ワタクシの友達が露出で捕まったらしい   作:えんどう豆TW

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僕はコハルちゃんを信じているので誓って健全な話しか書きません。
追記:タイトルのワタクシが漢字表記になってました、わかりづらくてごめんなさい。修正済みです。


その体でシスターは無理でしょ

 

 

 

 夏期休業。それは僕たち生徒に与えられた2ヶ月近くの休学を意味する言葉だ。近くで『夏休み』という単語を口に出していた生徒がいた事から推測するに、これは世間一般的に生徒に与えられるお休みのようなものらしい。

 なんでせっかく勉強に来ているのに嬉しそうに休むんだろう。勉強するために学校に来たのでは?

 

「クララちゃんのような考えは珍しいかもしれません。やっぱりみんな、楽しく遊びたいものですから」

「ふーん、そうなんですわね」

 

 幼子ならまだしもこの歳で、というのはこの世界の価値観ではないんだろう。

 僕からしてみれば学問を修め、将来研究者なり魔術師なりと自分の地位を高めるために勉強をするものだ。狭き門をくぐり抜けようやく学び舎で学ぶ機会を得られたのにそれ以外に時間を費やすなんて勿体ないと思ってしまうけれど、世界の造りが違えばそれもまた別の話。

 

「お勉強、好きなんですか?」

「好きというか、必要だからと言うか……」

 

 この世界の学問に興味がないわけではないけど、僕には別の目的がある。この世界に生まれた理由を知ること、この生を受けた目的を突き止め達成すること。それが神に与えられた僕の道標だ。学問がどうのと言っている余裕はない。

 とはいえこのトリニティに残るため、そしてあわよくば手がかりを見つけるため勉強をしているというのが今の現状だ。そのレベルについていけているかは別として。

 

「そういえば、この世界はやたらと銃器に関する授業や学問が多い気がしますわね?」

「まあ、そうですね。何を成すにもこのキヴォトスにおいて銃を持たずに、というわけにはいきませんから」

 

 僕の部屋にもあったアサルトライフル。それぞれの生徒が色々な銃を持っているところから、この世界では一般的に普及しているとみて間違いない。こんな平和な世の中だと言うのに物騒なものだ。こんなの兵士しか持たないだろ。

 もっとも、この世界の人間は銃で撃たれても平気な顔をしているのだけれど。訓練の様子を見ていて唖然としたのはもう3ヶ月も前の話。

 

「ということは戦闘も……」

「このトリニティ自治区は比較的治安の良い地域ですが、他の地域では頻繁に銃撃戦が起きているみたいですね」

 

 この話が本当なら僕が目覚めたこの土地はかなり富裕層の住む地域ということになる。なにせ治安の良さは住民の裕福さに比例する。いや、薄々感じてはいたんだけどみんなが持っているその兵器が気になって確信に至れなかった。だって貴族が銃を持って戦うなんて信じられる?

 

「ハナコさんも戦うんですわ?」

「…………こほん。必要があれば、と言っておきましょうか」

 

 この様子だと銃の腕前も相当なのだろう。なんでも出来るとか、世が世なら英雄だ。

 

 しかしこの世界の常識には驚かされてばかりだ。勉強もする、戦闘もする、両立できるのは任命された上級魔術師くらいだ。それをこの歳で、というのはなかなかに酷な話じゃなかろうか。

 それにティーパーティーというこの学校のトップにあたる組織もあるらしい。もはや学び舎というよりも国家に近い。

 そこまで考えて僕は思い至った。つまりこの世界の勉強は僕たちの世界でいう兵役のような義務なのではないか。そしてそこから派生して学校の中の色々な組織に別れていく…………10代半ばの女が?ううん、やはりしっくり来ない。

 

 兎にも角にも、自由にして良い期間が2ヶ月もあるのなら、有効に使わない道理もなし。この世界のことをもっと知るべく、色々な場所を回ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夏休み初日。トリニティ総合学園の敷地を出た僕は一人の女性に呼び止められた。

 

「すみません、少々お時間をよろしいでしょうか?」

 

 声の主の方に顔を向けると、そこには1人の修道女が立っていた。穏やかな表情と共に気迫を感じるその女性は確かに僕に声をかけたらしい。

 

「ええと、ぼ……ワタクシですか?」

「ええ、時上クララさん。貴方です」

 

 名前まで知られているらしい。初対面なのに僕の名前を知っているということは、これが噂のティーパーティーの人だろうか。学園のトップなら名簿を持っていてもおかしくない。

 

「何か用事があるんですわ?」

「はい。このたびは貴方のことを勧誘に来ました」

 

 カンユウ。つまり勧誘だ。何に?

