とある転生の能力殺し   作:饅頭(こし餡)

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毎回遅くて申し訳ないです。


6話 前兆

 

「まっず」

 

目の前にあるカップ麺を一口食って嫌気MAXな顔になる。

テレビでは最近学区内で不自然な小さな爆発がどうたらと流れていた。

現在の時刻朝の8時。

昨日の夜ビリビリ達から逃げた俺は帰り道コンビニに寄って適当に買ったカップ麺を買って帰った。

だが、買ったはいいがこれが想像以上に不味い。

新商品『ワサビパクチーラーメン』二度と買わん。

 

 

「最悪すぎんだろ…よくこれが商品化されたな」

 

 

カップ麺を持ち、台所の流しに捨てため息を溢しながらソファーに座る。

座っている間にも腹の虫が鳴りまくる。

だが生憎今俺の家にある冷蔵庫には麦茶くらいでそれで腹が膨れる筈もない。

さて…どうしたものか。

 

 

〜〜♪♪

 

 

突然家のチャイムが鳴る。

こんな朝早く一体誰だ?

悠琉か…そう思いながらソファーからゆっくりと立ち上がりドアの前に立つ。

 

 

「どちらさん?」

 

 

「えっと…宅急便、ゲコ太宅急便です。こちら不動仁さんのお宅で間違いないでしょうか?」

 

 

「そうだけど…?」

 

 

ドアの前で女の声でこちらに問いかける。

と言うか何だよゲコ太宅急便って…なんでもありか。

しかし誰が俺に送ってきたんだ?

まさかあの神か…だとしたら何を送ったんだ。

 

一先出るか。

そう考えながら頭を掻きながら扉を開ける。

 

 

「おはよう。昨日はよくも逃げてく…」

 

 

バン!っと勢いよく扉を閉めて深く深呼吸。

見間違いか?扉の前に満面の笑みを浮かべたビリビリがいた気がするのだが?

今も閉められた事に不満なのか『何無言で締めてんのよ!』とか言いながら扉をドンドン叩かれてるし。

 

これは夢だな。

…うん、頬を抓ったけどただ痛いだけで夢ではない。

 

 

「意地でも開けないって言うならこっちにも考えがあるわよ」

 

 

そう言うと扉の前でビリビリっという音を立て始めた。

その音が徐々に大きくなり始める。

嫌な予感がする…それもかなり!

 

 

「3秒以内に開けなさい。でないとこの扉ごと吹っ飛ばす」

 

 

するとビリッという音がどんどん大きくなる。

エアコンをかけている筈なのに嫌な汗が体から流れていくのが分かる。

間違いない、あのビリビリはこの扉を開けなかったら本気で吹き飛ばす。

刻々と秒数をゆっくり数えるビリビリ。

チクショウ!何て朝だ!

 

 

「さー…」

 

 

「わーったよ!開ければいいんだろ!」

 

 

悪態をつきながら扉を開けてビリビリを見ると雷の音は消えたが何故か勝ち誇った笑みをしていた。

この野郎…人の事あんま言えないがロクでもねえ。

恨めしそうな顔でビリビリを見ていると…

 

 

「お邪魔するわよ」

 

 

そのまま部屋に勝手に上がる始末。

このビリビリ、異性の部屋に上がるの慣れすぎてはいないか?…あ、でもあのウニ頭の彼氏いるし慣れてても不思議じゃないか。

 

いやいや、今そんなことどうでもいい。

 

 

「へぇ、結構綺麗な部屋なのね。もっと散らかってる部屋かと思ってたけど」

 

 

「悪かったな綺麗な部屋で。で、何でお前が俺の家の場所知ってるんだ?しかも名前まで」

 

 

「これよ、これ」

 

 

ソファーに座っているビリビリに腕を組みながら問いただす。

そう言うとポケットから生徒手帳を取り出し自慢気な顔をするビリビリ。

…なんでお前がそれを持ってる?普通に考えて結構恐怖なんだが。

そんな俺の考えを見透かしたかのようにビリビリは続けて話す。

 

 

「言っておくけどこれはアンタが昨日あのバカを蹴った時に落としたのよ」

 

 

「あのバカ?…あぁ、お前の彼氏の事か」

 

