「…ぶべら!」
唐突に俺の顔面に痛みが走った。
顔…と言うより鼻を押さえながらゆっくりと立ち上がる。
周りを見渡すとカーテンが閉まっているせいで薄暗いが綺麗に整理された部屋なのだが…
あれ?この部屋何か見覚えがあるぞ。
暫く鼻を押さえながら考えていると1つの答えに行き当たる。
「俺の部屋じゃねえか」
そうだ、生きてたときの俺の部屋だ。
ベットにテレビ色々と置いてはある、だが1つ違う点があるとするならば一軒家ではないということだ。
鼻の痛みなくなり部屋をグルっと歩き回る。
案の定、一軒家じゃなくどこかのマンションの1室だ。
「転生されたんだな本当に」
悪い夢であってほしかったが、右手の甲についた煙草の跡が現実だと物語っている。
あの女、マジろくでもない神様だ…
普通この跡くらい消すだろ、あー転生初日からき気分はブルー過ぎる。
ん?てかこれなんだ?
机の真ん中に何か置かれてる物を手に取ると俺は一瞬頭がフリーズしそうになる。
「ガラケー…だと…」
何故か、俺の手に持っている携帯は何故かガラケー。
無論生前持っていたのはスマホだ。
なのに何故、俺の携帯がガラケーになっているのか不思議でたまらなかった。
これは、あれか?嫌がらせか何かか
~♪♪♪~
「うおぅ!…あだ!!」
突然携帯から着信が入り驚きのあまり携帯を上に投げ頭に直撃。
頭を押さえながら携帯を持ち直して開くと画面に映っていたのは非通知。
いやいや、本当タイミングよ…出ないけど。
さて、携帯は無視してとりあえず外の景色…
~♪♪♪~
「いや、しつけえなぁ!」
少し無視を続けていたが着信は未だに続きやがる。
思わずツッコミを入れてしまったが、それでも着信は止まない。
多分、出ないと永遠にこの着信が続くパターンだな。
小さくため息を溢して一応出る、変なのだったらそく切りしよう。
「もしもし」
『3コール以内に出ろ馬鹿者』
「なんだアンタか…ってはぁ!?」
電話に出ると電話口の相手は俺をこの世界に転生させた張本人。
なんであの世から電話が繋がってたんだよ!?
色んな意味で怖えよ、あの世から電話って。
俺の驚きの声がうるさかったのか、電話口で思いっきり舌打ちが聞こえる。
あんた、本当に神様なのか?
『無事転生できたみたいだな』
「逆に無事に転生できなかった事案でもあったのかよ?」
『どうだろうな。それはさておき、貴様もう外は見たか?』
「どっかの誰かさんが電話かけてきたせいでまだ見てねえよ」
『さっさと見ろ馬鹿者』
「いちいち、馬鹿呼ばわりしないと気が済まねえのか!?」
この灰真っ黒駄目神め、絶対に殴り倒してやる。
心に再度誓い、携帯を持ったままカーテンを開ける。
カーテンを開けると日差しが少し眩しく片目で外の景色を見た。
目に入ったのは、どこもかしこもデカいビルが建っていた、視線を下にするとどこもかしこも学生だらけ。
何これ?
「なあ、ここは日本なんだよな?」
『無論だ、だが前にも言ったがここは貴様が知る世界ではない』
「ここは一体」
『貴様がいるその場所は【学園都市】だ』
「何それ?」
『まず、この世界の説明をしてやる。馬鹿な貴様にも分かるようにな』
俺は目の前の景色に圧倒されながらも頷く。
正直、少しだけ俺はこの世界に興味が湧いていた。
そんな俺の反応に少し満足したのか電話口の神様は口が悪いながらもこの世界について説明し始めた。
◇◇◇◇
『…これでこの世界についての説明は終わりだ。何か聞きたい事はあるか?』
数分間、神様はこの世界についての説明をしたが…
俺はと言うと、頭を抱えて悩みまくっていた。
いや、寧ろどこからどうツッコミをいれたらいい?
深いため息を溢してソファーに座り答える。
「1つ聞きたい」
『いいだろう』
「アンタ俺をここに転生する前にこう言ったよな?普通の世界だって」
『言ったな』
「どこが普通だよ!?少なくとも俺の知ってる普通に能力使える人間はいねぇ!」
『慣れろ、以上』
「アンタ真面目に俺の質問に答える気ないだろ!?」
『~』
こいつ、電話口で煙草吹かして聞こえないアピールしやがった!
ムカつく、今持ってる携帯を片手で握りつぶしそうになるくらいには。
だが流石にこれを壊すと後々不便になるのが目に見えてるため我慢。
『おっと、いい忘れていた。貴様にはちゃんと学校も用意してやった』
「はい?転生しても学校にいけってか!?」
『当然だろう、どこまで馬鹿なのだ貴様は』
「ぐっ」
言い返す事ができない。
確かに、あっちの世界では学生のまま死んだからしょうがない事なのだろうが。
転生したから勉強免除といかないというのは少々残念。
なんて、事を言ったら馬鹿呼ばわりが凄いことになりそうだから黙っておく。
『安心しろ、貴様にもちゃんと友人は用意しておいた』
「用意って…」
それはそれでいいのであろうか…
まあ、友人がいるのはいいんだが。
この神様の事だ…どうせろくな人材を選んで俺に寄越すのじゃないかと不安にですらなる。
『もう無いなら…』
「待った」
『チッ…何だ?』
「おい、舌打ち聞こえてんぞ」
『黙れ。早く用件を言え』
「…さっきのアンタからの説明では俺はlevel0ってなってると言ってたがどうしてだ?俺はアンタから何かしらの能力を貰っているのに」
『簡単だ、貴様の能力はこちらで用意したものだ。そっちの世界でいくらlevelを計測したところで0は0だからだ』
「なるほど…?」
この世界では能力によってレベルがある。
一番強いレベルが5なのだが俺はレベル0。
一応今の説明で納得はしたものの、この神様は最後まで俺に与えた能力を教えてはくれない。
『では、これで最後の説明は終わりだ』
「そうかい、それは清々する」
『ではな、せいぜい早死にするなよ。1歩間違えれば死ぬんだからな』
「は?今なんて?」
『ではな』
「おい、待て!今のどういう…!」
ブツっと言う音がなると通話は終わってしまった。
急いで掛け直そうにも履歴はないためかけられない。
あの野郎、最後にとんでもない言葉残しやがって。
「はぁ…飯食いに行くか」
深くため息を溢し終え色々考えすぎて疲れた。
今は、取りあえず腹を満たすためにどこかで飯を食おう。
金は…無いからまずは銀行から金を下ろすか。
ゆっくりと立ち上がり銀行に向かう。
次回から本キャラ出します。