とある転生の能力殺し   作:饅頭(こし餡)

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今回本キャラは出ません。
申し訳ない。


4話 アイアンクローと事件の詳細

 

「…あぶ!!」

 

 

午前8時。

この時間に俺はベットから床に落ち鼻を強打。

なんかデジャブを感じるのは俺の気のせいか?

鼻を押さえながらカーテンを開け、ダルそうにソファーに座り込む。

 

昨日、結局あのビリビリを巻いたのはかなり遅く家に着いてベットで眠るまでそう時間はかからなかった。

お陰Yシャツは少しボロボロで髪もグシャグシャ…酷いもんだ。

シャワー浴びよ。

 

 

シャワーを浴び終えてテレビを暇潰しにつけて適当にニュースを見る。

ニュースには最近能力者による事件が多発している事が報道されていた。

まあ、能力持ってる学生が多いならこんな事は日常茶飯なんだろう…多分。

 

 

~♪♪♪~

 

 

突然携帯に着信が入る。

こんなに朝早くから誰だよ?…まさかあの神?

携帯を手に取って開くと携帯の文字にはこう出ていた。

 

 

【登録 0】

 

 

誰これ?

少なくとも前の世界ではちゃんと登録するときは名前を

入れていた。

そうこう考えていると携帯の着信は鳴り止まない。

通話ボタンを押し耳に携帯をつけると…

 

 

『仁!!お前今どこにいる!!!』

 

 

突然野太い声の男の声が俺の耳を攻撃される。

咄嗟に携帯を耳から離し耳を塞ぐ。

マジで誰だ!?少なくともこの世界に俺の事知ってる奴はいない筈だぞ!?

頭が混乱してる間も何やらギャーギャー騒いでいる。

無視するとなんか面倒そうだし後が怖いな。

 

 

「えっと、どちらさん?」

 

 

『ああ?寝ぼけてんのかど阿呆!担任の声すら忘れたのか!』

 

 

え、担任?…何で担任が俺の携帯番号知ってんだ。

あの神どんだけ適当な設定をこの世界に盛りやがったんだ。

少なくとも前の世界の担任はこんなゴツい声ではないぞ。

 

 

『とにかく今すぐ学校に来い!迎えに悠琉が行ってるから一緒に来い!』

 

 

それだけ言い残すと一方的に電話が切られる。

もう一回言わせてもらうが誰だよ。

可能性があるとすればあの神が言っていた俺の『友人』

そうだとすれば珍妙な奴じゃないことだけ祈るのだが。

 

考えながら取りあえず制服に着替え待つことにする。

着替え終わって待とうとした瞬間チャイムがなる。

タイミングいいな、と呟きながら玄関まで行き扉を開ける。

 

 

「おはよう仁」

 

 

扉を開けるとオレンジ色の髪にオールバックのショートヘア、目は狐目で開いてるかわかりずらい。

右手には風紀委員と書かれた腕章もつけていて、制服もラフに着込んでいる。

 

見た感じは結構穏やかそうな感じではあるが。

けどこれで俺の『友人』じゃなかったら不味いので一応聞いてみるか。

 

 

「…よう悠琉?」

 

 

「まだ寝ぼけてるのかい?いかにも君の友であり風紀委員(ジャッジメント)の黒葉悠琉(くろばとおる)とは僕の事さ」

 

 

はははっ、と笑いながら自己紹介してくる悠琉。

狐目のせいでなんか胡散臭い感じが歪めないが。

 

 

「おっと、こんな事してる場合じゃないんだ」

 

 

「と言うと?」

 

 

「安達先生から連絡があったろ?君を学校まで連れて来いって僕に連絡が来てね。と言うことでさっさと行こうか仁」

 

 

安達?ああ、さっき電話してた担任の名前か。

そう言うと俺の手を掴み駆け足で学校まで走らされる羽目になった。

この世界に来てから走る回数増えてる気がするのは気のせいであろうか?

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

学校に着くと2人して遅刻し、急いで体育館に移動する。

どうも、今日は午前中から体育館で集会があるとかなんとか、と悠琉が説明してくれた。

体育館に着くと教壇に校長らしき人物が何か喋っていた。

俺と悠琉は一番後に座って校長の長話を聞く。

どうも話の内容からするに明日から夏休みだから羽を伸ばしすぎるなとの事。

 

数分立つと校長の話も終わり各自教室に戻ってHRして今日は終わりとの事らしい。

…俺、今日来た意味ある?

