ペアの組み合わせが変
以上
「というわけで俺達は今、カフェで勉強会をしているわけなんだが。」
「誰に向かって言っているんだ黒凪…」
時は流れ放課後となり俺は愛里とどこかでテスト勉強でもしようか考えたのだがそこに三宅、長谷部のカップルと幸村、佐藤のカップルが俺達について来て結果6人パーティが出来上がった。原作の綾小路グループみたいになったな…まあその綾小路は今高円寺の完璧塾に行っているんだがな。
「ねえ愛里。そこの問題ミスっているけど初歩的なこともわからないの?」
「だけど恋人のことをあまりわかってない波瑠加ちゃんよりはマシだと思っているよ?」
「あっ??」
「ん??」
「喧嘩するな。落ち着け二人とも。」
だが原作のようにいかないのがこの世界線。何かあればすぐに喧嘩をする愛里と長谷部。名前呼びをしているから仲がいいかと思えば一瞬で一触即発は空気になる。そのたびに俺と三宅が止めに入らないといけなくなるのが疲れるものだ。
「愛里と長谷部って仲いいよな…」
「どうしたの絢都?疲れているんじゃないかな?生徒会の仕事が多いもんね。帰ったら膝枕してあげるね♪」
「黒凪君って目が悪いとか言われたことない?一度眼科に診察してもらったら?」
「波瑠加ちゃんも病院行ってみたらいいんじゃない。何か病気が見つかるんじゃない?」
「そういう愛里も病院に行ったら?病気が見つかるかもよ。」
「「『恋煩い』って病気がね……はぁ????」」
「そこでハモれるなら十分に仲がいいと思うけどな…」
「余計なことをいうな黒凪。」
喧嘩するほど仲がいいとはよく言うが……それを言えばまた彼女らに心配されて否定されて二人の喧嘩がはじまるだろうからもう言わないことにしよう。
ところで先程から出てきてない幸村と佐藤はというと……
「ねえゆっきー、ここはどう解くの?」
「ここはな……こういう形だ。」
「すごいよゆっきー大好き♪」
「っ!?いきなり抱きつかないでくれ///」
「えへへへ////」
・・・・
「あそこ平和だな。」
「あぁもはや二人だけの世界に入っているな。」
俺と三宅がそんな感想を言う。原作だと勉強一筋な一面もあったり綾小路の実力に不信感を抱いているような彼だが、この世界ではある意味真っ当な青春を出来ている奴の一人にはいるんじゃないだろうか…
「ねえ絢都、今からデートしない?」
「ねえみやっち、ちょっと今から付き合ってほしいんだけど…」
愛里と長谷部も甘い世界を作り出している二人を見て羨ましくなったのかこちらに甘えてきた。ただ愛里と長谷部の誘惑は二人で勉強をするものではなく娯楽へと誘うものであった。
「「仲良く勉強するぞ!!」」
俺と三宅がその行動を修正するようにツッコんだ。声は抑えたつもりだがお店に迷惑はかかってないだろうか…お詫びとしてケーキとコーヒーをもう一度注文するか…
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「なんか私たちって青春してるよね?」
「そうだな。」
「唐突だな。」
少し時がたち、喫茶店からでた俺たちはコンビニでアイスを買い食いしていた。これは流れ的に綾小路グループ誕生のイベントだろうな。まあ綾小路はいないんだけど。
「よし、決めた。」
「何を決めたんだ波瑠加?」
なにかとこのグループで一番アクティブな長谷部がなにやら決心したようだ。おそらくあだ名を決めたのだろうと思いながら茶々を入れることにした。
「式の日程か?」
「早いね流石に豪華な式は挙げられないと思うよ波瑠加ちゃん。」
「うっさい、黒桃組は黙ってて。」
「「あっはい」」
怒られた…というか黒桃組って…あぁ由来は髪色か。
「なんだか私たちって相性がいいと思うんだけど。」
「私は波瑠加ちゃんとはそう思わないけどな…」
「愛里黙っとこっか?」
長谷部が喋ると愛里が突っかかるから俺の手で愛里の口をふさいだ。ジト目で見てくる長谷部に軽く会釈をして申し訳なさをアピールしておく。あと愛里さんや誰にもバレていないと思って俺の手を思いっきり嗅がないでくれ。
「このグループだと何の気を使わなくていいから気楽なんだよね。みやっちもそう思わない?」
「まあそうだな…なんだかんだ黒凪とは気兼ねなく話せるし、幸村とも気楽に接することが出来ているからな。」
「そう、なのでここでグループを発足する。」
片腕を上げ人差し指をビシッと天高く掲げる。周りは静寂ではあるがその発言をひいてるものはここにはいなかった。
「なるほどな、ただそのグループに俺たちも入っていいのか?」
「そうそう、私たちは今日もあんまり話してなかったし…」
長谷部の発言に幸村と佐藤は不安げに質問する。確かに今回の勉強会では周りと話すよりも二人だけの世界を作っていたがそれを気にする奴はいないのである。
「俺は問題ないと思っているぞ…黒凪は?」
「なんで俺に振るんだよ…まあ甘い世界を作るのは君らに限った話じゃないからな。」
「そうか…もう少し早く三宅や黒凪と話すべきだったかもな…」
「「幸村…」」
男の友情がここで生まれたような気がする…腐った要素はないからな。
「魔境のヌシと聞いて俺は勝手に恐れたのかもしれない。」
「ヌシって呼ぶんじゃねえよ。というか同じクラスだからお前も魔境にいる一人だからな!!」
なにかうまく締まりそうだったものが混沌としてきた。まあここではこれこそが魔境の日常である。
誰が魔境だって??
