Persona4 The StrikerS in MID-CHILDA (現在、凍結中…)   作:Neo-PSI

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第3話『現れた謎』

>“向こう側の世界”・・・。

 

>静けさを取り戻したはずの世界・・・。

 

 

>“あの戦い”によって既にこの世界からは“あの霧”は消え去っており、皆メガネはかけていない・・・。

 

 

「もう此処に来る事は無いと思っていたけど・・・。ハァ・・・。」

 

悠はもう1つの思い出の地を懐かしんでいたが、その半面、若干の悔しさが入り混じっている。

 

「そうだな・・・。俺も同じ気持ちだよ・・・。ハァ・・・。」

 

陽介、そして皆も同じ気持ちの様だ・・・。決意を新たに此処に来たのだが、その顔には若干暗い感情が見える。

 

「ほ、ほらほら!皆暗くなってないで!さっ、頑張ろう!」

 

暗くなっているこの状況を見かねて、千枝が檄を飛ばす。

 

「う、うん!そうだね、千枝!」

 

「ああ、ありがとう里中。」

 

「ワリ~な里中。」

 

何時も明るく元気な千枝のこの言葉に皆の表情は再び明るくなり、謎解明へ行動を起こす。

 

「それで、クマ。その妙な物っていうのは何処に?」

 

「こっちクマ!皆、クマについて来て!」

 

 

>クマに先導され、変な物があるという場所へ向かう。

 

 

 

 

 

 

>・・・・・。

 

>クマに先導され、その場所にやって来た・・・。

 

そこにあったのは・・・。

 

 

「んだこりゃ?」

 

「『扉』・・・ですね。」

 

「でも・・・空中に浮いてる・・・。」

 

そう、その変な物とは『扉』だ。『扉』だけ(・・・)が浮いていたのだ。しかしこの『扉』は・・・。

 

 

(ど、どうなっている・・・。)

 

 

その扉を見た瞬間、悠は声に出さなかったが内心驚愕していた。

 

 

「一体何なんだ?この扉。」

 

「何か、青白く光ってるし・・・。」

 

「ねぇ、クマさん。この扉、どうやって気付いたの?」

 

「それが・・・、偶々こっちに戻ってきた時に、急に変な気配を感じたクマよ。」

 

 

(皆、見えているのか!?)

 

何故ならその『扉』は・・・。

悠にとって全ての始まりと言える『ベルベットルーム』への扉にそっくりだったのだから!

だが、『ベルベットルーム』への扉は悠以外には見えなかったはずだ・・・。

 

 

「押したり引っ張ったりしたんだけど、ビクともしなかったクマ・・・。」

 

「どれ。じゃ、ちょっと俺が試しに・・・。」

 

「お、よぉ~し!やったれ、完二!」

 

 

このメンバーの中で一番力が強い完二がその『扉』を開けてみようとする。

だが・・・。

 

「ふん!ん!?クソ!!おおおりゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

完二が力一杯押したり引いたりするのだが、『扉』はピクリとも動かない!

顔を真っ赤にしながら『扉』と挌闘するのだが・・・

 

 

「だぁあ!クソ!駄目だ!どうなってやがんだ!」

 

「完二の馬鹿力でも無理かぁ・・・。」

 

>如何やら、只の力任せでは『扉』は開きそうにない・・・。

 

「実は襖みたいに横に開く・・・って事は無いかな?」

 

「いやいや、それは無いって・・・。」

 

「横に開くような構造ではありませんしね・・・。何か特殊な開け方なのでしょうか?それとも開けるのに“何か”が必要なのでしょうか?」

 

「“何か”ねぇ・・・。」

 

「・・・。」

 

 

>皆は悪戦苦闘しながら、『扉』を開ける方法を考えている・・・。

 

 

(まさか・・・。いや、もしかして・・・。)

 

皆が、色々試している中、悠は何か確信めいたものを感じ、その『扉』の前に立った。

 

 

「ん、悠?どうかしたのか?」

 

 

そして、自らのポケットに手を入れ何時も持ち歩いていた“ある物”を取り出した。

 

 

「もしかしたら・・・。」

 

「「「「「「「??」」」」」」」

 

 

 

悠の突然の行動に皆が作業を止め、注目する。

 

 

「何だ、それ?」

 

「鍵・・・クマか?」

 

「おお!もしかしてそれで開くんスか!?」

 

「いや、まだ分からないよ、巽君。」

 

「それにしても、不思議な鍵だね・・・。」

 

「うん。色付きの鍵って変わってるよね。」

 

「鳴上君、これを何処で?」

 

 

悠のその手に持っているのは、嘗て“ある人物”から渡された“深い群青色の鍵”であった。

 

 

「1年近く前に手に入れたんだ。」

 

「1年近く前!?もしかして“あの事件”について捜査してる最中にか!?」

 

「ああ、2回目に“この世界”に来た後だったな。」

 

