけの光を放つ水晶玉が演出だと…というかこれ言ってしまって大丈夫なのだろうか。てか俺の番になってもやらんよな?
「さて冗談はここまでにしておいて…占いの結果を言うかの。」
「お、おう。」
「はい…」
なんというか一気に雰囲気がなくなったというべきかすこし気持ちが落ち着いた。ただ愛里は未だ緊張してはいた。
「そんなに気をはらんでいいさお嬢ちゃん。安心せぇ、悪い結果は出ていない。」
「は、はい」
今までの悪ふざけのせいでどこか信用できていない俺がいる。本当に悪いことになっていないならそれでいいんだけどな。
「まずお嬢ちゃんはね、みんなにも愛されるような人にもなれるけど、今のあんたは不特定多数の誰かよりも唯一無二の一人を選んだんだ。お主自身がそれを強く望んでいる。まあこれに関しては問題ないさね。あんたはその初恋だけで一生を終える人生になるから。」
「はい」
「次にお主の周りの隣人たちとも特段大きな問題ない、時に仲良く、時に喧嘩をして絆が深まるだろう。まあ言葉は選ばないと隣人との仲も終わってしまうから注意だね。」
「はい」
「アイドル性を感じられるがみんなのアイドルにはなれないから厳しいかもしれんが自分の意志を貫き続ければみんな認めるようになるかもしれないね。」
「はい」
横で聞いているわけだが特に悪いことはなさそうだな。さっきの冗談とは打って変わって目の前にいる占い師が本物に見えるようになってきた…俺、手のひらクルックルだな。
「そして健康の方だが…」
「何か問題でも?」
「いや…そうじゃのぉ…」
「おいおい嘘だろ。」
ここまで言いよどむとは何か悪いものでも見えたのか俺も愛里も不安げな表情に変わる。愛里が短命とかいやだぞ…愛里なき世界に俺は耐えられないかもしれないぞ。
「そ、それでいったいどんな問題が…」
愛里が覚悟を決め占い師の問いかける。俺も少し姿勢を正して聞く。
「……いや特に問題なんてなかったんじゃけどな。」
「…何も問題ないのは悪いことなのか」
「いや良いことじゃよ。」
「おいふざけるなよk…」
危うくクソBBAなんて言いかけた俺はその言葉を飲み込んだ。この占い師人をおちょくり過ぎじゃないか。
「それは…本当なんですよね?」
「あぁ、本当じゃよ。占い結果に嘘はつかんよ。」
よく言うよ。愛里でさえもジト目で聞いているし。
「ともかくお嬢ちゃんは言葉に気を付け、行動に気をつけ、食事に気を付けたら順風満帆な道なんだからしっかり気張りなさいね。」
「は、はい。」
なんだか釈然としない形で愛里の占いが終わった結局のところに日々の生活で当たり前のことに気をつけろと言ったところだろう。
占いってこんなものなのかな、俺の場合どうなるのだろうな…
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「さて、次は坊ちゃんだが…」
「あーはいはい。」
愛里の結果が結果だけに、マトモに聞く気になれないでいた。
「まあ安心せぇ。占いは信用できるものだからね。」
「『占い』は信用していますよ。」
信用できないのはあなたなんですよね。おちょくりだの冗談だのそういうものがなければ凄いという評価もできたんだけどな…
「じゃあ…この中から一本引くんじゃ。」
「…なんですかこれは……」
占い師が取り出したのは六角の木の棒の束だった……いやこれおみくじじゃないのか?
「まあとにかく引いてみんさい。」
「えぇー…まあ引きますけど…」
とりあえず一本引くことにした。そして引いた木の棒には『大凶』と書かれていた。
「なるほどお主、大凶じゃな。」
「結局おみくじじゃねえか!!」
「占い結果。お主、運悪い!!」
「そして雑い!!!」
何だこれは…えっもしかして俺の占いこれで終わりというわけじゃないよな…それはそれでいいか。
「さて、冗談はさておき…」
「だろうと思った。」
これで終わるわけはないか…さてもう一つ冗談の仕込みくらいはあるだろうな…またなんかカードを出してきたよそれも5枚…タロットカードでもなさそうだしな…なんだこれは。
「さあ、引くがよい。」
「……引きますよ。」
何か仕込んでいるんだろうなあと考えながらも一枚引く。これがマトモな物だったらよかったんだが、俺の引いたカードには『ハズレ』と書かれたカード。いやなんのカードだよこれ。
「ふむ、ハズレか…残念無念また来て来年じゃな。」
「あんたおちょくるの好きだね。」
占いが始まっているかもわからない状況で俺は少しずつイライラしていた。俺たちの前にいた人たちもこんなおちょくりを受けていたのだろうか…みんなよく耐えたものだな。
「まあ流石にふざけすぎたかの…ほれ、これをめくるのじゃ。」
そう言って占い師は一枚のカードを俺に差し出してきた。さすがに引き際はわかっているだろうからこれは問題ないはずだ。
「いったい何がかかれt……」
めくったカードはただ一言『m9(^Д^)プギャー』と書かれていた………は?
