SRの愛里出すよりも、Nの松下千秋を出すのに時間がかかりました。
前回のあらすじ
プールにたどり着くまでに人と出会い過ぎじゃね?
以上
いろんな奴と遭遇して俺と愛里はなんとかプールにたどり着いた。なんだかかなりの時間が経過したような気がする。
「じゃあ絢都後でね。」
「あぁ、あとでな。」
「覗いちゃダメだよ♪」
「覗かないし、誰にも覗かせないから安心してくれ。」
「絢都なら……いいよ」
「倫理的にアウトだからしないよ。」
なんて軽くやり取りをして更衣室に入る。この世界線で覗きは起こらないと思いたいが…山内と外村だけでことを起こそうなんて考えてないよな……
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「よお黒凪、また会ったな。」
「おう須藤、ランニングは終わったようだな。」
「やあ、黒凪君に須藤君。」
「おう、平田…大丈夫か幸村?」
「あぁ……もう一日のエネルギーを使った気がする。」
「バテるのはえーよ。」
更衣室で着替えていると須藤、平田に幸村と合流した。
「しかし幸村君、シンプルな水着でよかったのかい?」
「よかったに決まっているだろ!」
「…なあ幸村。何を勧められた?」
「……ブーメランの形の奴…」
「それは…災難でございましたね。」
「ああ…」
ブーメランパンツの水着を平田は一番いい奴だと認識したのだろうか…ああいうのは高円寺みたいな奴が着けるようなものだ。
「………」
「……どうした幸村?」
着替えているとチラチラと幸村がこちらを見ていた。いったいどうしたというのか…
「いや…黒凪って、部活に入ってないのに筋肉あるなと思ってな。」
「そうか…まあ適度に運動や筋トレはしているからな。」
見ている理由は納得した。けど俺自身鍛えてない奴よりは筋肉があるだけで平均的かちょい上くらいにしか認識してない。だって頂点に綾小路とか高円寺とかがいるからな。慢心も傲慢にもなりえないよ。
「まあでも黒凪もいい具合に鍛えられてるよな…なあ黒凪」
「バスケはしないからな須藤。」
「おう…」
何度目かの須藤の勧誘を先んじて封じる。スポーツも悪くないけど生徒会にも入ったしこれ以上愛里との時間も無くすわけにはいかないな。
「なあ黒凪。お前はなんで鍛えているんだ?」
「そりゃあ大切な人を守れるようになるために…かな。」
幸村の質問にすぐに答える。こんなコメディな世界でも何が起こるかなんてわからないからな。
「「「……」」」
「うん?どうしたお三方?」
何やら三人とも固まっているがいきなりどうしたというのだ。
「須藤君、幸村君、これが伝説級の愛なんだよ。」
「す、すげぇ。」
「で、伝説って実在するんだな。」
「お前らまで伝説って言うのやめてくれ。」
なんだか変な空気になった気がするので早く着替えて愛里と合流しよう。
「黒凪君!!」
「ど、どうした平田。」
「師匠と呼ばせてほしい!!」
「今日から無視を決め込んでいい?」
同じクラスの愛の教祖に師匠なんて呼ばれたら俺も変な奴の仲間入りにしてしまうかもしれない……すでに俺も変な奴か…
「ダメかい?」
「今の反応で了承を得たと思っているなら今から病院に行ってこい。」
「うぐぐ…なら、絢都君と呼ばせてもらうことは?」
「まあ…それならいいが…」
「よかった…うぅよかったよ…これも断られたと思うと僕は僕は…」
「泣くほど!?」
そんな感情になるほどのことなのだろうか……平田を理解できるのはまだまだ時間がかかりそうである。
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Side愛里
絢都と別れて更衣室に入ったら軽井沢さんと小野寺さんと佐藤さんと合流した。みんな気合の入った水着な感じがする。かく言う私もなんだけどね。
「本当に佐倉さんってスタイルヤバいよね。」
「そう?」
佐藤さんが私をじろじろと見てくる。たとえ同性でもそこまで見られるのは恥ずかしいかな。
「確かに本当にすごいよね…出るとこ出て、引っ込むところちゃんと引っ込んで…」
「軽井沢さん…なんかオッサンっぽいよ…」