「それって此処で手に入れたクマか?」

 

「いや、“この世界”で手に入れた物じゃない・・・。」

 

「それじゃあ、開かねぇんじゃないスか?」

 

此処(・・)で手に入れたものでないなら、確かに開くとは思えないだろう。

だが・・・。

 

 

「いえ、同じ色の『扉』と『鍵』・・・。これはもしかしたら・・・。」

 

「うん、まるでペアになってるみたいだね・・・。」

 

「でも、“この世界”をまだ知らない時に貰った鍵だよ?」

 

「確かにそうだけど・・・。ん~、取り敢えず、試してみようよ。」

 

「他に方法も思いつかないしな・・・。よし!やってみようぜ!」

 

「ああ。」

 

 

 

>取り敢えず皆の意見がまとまり、悠はその鍵を試してみる事にした。

 

 

だが・・・。

 

 

悠は何故か『扉』の前で動かない・・・。

 

 

「・・・・・。」

 

「悠?おい、如何したんだ?早く試してみろって。」

 

「センセイ?」

 

 

>・・・・・・。

 

彼は1つ重要な事に気付いてしまったのだ・・・。

それは・・・。

 

 

 

 

「・・・・何処に、・・・差し込んだらいいんだ、鍵?」

 

「ハァッ!?」

 

 

そう、肝心の鍵穴が『扉』の何処にもなかったのだ!

 

 

「お、おいおい・・・。」

 

「セ、センセイ・・・。実は・・・結構天然さんだったクマか?」

 

「鳴上先輩・・・。」

 

「正解かと思ったのですが・・・。」

 

「でも、そんな所がまたいいです!悠先輩♡!」

 

「り、りせちゃん相変わらずだね・・・。」

 

「ア、アハハ・・・。」

 

 

 

>光明が差し込んだかと思いきや一気に振り出しに戻ってしまった・・・。

 

 

「・・・皆、・・・すまない。」

 

 

何かを予感していた悠もすっかり意気消沈してしまい、『扉』に手をついて溜息をついた。

 

 

「ハァ・・・。」

 

 

しかし、その時!

 

「・・・・ッ!?、おわっ!?」

 

 

もたれかかった瞬間、今まで何をしても開かなかった『扉』が奥に向かってあっさり開いたのだ!

 

 

「な・・・!」

 

「あ、開いた!?」

 

「さ、さっすが、センセイクマ!」

 

「何だ、正解だったんじゃないスか!!」

 

「如何やら、持っているだけで良かったみたいですね。」

 

結果として開いた『扉』に戸惑いながらも、皆どこか嬉しそうだ。

しかし・・・。

 

 

「ね、ねぇ。『扉』の向こう見て!」

 

「え?どうかしたの?・・・ッ!?」

 

「な、何?これ・・・・?」

 

 

真っ先に中を見た、りせが皆に『扉』の向こう側を見るよう促す。

そこには・・・。

 

 

「・・・?・・・!?」

 

「こ、これは・・・・。」

 

「な、何じゃこりゃーーーー!?」

 

「ど、どう言うこった?」

 

「な、何もない・・・?」

 

 

 

そう、何もなかったのだ(・・・・・・・・)。

『扉』の向こうには、ただ真っ白な空間だけが広がっていたのだ。

てっきり何かあるのかと思っていたのだが、拍子抜けだ。

それが分かるや否や、皆は再び意気消沈していた。

 

 

「ここまできて、これかよ!取り越し苦労じゃねえか!」

 

 

>陽介が皆を代表するかのように愚痴をこぼす・・・。

 

 

「・・・・・。本当にこれだけなのか・・・?」

 

「そうですね・・・。」

 

 

何か腑に落ちない悠と直斗の2人は、まだ何かあるのではないかと考えを巡らせる。

 

 

すると!

 

 

 

「・・・。・・・・ッ!?」

 

「?・・・なッ!?み、皆さん待ってください!」

 

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

2人が何かに気付き、他の皆にも緊張が走る。

 

 

 

「ひ、光が強くなってきてる!?」

 

 

『扉』が放っていた青白い光がどんどん大きくなってきたのだ!

『扉』の一番近くにいた悠、そして陽介、クマ、直斗、直斗を庇う様にその前に出てきた完二、突然の事態に反応できなかった、りせ、千枝、雪子のいる一帯をあっという間に覆ってしまった。

 

 

「うぅ!?」

 

「く、クソ何だこりゃ!?」

 

「く、クマァァァァ!?」

 

「うおっ!?」

 

「うわぁ!?」

 

「な、何!?」

 

「あぁ!!」

 

「キャァ!!」

 

 

>余りの眩しさに目を開けていられない!

 

 

それからほんの数秒後、光が収まり始めた。

次第にその光は完全に消えた・・・。

 

 

 

だが・・・・。

 

 

 

光が収まったそこには謎の『扉』も・・・。「特別捜査隊」の面々の姿もなかった・・・。

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