かいちゃったぜっ‼︎
プロローグ 平穏な日々の終わり
《20xx年7月3日月曜日 6時30分01秒 瀬良絵乃探偵事務所 3階私室》
高校入学に伴い叔父の探偵事務所で住み込む事にした。もっとも叔父は何故か置き手紙を残して失踪しており私は一人暮らしをする事になった。とは言え私にできる事が何かあるとも思えないし高校入学で忙しかったのも相まって気にしない事にしたのだ。
態々面倒くさい一人暮らしまでした事のあらましを説明すると、何となく”特別に成りたい”と言う高校生に有り勝ちな願いを抱いた私は折角なので国内トップの異能学園に入る事にしたのだ。今だからこそ言えるが考えが浅かったと思う。当たり前だが何処にでもいる一般男子高校生が少し異能を持った所で特別に慣れる訳でも無く、そもそも周りも異能に覚醒したため普通に埋没したのだ。
それはそれとして、最初は慌しかったものの高校生活も三ヶ月すれば慣れてくるものでやっぱり何も変わらない日常に「今日も学校に行くか」とけたたましい携帯の
《20xx年7月3日月曜日 6時31分28秒 瀬良絵乃探偵事務所 3階私室》
およそ1分半程思考停止した後に私の脳は動き出した。
それにしても可笑しい…虚空に浮かぶ手紙までならあり得た、何せ自分の使い道の無い(ぶっちゃけ携帯で良い)異能【
私が送った事は自分の異能だからか本能的に判ったが、そもそも自分に手紙を送る状況って何だ。
考えても仕方が無いから取り敢えず読む事にする。
《一枚目》
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未来の私へ
この手紙は私達から送るアリアドネの糸です。脱出に役立ててください。
まず初めに驚くでしょうが落ち着いて聞いてくださいこの手紙は過去の世界から送っています。
今現在事情は不明ですが世界は同じ時間を繰り返しています。
繰り返してることを知っている”人間”は私達だけです。何とか解決してください。
今の私が何周目なのか私には判りません。
重要な事は一ヶ月前に事務所の地下室に隠してあります。
ルールはそこに書いてます。
私たちは盤上の遊戯のイレギュラーだ。
だからこそ隙がある。
普通の日常を取り戻せ。
それは私にしか出来ない。
20xx年6月4日日曜日 12時37分56秒
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「……………」
《二枚目》
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時間がない。
簡潔に伝える。
自分以外信じるな
間違えた
失敗した
頼るべきじゃなかった
まだバレてない
うらぎりものがいる
かおはない
999の1
やみ
はいよる
さいごに
わ っても
なまえは い な
バ る
20xx年7月27日木曜日 15時23分12秒
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「正直…」
判らない事だらけだけど…
3つだけ判る事がある、まず書いたのは確実に私だ、手紙に書く時は少し丁重になるタイプだから。
次に、未来の私は焦っていた本来【
最後に裏切り者は名前を言うだけで私の事がバレるらしい…手紙にも正体は出来るだけぼかして書いてある上に線を引いて修正している…最後まで伝えるか如何か迷ったのだろう。
地下室に行こう。
情報が足りなすぎる、それで少しは現状が判る筈。
私が普通を取り戻そう。
感想をどしどし送って来れると嬉しい。