軽井沢さんのコメントに小野寺さんがツッコム。そういう小野寺さんも私を上から下まで結構見ているんだけどね…
「でもみんなもスラッとしていると思うけど…」
「夏は水着を着るからね…まぁ頑張ったよ…」
佐藤さんはどこか遠い目をしている。いろいろと苦労したんだね…
「ねぇ佐倉さん…ちょっといい?」
「どうしたの?軽井沢…さん…?」
私の返事を聞くよりも先に軽井沢さんは私の胸を下から触り持ち上げるような動作をした。
「うおっでっか!?」
「な、なにしてるのかな…軽井沢さん」
「あははー…ごめんなさいその大きさがとても羨ましくてつい…」
まさか軽井沢さんがそういう感情を持っていたなんて思わなかったかな。触られたけど同性だし、劣等感ゆえの凶行と思えば怒ることでもないかな。
「まあまあ、軽井沢さんだってまだ成長の余地があると思うから気にしなくていいんじゃない?」
「…小野寺さん」
「何…ちょっと軽井沢さん……顔が怖いよ。」
「当てつけか!?私よりはあるからという上からの当てつけか!?あなたのも触らせろ!!!」
「こ、断ってもいいかな?」
「ダメに決まってるだろう!!!」
なんだか軽井沢さんが暴走しちゃった…これって私のせいかな?
「お、小野寺さんを囮にお先に…」
「佐藤さん…あなたも後で覚えておいてね。」
「ひぇ。」
軽井沢さんがキャラ崩壊しちゃったな…早く絢都と合流して平田君に何とかしてもらおうっと。
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「遅いぞ黒凪。」
「すみません生徒会長…」
「どうした?」
「その装備は何ですか?」
「これか必要なものだ。」
着替えが終わってプールに行くとスイカやバレーボールを抱えている生徒会長がそこにいた。ガッツリ遊ぶつもりですねこれは。
「やっぱ遊びですよね?」
「仕事だが?」
何度言ってもこのスタンスは崩すつもりはないらしい。もういいか。
「会長、巡回の方終わりました。」
「橘か、ご苦労。」
「おはようございます。橘せんぱ…い」
トコトコと歩いてきた橘先輩の姿を見て固まってしまった。水着に関してはノーコメントだけど浮き輪を体に通した状態で手に持っていた。それは必要なのだろうか…
「なんですか黒凪君。」
「いえ、橘先輩って泳げないんですか?」
「泳げますよ。前に進みはしないし、かなづちと呼ばれることもありますが泳げますよ?」
「かなづちって言われていたらそれ泳げないんですよ。」
意外な弱点を知ったような気がする…だからなんだという話ではあるけど。
「絢都!!」
「愛里!?」
後ろの方から愛里の声が聞こえてきたと思ったら俺に抱きついてきた。いつも以上に肌同士が密着しているのでとてもドキドキする。
「ど、どうした愛里?」
「か…軽井沢さんが暴走しちゃった。」
「お、おう…どうしろと?」
「平田君がどこにいるか知らない?」
「平田か…もう対処しているみたいだな。」
辺りを見渡していたら軽井沢にハグをしている平田の姿があった。これなら大丈夫だろう。
「まあ、何があったかは聞かないが問題は解決したようだな。」
「うんよかったよ…ねえ絢都。」
「どうした?」
「私の水着どうかな?」
そう言って愛里は俺から少し離れてポーズをとった。愛里の水着はシンプルな黒色のビキニだ。月並みだが似合っていると美しい以外の感想が出てこなかった。
「あぁ…とても似合っている。その可愛いし美しいよ///」
「えへへ///」
俺が照れたのに反応して愛里も照れる。なんだか変な空気になった気がする。
「…ほう。」
「堀北君?」
「生徒会長?」
一瞬で現実に戻れたような気がする。生徒会長は俺と橘先輩から目を逸らし、空を見上げている。
「今日はいい天気だな。」
「誤魔化しかたへたくそですか。」
この生徒会長…シスコンでさらにムッツリであったか。
「黒凪、ようやく来たか。」
「随分な重役出勤ね。」
「よう、綾小路に堀北…と櫛田。」
先に来ていたであろう綾小路と堀北と櫛田と合流した。本当に君ら三人でいるよね…そしてなぜ櫛田は鼻を抑えて空を見上げている?