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「それでさ…ニックネームか名前で呼び合うのはどう?」
「なるほど」
というかわけで長谷部の提案によりあだ名決めが始まった。俺の場合はどんなあだ名になるのか少し楽しみである。
「まず決まっているのはみやっちと愛里だね。」
「まあ四月から呼ばれなれているからな。」
「気がついたら名前呼びしていたからね。」
もうそれは仲良しなのでは?というコメントを喉にとどめる。三宅の方も原作通りだな。
「そうだな……ゆきむーとまやちーかな?」
「ゆ、ゆきむーか…」
「まやちーってなんかかわいいね私は気に入ったかも。」
幸村はあだ名で呼ばれなれていないのか不満なのかはわからないが、微妙な反応であるが佐藤の方は問題なく受け入れている。まあ幸村のほうは時がたてばなれるだろう。
「あとは黒凪だけかぁ……」
そんなに悩むことがあるだろうか……黒凪絢都……いやむずいのかもしれないのか?
「ねえ、危機一髪かヤマトならどちらがいい?」
「黒色に引っ張られているだけじゃねえか。却下だよ。」
「えぇー」
俺はひげの生えた海賊じゃなければ猫が目印の宅配業者じゃねえよ。なんで俺だけ大喜利みたいになるんだよ。
「じゃあ……くろっぴーで。」
「あぁ…うん。」
何かコメントしようと考えたが特に浮かばなかった。まあいい塩梅に落ち着いたというべきだろうか…
「よしみんなのは決まったけど……みんなは私をどう呼ぶの?」
忘れていたというべきものを長谷部が質問してきた。なんとかあだ名を考えてはいるがなかなかこれといったものが浮かばない……べーやんというのは速攻思いついたが却下されそうだな…
「そうだなあ…はるるんでいいんじゃないか?」
「いいじゃんそれ。くろっぴーやるねぇ。もしかして正体はネミングウェイだった?」
「兎じゃねえし、月にもいないからな。」
FF4をやっていないとネタわからねえだろそれ。というか長谷部もそういうゲームとかやるんだな…
「じゃあそんな感じでよろしく。」
「よろしくな。はるるんグループの結成だな。」
「?そこはくろっぴーグループでしょ?」
「俺がリーダーなのかよ。」
「そうでしょ?魔境のヌシなんだし。」
「ヌシって言うんじゃねえよ。」
俺はどこへ行っても魔境のヌシということでいじられるようだ…もうあきらめるしかないか…
「少し待ってくれ。」
「うん?どしたのゆきむー。」
「その…いやなんでもない。」
「どうしたゆきむー、このヌシが話を聞いてやるぞ。」
「いや別にいいというかあだ名じゃなくても普通に名前で呼べばいいだろう。」
名前のことで悩んでいるのかと思ったがここではそうではなさそうなので少し驚く。おそらく佐藤の影響なのだろう。
「なんだよせっかくできたあだ名だろ?」
「なんかそれで呼ばれるとむずがゆいんだよ!!じゃあそっちはどうなんだくろっぴーって呼ばれるのは嫌じゃないのか?」
「……いや別に。」
ヌシっていうあだ名が存在している以上特に気にしない。というかヌシってあだ名になるのか?