 

「彼氏?何言ってんのアンタ?」

 

 

「?昨日のウニ頭お前の彼氏なんだろ?」

 

 

「んな訳あるか!どこをどう見たらあのバカが私の彼氏に見えんのよ!」

 

 

突然顔を真っ赤にしながらソファーから立ち上がり大声で怒鳴り始めるビリビリ。

あまりにも強烈な声だったので両手で耳を抑えて流した。

 

そんな大声で否定すんなよ…近所迷惑もいいとこだ。

まあ、近所に誰がいるかなんてわかんないけど。

若干顔が赤いままソファーに座り直し机の上に生徒手帳を置くビリビリ。

案外素直に返すな、てっきり返す代わりに写真消せとか言うのかと…

 

 

「で、アンタは結局どんな能力者なのよ?」

 

 

「唐突だな。どんな能力者と聞かれても俺はどこにでもいるただの無能力者だが」

 

 

「嘘つくんじゃないわよ。人の電撃消すわ、挙句の果てにはこっちが能力使えないって証明までされてるのに無能力者な訳ないでしょうが」

 

 

「能力が出なかったのはお前が腹の調子でも悪かったんじゃねえの?」

 

 

確信をズバズバ当てられバレないように一旦台所に避難してコップを2つだし麦茶を入れる。

コイツやっぱり気づいてるか…でもそりゃそうだよな。

初日で何度も実戦で見せちまってるし、昨日の脱ぎ女の時も俺がとっとと否定すればよかったのに否定できなかったし。

 

というかそもそもこのビリビリは一体誰なんだ?

 

 

「ほらよ」

 

 

台所から出て麦茶を机の上に置く。

納得言ってないような顔で俺を睨んでいるビリビリだがそれでも麦茶を出されたことには『ありがとう』と言い麦茶を一気飲みする。

 

 

「まったく、右手で能力消せる奴だけでも厄介だってのに視ただけで能力消されるってふざけてるにも程があるわ」

 

 

「なんのことやら」

 

 

聞き流すように言い手に持っていた麦茶を飲む。

一方のビリビリは俺を見ながら頬杖をついたまま黙り込む。

…右手で能力を消せるやつもいるのか。

一瞬俺の他にも転生した奴がいるのかとも考えたがあの神がそれを黙ってるとも考え難い。

 

まあそれも追々この学園都市歩いてればわかることか。

 

 

「話題を変えるようで悪いんだが」

 

 

「何よ?」

 

 

「お前は一体何者なんだ?」

 

 

俺の問いかけにビリビリは何いってんのコイツみたいな顔で俺を見る。

あれ?俺何かマズイこと聞いたか?

 

 

「…アンタ、常盤台の超電磁砲って聞いたことない?」

 

 

「知らん」

 

 

「学園都市のLevel5、第3位も?」

 

 

「えーっとまさかと思うがそれが私よ、とかいうオチじゃないだろうな?」

 

 

「オチもなにもそれが正解よ」

 

 

ビリビリの言葉に危うく口に入っていた麦茶を盛大に吐き出すとこだった。

最初は何かの冗談かとも思ったがビリビリの言葉に嘘が見えない為どうやら本当なのであろう。

Level5、この学園都市で一番最強の能力者…それもたった7人しかいない。

しかもこのビリビリがその7人しかいない能力者の序列第3位…なんだろう、俺とんでもない奴に名前覚えられたんじゃないのか?

 

 

「アンタ、ホントに何も知らなかったのね」

 

 

「おう。分かっていたとすれば脳筋ビリビリゴリ…ゴフッ!」

 

 

俺の言葉を言い終える前にビリビリがソファーから立ち上がり無言でしかも割と強めの腹パンをかましてくる。

まさかの腹パンに変な声を出して腹を抑えながら一歩下がってビリビリを睨むが真っ黒な笑顔のビリビリに後ずさる。

 

 

「ごめーん、よく聞こえなかったからもう一回言ってくれる?」

 

 

怖えよ、その笑顔。

だがやられっぱなしというのも何だが癪だ。

目は全く笑ってないビリビリをよそにポケットから携帯を取り出しあの時の半泣きしたビリビリの写真を出す。

 

