二人がくっつけば万事解決。
以上
今日も今日とて生徒会室にて悩める生徒の相談?話を聞くことになっている。今日の相手の一人目はCクラス…いやDクラス……なんだかわかりづらいな、ここは龍園クラスでいいや。
では改めて、今回のお相手は龍園クラスの諸藤リカである。この世界線では同じクラスのいざこざを軽井沢恵に助けてもらったことにより軽井沢を『お姉さま』と慕っている。
さてはてそんな彼女の悩みとは何なのか…
「それで諸藤さん…あなたの相談内容をお聞きしたいのだけど。」
「はい……実は………」
「実は?」
「私が常日頃見守っている軽井沢お姉さまが誰かにつけられているそうなんです。」
「…ふむ。」
彼女が言ったことを俺の中で反芻してみよう。自分が常日頃見守っている軽井沢が誰かにつけられていると…なるほどなるほど……
「なあ愛里。」
「どうしたの絢都?」
「諸藤さんが言ったのは、遠回りな自己紹介か?理解が難しいギャグか?高度な自首宣告か?」
「うーん…無自覚な相談かも。」
愛里も諸藤が言ったことを理解できたのか苦笑いをしている。この場で真剣なのは相談者である諸藤だけである。
何で俺の相談所は解決が不可能に近いような相談しか来ないんだよ……
「それでどうしたらいいんでしょうか?お姉さまのことを考えたら早めに行動をするべきだと考えていますが。」
「早めに行動か…ちなみにまず何をするつもりだ?」
「軽井沢お姉さまを今以上に見守り怪しい人物を探し出します。」
「それだと警察は君を連れていくだろうな。」
「何故?あっもしかして礼状とか逮捕状を警察から貰うところからですか?」
「違う、そうじゃない。」
そもそも礼状などをもらえると思うな。この子も案外アホの子なのか…
「違う…そうか、まずは大人たちに相談ですよね。」
「そうなんだけどなぁ……君が言うのではないんだよな。」
「なるほど、軽井沢お姉さまが言わないといけないからですよね。だからまずはつけられているという現状をお姉さまに報告しないと…」
「そうなったら君がぶっ飛ばされそうだがな…」
さてこの子の暴走をどうやって止めようかな……というか俺が止めなくても軽井沢に連絡したら何とかなるんじゃねえかな。
「諸藤はその問題をどうしたいんだ?解決したいなら警察に行くことだし、それができるかわからないならそっちのクラスかこっちのクラスの担任に相談するべきだし。」
「確かに早急に解決したいですが、事を大きくしてお姉様の心にダメージを与えたくないのです!!」
「そうか…」
この世界線の軽井沢なら問題ないのではと思ってしまうな…
「さあ、生徒会長!!私にお知恵を!!あっと解決できる知恵を!!」
「じ…」
危ねぇ、自首して来いと言いそうになった…それが1番いい解決策ではあると思うがその場合、諸藤の認識を改めさせる必要があるからな…
「何を呆けているのですか生徒会長!!あなたのクラスメイトの問題なのですよ!?」
「それはそうなんだけどそれだけではないんだよなぁ」
「いくらお隣の恋人さんが大切でもその他の隣人も愛さないとダメでしょうよ!!」
「諸藤さんも愛とか言うんだな。」
「それはそうですよ!!もしかしたらお兄様になる方のお考えはちゃんと聞いておかないと。」
「多分君の兄になることはないだろうよ…」
なんだか暴走のし過ぎでとんでもない事を言っているような気がするな…
軽井沢と平田の妹を名乗る同学生とかなかなかに業が深いし、ただただヤバいんだよな…
「そういえば私報酬を支払っていませんでしたね。」
「今まで報酬なんて貰ってなかったから別に必要無いんだがな…」
「そういうわけにはいきません!!布教のためにももらっていただきますよ。」
「本来の目的が分からなくなってきたな……」
問題を解決してほしいのか布教をしたいのか…というか俺は何を布教されるというのか…
「まずはこのタオルです。」
「…これがなんだと言うのか…」
「これはお姉さまが使っているタオルです。」
「そうか…えっ?」
「メーカー、商品名、材質、全て一致したのを買ってきましたので安心してください。」
「おう、それはよかったよ。」
「お姉さまの行動を逐一調べ上げた甲斐がありました。」
「今聞き捨てならないことを言ったな。」
やはりこの子は自分がストーカーであることを自覚していないようだ…これどうしようかな…
「さらに今ならいろんなお姉さまの写真もお付けしますよ。」
「君は今俺に押し売りでもしているのか?」
「まず『校舎裏で一人シャドーボクシングをしているお姉さま』次に『鼻歌交じりに髪を整えるお姉さま』さらに『お兄さまのハンカチを嗅いでるお姉さま』よ!!」
「待て、最後に関しては何処で見て撮ったんだ?」