「頼む絢都。普通に名前で呼んでくれ。」
「あっはい。」
肩を掴まれて必死に懇願された……三宅も同性だとあだ名はいやなのだろうか…
「なあアキトマもそうなのか?」
「待てどさくさに紛れて違うあだ名で呼ぶな…というかその『マ』はどっから来たんだ?」
「…俺もわからん。」
なんとなくでアキトマと呼んだが俺の中ではしっくりときた。けど本人としては不満ならやめておこう。
「……今日は解散でいい?」
「ああそうだな。」
「じゃあまたこのグループで勉強しようね。」
放っておいていた長谷部が解散を宣言したことによって各々のカップルで別れる。二人きりになって愛里に腕に強く抱きつかれた。
「私を放っておき過ぎ…波瑠加ちゃんと話しすぎ…」
「…申し訳ない。お詫びに素敵なディナーはいかがでしょうか?」
「…デザートもつけてよね?」
「お姫様の意のままに。」
ご機嫌取りのような形でデートに入る。結局この日は夜まで一緒に……というか愛里が俺の部屋に泊まったのでずっと一緒にいた。
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「黒凪さん、お願いします!!!」
「えぇ…」
時は流れて数日後はCクラスの連中に絡まれるのであった。なお別にカツアゲとかではないので安心しておけ。えっそれはないと思っていた?そうか…
「頼みます。黒凪さんが頼りなんです!!」
「…あのさ石崎お前ら自分が何を言っているのか理解しているのか?」
「もちろんです!!そのうえでこうして頼んでいるのです!!!」
「どうしたものか…」
Cクラスの数名の男子は俺に対して床に手をつき頭をさげている。いわゆる土下座というやつだ…他クラスとはいえ同級生からの土下座とか反応に困るし、その内容も困るものだ。
「頼んますよ黒凪さん!!作ったテストを見せてください!!それがあれば退学は回避できるんですよ。」
「本当に言っている意味わかっている?」
そう彼らがプライドをかなぐり捨てて土下座までして欲しているものはこちらのテストの問題文である。いやさ…確かに今回の試験、原作だと櫛田が龍園と手を組みテストの解答だか問題文だかを手に入れようとしてたけどさ……ここまで形を変えてまで手に入れようとする必要はなくねえか!?
「お願いしますよ黒凪さん!!」
「…あのさ石崎。」
「?なんすか?」
「お前ら…プライドとかないのか?」
「…黒凪さん。」
「なんだよ?」
「プライドじゃ飯食えないんすよ。」
「だとしても捨てる場所はここじゃねえだろ。」
どれほど断ろうと彼らは土下座をやめる気配はない…困ったものだ。
「お願いしますよお代官様!!」
「誰がお代官様だよ。いきなりタイムスリップしているんじゃねえよ。」
「オ願イシマスヨ、オデン屋サン!!」
「誰がおでん屋さんだよ。せめてちゃんと言ってくれアルベルト。」
石崎の隣にはアルベルトもいる。二メートルに近い体格の奴が土下座をしているというのはいささかシュールに感じてしまうな。
「オ願イシマスヨ、ココデイイ点トラナキャ、クイーンランゴ〇タニ殺サレチャウンデスヨ。」
「クイーンラン〇スタはお前のクラスにいねえだろ。お前の教室は密林なんか?」
何故いきなりその名前が出たのか…まさか!!
「お、おいもしかしてお前らの言うクイーンラ〇ゴスタってしい…」
「それ以上はいけない!!」
予想的中したようで石崎は俺の言葉をかき消した。そして土下座していたもう一人の生徒(確か山脇だったか)が俺の口元に立てた人差し指を近づけてきた。
「なんだよ?」
「シャルウィダンス?」
「踊らねえよ。」
そこはシャラップだろうがよ。なんであんまり知らねえ他クラスのやつとダンスしなきゃいけないんだよ。
というかやはりクイーンランゴス〇は椎名のことだったのかよ。なんでそんなあだ名なのか…
「!!あぁなるほど…」
なんとなくだが理解してしまった。Cクラスの女王であること本の虫であることをかけた結果そうなったのだろう。
ただ……これを椎名に聞かれたらまずくないか?