 

「悪い悪い、言い方が違ったな。これが学園都市Level5第3位様だ」

 

 

「んなっ!」

 

 

写真を見せつけると前と同じで口をパクパクさせながら俺に指を指すビリビリ。

面白いなコイツの反応。

暫く俺が勝ち誇った笑みを浮かべていると突然携帯目掛けて手を伸ばして奪い取ろうとするビリビリ。

だが俺も取られないように対抗するように手を上げて取れないようにする。

 

 

「今すぐ消せえ!というか携帯を渡しなさいよ!」

 

 

「断る!」

 

 

「即答してんじゃないわよ!この!」

 

 

「バカ、そんな詰めたら…うぉ!」

 

 

「ちょっ!」

 

 

ビリビリが無理に俺に詰めたせいで態勢を崩して後ろから倒れて俺は床に後頭部を強打。

それと同じくしてビリビリが俺の方に倒れてくる始末。

これじゃ、昨日のデジャブだよクソ。

 

後頭部を擦りながら目を開けると俺の顔のすぐ近くにビリビリの顔があった。

…待て待て近い近い!!そう言いたかったが声に出すことができないし顔が何故か熱い…

そうこうしてるとビリビリもようやく目を開けると俺と同じように何か言いたげな顔をするが言葉が出ない。

マズイ!この状況をなんとか…

 

 

「おーい仁、鍵は空いてるし今凄い音が…………あーごめん、お邪魔だったかな?」

 

 

「「誤解だ(よ)!!」」

 

 

まさかの助け舟の悠琉が俺の部屋にやってきた。

しかし変な誤解をしたまま扉を閉めようとしたためビリビリと俺でハモったのであった。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

「はっはっはっはっ!いやいやゴメンゴメン、まさかそんな事になっていたとはねぇ」

 

 

「笑いすぎだコンチクショウ」

 

 

現在俺と第七学区を俺と悠琉と2人で歩いている。

あの後、ビリビリはとんでもない速さで立ち上がり顔を赤くしながら…

 

 

『お、覚えてなさい!』

 

 

などと、捨て台詞を吐いて家から飛び出して行った。

その後悠琉に事情を説明して2人で家から出て飯を食ったという経緯だ。

だが悠琉は思い出したかのように未だ笑い続けていた。

 

 

「でも仁、意地悪はよくないよ」

 

 

「意地悪だぁ?あれはアイツから喧嘩吹っ掛けてきてその時に勝った時の写真だ。消してやる道理はない」

 

 

「やれやれ…しかし仮にとはいえあの御坂君を倒すなんてね」

 

 

「仮じゃねえ。なんだ悠琉あのビリビリの事知ってたのか?」

 

 

「知ってるも何も彼女僕が所属してる177支部にちょくちょく顔出してるらしいからね、僕は見たことないけど」

 

 

何をしに風紀委員の支部に顔出すんだよ…

そう考えながら歩いて近くの自販機で飲み物を買う。

ヤシの実サイダー、何気にこれがうまい。

悠琉には黒豆サイダーを奢りもう一度歩き出す。

 

2人で他愛もない話をしなかまら歩いていると路地裏から揉めている声が聞こえてきた。

最初は聞き違いかとおもったがどうもそうではない。

 

 

「仁?」

 

 

「悪い悠琉、ちょっと行ってくる」

 

 

ヤシの実サイダーを悠琉に半場無理矢理渡し路地裏に進んでいく。

路地裏に進んでいくと眼鏡の男が数人の男にボコボコにされている現場であった。

どこにでもいるんだな、こんなクソしょうもないことしてる輩ってのは。

 

ため息を盛大に溢すとチンピラの1人が俺に気づき。

 

 

「何見てんだテメェ?部外者は引っ込んでろや」

 

 

「確かにお前の言う通り部外者だが…恥ずかしくねえのか?3人で寄ってたかって1人をボコボコにして」

 

 

「んだとテメェ」

 

 

俺の言葉にムカついたのかチンピラの男が俺の胸ぐらを掴む。

それと同時に他の2人も俺の周りを囲むように左右に立ち、後ろから遅れて悠琉が来るのが分かる。

悠琉が何か後ろで叫んでいるが無視して…

 

