Persona4 The StrikerS in MID-CHILDA (現在、凍結中…)   作:Neo-PSI

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第22話『“目印”』

>・・・・・・・。

 

 

 

>機動六課隊舎、屋上「ヘリポート」・・・・・。

 

 

〈バァンッ!!〉

 

 

「ふぅ・・・。ここだな・・・。」

 

 

 

大急ぎでやってきた悠は少し息を切らしながら勢い良くドアを開け、ヘリポートを見渡す。

 

 

ヘリポートは昨日案内された時と変わらず、出動の際に使われる大型のヘリが静かに佇んでいる。

 

 

 

「特に変わった様子は無い、な・・・・。」

 

 

 

取り敢えずの安全確認をしたが、まだ全て確認できたわけではない。

 

>ヘリの影になっている反対側も見なければ・・・。

 

 

悠は一歩一歩ゆっくりとヘリの向こうへと足を運ぶ。

徐々に自分自身の心音が悠の耳にも入ってくるほど大きくなっていく。

 

 

すると遂にヘリの向こう側に辿り着き、そこから見える景色が目に入ってきた。

そして、ヘリポートの端の手摺付近に目を移すと・・・。

 

 

「ッ!?」

 

 

ここで悠は自らの間違いに気付いた。

それは、「次元震=“目印”」だと思い込んでいたこと・・・。

 

 

つまり・・・

そこにあったのは・・・・

 

 

「成程・・・。これが・・・、イゴールの言っていた“目印”か・・・。」

 

 

>イゴールが置くと言ったある“モノ”があった。

 

 

そして、もう1つの間違いを見つけた。

それは「“目印”=物」だと思っていた所だ。

 

 

そこに在ったのは“物”ではなく“者”だったのだ・・・・・。

 

 

 

「待っていたわ・・・。」

 

 

そこに居たのは、群青色の服を着た女性・・・。

ベルベットルームの住人であり、イゴールの助手「マーガレット」だった!

 

 

「・・・まさか貴女が“目印”とは。確かにこれなら必ず分かるな・・・」

 

 

「フフ♪主もなかなか茶目っ気があるでしょう?」

 

 

驚いた顔を見てマーガレットは満足したのか薄っすら微笑んでいる。

若干のその顔にサディストな部分が見えた様な気がした・・・。

 

 

 

「さて、早速本題に入るとしましょう。」

 

「ああ。」

 

 

先程まで微笑んでいたマーガレットはその顔を一瞬で変えた。

ベルベットルームに居る時の顔、キャラウーマンの様な凛とした表情だ。

 

 

「聞いた通り、貴方の御仲間の何人かをこちらに呼ぶ事が出来るようになったわ。だけど、異世界へ人を送ると言う事は主でも至難の業、さらに誰を呼ぶかは決める事も出来ない・・・。せめて確実に送ろうと思っているけど、万全を期すには時間がいるわ。そして、私は更に不測の事態が無い様にするための安全装置、と思って頂戴・・・。」

 

「安全装置・・・。」

 

 

マーガレットからの説明を理解するべくその言葉を復唱する悠・・・。

 

 

「つまり、私は主と貴方の間を取り持つ仲介人ということよ。安全に貴方の下に御仲間を送るための・・・。」

 

「成程・・・。何から何まで済まないな・・・。」

 

 

 

世界を護るように頼まれはしたが、ここまで様々な支援をしてくれる事に、悠は少し心苦しく思うようになった。

だが・・・。

 

 

「気にしないで頂戴。私は貴方に会える機会が出来て嬉しいと思っているわ。」

 

 

マーガレットは寄り添うように悠に近づき、悠の頬に手を当て、優しく語りかける。

 

 

「・・・ありがとう、マーガレット。」

 

 

居心地の悪さを抱えていた悠が彼女のその行動に少し癒されていると・・・。

 

 

「ゆ、悠!だ、大丈夫!?」

 

 

背後から声が聞こえてきた!

悠を追いかけ、ロングアーチを飛び出してきたシャーリーだ。

全速力で走ったのかシャーリーは息が少し上がっており、膝に手を置いて息を整えようとしている。

 

 

「悠君!?突然どうしたの?・・・って、あれ!?」

 

 

 

それに続く様になのは達もやってきた。

日頃からの訓練のおかげかあまり息は切らしてはいない。

 

そして、悠へと視線を向けると、皆驚きの表情に変わる。

 

 

シャーリーも取り敢えず息を整えて顔を上げると、その顔が一瞬にして驚愕に歪む。

 

 

「ゆ、悠・・・?その人、誰!?管理局の人じゃないよね!?」

 

「ちょ、ちょっとシャーリー!?」

 

「シャ、シャーリー?お、落ち着いてくれ。」

 

 

何故かシャーリーは責め立てるように悠に問いかける。

その迫力に悠となのは達はただただ戸惑っている。

 

 

「待ちなさい。私の事を聞きたいのなら私に直接聞けばいいじゃない。」

 

「うっ!」

 

 

正論を言われ、一瞬怯むシャーリー。

しかし、キッと食いしばってマーガレットに相対するように体を向ける。

 

 

「あ、貴女!一体悠とはどういう関係なんですか!?」

 

「関係?そうね・・・。ただならぬ関係、とでも言おうかしら・・・。」

 

「ええ!?」

 

 

 

マーガレットがシャーリーに対し火に油を注ぐような回答をして更に場をかき乱す。

 

 

 

「な、何を言っているんだ!?」

 

「あら、別に間違ってはいないでしょう?」

 

「いやいやいや・・・。」

 

 

悠はマーガレットの宜しくない言い方に慌てている。

確かにあの1年間に色々とあったが、あの言い方だと変に誤解されかねない。

 

 

「ゆ、悠君って色々と大人・・・。」

 

「あ、あたしらには未知の領域だ・・・。」

 

 

・・・如何やら既に手遅れだったようだ。

なのは達はマーガレットの放つアダルティな雰囲気に呑まれてしまい、顔を赤くしている。

そんな中・・・。

 

 

「ただならぬ関係って・・・何?エリオ君?」

 

「さぁ・・・。フェイトさん、分かりますか?」

 

「ふ、2人は知らなくていいの!!」

 

 

スバル、ティアナは理解している様だが、まだ10歳のキャロとエリオは知らないようだ。純粋にどう言う事か聞こうとしているが、フェイトは顔を真っ赤にして2人を止めている。

 

 

「た、ただならぬ関係・・・・。ああ・・・。」

 

 

マーガレットの不用意な言葉でシャーリーはショックを受けフラッとよろめき、倒れそうになっている。

 

 

「シャ、シャーリー!?しっかりしろ!」

 

 

それを見て慌てて悠はシャーリーを支えるように抱き止める。

すると・・・。

 

 

「・・・・・・。」

 

「シャーリー?どうした?」

 

 

>シャーリーは顔を真っ赤にしたまま返事が無い・・・。

 

>気絶している様だが、やけに幸せそうな顔をしている・・・。

 

 

どうやら悠に抱きしめられた事でキャパをオーバーしてしまった様だ。

その顔はヘニャヘニャになっており、あまり人前では見せられないだらしない表情だ。

 

 

 

「フフフ♪それじゃあこの位にして・・・、始めるわね。」

 

「あ、ああ。頼む・・・。すみませんなのはさん、シャーリーをお願いします。」

 

「う、うん!」

 

 

>仲間の召喚が始まる様だ・・・。

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