そう考えながら一番最後に教室に戻る。

教室に戻ってみると窓際の一番後が俺の席だった。

席に座ると同時に担任が入ってくる。

 

 

正直俺は自分の担任をチェンジしてくれと心の底から叫んだ。

教壇の前に立っている担任は、黒いスーツ姿に黒髪に角刈で筋骨隆々、オマケに黒い丸グラサン。

何でこのクラスだけ、こんなおっかない担任なんだよ!

しかも、スゲー俺を睨んでるし。

 

なんやかんやでHRも終わり今日は解散。

他の生徒も席から立ち上がり各々教室から出ていく。

さて、俺も帰る…

 

 

「仁、ちょっと来い」

 

 

と、担任からのラブコール。

ご丁寧に教壇まで来いと指でサイン、グラサンで睨まれてるから余計に怖い。

隣に座っていた悠琉も立ち上がり俺に行こうかと諭されるし。

俺は引き吊った笑顔で立ち上がり担任の前に立つ。

 

 

「な、なんでしょう?」

 

 

「仁、お前がサボり癖があるのはいつもの事だから今は何も言わん」

 

 

「は、はぁ」

 

 

「問題なのはお前が昨日何をしてたかだ」

 

 

ギロリと睨みを効かせた目、ドスの効いた声で俺に聞く担任。

サボってたのは不問にするんじゃなかったのか!?

…けど昨日何してたかたと、問われればビリビリの学生に追われまくった事だが。

まさかこの事か…いやいやありえない。

ここは、一旦シラを切って逃げるしかない。

 

 

「ちょっと、覚えてませんね~」

 

 

「そうか」

 

 

そう言うと担任が俺の前に来る。

圧が半端じゃない、っか一体何を…

 

 

「お前が昨日強盗事件に巻き込まれた事も忘れたのかぁ!!」

 

 

「あだだだだだ!!」

 

 

突然の叫び声と共にアイアンクローをかまし俺を持ち上げる。

この担任どんだけ力強いんだよ!?しかも割りと力が入ってるせいでミシミシ音が出てるし!!

というか何でこの担任が昨日俺が事件に巻き込まれた事知ってんだよ!

 

 

「今日の朝早く黄泉川先生連絡があった!お前が事件に巻き込まれたと教えてくれてな!」

 

 

「誰だ…よソイツ…!あだだだ!!それに解決したし問題ないで…あだだだだだ!!」

 

 

「心配させるなと言ってるんだ!!」

 

 

更に力を入れてきたよこの担任!

心配させたのは俺が悪かったけどそれにしたってアイアンクローはないだろ!

そんな光景を横で見ていた悠琉が担任に声をかける。

頼む、この状況をどうにかしてくれ!

 

 

「まぁまぁ、先生仁もこの通り反省してますし」

 

 

「…ぬぅ」

 

 

悠琉の言葉に耳を傾けたのかアイアンクローを解く。

た、助かった。

だが解かれたと同時に尻を思いっきり床にぶつける。

この筋肉馬鹿教師、手加減が無さすぎる。

 

 

「今日はこれぐらいにしてやる。仁受けとれ」

 

 

「…何これ?」

 

 

担任が持っていたファイルから何枚か原稿用紙を取り出し俺に渡す。

見た感じは10枚くらいある。

あーなるほど…夏休みの課題に作文もいれるって事か。

…今すぐ破って捨てたい。

 

 

「今すぐ反省文を書け。学校をサボっていた事にたいしての」

 

 

「さっき不問にするって言ってたじゃねえか!」

 

 

「あの時はだ!今は不問にする気はない!今日中に書け。脱走したらわかってるだろうな?」

 

 

それだけ言い残すと教室から出ていく。

つまりここで居残りしていけと?

明日から夏休みなのに?

登校初日からとんだ災難だ…と小さく呟くと隣いた悠琉にがんばろう、と肩を叩かれる。

嫌々自分の席に着き頭を抱えながら反省文を書き始める。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

「お疲れ仁」

 

 

飲み物を持ってくる悠琉。

現在学校から離れた第七学区の公園のベンチで座っている。

現在夕方で外には色々な学生がそれぞれの帰路に向かって歩いているのが見える。

そして現在俺は…

 

 

「死ぬかと思った…」

 

ベンチに座りながら頭を下にして疲弊していた。

あの後適当に反省文を書いて提出したがやり直し。

何度もやり直しをくらい嫌気が差して脱走したがすぐに捕まりアイアンクロー。

そして別室で書かされ、ようやく解放され悠琉と2人でこの公園で休んでいた。

 

 

「つうか悠琉よかったのか?」

 

 

「何がだい?」

 

 

「ジャッジメントの仕事だよ。俺が反省文書き終わるまでずっと待っててくれたしよ」

 

 

「ああ、その事か。問題ないと思うよ、緊急連絡も来てないしね」

 

 

「へぇ」

 

 

「それに優秀な後輩達が頑張ってくれてるしね」

 

 

自販機で買ってきていた黒豆サイダーを飲みながら答える。

というか、それおいしい?