 

「1回は許してやる、離せ」

 

 

「んだと…ぐっ!」

 

 

胸ぐらを掴んでいたチンピラの頭に頭突きをかまして左ストレート。

派手に吹き飛んだチンピラは白目を剥いて気絶…だが、他の2人が黙ってる訳もなく俺目掛けて襲いかかる。

右からくるやつの拳を左手で掴み、そのまま俺の方に勢いよく引き寄せて顎に蹴りを入れて気絶させる。

それを見ていた左のチンピラは一歩引いてポケットからバタフライナイフを取り出す。

 

 

「テメェ、ぶっ殺してやる」

 

 

「言葉じゃなくて行動で示せよ」

 

 

指で来いよと挑発させるとナイフを持っていた奴が走って俺の頭上で手を振り下ろそうとする。

脇がガラ空きなんだよ。

右手で拳を作り相手のナイフが俺の頭に切られる前に脇に拳を放とうとした瞬間だった。

 

 

「そこまでだ」

 

 

チンピラと俺の手首をがっつり掴んだ悠琉に止められたのだ。

しかも割と強めに掴んでいる上にいつもの狐目ではなくちゃんと目を開けた状態で。

えっーと、もしかして悠琉キレてません?

 

 

「何だテメェ!コイツの仲間か?てか離しやがれクソ!!」

 

 

「僕は風紀委員で彼は僕の友人だ。これ以上ここで争うなら黙ってはいられないよ」

 

 

「ざけんな!!元々そのボサボサ野郎が俺等に喧嘩吹っ掛けてきたんだろうが!」

 

 

「彼は君等が虐めていたそこの眼鏡の彼を助けるために動いたまでだ。まあ、彼が先走ったのは頂けないけど」

 

 

悠琉は横目で軽く俺に文句を入れてくる。

文句を言い終えると俺の手を離しチンピラの手を持ったまま空いた片手でナイフを叩き落とし地面に落ちたナイフを遠くに蹴り飛ばす。

悠琉の奴随分慣れた手つきだな…いや風紀委員なんだからこれくらい出来て当然なのか。

 

 

「もう諦めた方がいい。そこで気絶してる2人を連れてここから居なくなるのなら特別に見逃すよ」

 

 

「ざけんじゃねえこの野郎!!」

 

 

「やれやれ」

 

 

逆上したチンピラが悠琉に殴りかかろうしていた。

だがそれをわかっていたかのよう悠琉は軽々と躱してチンピラの顎に右ストレートを叩き込んでいた。

右ストレートを食らったチンピラはスローモーションのようにゆっくりと地面に倒れそのまま気絶。

 

 

「人の親切心は無駄にしないほうがいいと思うよ…ってもう聞こえてないか」

 

 

そう言うとポケットから携帯を取り出しどこかに電話をかけはじめる。

多分アンチスキルか風紀委員に連絡いれてんだろう。

悠琉が電話をかけている間さっきまで殴られていた眼鏡の男の下に駆け寄る。

 

 

「アンタ、大丈夫か?」

 

 

地面に座り込んでいる眼鏡の男に手を差し伸べる。

地面にはコンビニで買ったであろう飲み物も落ちていた、後何故かぬいぐるみ数個。

しかし眼鏡の男はその手を取ることはなく逆に俺の手を弾き睨みつけていた。

えっと…俺の何が不満だったんだ?

 

 

「何でもっと早く助けに来なかったんだよ」

 

 

「それに関してはわるかった。もう少し早く気づいてたら…」

 

 

「お前といいあの無能な風紀委員も」

 

 

「あん?」

 

 

無能な風紀委員、という言葉に俺はイラついた声を出していた。

別に俺の事で文句や暴言を吐かれるのは我慢できる、だが俺の身内の事を言われるのだけは我慢できない。

俺の言葉に眼鏡の男は睨みを強くするが俺の顔が恐ろしかったのか顔を逸らす。

 

 

「訂正しろ、悠琉は無能なんかじゃないって」

 

 

「だ、だれがそんな事…」

 

 

「テメェ」

 

 

「よせ仁」

 

 