「なあ櫛田。」
「えっあっ黒凪君、佐倉さんおはよう。」
「おはよう。」
「おはよう…」
「ちょっと待ってね…あーヤバイ。」
俺らがだれか把握するために一瞬だけ、こちらを見てまた上を向いてしまった。
「なあ櫛田大丈夫か?」
「えっ?ヤバい。」
「何がだ?」
「だって堀北さんが白ビキニでしょ?」
「えっあぁそうだな。」
ほんの一瞬堀北を見て確認する。確かに水着の色は白色だが…
「わかった?」
「いやまあ白色だなってくらいしか…」
「色気がヤバない?」
「多分君の脳内がヤバい。」
「あまりの色気に私の鼻から赤い欲望がこぼれ落ちそうだよ。」
「欲望というか欲情してんな。」
櫛田も櫛田で暴走気味なようで。まあ本当にヤバかったら俺と愛里で救護室にでも送ろう。
「なあ鈴音…」
「はあ清隆君、また撮るの?」
「ああ、いろんな画角、いろんな風景に写る鈴音を撮りたい。」
「はあ…わかったわ、これでいいかしら?」
「ああそのまま…」
綾小路は堀北の水着姿を写真に収めることに必死になっている。どっからカメラを取り出した!?てかよくシスコン兄の前で出来るな。
「綾小路はなんというか…いつも通りだな。」
「いつも以上に変態していると思うけど…」
まあ綾小路は堀北に任せておいたら問題ないだろう。
「よし、雑談はここまでにしてそろそろ巡回を始めるとするぞ。」
「はい。」
「巡回は一通り終えたら昼休憩をして、スイカ割りを楽しむぞ。」
「やっぱ遊びじゃねえか!!」
結局、生徒会長も遊びたかったということですね。まあわかりきっていたけど。
「ところで綾小路はどうするのです?」
「あとで〆る」
哀れ綾小路。
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こうして俺と愛里、生徒会長と橘先輩での巡回が始まったわけだが…まあ平和である。正直早く終わらせて遊びたいものである。
ピー
「そこプール周りで走ってはいけません!!」
「あっすみません。」
…まあ細かいと思うがそういう些細なことがきっかけでケガやトラブルの元になるから橘先輩が口酸っぱく言うのもわかるが…
ピー
「そこ、ここは人の通りが多いです。休憩なら休憩所に言ってください!!」
「あっごめんねー」
…まあ休憩所があるならそこで休んだ方がいいよな。
ピー
「そこ、流れるプールで逆走しないでください!!」
「あっわりぃ。」
「ご、ごめんなさい。」
いやそんなことをする奴いるんだな……須藤と小野寺じゃねぇか!!
