どうしてこうなった!?よう実!!   作:田舎狩人

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前回のあらすじ

ペーパーシャッフルだおら!!
以上


第52話 予想可能な展開と予測不能な状況

「というわけで新たな試験…それも学力ときたものだ…大丈夫だろうなお前ら?」

 

 

教卓に立った俺がみんなに問いかける。原作よりも平和だが、原作よりも学力というか知性がないというべきか…一学期で思ったのだが、モラルやマナーを得た代償に知性が失われたようなクラスなのがこの世界線だ。

 

一学期の期末や先日の中間テストでは赤点はいなかったが、それでもギリギリで生きている奴はいる。

 

 

 

「大丈夫だって黒凪、俺だってただバスケをやってきたわけじゃねえんだぜ。だから今回も何とかなるって天気いいなぁ黒凪、バスケやろうぜ。」

 

「最後のセリフで不安が増したなぁ…沈黙を決め込んでいるが他の連中は大丈夫だよな?」

 

 

「「「「「ふしゅー、ふしゅー」」」」

 

「集団で誤魔化しの口笛をするんじゃねえよ!!そしてそろいもそろって全員へたくそだな!!」

 

 

一人くらいはちゃんと吹けてもいいものだと思うが。気にしていたら先に進めないのでここまでにしておこう。

 

 

 

「さて…まず何にを決めるべきか…堀北、君はどう考える。」

 

「えっわ、私?」

 

 

 

まだこの世界線でもマトモよりな堀北に話しかける。クラス全体を見渡して平田や櫛田とは目があったがスルーした。

 

 

「そ、そうね…まずはペアの決まり方はどうなるかとかじゃないかしら?」

 

「マジでマトモな意見をありがとう。俺が笑〇の司会進行役なら君に問答無用で座布団を3枚あげていたところだ。」

 

「え、ええーっとありがとう?」

 

 

俺の勢いに少々押され気味だったので落ち着こう。

 

 

 

「ペアの作られ方…明日のテストの点数次第であるのは明白だがどう作られるか…何かこうなんじゃないかと思う奴はいるか?」

 

 

原作通りなら答えを知っているからとりあえずみんなに考えてもらうために話を振ることにする。これで答えが出ればそれに賛同すればいいな。

 

 

「えーっと、五十音順とか?」

 

「それだと明日のテストいらんことになるぞ軽井沢。」

 

 

「じゃあクジ引きとか?」

 

「だからさテストが関係なくなるじゃんて佐藤さん。」

 

 

「じゃあカップルとかで…」

 

「その理論だと恋人出来てない人や他クラスにいる人はどうなるんですかねぇ篠原さん。」

 

 

「やはり愛の大きさ順で…」

 

「ちょっと黙ろっか?」

 

「うん!!」

 

 

平田を黙らせて俺は頭を抱える。出てくる答えがボケとしか言いようがない。

 

 

 

「ふぅ……大喜利は楽しいか?楽しいだろうな…せめてテストを絡めてみな?そこからがマトモな意見だと思うから。」

 

 

俺はせめて笑顔を保つことを心掛けた。先程まで和気あいあいとしていた雰囲気が少し凍った気がする…何故だ?

 

 

 

「点数…高い奴と低い奴が組まれるとかじゃないのか?」

 

 

この状況を打破してくれたのは三宅であった。ナイスだ三宅。

 

「俺もそう考えている。一位と最下位…二位と三十九位そんな感じで組まれているだろうとな。そうすれば学力が低い奴も乗り切れるだろうしこれだと退学になったペアが少ないのもうなずける…」

 

 

 

俺の言葉にみんなはある程度の理解を示してくれた。では次の議題に行こう。

 

 

 

 

「では次の議題は…どのクラスと戦うかということだが…」

 

「そりゃあCクラスだろ?」

 

「勝つということに重きを置くならそれが最適解だろう…それで山内?お前は勝てるのか?」

 

「お、おう頑張って勝ってやろうじゃねえか!!」

 

「じゃあ…1000-445は?」

 

「500!!」

 

「オッケー小学校からやり直してこい。」

 

「ちくしょう!!」

 

 

不安しか残らないな…勝てるだろうか…まあ頑張るしかないけどな。

 

 

 

「まあとりあえず、戦う相手はCクラスにするつもりだがなにか意見はあるか?」

 