 

「ご挨拶が遅れましたね。私はシスターフッドに所属している歌住サクラコと申します」

「サクラコ……さん。それで勧誘とは、つまり、シスターフッドに?」

「はい、その通りです」

 

 シスターフッド、情報だけなら知っている。僕のイメージとしては宣教師と言ったところ。つまり宗教関係の人間ということになるが、僕は別に信心深くもない。

 

「す、すみません。ワタクシ宗教には疎くて……」

「心配ありません、誰しも最初から信心深いわけではありませんから」

 

 困ったな。僕はこういう宗教勧誘を断るのは苦手なんだ。あまり邪険にしてもよくないし。

 

「それにシスターフッドの皆がそういった者であるとは限りませんから。……ああ、いえ。今回はそれだけではありませんでしたね」

 

 なんだかひとりでに話が進んでいく。

 

「私は神託を受け貴方を勧誘しに来たのです。貴方がシスターフッドにとって無くてはならない存在だと、そして直接会って私も確信しました。私たちには貴方が必要なのです」

 

 いつの間にか目の前まで来ているサクラコさん。ああこれは本格的にまずい。宗教の人間はたまに本当に話が通じないことがある、まさに今のように。神託ってなんだ。

 

「え、あ、サクラコさんは神様とお話ができるのですわ?」

「それは出来ませんが……しかし与えられし機会というものは確かにあります。シスターフッドにある書物に記されていたこと、実際に貴方がここに来たこと、全ては繋がっていると言えます」

 

 僕は言えない。頼むから勝手に話を進めないで───────いや待てよ?

 

「書物に?名前が?」

「いいえ。その書物には『予言の子』と記されていました」

「予言の子」

 

 胡散臭い。しかしその書物に記されていることが本当に僕と関係があることなら願ったり叶ったりってやつだ。手段を選り好みしている場合ではない。もしかしたらその書物に元の世界に戻る方法だって書いてあるかもしれない。

 

「その書物というのは読んでもいいの?…………ですわ?」

「もちろん、他でもない貴方のことですから。ですが……」

「入る!ます!シスターフッドに!」

 

 サクラコさんの手を取る。少し驚いた表情をしていたが、直ぐに笑顔に戻っていた。

 

「では、これからよろしくお願いしますね?」

「はい!」

 

 こうして僕はシスターフッドに入った。サクラコさんの服、めっちゃ可愛かったしね。

 

 

 

 

「思ってたのと違う……」

 

 いや制服改造してるやんあの人。ミニスカートですやん。花柄のボタンになってるし。普通のほうはちょっと地味な気がするんですが。

 

「どうかされましたか?」

「あ、いえ、あ、その……」

 

 言いたい。あなたの制服と同じものは無いかと尋ねたい。というか腕の部分がキツい。今から血液検査でもするの?

 

「もしかしてお気に召しませんでしたか……?」

「あ、いえ!」

 

 僕、さっきから『あ、いえ』しか言ってなくないか?

 

「表情でわかりますよ。遠慮なく仰ってくださればいいのに」

「え、また顔に!?」

 

 どんだけ顔に出るんだ僕は。前世でも言われたこと無かったんだけど、アレか?みんな気を使って黙っていただけなのか?

 

「その、サクラコさんの制服は可愛いなって……」

「ああ、そういう事でしたか。オーダーメイドで作っていただくことも出来ますが、その、私と同じものとなると……」

 

 サクラコさんがちらりと視線を落とし、しかし次の瞬間には視線を戻しにこりと曖昧に微笑んだ。一瞬の出来事だったが僕は見逃さない。

 

「同じものとなると?」

「えっ」

「同じものとなると、どうなるの?どこがどのようになってしまうの?」

 

 僕は激怒した。必ず、かの豊満巨乳のシスターを問いたださねばならぬと決意した。

 

「わ、私はまだ何も……」

「『まだ』?何を言うつもりだったのかなぁ?」

「落ち着いてください!すぐに発注します!大丈夫ですから!」

「何も大丈夫じゃない!昔からそうだ!この世界は!」

「わ、私もそんな大きい方じゃありませんから!」

「それを言ったら!戦争だろうが!!!」

 

 10分にも渡る口論の末、サクラコさんは自分が巨乳であることを認め、貧乳と巨乳は平等に扱われなければならないことを約束した。やはり話し合いは大切だ。

 

「はぁ……はぁ……そ、それでは採寸をいたしますのであちらの部屋に行きましょうか」

 

 そういえばオーダーメイドなどと簡単に言うが急に新人が入ってそこまで良くしてもらえるものか。なんとも高待遇。

 

「それはもちろん、サイズは人それぞれ……ではなくて!動きやすい制服でないといざと言う時に困りますから!新しく入る方に合わせて制服は注文していますよ」

 

 なるほど、そういう事だったのか。すっかりサクラコさん側も立場を弁え、誠意の腕のサイズ調整も約束してもらったところで、いよいよ採寸を───────。

 

「あ、サクラコ様!そちらが新しく入られる方ですか?」

 

でか~~~~~い!怒るぞ~~~~~~!

 これでもかってくらい豊満に育った肉体が制服からところどころ顔を覗かせており、さすがのKURARAも泡を吹いて倒れてしまいました〜!ちなみに、僕が貧富の差に絶望している様子はぜひ記念撮影の写真をご覧ください。

 

 

 




サクラコ様は真面目なので言葉遣いが終わっててもニコニコして流してくれる。クララちゃんの二の腕が太いわけじゃありません、みんな細すぎるだけなんです!
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