プスッ
「痛っ・・・・痛~~!蜂に刺された!」
「「「大丈夫っ!?」」」
夏になって危険な時期だとは思っていたけど早速とはツイてないなあ?アレルギーとかは無縁な身だけど、俺こと『津田タカトシ』はみっともない悲鳴をあげてしまって、それに心配してくれたのは?
『萩村スズ』
『森ノゾミ』
『五十嵐カエデ』
この『桜才学園』に入ってから一年ちょいだったにしては何故か信じられないくらい長い日々だった中で特に仲間意識が強いメンバーが普通に心配してくれた。まあ、多分大丈夫だろうけど、大事が無いように蜂に刺された時の必須の対処をと考えた時?
「蜂の毒にはアンモニアが効くぞ!」
「アンモニアというと、オシッコとかに含まれているアレっすよね」
「誰のがいい?」
「「「普通の手段、使わんかーいッッ!」」」
俺を生徒会に引き込んだ『天草シノ』生徒会長がいつもの如く痛烈なボケをかます。
それに真顔で普通に分析しちゃう『広瀬ユウ』はまだ良い・・・・けど?
そこで無表情で選択を迫るは俺の従姉妹になって間も無いにしては長い気がする英稜高校の生徒会長『魚見チヒロ』さん。
気絶している五十嵐先輩を解放している『青葉トオリ』さん。
そして、何故後ろで揃って嬉しそうにしてるんだ!?
『七条アリア』先輩。
『横島ナルコ』先生。
そして、何故かいる七条先輩の家の専属メイドな『出島サヤカ』さんは魚見お姉ちゃんと並ぶ無表情なのに嬉しそうにしてるのがわかりますね!?
とにかく、今日は桜才と英稜の何度目かになるかわからん交流会だったんだが、俺が蜂に刺されて一旦中断した・・・・そう、いつもの学園生活が今日も・・・・『いつも』・・・・何か不思議な感覚があるが、これがいつも?って考えてしまう日々が今日も始まった。
とにかく、保健室で先生に相談して傷口を良く洗って薬を塗って冷やしてたら?
「タカトシ君が『刺された』って、本当!?」
「ああ、蜂に」
勢い良く保健室のドアを開いたのはクラスメートの『三葉ムツミ』・・・・心配したと顔に出てたけど何の事と思ってたんだよ?・・・・あ、そういえばボディーガードがどうこうで間違えてた事があるから、そっちの方と間違えたか?・・・・まあ、俺も手帳をポケットに入れとけば敵に刺された時に守ってくれそうとか言った事あるから笑えないけどと思たってた時に?
「刺されたのはお尻ですか?」
「?」
出たな『畑さん』こと畑ランコ!何の事かわからん顔をしている三葉には七条先輩にだけは聞かないよう注意しとこう!・・・・これに気付いちまう自分が怖い。
・・・・・・・・。
「相変わらず賑やか・・・・」
様子を見に来た私、森ノゾミは津田君と三葉さんには悪いけど中には入らない事にした・・・・何か引っ掛かるし・・・・三葉さんに何か妙な事を改めて吹き込むに繋がるのは悪いしね。
そう言えば、三葉さんは津田君が入学した時期から柔道部の設立とかで縁があるんだっけ・・・・長いようで短い私より間近で見てたからにしても・・・・アレ?そう言えば、長く感じるにしては親戚になった会長はともかく、私は津田君や萩村さんを名前で呼ぶ程になってない?まあ、名前で呼び合って親密度を深めるのは英稜のやり方・・・・と思っていた時。
風が吹いて、私の目の前を通り過ぎたのは?
「桜の花・・・・」
ま、待って・・・・何で桜の花?
今は夏だよ・・・・疲れてるの?
何か気を引かれているように、私は桜の花が舞う夏の光景に立ち竦むままでいた。
なんか、ちょっと不思議でほのぼの?なのが書きたかっただけな産物。
ちょっと不思議なもの見ちゃった森さんからの始まり。