「お前ら…」
「おっ黒凪か。」
「お仕事お疲れ様。」
「あぁ……トレーニングなら別のところでやりな。」
「おう…」
「あはは…ごめんね。」
必要最低限の注意だけして別の場所に移動してもらった。あの二人はストイックだな。
ピー
「そこ、必要以上にイチャイチャしない!!」
「いやそれは別にいいだろ。」
「私が羨ましく思うからダメです!!」
「じゃああなたは相手を見つけろよ。」
もはやこれはいちゃもんである。橘先輩も可愛い人だから相手の一人くらい見つかるだろうよ。
生徒会長?止めといたほうがいいんじゃない。あの人シスコンだし。
ピー
「そこ!」
ピー
「そこ!!」
ピー
「そこ!!!」
なんだろう…いろいろと注意はしているけどどうも言わなくてもいいレベルの奴が混じっている…もしかしてだが…
「橘先輩、あなたホイッスルを鳴らすのを楽しんでいませんか?」
「…ピーピピピー。」
「いやホイッスルで誤魔化さないでください。」
「ピピ、ピーピピピ、ピピピーピ(いや、そんなこと、ないですよ)」
「うん何言ってるかわからない。」
「♪ー♪ー♪♪♪ー♪」
「生徒会長、橘先輩が壊れました。」
もはやホイッスル吹きのbotと化してしまった。この状況をあなたはどう切り抜ける生徒会長さん。
「ふむ、橘疲れただろ?代われ。ホイッスルは俺が吹く。」
「違うそうじゃない。」
どっちかというと橘先輩を休憩所にでも連れて行くべきだと思ったんだがな…
「あ、間接ホイッスル///」
「なんですか間接ホイッスルって。」
別に間接キスでいいでしょうが。というか橘先輩、あなたはとても意識していますが生徒会長は全く気にしていませんよ。
「ピピ、ピピピピ、ピーピーピピピピピピ(よし、それでは、巡回を続けるぞ。)」
「その芸風引き継がないで貰っていいですか?」
この後もなんだかんだでおかしな巡回が続くであった。
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「右です生徒会長。」
「いや左です。」
「その辺りを真っ直ぐです。」
あれから時間が経過し、昼を迎え食事休憩の後、俺たちはスイカ割りに興じていた。生徒会長が目を隠して俺たちがスイカの場所を教えている…のだがどうも綾小路はみんなと真逆のことを言って惑わそうとしているのであった。
「いいですよそのまままっすぐですよ生徒会長。」
「あと一歩踏み込んでください。」
生徒会長は惑わしを無視してスイカの目の前にたどり着いた。そして木の棒を思いっきり叩きつけようとした時。
「生徒会長、鈴音が!」
「何!?」
綾小路の言葉に動きを止めてしまった。お前…そんなにして失敗するところを見たかったのか…
「いやー鈴音が今日も可愛いですねと言おうとしただけなんですけどね…残念でしたね生徒会長」
「………」
何とも白けた空気になってしまった。橘先輩も桐山先輩もジト目で綾小路を見ている。
「……」スタスタ
「ん?」
目隠しを外していないのに生徒会長はまっすぐ綾小路の目の前にたどり着いた。
「チェストおおおおおお!!」
「うおっ!?」
「おっすげぇ受け止めやがった。」
生徒会長の強烈な一撃をなんとか真剣白刃取りで回避した綾小路。まあこの一撃で終わるわけはないだろう。
「綾小路、前々からお前の性根を叩きなおさねばならないと思っていた。それが今日だ!!!」
「何故、目隠しをしながらオレを的確に追えているんですか…」
そんなやりとりをしながらどこかへ行ってしまった…
「……あっ待ってください、走ってはいけません…あっピー」
「ホイッスルを吹くの忘れていましたね。」
取ってつけたかのように二人を追っていく橘先輩…そんな状況で割れてないスイカと生徒会のメンバーが取り残されていった。
「……どうすんのよこれ……」
スイカは近くを通った軽井沢が拳で割って行きましたとさ……あいつそんなに力あるのか!?
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「チェストおおおお。」
「チェストおおおお。」
「チェェストおおおお。」
「………」
時は少し流れ俺は変な掛け声が聞こえてくるところに赴いたら、須藤や小野寺、運動系の生徒たちが集まって、生徒会長のあの掛け声を言いながらビーチバレーをやっていた。
