ドラゴンクエストXI 二次創作外伝 ~失われし時に呼ばれて~   作:高橋ヒナタ

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書きたい時に書かなければと思って始めました。

ドラクエXIはまだ完全制覇した訳ではありませんが
新たな仲間たちやモンスター、新たなイベントなど
可能な限り色々と盛り込んで書いていきます。

第1話なのでプロローグ。…恐らくは次回まで。
ストーリーを書き起こすのに、少々メタい要素を
持ってきています。ご容赦を…



第1話:新たな伝説のはじまり

 

 

 

「ねえお母さん、またロトの勇者の本を読んでよ」

 

 

 

それは、世界に平和を取り戻した勇者達が

 

 

 

「いいわよ。わたしのかわいい坊や」

 

 

 

失われてしまった「未来」を救いに

 

 

 

「それはむかしむかしのお話──」

 

 

 

再び剣を取り旅に出た、あったかも知れない物語。

 

 

 

ドラゴンクエストXI 二次創作外伝

~失われし時に呼ばれて~

 

 

 

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──ここは、ロトゼタシアと呼ばれる地方。

 

数年前に勇者イレブンによって邪悪な神(ニズゼルファ)が討たれ

長き平和が訪れた世界である。

 

 

 

今日は、そんなロトゼタシア大陸に栄える国家のひとつ

「ユグノア王国」の再建国記念日だ。

 

 

「やはり良い光景だ。そう思わんか?前国王よ」

 

「そうですな。…それもこれもあやつのお陰。

孫には足を向けて寝られんわい」

 

 

鋭い目付きをした威厳ある老人と、体格も雰囲気も

柔らかそうな老人がこの建国記念日の盛り上がりに

微笑ましいものを見るような会話をしていた。

 

ユグノア王国の前国王と、ロトゼタシアイチの大国

デルカダール王国の前国王である。

 

 

 

「それで…お主の孫イレブンはまだなのか?」

 

デルカダール前国王は、この宴の主役に相応しい

勇者イレブンが不在である事を指摘する。

 

すると、ユグノア前国王は少し申し訳なさそうに

困ったような顔をして"彼"の行方を告げる──

 

「また旅をしておるよ。困ったもんじゃ」

 

「さすがは"勇者王"だな。ハッハッハ」

 

邪神を討ち「勇者王」の名で呼ばれる様になった

勇者イレブンは、その経歴故か大の旅好きであり

ユグノア王国の国王を務めていながら

度々王の務めを祖父である前国王に任せ

ユグノアを飛び出していってしまうのである。

 

これに、勇者の素性を知るデルカダール王は

いい笑顔で笑った。大いに結構、と。

 

 

 

だが程なくして、その勇者王が帰還する。

 

「勇者様のお帰りだーっ!」

 

「勇者イレブンが帰ってきたぞ!」

 

ユグノア城の窓から城下町を覗き込んでみれば

特徴的なサラサラヘアーを風でたなびかせながら

数人の仲間たちを引き連れて城へ向かってきていた。

 

 

「迎えに行ってやったらどうだ?ロウ前国王。

…それと、マルティナにグレイグ。お前達も」

 

長旅では無いとは言え勇者王の帰還に

デルカダール前国王は彼と旅をしていた事がある

ユグノア前国王「ロウ」と、デルカダール現女王にして

自身の娘「マルティナ」、彼女の護衛を務めている

デルカダールの猛将「グレイグ」に

イレブンを出迎えてくるよう促した。

 

 

「では行くかの、2人とも」

 

「「はい!」」

 

ロウはマルティナとグレイグを連れて、城の1階

城下町へと続く扉のあるフロアへ向かっていった。

 

 

 

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「お帰りなさいませ!イレブン様!」

 

「うん、今戻ったよ」

 

勇者イレブンは、個性豊かな5人のメンバーと共に

ユグノア城へと帰ってきた。

 

メンバー達の手には、今回の旅で手に入れた

色々なアイテムやお宝(モンスターのドロップアイテム)が抱えられている。

勇者イレブンの旅は毎回この様に大量の"お土産"が

ユグノア王国へと持ち帰られるのだ。

 

 

 

ギィィーーッ…

 

イレブンはユグノア城の正面扉を大きく開き

待たせていた祖父や大臣たちに帰還の報告をする。

 

「帰ったよー!ロウのじいさーん!」

 

「おぉお帰り。さぁ宴の準備は出来ているぞい!」

「お帰りなさいイレブン。…ちょっと遅いわよ」

「色々と旅の感想を聞かせてもらうぞイレブン!」

 

扉のすぐ裏で帰還を待っていたかつての仲間たちに

笑顔で出迎えられた。

 

 

そして勇者の帰還を以て、ユグノア再建国記念日は

宴の時間へと突入する──

 

 

 

「それそれそれ~っ♪さあ行くわよ~っ!