俺にはヤシの実サイダーを奢ってくれたけど。

 

そんな他愛もない会話を続けていると俺はふと疑問に思った事を悠琉に聞いてみた。

 

 

「なあ悠琉、最近よく聞く能力者による事件ってのはそんなに多いのか?」

 

 

「んー多いと言うか…」

 

 

「何だよ?」

 

 

「んー…まあ、いいか。最近多発しているその事件、元々能力がある人間の仕業じゃないんだ」

 

 

黒豆サイダーを一気に飲み干しながら説明を始める。

説明を始めると悠琉の目がうっすらと開き始めた。

飄々としてる割にはこういう時は真剣のようだ。

しかし、能力がある人間の仕業じゃないという言葉に俺は頭に?マークが浮かんでいた。

 

 

「level0…無能力者が何かしらの方法で能力を持って、それで事件が多発してるのさ」

 

 

「予想以上に話のスケールがでかいな」

 

 

「何なら君が倒した強盗の1人、あれも元々は無能力だったのに、捕まえてレベルを測ったら案の定level3になってたよ」

 

 

そういうと携帯画面を俺に見せてくる。

画面に写っていたのは確かに俺が倒したあの火を操る能力者、その顔写真の下に出ていたのはlevel3という文字。

そうなると一体コイツ等はどうやって能力を得たのであろうか?

俺はこの事件に少し興味が湧いていた。

 

 

「捕まえた連中を取り調べで聞き出しているけど、どれもシラを切るの一点張りで難航していてね」

 

 

「面白そうだな」

 

 

「何か言ったかい?」

 

 

「い、いや別に」

 

 

小声で呟いた言葉に悠琉が反応する。

地獄耳すぎるし、何より薄く開いた目で見られると何だか少し怖いな。

俺はシラを切るように手に持っていたヤシの実サイダーを開けてチビチビ飲み始める。

 

あ、これうまい。

 

 

「何はともあれ仁も気を付けて。決して変な気を起こさないでくれよ」

 

 

「へいへい」

 

 

「まったく君は…そういえばもう1つあったよ事件、と言えるかはわからないけど」

 

 

俺に釘を刺してくるが適当に相槌をうっておく。

悠琉は薄い目を閉じていつも通りの狐目に戻ると携帯を弄りながら喋り始める。

どうやらもう1つの方はそこまで深刻な事件では無さそうた…多分。

 

 

「仁、脱ぎ女って知ってる?どこかれ構わず脱ぎ出す女の人」

 

 

唐突な質問に飲んでいたヤシの実サイダーを危うく吹き出しそうになる。

その様子を見てケラケラと笑っている悠琉。

 

 

「どんな痴女だよ!」

 

 

「僕の所属してる177支部で度々脱ぎ女が出たって通報がきてね」

 

 

「大体何なんだその脱ぎ女って」

 

 

「さっきも言った通りだよ。なりふり構わず脱ぎ出すんだって女が。ほらこの掲示板にも載ってる」

 

 

そう言うと再び携帯の画面を見せる。

画面を見るとオカルト掲示板の画面であった。

そこには脱ぎ女の目撃談やらの書込みがやたらと書いてある。

何でもありだな学園都市。

 

 

「通報があるから現場に行くけど、現場に着くとその脱ぎ女はいなくなっててね」

 

 

「科学が主体の学園都市がオカルトとはな」

 

 

「目撃者も何人かいるからイタズラの類いではないから尚タチが…おっとちょっと失礼」

 

 

話している最中悠琉の携帯が鳴り始めベンチから立ち上がり電話に出る。

待っている間ヤシの実サイダーを飲み干し考える。

無能力者が能力を持ち暴れている事件。

どういうカラクリがあるかそれについても興味はあるし、なによりちょっと面白そうだ。

脱ぎ女は…無視でいいか。

 

 

「ごめん仁。ちょっと急用が入ってしまった」

 

 

電話を終えた悠琉が早足で戻ってきた。

多分ジャッジメント絡みであろう。

 

 

「おう、気を付けてな」

 

 

「ああ、仁も寄り道せず家に帰っておくれよ」

 

 

「わーってるよ」

 

 

「それじゃ。よい夏休みを」

 

 

そう言い残すと早足でいなくなる。

悠琉の姿が見えなくなるまで見送る。

いなくなったのを確認してベンチから立ち上がる。

コンビニのATMで金下ろしてファミレスで飯でも食おう。

そして明日から、能力者の事件を追ってみますか。

 





次回から原作になるべく寄せていきます
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