うん、まあ声量に気を付ければ問題はないだろうさ…だけどさ、その掛け声はスパイクの時だけでよくないか?なんでレシーブやトスの時でも言ってんだよ。テンションが有り余っているのか君らは。
「チェストおおおお。」
「チェストおおおお。」
「チェストおおおおおお。」
「うん、実にやかましい限りである。」
この掛け声のせいか、選手の動きのせいかこの試合は盛り上がっている。熱狂という言葉が相応しいくらいに賑わっている。
これどっちのチームが勝っているのだろうか…俺は人の波をかき分け、ネットの近くで立っている男子生徒に話しかけた。
「すげぇ盛り上がっているけどさ、今これどっちが勝っているの?」
「えっと…チェスト対チェストです。」
「わけわからんことになってるじゃねえか!」
このフィールドで『チェスト』のゲシュタルト崩壊が起こっている。それ数字じゃねえぞ。
「あぁ…まあとりあえず騒ぎ過ぎないように君から注意しておいてくれないか?」
「チェスト!!」
「返事は『はい』だ!!!」
実に不安である。
俺はこの場から離れることにした。
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「そういえば愛里はどこへ…」
あのスイカ割りが終わってから愛里と別行動をとっていたけど、どこへ行ったのやら…
「どうですか?姫。」
「うむくるしゅうない。」
「わおVIP待遇。」
しばらく歩いていると、ビーチチェアに座り大人の男に大きな団扇で仰がれている優雅な愛里を見つけた。サングラスもつけちゃってあなたはどこのセレブになったんですかね。
というか周りの男連中をよく見ると、雫親衛隊の方々じゃないですか…いや何やってんすか?親衛隊の人らもSP感を出すためなのかサングラスつけているけど、服装がアロハシャツに短パンだからまあまあ不審者感があるぞ。
「愛里…」
「あっ絢都…君の瞳に乾杯♪」
「テンション高いなあ。」
俺が愛里の元へ行くなり、そんなことを言ってチェア横のテーブルに置いてあった飲み物を飲んだ。ワイングラスであるけどアルコールではないことは想像つく。
「それ中身は?」
「ウェル〇」
「だろうな。」
「ねえ絢都もここで寛ごうよ。」
「あぁ…」
まあ本当にアルコールじゃなくてよかったよ。しかし親衛隊がいる状況であまりイチャイチャするのはどうだろうか…
「あの親衛隊の方々。」
「どうされましたか王。」
「俺いつの間に王になったんだよ…その…」
「ああ、我々のことを気にせずともぜひ共に過ごしてください。」
「我々は最近お二方のイチャイチャに尊みを感じて候。」
「イチャイチャが我らの生きる糧になっているでござるから。」
「我らのことは体のいい風だと思って。」
「「「「さあ、好きなだけイチャイチャしてください。」」」」
「うんやりづらいわ。」
誰かこいつらをつまみ出してください。
「皆の衆。」
「姫、なんでしょうか?」
「撤収」
「御意。」
姫…いや愛里の一声で親衛隊の方々はプールから去っていった。しばらく見かけてなかったけどあの人たちは元気そうでよかった。
「さあ絢都、一緒に寛ご♪」
「そうだな。」
「このまま夜を明かしてみない?」
「うん、閉館しちゃうからできないね。」
改めて愛里のテンションが高いなと感じる。まあご機嫌なのはいいことだ。
そうして俺は愛里とビーチチェアで二人くつろいでいた…平和だな。いろいろとギャグで言いたいところはあるがそれを除けばクラス同士のギスギスとした殺伐感のある空気はないから精神衛生上とても健康的に過ごせている。
「なずな、俺の愛を受け取ってくれ!!」
「…あのね雅。このやりとり毎週やっているんだよ。もう私愛で胃もたれ起こしちゃうかも。」
「それならばフレッシュな愛を贈るだけだなずな!!」
「そういうことじゃないんだけど…」
なんかやってるなぁ。南雲先輩が朝比奈先輩に愛を叫んでいる状況が視認できるんだが…平和だなぁ…いろいろとツッコミたいけど、平和だなぁと思いそのまま思考をすてた。
「南雲先輩。」
「なんだ…平田!?」
「南雲先輩の情熱的な愛は素晴らしいと思いますが、少し強引です。ここはひとつ僕と愛を語りましょう。」
「いや、俺は今からなずなと…」
「語りましょう。」
「……はい」
「いってらっしゃーい。」
「朝比奈先輩からの許可も得ましたので、屋上で語りましょう。」
「ああ、そうだな…」
…南雲先輩でもここの平田には勝てないんだな。朝比奈先輩はあっさりと南雲先輩を送り出すし、というか屋上ってプールの屋上ってどこだろう…まあどこでもいいか今日は平和だし…