アタシの華麗な技、魅せてあげるわっ!」

 

シルビアは かれいに ジャグリングをはじめた!

 

2階に設けられたパーティーホールでは

イレブンの旅仲間であり世界有数の旅芸人

「シルビア」が、キレッキレのパフォーマンスを

披露して場のボルテージを盛り上げていた。

 

等間隔に並べられた7つのマトへ向けて

シルビアの手元で舞っていた7つのタマが

嵐のように投げつけられ、全てが綺麗に射抜かれる。

 

「ヒューヒュー!ブラボーっ!」

 

「シルビア姐さんカッコイイーっ!」

 

パーティーに招かれた四大国それぞれの住人達は

クレイモラン地方で作られた銘酒のひとつ

"バイキング印"の酒を片手に大盛り上がりだ。

 

 

「ふむ…わしもちょっとだけ見せてやろうかの」

 

そこへ乱入したのは、ユグノア前国王ロウ。

 

彼は装いこそどこにでも居そうな老商人だが

かつて「賢王」と呼ばれたほどの頭脳を持ち

魔法のウデは超一流なのである。

 

「そぉれ行くぞぃっ!」

 

ロウは城の従者に用意させた簡素なマトを

12個放り投げさせると、杖に氷の魔力を込めていき

それを解き放った。

 

杖から放たれた魔力は見事12個の魔法弾に分裂し

落ちてくるマトを綺麗に射抜いていった。

 

「おお~っ流石はロウ様!」

 

「賢王未だ健在、じゃな!」

 

シルビアのジャグリングが若者達に大ウケだったのに対し

ロウの魔法は古くから彼を知る年配の方々に喜ばれる。

 

 

 

 

 

「行くぞイレブン!手加減はせん!」

 

「ああ!返り討ちにしてやるっ!」

 

1階ではなんと勇者イレブンがグレイグ将軍と

ひのきの棒一本持っての決闘を繰り広げていた。

 

2人ともかなり顔が赤く、だいぶ飲んでいる事が伺える。

そして、それを見る観客たち──ユグノア城下町の

酒豪達も赤い顔で決闘に大興奮していた。

 

「うおぉーーっ!」

 

グレイグの はやぶさを超える 神速の 4回こうげき!

 

「せやぁーーっ!」

 

イレブンは つるぎのまいを おどった!

 

調子に乗ってきた2人は、木の剣でありながら

本気の技を用いて相手へそれをぶつける。

周囲からの歓声を受け、どんどんヒートアップしていく

イレブンとグレイグ。

 

そこへ──

 

 

「いい加減にしなさぁーいっ!」

 

バシィーンッ!!!

 

赤い三角帽子がトレードマークの少女「ベロニカ」が

とんでもないパワーの「疾風迅雷」を叩き込んだ。

 

凄まじい雷は綺麗にイレブンとグレイグだけに直撃し

2人の頭は見事ボンバーヘッド(アフロ頭)と化した。

 

「あんた達ねぇ!ちょっとはしゃぎ過ぎよ!」

 

「は、はい…スミマセンベロニカさん」

「むぅ…確かにそうだな」

 

腰に両手を当てプンプンと怒るベロニカ。

 

彼女は可愛らしい魔法使いの少女なのだが

その気迫は勇者イレブンと同い年かそれ以上のもの。

そして、そんなベロニカに叱られて

しょぼくれる"ユグノア現国王イレブン"と

"デルカダールの猛将グレイグ"という姿は

なんともコミカルであった。

 

 

「まぁまぁ、今日位は良いんじゃないですかお姉様」

 

ベロニカを追ってきたのか、その妹である女性が

1階に姿を現す。彼女の名は「セーニャ」。

 

ベロニカと対となる緑色の衣服を着た彼女は

回復魔法のスペシャリスト。

頭がボンバーになってしまったイレブンとグレイグに

「ベホイミ」を唱え、その傷を癒していった。

 

 

 

「全く…相変わらずね」

 

「ああ。相棒は今日も相変わらずだ」

 

そんな微笑ましい喧騒を傍らで見守っていたのは

グレイグが仕える主デルカダール女王マルティナと

勇者イレブンの相棒にしてバイキング(海運業者)の頭「カミュ」。

 

マルティナはグレイグへ、カミュはイレブンへ

「また馬鹿なことしてるわ」という視線を向ける。

イレブンもグレイグも普段は真面目なのだが

時折羽目を外したり不思議なことを始めたりする。

2人はそのお目付け役のような立ち位置なのだ。

 

かつての勇者様御一行は、非常に個性豊かなのである。

 

 

 

┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄

 

 

 

──夕方。

 