あーもうここまで来たらヤバいなこれは…はやくどうにかしない…と
「まだまだありますよ!!ありとあらゆるお姉さまの写真はいくらでもありますよ。」
「そ、そうか…もう出さなくていいぞ。」
「遠慮しなくてもいいんですよ…もしや解決方法が思いついたのですか!?」
「あぁ……それも今すぐに解決できる方法が。」
「そうなんですか!?それは素晴らしいですね!!いったいどんな方法で!?」
「……君の後ろにいる人が解決してくれるよ。」
「後ろ?……えっ…お姉さま?」
そこにはまるで般若を想像させるような軽井沢がそこに立っていた。
「最近、あたしの周りに何かいるなとは察知していたけど…あんただったのね諸藤。」
「あっいやっお姉さま、こ、これは……」
「それに……あたしの恥ずかしい写真を……」
怒りながらも顔は赤くなっている。これは怒りなのか恥辱からか…
「恥ずかしいお姉さまも愛らしくて素敵です。」
「違うそうじゃない。」
諸藤のいらぬフォローは軽井沢を怒らせるのには充分だった。
「~~~~来なさい!!!あんたを折檻してやるんだから。」
「お姉さま!??!お許しを!!?いやでもこういう触れ合いもあり!?」
…嵐は去った。
───────────────────────
「迷惑かけたわね。」
「いや言うほどの迷惑かかってないけどな。」
嵐が去りし後、軽井沢だけ帰ってきた。諸藤は…まあ考えないでおこう。
「それで、君がここにいるということは…」
「そうあたしも相談させてほしいんだけど。」
「次は君か、まあいいだろう。」
諸藤の次は軽井沢か…この子の相談は色恋に関してな気がするが、まずは話を聞くとしよう。
「しかし軽井沢が相談か…」
「あたしが相談するのがおかしい?」
「いや君ならばだいたいの悩みを拳で解決しそうだなと思ってな。」
「ねぇ…黒凪君ってあたしのこと脳筋だと思ってない?」
「……いやそんなことはないが?」
「ねえ、結構間があったよ?」
「今日はいい天気だな。」
「こっち見て話しなさいよ。」
ジト目で見られているが気にしないことにする。
「さて気を取り直して……それでなんの相談なんだ?」
「それなんだけど……ねえ黒凪君?」
「どうした?」
「黒凪君のクリスマスの予定ってどうなっている?」
「クリスマスh「クリスマスは私とデートの予定しかないよ。」…だそうです。」
遠慮気味に聞いてきた予定を俺が言う前に愛里が答えた。予定はちゃんと定まっていなかったが今この場で決まったようだ。
「ねえ…その…なんだけどさ。」
「どうした?」
なんだか急に口ごもり始めた軽井沢、何を言いたいのだろうか?
「その…ダブルデートってできない?」
「ダブルデート?」
つまるところ俺と愛里ペアと平田と軽井沢ペアのダブルデートがしたいということか…原作だと佐藤が軽井沢に言ったセリフがこうなるわけか……というか軽井沢よ、この提案を言うのに時間かかりすぎだろ、顔ももう真っ赤だし…
「なんというか軽井沢って乙女だな。」
「なっ!?何よ急に?」
「…絢都、それは私が乙女じゃないってこと?」
俺の発言に軽井沢と愛里からツッコミがきた。挟み撃ちのような状態だが別に問題ないだろう、愛里をなんとかすれば。
「愛里は乙女というよりは、レディになったというべきか…」
「そ、それは言わないようにしていたんじゃないの?!」
「軽井沢は…まあ気づいてないだろう。」
「?レディ?誕生日を迎えたの?」
「本当に気づいてないな。」
軽井沢ってこんな純情というか、ピュアというか…こんなキャラだったか?まあこんな世界線だから今更な話か…
「愛里。」
「何?」
「クリスマスはダブルデートでもいいか?」
「うんいいよ。」
「だそうだ軽井沢。」
「あ、ありがとう。」
クリスマスは二人で過ごしたいかなと思っていたが、まあこういうのも青春だしいいな。
「じゃあ洋介にも言っておかないと。」
「まだ言ってないのかよ!!」
俺らに確認する前にまず彼氏に確認いれろよ。
「だ、だってそのぉ…断られたら…どうしようかと思って…」
「断ることなんてないだろうよあの平田だぞ!!」
「分からないじゃない!!」
「なんでわからないんだよ?」
「もしかしたら予定が入っているかも知れないじゃん!!」
「彼女をほっぽり出してどんな予定があるって言うんだよ?」
「そ、それは……学校の中心で愛を語ったり、賛美歌を歌うかも知れないじゃない!!」
「それは……」
すぐさま否定をしようと思ったが、どうもそんなことをやっている平田を想像出来てしまった。
やるかやらないかだったらあいつはまあ…やるだろうな。
「可能性はありそうだがそうとも限らないだろうよ。」
「いやきっとそうよ。洋介ならきっとそうするわ!!」