「おねええええええさまああああああああ。」
「ちょ、もういいって。」
また何か起こっているな。あれは諸藤さんと軽井沢か…あの関係まだ続いていたんだな。
「さあ次はこのクリームなんてどうでしょう!!大丈夫です。混ぜても安全な奴です!!!」
「来るときに日焼け止めは塗ってあるし、というか何をそんなに持ってきてるの!?さっきから諸藤さん怖いって!!」
「大丈夫です。何も問題はありません!軽井沢お姉さまのお肌を守るためならたとえ火の中水の中、お姉さまのスカートの中でも。」
「やめろぉ!!」
……諸藤さんがヤバイ人になりつつあるような気がする…だからと言ってどうにかすることなんてできないんだが。
「さあ、お姉さま。ひと夏のアバンチュールを私と…」
「諸藤さん…ごめんね。」
「なんでしぅ!?」
軽井沢は最後の手段として一撃で諸藤さんを気絶させた。首に手刀?でもやったんだろうか…早すぎて何も見えなくなかった。
「諸藤さん…遅かったか。」
「諸藤さん…南無」
「えっと…あなたたちは?」
「あっ諸藤さんを回収に来ただけなのでお構いなくー」
ちょうどいいタイミングでまた誰か来た。おそらくCクラスの人だろう。諸藤さんを回収していった。
…まあいろいろあったけど今日は平和だな。
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「…」
「……」
「………」
「えっとこれはどういう状況で?」
あれから愛里とプールを楽しみ、時が流れ夕暮れとなり帰ろうとしたタイミングで桐山先輩に呼び止められ堀北兄妹と綾小路が何かしらの問題発生していると言われて現場に行ったら…
正座している綾小路、呆れた表情で腕組している堀北妹、スイカ割りの木の棒を手にペシペシしている堀北兄の姿があった。まあなにか綾小路がやらかしたんだろう。
「来たか黒凪。」
「まあ来ましたけれど…また綾小路がやらかしたのですかね。」
「決めつけはよくないぞ黒凪。」
「お前が正座していることが答えだろうが。」
綾小路の態度にため息がでる。お前原作主人公だろ?威厳もへったくれもないじゃねえか。
「で、彼は何をやらかしたんですか?」
「これだ。」
堀北兄が渡してきたのはデジカメだった。そういえば綾小路はこれを使って堀北妹を撮影会していたよな…
「フォルダに答えがあるが…」
「見ていいんですかね?」
「…まあいいだろう。お前は鈴音を見ても何の興奮も覚えない男だからな。」
「佐倉愛里に一途なやつでよかったでしょうよ」
言い方に棘しかない堀北兄の言葉は置いといて、綾小路が撮影していたもの確認する。一見すると堀北鈴音をいろんなポーズで撮っているようにしか見えない…強いて言えばその背景にいろんな女子が写ってしまっているくらいだが…こいつまさか…
「気づいたか?鈴音を撮りながらも他の女に現を抜かしたということだ。」
「マジか…」
堀北鈴音の写真を収めながらも、別の人を写していたとは…これはひどい。
「なんか言い訳があるなら聞くぞ?」
「……水着姿ってプレミア感があってよくないか?」
「生徒会長、彼を沈めてもいいと思います。」
「うむ。」
まあ、言いたくことは多少理解しようとは思うが…いろんなバリエーションがみたいなら二次元で我慢しておけ。
とりあえず綾小路については堀北兄妹に任せておけばいいな。
「黒凪、クラスでも監視しておけ。」
「あぁはい、わかりました。」
「黒凪、オレをたすけがぼぼぼぼ。」
なにか俺を呼ぶ声が聞こえたが無視して帰ることにした。とりあえず綾小路に関しては洋介と相談してなんとかしよう…
「というわけだ。」
「なるほど…こうなったら絢都君も一緒に屋上で語ろう。そうすれば綾小路君変わるはずだよ。」
「えっ俺も参加するの?」
相談しない方がよかったかもしれない…どうしてこうなった。
好きなあとがき発表しません。
というわけで、プールの後半でした。次に体育祭を書くか、ネタを思いついたら他クラスのキャラにスポットを当てて夏休みの番外編でもやるつもりです。
あと原作キャラの輸入も書いて行かないとな・・・
次回もお楽しみに。
他ヒロインというIFルート…見たいのは?
-
堀北鈴音
-
櫛田桔梗
-
軽井沢恵
-
長谷部波瑠加
-
椎名ひより
-
伊吹澪
-
一之瀬帆波
-
坂柳有栖
-
その他