 

意見は出ず沈黙だけがそこにあったのでCクラスと戦うことが決定した。勝てるのかなぁ……

不安だが次の議会に行こう。

 

 

 

「じゃあ最後に…ペアの調整の為に話し合うとしようか。」

 

 

 

まあ作戦としては原作通りの作戦を取れば問題ないけどあの時何人の人を0点にしていただろうか…確かペア決めの小テストって各5点、合計20問のテストだったはずだが…

 

 

 

「じゃあとりあえず聞くけどテストで高得点取れる自信のある奴挙手。」

 

 

 

俺がみんなに質問する。ちらほらと上がるので少しは安心する。というかこういう場面で高円寺ってちゃんと挙手するんだな。この世界線ならではかもしれないがこいつも学校をちゃんと楽しんでいるのだろうな…というか挙手するフォルムがなんというか美しいと感じてしまう…あれ?俺高円寺のオーラに呑まれている?!

 

 

 

「なるほどありがとう…とりあえずその人たちは小テストを好きに解いてもらっても構わないな。

じゃあ次に…自信のないやつは?」

 

 

 

さっきよりも勢いよく手が上がる。それも自信満々な表情で…そんなバカなことに誇りを持たないでくれ…そしてこの質問で手を上げないでくれ愛里…

 

頭を抱えたくなる衝動を抑えてなんとか平静を装う。

 

 

 

「とりあえず今あげた人は……小テストを一問も解かないあるいは、解いて一問というくらいでいいだろう…手を挙げてない人たちはまあ…50点を上下するくらいにとどめて置いたらいいんじゃないかな。」

 

 

小テストの範囲が中学三年生レベルであるなら点数調整も楽だろうしこんなものでいいだろう。

 

 

 

「後のことは…小テストが終わってから決めよう。」

 

 

なんとか会議を終わらすことが出来た。ここで少しの不安を覚えた。それは綾小路がずっと黙っていたことだ。なんなら目を瞑り瞑想をしているようにも感じた…寝てた可能性もあるが……

 

なにかやらかしそうな気がする…

 

 

 

───────────────────────

 

 

時は流れその日の放課後、クラスの代表が一つの教室に集められた。葛城、神崎、椎名、そして俺である。Aクラスは坂柳かと思ったがまあ身体的なことを考えて葛城が代理で来たのだろう。

 

 

 

「さて、ここでどのクラスと対戦するか決めてもらう。候補が被った場合は抽選となるからな。」

 

 

ここにいる唯一の教師である真嶋先生が告げた。俺自身はCクラス一択だがほかどう考えているのか…

 

 

「ではAクラスから希望を聞いていこうか。」

 

 

「俺はBクラスを希望します。」

 

「俺もAクラスを希望します。」

 

 

AとBは互いのクラスを希望し、対戦が確定した…いやCクラスが俺達Dクラスを指名したらの話だが。

 

 

「ではCクラスはどうする。」

 

「では棄権します。」

 

「その選択肢はねえだろ。」

 

 

まさかの降参を選択した…まあこの学校がそれを許すとは思えないけどな。

 

 

「残念ながらそれは選択できない…希望がないなら先にDクラスの希望を聞くことになるがいいか?」

 

「えぇ構いません。おそらく私たちのクラスなので。」

 

「…ではDクラスの希望は?」

 

「……じゃあCクラスで。」

 

 

 

なんだか俺のセリフを取られたような気がするがまあいいや。

 

 

 

「では最後にCクラスの希望は?」

 

「………………Dクラスで。」

 

「その長い間はなんだったのか…」

 

 

 

おそらくふざけるかふざけないかを葛藤していたのではと俺は推測する。なんだか最近の椎名ひよりはハジケリストっぽくなっているところがあるからな。

 

奇しくも原作通りの対戦となったな。

 

 

 

「葛城、胸を借りるつもりで挑まさせてもらう。」

 

「いいだろう神崎。お兄ちゃんたちにぶつかってくるがいい。」

 

「同い年なんだよなぁ…」

 

 

まあ同クラスで兄妹してるところだから歳とかそういうのは気にしてないんだろうけどな。

 

 

「ふっふっふ、黒凪さん。私たちに勝てると思いで?」

 

