Persona4 The StrikerS in MID-CHILDA (現在、凍結中…) 作:Neo-PSI
12月25日、作者の誕生日を記念して一気に3話掲載するぜ!!
>初めて見た『ペルソナ』にスバル達がそれぞれのリアクションをする中・・・。
彼女達を置き去りに訓練の準備は着々と進んでいき、問題なく整った様だ。
《「それじゃあ悠君、始めるよ。ターゲットのガジェットは10体。全機撃墜したら訓練終了だよ。」》
「はい。」
なのはからの訓練内容を聞く悠。
その背後には既に“ペルソナ『イザナギ』”が佇んでいる。
そして悠の眼差しの先にガジェットが10体出現する。
《「始め!!」》
「さぁ、行こうか!」
合図と共に、悠がガジェットに向かって駆けだす。『イザナギ』もそれに追従するように空を駆ける。だが、その速度が尋常ではない。まるで、獣のような速さだ。これも、『ペルソナ』の力に覚醒した恩恵だ。
〈キュゥゥゥゥゥゥゥゥン!!〉
だがガジェット達は急接近を感知し、ひと際大きな駆動音を上げたと思ったら、一斉にその場で散らばり始める。
「『イザナギ!!』[ジオ!!]」
それを見た悠は散らばる瞬間、ガジェット目掛けて右手を突き出す。
それに連動するように『イザナギ』が左手を突き出し、掌から一直線に雷撃が放たれる。
これは行動を移す際の、一瞬の硬直を狙っての攻撃だ。どんなものでも動くには、まず思考する必要があり、動作に移るのが遅れる。その瞬間を狙ったのだ。
この理論は機械であるガジェットにも有効で在ったようで、雷撃は一気に2体のガジェットに直撃、撃墜した。
激しい音を立てて落下したガジェット2体は[ジオ]の影響で電気回路がショートし続けているためか、今なお黒煙を上げ続けている。
>・・・・・・・・。
>一方その頃、なのは達はと言うと・・・・・。
「おお~!!」
「速い!魔法も使っていないのに何てスピードなんだ・・・。」
「『イザナギ』は、雷の力を使うんですね・・・。」
「やっぱり魔力の反応は無い・・・。あの雷も魔法じゃない・・・。」
まだ開始して間もないが、あの一連の動きだけで悠が只者ではない事を皆が感じ始めていた・・・。
>・・・・・・・・。
>再び、訓練場・・・。
「まずは2体。残りのガジェットは・・・。」
撃墜したガジェットの近くに来た悠は周囲を見渡すが、見える範囲では他のガジェットの姿は見あたらない。
そして依然としてガジェットから黒煙が立ち上っている。
(それにしても大きな黒煙だ。これでは・・・・・、・・・ッ!?もしかしたら!?)
何かを感じ取ったのか悠と『イザナギ』はその場を横っ跳びで離れる。
すると・・・
風を切る音と共にガジェットのレーザー光線が黒煙を突き破って悠の居た場所に向かって3つ着弾した!
どうやら悠の予感は当たっていたようだ。
ガジェットが撃墜された仲間の上げる黒煙を利用し、視界の悪い場所から攻撃してきたのだ!
「危なかった!『イザナギ!!』[スラッシュ!!]」
レーザー攻撃によって既に黒煙は晴れており、『イザナギ』がそこに突っ込み攻撃を仕掛ける。
黒煙の背後に隠れる事が出来るように、3体のガジェットは一カ所に固まっていたため、『イザナギ』の一太刀で3体が横一線に切断され、そのまま爆散する。
>再び、なのは達はと言うと・・・・・。
「・・・・・やりますね。」
「うん、危機管理能力もなかなかのものだよ。」
「様々な可能性を考える・・・。戦いに必要なものを既に持ってるね。」
フォワード陣のリーダー的存在であるティアナもなのはとフェイト、両部隊の隊長も悠の持つセンスに驚いている。
>・・・・・・・。
「後は5体。さて、どこにいるのか。」
ガジェットの半数を倒したが、まだ3分とかかていない。その為残りはまだ近くにいると悠は考え、現在の状況と周りの地形を確認する事にした
「まだ遠くには行っていない筈だが・・・。」
今いる場所は訓練場の中でも、比較的高めのビルが密集した地域であり、悠はビルとビルの間の道にいる。
そして、時刻はもうすぐ9時になる頃で、太陽は徐々に昇り始めている。
(日の明るい時は、影で居所を発見できるが・・・。それは当てにできないな。)
日中動く際にはどうしても影ができる。それで居所を察知するという方法もあるが、丁度今は、ビルが太陽の光を遮り、その影が辺りを暗くしてしまっている。
(しかもここは居所をつかみにくい地形だ・・・。高層ビルも多いし、隠れている可能性もある・・・。一々探していたら切りがない。)
辺りを調べる能力があれば、一気に解決できるのだが、生憎悠にそんな力は無い。
仲間の1人はそういった能力には長けているので、今まではそれを頼りにしていたが・・・・。
(自分なりの方法で探さなければ・・・。さて、どうやるか・・・。)
しかし、能力が無いからと言って、やらないわけにはいかない。辺りを警戒しながら方法を模索し始める悠。
すると・・・。
(もしかしたら、“これ”でいけるかもしれない!)
