【⠀〇月✕日 (月)⠀】
今日から日記をつける事にした。
特に目的も何も無いが、せっかく先輩から貰ったのだから、使わないのも申し訳ない。
日記をつけると言っても、風紀委員での活動を記す事が多くなるだろう。
というか他に書くことが無い。
この機に飽き性を直して、出来るだけ毎日つけていこうと思う。
【 〇月△日 (火)⠀】
今日はいつもと変わらない仕事内容だった。パトロールをして夜遅くまで残って事務処理。
帰り際に委員長室の前を通ったらまだ明かりがついていて、中から書類業務をしている委員長の姿を見かけた。
委員長は割とよく夜遅くまで学校に残って残業をしている事が多い。この組織、いつも思うが事務処理面で少し問題があるのでは無いだろうか。
行政官のアコ先輩もよく夜遅くまで残っていて大変そうだ。
もう少し二人の負担を減らす事が出来たらいいのだが、平委員の俺が口を出すのはかえって迷惑だろう。
まずは自分に出来る仕事から最善を尽くそう。
【⠀〇月□日 (水) 】
一人のパトロール中にスケバンに絡まれた。
一体どうなっているのか、俺はこれでも風紀委員の筈なんだが。
しかし、実の所これはよくある事だ。
風紀委員はヒナ委員長がいるから成り立っているというのがゲヘナ生徒間での風紀委員会に対する認識だ。
ヒナ委員長はキヴォトスでもトップレベルの戦力として恐れられている。だがこれは逆を言えば、委員長がいなければ風紀委員などおそるるに足らずという事だ。
そんな調子で来年はどうしていくつもりなのだろうか風紀委員。
いや、他人事じゃなかった。来年はアコ先輩もいなくなる。正直あの二人がいなくなって事務処理が回る気がしない。
やっぱり平委員の俺でも何か動いた方がいいのかもしれない。
アコ先輩に俺でも手伝える事務作業がもっとないか明日聞いてみよう。
【⠀〇月〇日 (木) 午前 】
アコ先輩に事務作業について聞こうと思ったら、食堂が美食研究会に占拠されたとの通報が入った。
今日は委員長が出張でゲヘナに居ない。どうやらその隙を狙って占拠したらしい。先に駆けつけた子達によると給食部の生徒が人質に取られているらしかった。
こういう時に限って切り込み隊長のイオリもパトロール中だ。人質の子達を考えるとイオリを待つのも可哀想だ。
☆
「先輩、任務中ですよ。」
「ああ、ごめん」
「何書いてるんですか?メモ?」
「そんなとこ」
後輩に咎められて意識を任務に戻す。
しかし、この状況どうしようか。委員長は出張、イオリとそこそこの人数の風紀委員はパトロール中。学校にいるのは俺と小隊規模の風紀委員が数名。
『アコ先輩、イオリ達は後どれくらいで戻って来れそうですか?』
とりあえず先輩にイオリ達が戻るまでの時間を聞く。もうすぐ戻るならこのまま待機、時間がかかりそうならこちらで対応しなければならない。
『それが…どうやら他の問題が起こったらしく、後二時間は戻って来れそうにありません』
『まじっすか…お昼なっちゃいますね』
お昼に給食が食べられないのは非常にまずい。
これは別に俺が食いしん坊とかでは無く、給食が出されないことを知った他の生徒が、別の暴動を起こしかねないのだ。ゲヘナではそんな事ざらにある。だからこそこの問題は早急に解決したかったのだが、
「俺達でどうにかするしか無さそうだな…」
「えぇ!無理ですよ!」
俺のつぶやきに残っていた他の風紀委員達がざわめく。相手は悪名高き美食研究会。食べ物関連で気に入らない事があるとすぐにテロを起こす危険組織だ、そんな連中にこの少人数で対処するのは流石に不安なのだろう。みんな嫌そうな表情を浮かべている。
