Persona4 The StrikerS in MID-CHILDA (現在、凍結中…) 作:Neo-PSI
>・・・・・。
>10体のガジェットを相手とした訓練で、その全てを撃破した悠。そしてなのは達の下へ向かおうとしたその時・・・。
「イヤ!まだ終わらんぞ!!」
>背後から念話ではない本物の声が響き渡った!
驚いて後ろを振り返った悠の背後に浮いていたのは・・・・・。
「シグナムさん!?」
部隊長室で別れたライトニング部隊副隊長「シグナム」だった!
突然の乱入に流石のなのは達も慌てている。
「ちょ、ちょっと!?シグナムさん、何してるの!? 悠君の訓練は今終わった所だよ!?」
「実戦では、乱入者が現れる可能性もあるだろう!」
「ええぇ!?」
「さあ、鳴上。私と戦え!私はお前の力に興味がある!」
「ちょ、ちょっとシグナム!?」
冷静な人かと思っていたが、今ではもう見る影もない。完全に興奮状態になっており、なのは、フェイトの制止も全く聞こえていない。スバル達は普段の冷静沈着なシグナムしか知らないためか、ハイテンションになっている姿に目を白黒させている。
そんな中・・・・・。
「シグナムさんの言う事も一理ありますね。やりましょう!」
「ちょっと、悠!?」
慌てているなのは達を置き去りに、悠がシグナムの考えに納得してしまった。
「中々話が分かるではないか!では・・・、行くぞ!!」
その返答にシグナムも心底満足そうな笑顔を見せ、『イザナギ』へ突っ込んでいく。
「『イザナギ!!』」
それを迎え撃つべく悠も『イザナギ』へと指示を出す。
急接近した2つの影、『イザナギ』とシグナムの互いの得物が正面から衝突する。
〈ガキィィィィン!!〉
その衝撃に辺りでは軽い突風が起こる。
これから双方の力がいかに強いかが伺える。
だが、この鍔迫り合いは長くは続かないようだ。その証拠にシグナムの顔は険しいものとなっている。
(くっ!何というパワーだ・・・。押し返される!!)
流石は副隊長、たった一回剣が交わっただけでシグナムは『イザナギ』のポテンシャルを把握した。
「『イザナギ!!』」
悠が再び叫ぶと、『イザナギ』がシグナムの剣をはじき、そのまま右後ろ回し蹴りを放つ。
だが、押し返される事を予期していたシグナムはこれをヒラリと回避し、次の攻撃に入るため態勢を整える。
(ならば・・・、スピードで勝負だ!!)
「『レヴァンティン!!』」
【シュランゲフォルム!!】
シグナムが合図するとシグナムの持つ剣の峰付近がスライドし、そこから蒸気と薬莢が排出され・・・
「!?」
シグナムの愛剣『レヴァンティン』が蛇腹剣へと姿を変えていく!
「状況に応じてフォルムを変えられるのか!」
「ハァァァァ!!」
悠が思わぬ戦況の変化を分析していると・・・
シグナムは蛇腹剣と化した『レヴァンティン』をまるで鞭の如く巧みに操り、『イザナギ』の周りを取り囲んだ!