悠が自分流の索敵方法を思いつき、それを実行に移す事にした。
その方法とは・・・。
「『イザナギ!!』[マハジオ!!]」
何と地面に向かって、『イザナギ』に広範囲に雷撃を行う[マハジオ]を放たせたのだ!
>・・・・・・・・。
>モニターで観戦しているスバル達はと言うと・・・。
「え!?」
「な、何してるの、あれ!?」
「どうして地面に攻撃を?」
突然の悠の奇行に3人は、わけが分からず慌てている。
だが・・・・。
「いや・・・、攻撃が目的じゃない・・・。」
「成程・・・。そういうこと・・・。」
「鋭いね、ティアナ。その通りだよ。」
ティアナそれにフェイト、なのはは悠の謎の行動を理解しているようだ。
すると・・・。
「ッ!?」
モニターの中の悠はそれで何かを感じ取ったのか、『イザナギ』と共にその場を後退する。
すると・・・
何処からともなくレーザー攻撃が悠達のいた場所に降り注がれた。
攻撃の方向へと視線を向けると、両脇の少し奥にあるビルの4階相当付近に3体のガジェットがいた。
どうやら、高所からの狙撃を行おうとしていたようだが、目論見が露見し一斉に攻撃を始めたようだ。
「あ、あんな所に!?」
「ど、どうして分かったんでしょう?」
状況が把握できていない3人は更に混乱している。
「・・・光でガジェットの位置を確認したのよ。」
「光・・・ですか?」
「雷の光だよ。辺りは太陽の光が無くて視界が悪い。そんな状態じゃ隠れているガジェットを発見できない・・・。でも・・・。」
「金属で構成されているガジェットなら光を反射するからね。」
「おお~!!成程!!」
なのは達の説明により理解した3人は悠の柔軟な対応策に感心している・・・。
>・・・・・・・・。
>一方、狙撃による強襲を回避した悠はと言うと・・・。
(一気に蹴散らす!!)
高所からの攻撃は早めに対処しなければ、どんどん不利になる。
そこで悠は一気に終わらせるべく、反撃を開始した。
「『イザナギ!!』[ジオンガ!!]」
建物内にいる事を考慮して[ジオ]より威力の高い雷系スキル[ジオンガ]を使った。
これにより、右のビルの4階付近にいた2体が破壊された。もう1体は反対側、左側のビルにいる
「よし!もう1体!!」
更にもう一撃を加えようとしたその時!
〈キュゥゥゥゥ!!〉
〈ウゥゥゥゥゥ!!〉
2体のガジェットが両脇のビルから『イザナギ』に向かって出てきたのだ!
「何!?」
そして、2体はそのままケーブルを伸ばし『イザナギ』の両足に絡みついてきた。
それにより、動きが一瞬とれなくなる。
そこを見計らって、高所の1体が『イザナギ』にレーザー光線を放った。
「チッ!!『イザナギ!!』」
悠が指示を出すと、『イザナギ』が突然その場で右足蹴りを繰り出した。
指示のミスではない。これが悠の即興で導き出した対処方法だ。
その証拠に・・・。
右足に絡みついたガジェットが爆散する。
そう、悠は『イザナギ』の右足蹴りで右足に絡みついてきたガジェットを盾代わりにしたのだ。
そして、そのまま『イザナギ』は左の後ろ回し蹴りを放つ。
その勢いが余りにも強いのか、ガジェットのケーブルは『イザナギ』の左足から離れ、狙撃している1体へと吹き飛んでいく。
〈キュゥゥゥゥゥゥゥゥ!?〉
予想だにしない反撃にビル内のガジェットは急いでその場を離れようと後退するが・・・
悠は勿論、逃がすつもりはない。
「逃がさない!『イザナギ!!』[ジオンガ!!]」
『イザナギ』は吹き飛んでいくガジェットに向かって雷を放つ。そのまま行けばもう1体には当たらないように見えるが・・・・
直接当たったのは、吹き飛ばされたガジェットなのにまるで、連鎖するように2体が爆散した!
何故こんな事が出来たのだろうか。
実は悠は、金属の電気伝導の特性を活かした攻撃をしたのだ。
落雷を避ける際には、屋根の下にいても木の近くにいると、雷が木を伝って屋根の下にいる人に落ちる事もある、という性質。
つまり、電気の伝導性だ。
電気を通す金属なら、なおの事この原理で複数の対象に雷撃を当てる事が可能となるのだ。
「これで・・・、10体!」
《「そこまで!これで訓練は終了だよ。お疲れ様!」》
「フゥ・・・・・・。」
ターゲットを全て破壊し、訓練終了が宣言され悠は大きく一息つき、さっそく彼女達の下に戻ろうと動き出した。だが・・・。
「イヤ!まだ終わらんぞ!!」
「ッ!?」
>念話ではない本物の声が、悠の後ろから響き渡った!