「また騙されたようじゃなふぉふぉふぉ。」
「……クソババア一発シバいてやろうか。」
「絢都落ち着いて。」
静かにキレちまったよ…深呼吸しても耐えられなかったよ。愛里が暴れないように俺を抱きしめているから暴走せずにすんでるようなものだよ。
「すまんすまん。じゃが今までので占い結果は出たぞ。」
「今までので!?!!?」
いや待ってくれ、今までのおちょくりが本当に占いだったというのか…だとしたら俺の未来運悪い出来事しかなさそうなんだが。
「まずあんたはなかなかに数奇な道をたどっているんだよね。」
「…はい」
この言葉で少しばかり心臓を掴まれた気分だ。やはりこの人占いになると凄まじい力を発揮しているな。
「そしてこの一つの運命をたどるためにお主はいろんなものをすでに消費しているようなものなんだ。」
「そう…なんですね。」
「例えば幸運だったり、悪運だったり、希望や絶望などの清濁的な概念に…あとは寿命なんかも。」
「あ、絢都は早死にするんですか!?」
「愛里、落ち着いてくれ。」
占い師の言葉に愛里は早とちりをして俺を抱きしめる力が強くなる。顔が少し綻びそうになってしまう。
しかし、いろんな運命や概念的なもの消費か…神様パワーでこうなったと思っていたけど俺自身のエネルギーを使ってこうなったってことでいいのだろうか…
「安心せぇ。ジジイと呼べるくらいには生きるんだから問題ないさね。」
「そ、そうなんですね…よかった…」
愛里はホッとしたのか力を緩めて俺にもたれかかるような状態になった。まあジジイがどのくらいの年齢を差すかはわからないが、それでも愛里より先に逝きそうな気がするな。
「あんたは、人当たりもいいから人脈には困らないだろうね、寂しいなんて思える間もないせわしない人生になるだろうさ。」
「そうですか。」
今でも十分せわしないというか混沌と日々を送っているわけだが、これからも続くというのはそれは面白そうで大変な道行だなと感じてしまう。
「それであんたの将来なんだが…これもまたなかなかにとんでもないねえ。」
「いったい何が見えたのです。」
「とある執念が見えたね…それから逃れたいならどこかで世界と隔離したようなところで暮らすか、常に動き続けて行かないといけないかもね。」
「執念…ですか……なんだか厄介そうですね。」
「あぁ、それとはもう会ってしまっているからねぇ…まあそれを遠ざけたかったらいろんな人を頼りなさい。みんな君の味方をしてくれるだろうからね。」
「はい」
その執念がいったい何なのかあまりわからないが占い師の言葉を忘れずにいよう。いつかその執念が理解できる日が来るだろう。
「さて、これで占いはおしまいだよ。」
「「ありがとうございました。」」
「さて代金は…」
「最初に払ったぞばあさん。」
「あぁ、そうだったね…ふぉふぉふぉ騙されんかったか。」
「……やっぱ、ババア呼びしても許されると思うんだよね。」
「絢都、さすがにやめとこ…」
なんというか最後までぶれない人だ。ただ占いをやっていたら尊敬でもできたんだがな…
「ま、どんな困難でも2人で乗り越えなさい。」
「はい、ありがとうございます。」
「……ありがとうございます。」
まあふざけはあれど占いにはすごさを感じたから礼を言う。愛里は次の人の為に早目に外に出て俺は忘れ物の確認をして外に出ようとしていた。
「待たれよ。」
「…なんです?」
外に出る直前に占い師に声をかけられた。振り返ると先程までのふざけた雰囲気はなく、空気が冷たく感じる…
「お主…いったい何者だ?」
「……人間ではあると思っていますが…」
「そういうことを聞いているんじゃない……じゃがワシもなんと表現したらいいのかわからん。」
真剣な雰囲気で俺を探ってくる。この人にとっては俺は異物にでも見えるのだろうか…
「まあええわ。お主が何者でも…あのおなごをどうするつもりだ?お主はこの世界で何を成すつもりだ?」
おなごとは愛里のことだろうな…どうするも何も二人で幸せになりたいと思っているし、何かを成すと言ってもまだ将来のことは決められてないからな……とりあえず今考えていることを言葉にするか。