「ッ!?『イザナギ!!』[ラクカジャ!!]」
防御力を上げるスキル[ラクカジャ]を使用し、攻撃を捌くべく防御に回る『イザナギ』。
右、左、上、下、後ろ・・・。
あらゆる方向からの攻撃が何度も見舞われるが、何とか防いでいるが・・・。
〈ガキィン!ギィン!ガキィィン!〉
だが、『イザナギ』の得物は巨大な大太刀の為、小回りが利かず、次第に捌き切れなくなってきた。
「くそ、まずい!!」
『イザナギ』が防戦一方となった事で悠は窮地に追い込まれ、次第に焦りが見え始めた。
その隙をシグナムが見逃すはずもなかった。
「そこだぁ!!」
はじき返した瞬間を狙われ、下からの斬り上げが遂に『イザナギ』を捉えた。
「ぐう!!」
シグナムの素早い縦横無尽な攻撃を喰らい、『イザナギ』、悠がダメージを受けのけ反る。
実際攻撃を受けたのは『イザナギ』だが、『ペルソナ』は使用者の半身であるため、ダメージは使用者にも伝わってくるのだ。事前に身を護るスキルを使ったとは言え、このダメージは中々強烈だった。
【シュベルトフォルム!!】
「こんなものではあるまい、お前の力は! 『レヴァンティン!!』カートリッジロード!!」
【エクスプロージョン!!】
『レヴァンティン』を基の形態に戻ると、再び薬莢が排出され、今度は刀身が炎を纏った。
(スピード、そして炎・・・。この2つをどうにかしなければ・・・。)
シグナムの能力に対応しなければ、このままでは一方的にやられる。
悠はこの状況を打開する策を練り・・・・・。
そして1つの方法に行き着いた。
「・・・・・・・・。」
態勢を整えた悠は『イザナギ』に向かって右手をかざした。
そして・・・
「む!?」
「「「「「「「!?」」」」」」」
対峙しているシグナム。そして観戦している7人が驚き、目を見開く。
一体何をしたかと言うと・・・。
「え!?」
「『イザナギ』を戻した!?」
そう、悠が『イザナギ』を消滅させたのだ。
「どうした!もう負けを認めるのか!?」
楽しくなってきた所で、水を差すような悠の行いに、シグナムは若干怒りを覚える。
>一方、スバル達は・・・。
「降参、ですか・・・。」
「そりゃ、いきなり副隊長と戦ったんだもん。無理ないよ。」
「ええ。それに、あれだけ副隊長の攻撃を捌いただけでも十分すごいですよ。」
降参と言う結果に終わったものの、3人は悠の持つ能力に対して評価していた。
「いや、待った。」
「「「え?」」」
ティアナは気付いた様だが、3人は気付いていなかった・・・。
「悠君・・・。笑って、る?」
「何か、あるの?」
「悠・・・・?」
悠の目は未だ死んでおらず、口元が笑みを作っていたのを!
「『ペルソナ・・・チェンジ!!』」
「「「「「「「!?」」」」」」」
悠が力強く叫ぶと『イザナギ』が消えた所から、再びカードが現れた!
「『スルト!!』」
〈パキィィィィィン!!〉
そして悠が握り潰す仕種をすると、新たに出現したカードは独りでに砕け、青白い炎を上げた。
炎が収まっていくと、そこには『イザナギ』ではない、“黒い肌をし、一振りの剣を携えた怪人”『スルト』が現れた!
>・・・・・・・。
>モニターでそれを見ていたメンバーたちは・・・。
「な、何ですか、あれ!?」
「あれも“ペルソナ”!?」
「でも、確か“ペルソナ”ってもう1人の自分だって・・・。」
「悠君、“ペルソナ”を2つ持ってるの!?」
悠の新たなる力を見た7人は目を白黒させて、『スルト』を見ている。
>一方、シグナムは・・・。
「フ、フフフ・・・。ハハハハハ!!面白い!!行くぞ!!」
予想の斜め上をいく行動に益々楽しくなってきたのか、嬉しそうな顔をしている。そして、シグナムは『スルト』へと突撃して行く。
「[紫電・・・・一閃!!]」
「『スルト!!』」
『スルト』がその手に持つ剣“レーヴァテイン”と炎を纏ったシグナムの『レヴァンティン』がぶつかり合う!
だが・・・
「何!?」
ぶつかり合った瞬間に『レヴァンティン』に異変が起こった。
纏っていた炎が一瞬でかき消えてしまったのだ!
「クゥッ!」
突然の異変に剣に込める力が緩んでしまい、シグナムは『スルト』に押し返されてしまう。
「私の炎が消えた!?どう言う事だ!?」
「こいつの能力です。今俺が出した“ペルソナ『スルト』”は、炎を跳ね返す特性があります。」
「なっ!?」
まさかそんな特性を持った“ペルソナ”があるとは思わなかったのか、シグナムは驚愕している。
「炎は効かんと言う事か・・・。だが・・・、まだだ!」
自分のアドバンテージを1つ潰されたが、彼女の闘志は未だに消えていない。
再び、『スルト』へと攻撃しようと構える。
>・・・・・・・・。
>シグナムの乱入に始まった、この戦いの決着がもうそこまで迫っていた・・・。