眼鏡の男の胸ぐらを掴んだ所を丁度電話を終えた悠琉に止められる。

止められて胸ぐらから手を離すと眼鏡の男はそそくさと飲み物とぬいぐるみを拾って路地裏から逃げていく。

 

 

「何で止めたんだよ?アイツは…」

 

 

「いいさ、恨まれるのは慣れてるしね」

 

 

「いや、慣れるのはよくねえだろ」

 

 

結局この数分後に駆けつけた風紀委員とアンチスキルが現場に到着しチンピラ3人は護送された。

その後は悠琉が状況を上手く説明してくれたお陰で俺は何とか無罪放免となる。

まだ昼前だってのに何だが滅茶苦茶疲れたな。

暫く壁に寄りかかって周りを見ると悠琉の周りに何人かの風紀委員がいて話し込んでいた。

話を聞いていた悠琉の顔はいつも以上に真面目な顔だ。

 

 

(なんかあったのか?)

 

 

悠琉の顔があまりにも真面目な顔だったもんだから少し興味が出ていた。

数分してから悠琉が2人の風紀委員を連れて俺の元にやってくる。

 

 

「すまない仁、緊急の要件でそっちに行かなくちゃいけない」

 

 

「それは構わねえけどよ、そんな深刻な問題なのか?」

 

 

「ああ。風紀委員としても無視できないほどのね」

 

 

「そっか。気をつけろよ」

 

 

「わかってる。それじゃ行ってくる」

 

 

そう言って悠琉は2人の風紀委員と共に走ってその場からいなくなる。

いなくなるまで見送った後俺はそのまま家に帰り特にやることもなく掃除して寝て1日を終わらせた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

仁と別れた悠琉は数人の風紀委員を連れて急いであるコンビニに向かった。

コンビニの名はGreenMaat、そこに爆弾が仕掛けられた可能性があるからだ。

 

 

「風紀委員です。皆さん早急にこの場から避難して下さい」

 

 

悠琉は店の中にいる人達に警告の言葉を出すと同時に、後ろにいた2人の風紀委員に周りを調べるように手で指示を出す。

しかし、店員は何が置きたのか分からず悠琉に説明を求めた。

 

 

「あ、あのうちの店で何か?」

 

 

「重力子の加速が観測されました」

 

 

「重…?」

 

 

「この店に爆弾が仕掛けられた可能性があるということです」

 

 

「ば、爆弾!」

 

 

「ですので皆さん速やかに避難を」

 

 

爆弾という単語を出すと店にいた人間達は一目散に逃げ出した。

その間に悠琉と2人の風紀委員は商品を退かしたり爆弾がありそうな場所を探すが一向に出てこない。

悠琉が少し焦っている時、店の奥から小さな悲鳴が聞こえ急いで駆けつける。

駆けつけると逃げ遅れた学生がいたようで1人の風紀委員が肩を貸して逃がそうとしていた。

 

 

(あれは…!)

 

 

2人の後ろの商品の棚の下に兎のぬいぐるみが不自然に座っているのを悠琉は見つけた。

普通なら何の問題もないのだが、ここ最近で起きてる爆発事件はぬいぐるみが爆発したという報告が入っている。

それに気づいた時悠琉はとっさに2人の前に覆いかぶさり2人の頭を下げる。

その瞬間ぬいぐるみが丸く圧縮され大爆発が起きた。

 

 

「大丈夫!?怪我は…悠琉さん!」

 

 

1人の風紀委員が爆発の現場に駆けつけると、服は破れ背中から大量の出血を流している悠琉の姿があった。

床には風紀委員と逃げ遅れた学生がいたが床には悠琉が身を挺して守ったことで怪我1つない。

 

 

「君達…怪我…はな…い…かい?」

 

 

「大丈夫です!それより悠琉さんが!」

 

 

「僕はい…い…それ…より…もその…子…」

 

 

言い終える前に意識を失い床に頭から倒れる悠琉。

背中からは血が流れ頭からも血が流れいる。

風紀委員が何度も呼びかけるが反応することなかった。

その後遅れて到着したアンチスキルが駆けつけ悠琉を緊急搬送することとなる。

 

仁がこの出来事を知るのは翌日の早朝になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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