「俺は愛里…さっきの女の子と幸せになりたいと思っています。何かを成せるかはわからないですがそれでもできることに手を伸ばして歩んで行くつもりです。」
「そうかい…世界に害をなす存在じゃなさそうだね。」
「そうですよ。俺は……この世界に転生してきた凡人ですよ。」
信じてもらえるだろうと思い俺は愛里にも打ち明けてない秘密を占い師に暴露した。すると占い師の空気が緩くなったように感じた。
「ふぉふぉふぉ、そういうことかい重なって見えたのは。」
なんだか占い師だけで完結しているがまあ納得しているのならそれでいいだろう。重なって見えていると言っていたがそれは前世の『俺』と今世の『黒凪絢都』で一つの肉体に宿っているからなのだろう…
「なら問題はなさそうだね。止めてしまって悪かったね、外で待ってるお嬢ちゃんと仲良くやりな。」
「言われずとも。」
今度こそ終わりとなり俺はそt「ああ、もう一つだけなんじゃが…」……ズッコケそうになったわ。このばあさん、やっぱりふざけてるな。
「…なんです。」
「一つだけ助言じゃ…水を貯めておくのが吉だぞ。」
「…わかりました。とりあえず心にとどめておくことにします。」
「ああそれでいい。」
本当に今度こそ終わりとなり俺は外に出る。外に出る直前に占い師の方に振り返ったが何もないぞと言われてようやく外にでた。やっぱり一発くらいシバくべきだっただろうか…
そんなことを考えて外に出ると待たせ過ぎていたせいで大層ご立腹な愛里をなだめワガママに振り回されるのであった。
───────────────────────
あれから数日が経過したある日の夜、水道局のトラブルにより断水状態になっていた。占い師が言ってた「水を貯めておけ」とはこういうことだったんだなと理解する。
「買いだめておいて正解だったな。」
一応その言葉のことを考えて俺と愛里で前もって水を何本か購入しておいた。これがなくなる前にトラブルも解決するだろう。
そんなことを考えていると部屋のチャイムが鳴る。こんな時間からだれだろうか…
「黒凪君、ちょっといいかしら。」
「堀北か?何用?」
「その……出来ることならば部屋に入ってから説明させてほしいのだけど…」
何やら事情があるみたいだ。とりあえず中に入れて話を聞くとしよう。
「とりあえず入りな。」
「お邪魔するわね。」
「じゃまするぞ」
「お前もおるんかい。」
堀北だけかと思っていたが綾小路もついてきた、仲いいな君ら。そして俺は二人の腕を見て固まった。
「えーっと堀北、話って言うのは…」
「ええ、これのことなんだけど…」
堀北は自分の右腕を見せた。ただその腕には水筒がはまっていた。ああ、抜けなくなったんすね…
「抜けなくなったと。」
「えぇ…本当に恥ずかしいことだけど。それで水を分けてもらえないかしら。」
「そうか…まあそれはいいんだがなぜ綾小路もここに……」
俺は綾小路の腕を見て再び固まった。なぜなら綾小路の腕にも水筒がはまっていた、それも両腕に…いやなんでだよ!!
「なぜ綾小路は両腕についているんだ?」
「あー…堀北のことを笑い過ぎた結果だ。」
「お前バカじゃねえの。」
そういうのは笑い過ぎたらよろしくないことをこいつは理解できなかったんだな…というか堀北は片手で綾小路の両腕に水筒をはめ込んだことになるが器用すぎないか…
「というわけで助けてくれ。」
「綾小路を後にして私を助けてくれないかしら?」
「えぇ。」
あんたらほんとに仲いいなと思いながらも俺は二人を助けることにした。もしかして占い師が言ってたことは、今日の断水状態のことじゃなくてこの2人のことだったんだろうなと思う俺なのであった。
あとがきというなかれ
…いやあとがきです。
というわけで今回は占い師回です。書いてて思ったのはここまでちょける占い師は流石にうっとしすぎますね。
ここで裏話ですが……原作がどんな終わり方になるかはわかりませんがこの作品の結末は形づくりできています。
原作はいつまで続くかな……この作品はいつまで続けられるだろうか…
とにかく書き続けます。
次回もお楽しみに。
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