「お前らとんでもないあだ名を付けたもんだな…」
「いやーそれほどでもないっすよ。」
「うん、褒めてないからな?」
何故照れる?そう考えた瞬間俺は固まってしまった。何故なら未だに俺に土下座をする連中は気づいてないが、冷めた表情で見下ろすCクラスの女王様の姿がそこにあった。
「どうしたんすか?」
「いや…別に。」
チラチラと椎名の方を見てしまうが、椎名は俺に対して首を横に振る。気づかれるなとでも言っているのだろうか。
「ここで何とかテストを手に入れればラン様も大喜びなはずなんだよ!!」
「唐突に新しいあだ名を作るな…お前らそれだけやっても変わらないからな。」
「ソウイエバ、ナンデク〇ーンランゴスタナンデスカネ?別ニ、ゲネル・セ〇タスデモヨカッタト思ウンデスヨ。」
「そこ気にするところか??モン〇ン繋がりはやめておけ。」
「おいおい椎名さんがゲネルなら、アルセ〇タス誰なんだよ?」
「山脇といったな?その疑問は置いておけ、そして忘れろ。」
聞かれてはいけない人に聞かれているというこの状況俺はなんとかして彼らを止めたかったが無理なようだ。
「てかそうなったら俺たちの誰かが食われるんじゃねえのwww」
「俺タチハ、タダノ養分ダトデモイウンデスカネwww」
「やっぱそれは龍園さんが適任でしょwwww」
「お前ら……」
もうだめだ。この三人は救えないし救われない。気のせいなのかもしれないが椎名の周りから蒼いオーラのようなものが見える。
「みなさん知っていますか?亜種のゲネ〇セルタスだと番を鉄砲玉にするんですよ。」
「そういえばそうだった……な?」
ここにいないはずの、いて欲しくない女子の声が聞こえて三人は固まった。そしてようやく状況を理解したのか、顔を青くしながら後ろを振り向いた。
「し、椎名様…」
「オーマイガー……クイーン…」
「あ……」
「うふふふふふ。」
あらまぁ恐ろしい笑顔ですこと。蛇に睨まれた蛙とはこの三人を差す言葉なのだろう。というか椎名さんモン〇ンご存知なんすね。
「エサではなく、鉄砲玉にならいつでもして差し上げますよ。無論最期は爆発四散という形でね?」
「「すみませんでした!!!」」「スミマセンデシタ!!!」
俺にして時以上に綺麗な姿勢の土下座をする三人。俺の時は少々雑にやっていたのかと見当外れなイラつきを感じてしまった。
「
「はい。」
「
「ここに。」
「
「おう。」
「龍園だけルピの振り方逆じゃね?」
椎名が突如として三人の兵士?を呼び出した。時任や金田はともかく龍園…お前はそれでいいのか。
「回収しなさい。」
「「「御意。」」」
こうして呼ばれた三人によって土下座三人衆は回収されCクラスの教室へと消えていった。そしてこの場には俺と椎名だけになった。
「ご迷惑をおかけしました。」
「いや別に大丈夫だ…」
「そうですかそれはよかったです。」
「あぁ…というか椎名もモン〇ンを知っていたんだな。」
「えぇ、モンスター図鑑も嗜みますので。」
「あれ現実に売ってないだろ。」
いやあったのだろうか……少なくとも俺の記憶にはないが椎名は何かしらの手段で手に入れたかあるいは自分で作ったのかだな…まあどうでもいいけど。
「まああまり話すこともないでしょうけど黒凪さん。」
「なんだ?」
「ジャイアンリサイタル、頑張ってくださいね。」
「ジャイアントキリングだよ。」
「私の辞書ではあっているんです。」
「世界の辞書だとあってねえんだよ修正しておけよ。」
「大丈夫です。常日頃アップグレードしているんです。」
「グレードダウンしているぞそれ。」
あまり話すことはないとしながら意外にも言葉を重ねているなと感じる。
「最後に黒凪さんよろしいですか?」
「なんだよ?」
「問題文くださりません?」
「やらねえよ!!!」
何故もらえると思ったのか…
あとがきってわけなんですよね
書くことが思いつかないな……
あと今更ながら思ったのが次の巻の内容的にこの世界線じゃ絶対に起きないからペーパーシャッフルが終わったらほぼオリジナルな内容になるんですよね…
えっオリジナルなのは最初からそうだった?
…それもそうか
次回もお楽しみに。
他ヒロインというIFルート…見たいのは?
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堀北鈴音
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櫛田桔梗
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軽井沢恵
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長谷部波瑠加
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椎名ひより
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伊吹澪
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一之瀬帆波
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坂柳有栖
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その他