花は咲き、また散る。
だが、どんな試練にも打ち勝ち、花はまた咲かねばならぬ。
桜の花咲き、舞い散る学園の門を潜れば・・・・また新たな試練が貴様達の心身を磨いてくれるだろう。
・・・・・・・・・・。
(・・・・いつの時代のつもりですか?)
花が散るなんて言葉を聞くと、魚見会長や天草会長が聞いたら・・・・ええと?何かが散ったとかで私と津田君がツッコミを入れるんでしょうねえ?で、その後に?
『この場合、入れて散らすのはのぞみんじゃなくてタカくんだよ?』
散らすものをアレなのにすり替えるな!
私は余裕あると言われても、声を荒げてしまう時があるからそうなのかな?って思う。津田君程に周りがボケてばかりでもないのに・・・・せめて、ツッコミの味方が欲しいな。三年になれば少なくとも一人は来るハズと何故か思ってしまうんだ。関係者に強力なのが何人かいて学園に顔を出しそうで怖いなんてあり得るけど。
何かハッキリしない意識が目覚めたら、そこは桜の散る場・・・・『お花見の場だった』・・・・少しウトウトしてた?
そうか、桜才と英稜の生徒会は交流が多いから度々こういう場も設けられているんだった。
何故か桜の花が気になる私の意識は、私がこういう場には初めて一緒に来た人からの視線に向けられていた。如何にも大学生のお姉さんって感じな人。
「・・・・」
「あの?」
「いやいや、英稜の副会長でしょ?なかなかのしょうゆ顔だね」
「しょうゆ顔?」
「80年代の呼び方ね、津田君みたいに温和そうとかな意味じゃない」
七条さんが解説してくれた。この古谷さんは桜才の前生徒会長で今は大学生だけど、度々遊びに来るらしい、けど古風?な喋り方なんですよね・・・・以前買い物先で見た事がある気がする。
「簡単に言うとしょうゆ顔は日本風、ソース顔は西洋風・・・・じゃあ、ケチャップ顔は?ってとこで天草達は何か血まみれの顔思い浮かべてたなあ?」
「私は女子ですが・・・・」
「う~ん、じゃあこの場の誰かと血塗れになるまで喧嘩とか?」
「理由は?」
「津田君取り合って」
「修羅場ですか!?」
さっきの夢が皮肉です。私が私闘乱闘大いに結構な学校の生徒みたいに・・・・でも、コトミさんと何か話してる津田君以外は大半が妙な目を向けてる気がするけど・・・・。
「と言うより、何で私なんです」
「君、津田君の理想に近いから」
爆弾発言です!流石にストレート過ぎでは?
「な、なな・・・・何故そんな事を」
「胸」
「へ?」
「いや、以前私が落としたブラを見て津田君の妹が言うには?津田君の持ってた本からして私のサイズが好みらしいんだよ?この中で一番近いのは」
「私ってワケですか・・・・」
少し残念?な気もします。私も異性から好みとか言われて何とも思わない程じゃない・・・・けど津田君の場合は一緒にお買い物したりする時に何気ない事が・・・・って気分のようなそうでないような・・・・因みに、天草さんに萩村さんが顔を背けてた。やっぱり内容が内容だからガクッて来た?それにしては、何か暗い?
・・・・・・・・。
帰り道、私は程よく酔った横島先生を送っていた。この人は酒に弱いのに飲んじゃうんだよねえ?
「ねえ、横島先生?」
「何さ古谷?」
「あの娘、津田君がそういう本持ってたとかに無反応だよね」
「それくらい許容範囲なんじゃない?」
「う~ん?」
何だか、以前バイトで見た時のようにお互い安心感の塊と一緒にいるような感じだねえ?でも弄るのは控えるかなあ?
まあ、早急じゃない方が安心する森さんって気分。