『あなた達…そんなこと言ってるから委員長がいない風紀委員なんてどうって事ないとか言われるんですよ!!』
あ、アコ先輩がキレた。これはマズイ。
「ちょ…アコ先輩落ちいて作戦を…」
『全員戦闘準備!』
ああもうめちゃくちゃだよぉ~
☆
⠀ 【⠀〇月〇日(木) 午後 】
今日は酷い目にあった。
あれから突撃したはいいものの、入った瞬間蜂の巣になりかけた。というか俺以外の子は全員吹っ飛んでった。
それからは死にものぐるいでの美食研究会との銃撃戦。
俺1人で対応していたからこっちの弾薬が当然先に尽きた。
最後はバヨネットでの近接戦になってしまった。
やっとの思いで追い払ったと思ったら、あいつら爆弾仕掛けてやがった。
爆発オチなんてサイテー。全身痛い。
ちなみに襲撃理由は昨日のカツカレーが気に入らなかったらしい。いちいちそんな事で襲撃や占領をしないでほしい。ただでさえ仕事が多いのだからこっちの身が持たない。
あ、銃剣が折れたから明日兵站部から貰ってこないと。
そういえば今日のアコ先輩はらしくなかった。いつもなら冷静に状況を判断して指示をくれるのに…今日は焦っているようだった。というか普通に疲れていたのかもしれない。行政官の仕事量頭おかしいし、
明日こそアコ先輩の仕事を手伝おう。
【⠀〇月♡日(金) 】
今日はいい事があった。
なんと、昨日の美食研究会撃退の件でヒナ委員長から褒められた!実は面と向かって委員長と話したのは初めてだったから、それがお褒めの言葉なんて嬉しい。
アコ先輩では無いが委員長に褒められるのは嬉しかった。昨日の怪我も心なしか少し治った気がする。
やっぱり強い人に認められるのはいい気分だ。この気持ちを忘れず明日からも委員会活動を頑張って行こうと思う。
そういえば何故かアコ先輩がずっとを俺を睨んでいたから今日は仕事を貰うのは辞めておいた。
触らぬ神に祟りなし。
後、銃剣の予備は無いと言われた。
というかそんな武器風紀委員の通常装備にないから部費で買うことも出来ないらしい。任務で壊れたのにと文句を言おうと思ったが、兵站部もパンデニウム・ソサエティーの嫌がらせのせいで部費が足りてないのだ。流石に苦情は辞めておいた。
週末に新しい銃剣を買いに行こう。激戦でも折れない丈夫なやつを……
【⠀〇月▽日(土) 】
土曜日だけど委員長やアコ先輩は普通に学校で事務処理をしているから俺も仕事をした。
チナツが一昨日の怪我を心配して帰った方がいいと言ってくれたが、事務処理をするだけだからと言っておいた。
まだ少し体は痛いが大した怪我でもないからそのうち治るだろう。
アコ先輩に手伝えそうな仕事を聞いたら、物資の確認と整理を頼まれた。どっちかと言うと書類業務を手伝おうと思っていたのだが、頼まれたのだからとりあえずやっておいた。
俺が風紀委員の数少ない男子だからか知らないがこういった力仕事を頼まれることが多い。でも、これではいつもと変わらない。
トップの仕事量を減らそうと思っていたのだが、やはり俺みたいな平委員には二人がやるような書類業務は重要なものが多くて任せられないのかもしれない。
帰り際にパトロールから帰ってきたイオリに会って、俺の銃にナイフが着いてないことを心配された。
なんでも銃剣好きの俺が、銃にナイフを着けていないのを見て熱でもあるのかと思ったらしい。一体俺をなんだと思っているのか。
明日新しいものを買いに行くことを話したらどうやらイオリもショッピングモールに用があるようで、
明日の買い物はイオリと一緒に行くことになった。
主人公プロフィール
名前
天使 狩弓 (あまつか かりや)
誕生日
8月30日
趣味
ペット動画鑑賞
続くかも