ユグノア城内の一般開放が終わったことで

民衆のお祭り騒ぎは城下町の方へと移り

城の中の喧騒は一通り収まった。

 

 

そんなユグノア城の、イレブンの私室(「王と王妃の私室」)

かつての仲間たち8人が一堂に会していた。

 

 

「さて、皆集まったようじゃな」

 

静まり返ったその部屋で、ロウが最初に口を開く。

 

その手には一冊の本。

 

 

「ロウのじいさん…それは?」

 

「これはな、グレイグが見つけたんじゃ」

 

本のタイトルは謎の言語で書かれており

本自体が不思議な魔力を秘めている。

 

それは、グレイグがデルカダール王国の事業の一環で

クレイモラン地方にある古代図書館の調査を

四大国のひとつ「クレイモラン王家」と共に

進めていた時に発見された本であった。

 

「じゃがな、この文字はわしにも読めなくてな…」

 

この本に使われている文字は、かつて邪神を封じていた

「勇者の星」に刻まれていた古代文字すらも

解読してみせたロウでさえまともに解読すら出来ず

クレイモラン王家に仕える歴史研究家達や

女王シャールの友人である魔女のリーズレットさえ

見たことがないと言い切る謎の言語だったのだ。

 

 

「ロウ様でも読めなかったのですか…」

 

「お主なら読めるかもしれん…元勇者のお主なら…!」

 

そこでロウは孫であるイレブンを頼る事にした。

 

旅の終わりに「勇者のチカラ」は失われてしまったが

かつてその"チカラ"が秘めていた奇跡に賭けて

ロウはその本をイレブンに手渡す。

 

 

 

「……………」

 

イレブンは本を手に取り、ページをめくって行く。

 

「………何だろう…これ」

 

「イレブンよ!読めるのか!?」

 

眉間に皺を寄せ、四苦八苦しながらではあるが

彼は本を読み進めているのだ。

 

その時──

 

 

「…イレブン!あんた…その手!」

 

ベロニカがそう声を上げた瞬間、残る6人全員も

イレブンの左手にうっすらと「勇者の紋章」が

輝いているのを目撃したのだ。

 

「ちょっとちょっと!どういう事?」

 

「この本に秘密でもあるのでしょうか…?」

 

その勇者の紋章は、彼が本に手を触れている間だけ

輝きを取り戻し、本から手を離すとその"アザ"ごと

元から無かったかのように消えてしまう。

 

 

「──なぁ、何て書いてあるんだ?」

 

カミュはイレブンに、本の内容を読み上げてくれと頼む。

 

それを受けたイレブンは、内容を要約して語り出す──

 

 

 

「モード…切替?なんだそりゃあ…」

 

「イレブンちゃんの力で何かを切り替えるのかしら?」

 

そこに書かれていたのは、女神像などで行うことの出来る

「2Dモードへの切替」「3Dモードへの切替」という

謎の儀式についての詳細だった。

 

「その『2D』『3D』というのが気になるのぅ」

 

このロトゼタシア大陸に於いて「D」という文字は

一応存在し、アイテムや装備品の珍しさの基準として

上からS、A、B、C、D、E、Fの7つが使われている。

 

がしかし、それが「2」Dや「3」Dとなると

途端に謎が深まる。

 

Cランクを2D、Bランクを3Dと言い換えたのだろうかと

憶測するも、そんなランク基準を使っている人物は

今までの旅でも聞いたことすら無い。

 

 

「今度実際に試してみたらどうだ?」

 

そこでカミュが提案したのは「そのモード切替とやらを

実際に女神像で使ってみる」というもの。

 

──この本は元勇者のイレブンにだけ反応し

イレブンだけがこの謎の言語(日本語)を読むことが出来た。

となれば罠である可能性は低いハズだ、として。

 

 

 

「そうじゃな…わしらにもユグノア王家の仕事が

マルティナ達にはデルカダール王家の仕事がある。

日にちを吟味せねばならんな」

 

「そうね。場所は…デルカダール城とイシの街の

間にあるキャンプがいいかしら」

 

こうしてイレブン達は、それぞれの激務の合間を縫って

「モード切替」とやらを実際に試してみる事にした。

 

 

 

 

 

この選択が、勇者達一行を新たな旅へといざなう事は

まだ誰も知らない──

 

 

 





少々見切り発車な所があるので
どこまで続くかは未定です。

少々メタい要素その1「強くてニューゲーム」。
2D/3D切り替えを行うと、所持品やレベルなどを
保持したままある程度自由にストーリーの進行度を
巻き戻す事が出来る(進める事は不可能)機能。

少々メタい要素その2「謎の本」
上記の行為を詳しく記した本。原作未登場。
強ニューを「勇者のみが行える秘術」とするため
本は真の勇者以外読むことが出来ません。
時のオーブ以上に知られていない存在。
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