「なんでちょっと〇ンメル構文みたいになっているんだよ。あいつはどちらかというとライ〇ス構文のほうだろうが。」
「なんでそっちなのよ!!洋介は、ヒン〇ルみたいにイケメンでしょ?!」
「イケメンなのは理解できるが…あいつラ〇オス並の狂気も孕んでいるだろうよ…」
そう考えるとあいつは両方の属性があるということか…かけ合わさるとさらにやばくなるのかな…いやあいつは既にヤバいか……
「ともかく、軽井沢はさっさと洋介をデートに誘え。そして今からデートの服を決めておけ。」
「さ、誘うのはともかくどうして服装のことまで言われなければいけないのよ。」
「だって誘うまでの状況でこれなんだから、いざデートが決まったらどうなるか…」
「うぅ…」
今からコーディネートを考えるとしてもおそらく今の軽井沢だと、クリスマスだから特別になんて考えて、あれにしようこれにしようと右往左往して結果当日になっても決まらない可能性がある。そうなったら目も当てらないからな。
「ねえ黒凪。」
「なんだよ?」
「洋介にれんr「君がするんだよ!!」うぅ…」
なんで俺が連絡しないといけないといけないんだよ。なんでも拳で解決しそうな軽井沢がこと恋愛事になるとこうも弱体化?するとはな…
「いいか軽井沢、君がやるべきことはまず洋介に連絡してデートの約束をこぎつけること。そしてそっからコーディネートを当日までに決めておくこと。あとはどうとでもなる。」
「うん…わかった。」
「そんな不安にならなくても洋介の奴はまず断らないだろうよ。なんて言ったって愛する彼女からのお誘いなんだからな。」
「あぅ///」
「デートのプランなんてあとから考えればいいからな、デートの道中があまりよくなくても話kれ際にキスの一つでもすればいい思い出にはなるだろうよ。」
「き、キキキキキキキキキキスなんてしたらっ!?」
「赤ちゃんができるなんてピュアなこと言うなよ?」
「………//////」
「言おうとしていたんだな…」
改めて思うが軽井沢ってこんなんだったか?いや原作とは違うのはわかっているが…まあいいか。
「どうせピュアながらに脳内ピンクになっていたんじゃないか?」
「ぴ、ピンクになってないし!!////」
「本当にそうか?ダブルデートのあと、2人きりになることを想像しているんじゃないか。」
「べ、別にぃそんなこと考えてないし~」
「クリスマスだけに自分にリボンを結んで『プレゼントは私』なんてことしようとか考えたりしんたんじゃないのか?」
「「ぶっ!!!」」
今俺の後ろからも吹き出した声が聞こえたな…もしかして愛里…やろうとしてたな。
「まあいいや。とりあえず軽井沢の問題は解決したということで。」
「ちょっとなんか雑じゃない?!」
「雑じゃない。とにかく君は行動すること。解散。」
「はーい、じゃあ軽井沢さんここ閉めるから帰ってね。そしてがんばってね。」
「うぅ…や、やってやるわよ!!あたって砕けてやるわよ。」
そう言って顔を真っ赤にして猛ダッシュで帰っていった。
「まあ砕けることはないだろうな。」
──────────────────────
今日も夕焼けのなか愛里と帰る。
「今日は嵐のような日だったな。」
「嵐なのは諸藤さんだけだったと思うけど。」
「軽井沢は誘えただろうか…」
「うーん…2.3日かかるかも?」
「…まだ三日で済む分にはまだマシと考えるべきか…」
そんなやりとりしていると俺の端末がなった。宛名を見ると平田だった。なにかあったのか俺はすぐに出ることにした。
「どうした?」
「絢都君、少しいいかい?」
「急ぎか?」
「うんそうだけど今ここで意見を聞きたいんだ。」
「わかった。それでどうしたんだ?」
「クリスマスの予定についてなんだ。愛を伝えるために学校の中心で愛を語るべきかな?それとも愛の讃美歌でも歌うべきかな?それとも他の案はなにかあるかな?」
「……洋介。」
「どうしたんだい?」
「待て、しかして希望せよ。」
「えっ?それはどいうことだい?」
「じゃお疲れ。」
そう言って俺は通話を切った。
「平田君から?」
「そう。」
「よかったの?」
「あいつならなんとか理解するだろう。」
平田は一を聞いて十二くらいの解釈をして理解しているからいずれわかるだろう。
さてはて明日はどのような相談が来るだろうか。
あとがきぃ…ですかねぇ。
皆様お久しぶりです。生きておりました。途中まで作れていた奴をようやく完成出来ました。すぐに復帰できるかはわからないですがこの作品が完成するまでは死ぬつもりもないので頑張ります。
次回もお楽しみに。
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