「まあ勝てるかわからないが全力で挑む所存ではあるよ。」

 

「なるほど…ですが私には勝てないでしょうね。」

 

「……これクラス単位だが大丈夫か?」

 

 

俺の言葉で「私たち」から「私」に変わってしまっているんだが……慢心や油断はしてはいけないとは思うが、なんだか勝てそうな気がしてきたな。

 

 

「まあクラス順位では私たちが上なので黒凪さんはせいぜいジャイアンリサイタルが出来るように頑張ってください。」

 

「……??………!?ジャイアントキリングのこと言ってる?」

 

 

 

いったい何を言ってるのかと思ったがそういう事か!?今の発言により向こうで話していた葛城や神崎も沈黙してこちらを見ていた。

 

 

 

「まあそういう時もあるでしょう。」

 

「そうとしか言わないと思うが…」

 

「真嶋先生、全員希望が通って対戦相手が決まったので解散しても構いませんか?」

 

「あっああ…構わないが…」

 

「それでは失礼します…帰って本のにおいでも嗅ぎましょうか…」

 

 

 

速足で帰ってしまったな……ここを出る時耳が赤かったことを見るに素で間違えてそれが恥ずかしかったのだろうな……少しばかり可愛いと思ってしまったな。

 

椎名ひよりが帰ったことによりなし崩しに解散となった。

 

 

───────────────────────

 

「なあ綾小路、お前は大丈夫だよな?」

 

「何がだ?」

 

 

次の日の朝、俺は教室にて綾小路に確認をとっていた?

 

 

「今日の小テストについてだよ。お前も高得点取れるんだから期待してもいいんだよな?」

 

「……まあ。」

 

「なんだその曖昧な返事は…」

 

 

今回の小テストは実質赤点が無い以上0点でも構わないものだ。そしてこの世界線の綾小路は入学した四月にあった小テストでしょうもない理由で0点をとった過去がある。

 

こいつのスペック自体は天才なのにいろいろとアレなせいで原作みたいに実力を出さないでいる…理由が違い過ぎて頭を抱えたくなる…

 

 

 

「お前もやれば出来る奴なんだからさあ」

 

「オレは今目指しているものがあるんだ。」

 

「いきなりどうした?」

 

 

それはこの話の腰を折るほどの物なのかと考えてしまうがまあ我が道を征く原作主人公の話を聞こうじゃないか。

 

 

 

「オレは今目指しているものがあるんだ。」

 

「さっき聞いたわ。それで何を目指しているんだよ?」

 

「聞きたいか?」

 

「……まあそうだな。お前が目指すものに興味があるな。」

 

「それはな……」

 

「それは……」

 

「やっぱり教えたくない。」

 

「あっじゃあもう二度と聞かんわ。」

 

 

 

なんだったのだろうかこの時間は…そんなアホなやり取りをしているとチャイムが鳴ったので自分の席に戻る。

 

 

 

「さて、小テストの時間になったが緊張はしなくていい。何点を取ろうが退学にもならないし、成績にも影響されないんだからな。」

 

「マジで最高だぜぇチャバ先。」

 

「……綾小路、喜んでいるのかわからないがその変なあだ名はやめろ。」

 

「あっはい。」

 

 

 

「さて……黒凪、君の予想は当たると思うか?」

 

 

 

綾小路の相手が面倒になったのか俺に話を振ってきた。予想というのはペアの組まれ方のことを言っているのだろう。

 

 

 

「まあ予想は当たるでしょうね。」

 

「ほう、大した自信だな。」

 

「まあこの試験で退学者がそう多くない以上、おバカでも乗り越えられるようにできていると確信してますので。」

 

「ふっ当たればいいな。」

 

「そうですね。」

 

「ところで黒凪よ?」

 

「なんですか?」

 

「今のやり取りはなかなかにクールにできていたんじゃないか?」

 

「……最後の確認なかったらそうでしたね。」

 

 

 

茶柱先生、俺は言うつもりが無いですがあなたはもうクールビューティーという評価はこのクラスじゃ得られませんよ。

現に最後の確認で目をキラキラ輝かせて、俺のツッコミで意気消沈して…もはやマスコットキャラクターみたいな愛嬌しかないですよ。

 

 

 

じゃあ小テストを開始する。

 

「目に見えて落ち込まないでください。」

 

 

 

なんだか俺が悪いみたいになったような気がする。テストが終わってから平田に「冷たくないか?」なんて言われたが「もうすぐ冬だからな」なんて的外れな返答をしたらまた彼はひとりでに納得していた……やっぱ平田ってすげえわ。

 

 

 

───────────────────────

 

「まあ予想通りになったな。」

 

 

次の日になりテストの結果が黒板に貼られた。俺は自分の点数よりも0点を取った者をみていた。須藤や池や山内がいるのはわかる。そして

 

 

「やはりお前も0点にしていたんだな綾小路。」

 

「あぁ久しぶりにやってやったぜ。」

 

「0点取ることに喜び見出すんじゃないよ。」

 

「ちなみに今回は解答を一問ごとにずらしていた。」

 

「4月よりやっていることが悪質じゃねえか。」

 

 

案の定というべきか、予想可能回避不可能というべきか…本当にこいつは……

 

 

 

「絢都、私も0点だったよ♪」

 

「君は誰と張り合っているんだい愛里。」

 

 

スルーするべきだと思ったが愛里の方から自己申告してきたよ。まあ愛里も言ってはあれだがおバカちゃんではあるからな……アイドルになれるような者たちはおバカが多いのだろうか……

 

 

「絢都…何か変なことを考えてない?」

 

「んー?そうだなまさか本当にペアになるとは思ってなかったからな。」

 

 

 

0点になった者たちの順位はどういう形で決められているのかがわからないが、俺と愛里はなんとかペアになることが出来た。

 

だがそんなことより他が面白い結果になったというべきだな。

 

 

 

平田、須藤ペア

 

 

「須藤君とペアだね。愛を持ってテストを乗り越えよう。」

 

「おう愛がどうなのかわからんがスポーツマンシップに則ってやるんだな。」

 

 

 

まあここはなんだかうまくいきそうな気がする。ただテストにスポーツマンシップはちょっと違うと思う。

 

 

 

次に…軽井沢、堀北ペア

 

 

「ねえ堀北さん、あたしわからないことがあるのだけど。」

 

「なにかしら?」

 

「力の解放の仕方を。」

 

「………一緒に探していきましょう。」

 

 

これもまあなんとかなるかな……質問はあれだが堀北は見捨てることはなさそうだし何とかなるだろう。

 

 

 

そして何より一番驚きの組み合わせが…綾小路、高円寺ペア

 

 

 

「ふむぅ、ホワイトボーイよ。君はいささかフリーダムなようだが私と組んだからにはパーフェクトを目指してもらうよ。」

 

「オレは…オレなりに頑張るよ。」

 

「ノン、私がペアなのだ。私の周りもパーフェクトにしなければ気が済まない。」

 

「それは…わかったそれなりに頑張るさ。」

 

「ノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノン。」

 

 

「ノンが多いな。」

 

 

 

彼らのやり取りに思わずツッコんでしまう。ある意味でどちらもが我が道を征く二人だ。大丈夫なのだろうか…

 

 

 

「ならば仕方あるまいホワイトボーイ、君を私のパーフェクト塾に招待しよう。」

 

「「パーフェクト塾??」」

 

 

俺と綾小路が思わずハモってしまったがなんなのか…完璧塾でよかったような気もするがそれは彼のこだわりなのかもしれないな。

 

 

 

「私が他の者をパーフェクトにするための塾さ。今オープンしたものさ。」

 

「突発的な発想だったんかい。」

 

「場所は228号室で私とマンツーマンのレッスンさ。さあきたまえ。」

 

「オレはオレのやり方で勉強するから不要だ。」

 

「…ふむ。」

 

 

まるで駄々をこねるような綾小路を見かねた高円寺は綾小路に手刀をして気絶させた。恐ろしく速かったなぁ。俺見逃すところだったよ。

 

 

「これにてミッションコンプリート。ではアデュー。」

 

「お、おう。」

 

 

そうして高円寺は綾小路を連れてどこかに行った……

 

 

「…どうしてこうなった?」

 

そんなことを呟くことしかなかった。




あとがきって十人十色やねん

なんとかネタを入れようとした結果とんでもないペアが生まれた希ガス…


次回もお楽しみに。

他ヒロインというIFルート…見たいのは?

  • 堀北鈴音
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