Persona4 The StrikerS in MID-CHILDA (現在、凍結中…)   作:Neo-PSI

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第31話『到着』

>・・・・・。

 

 

 

>『地球』日本、海鳴市・・・

 

 

都会の騒がしさから離れた自然豊かな森林地帯。周りに人の気配は全くなく、さわさわと心地の良い木々の揺れる音と鳥達の声が辺りの静かさを引き立たせている。

 

そんな中・・・

 

 

 

〈・・・キィィィン!!〉

 

 

 

緑に囲まれた空間に似つかわしくない機械の起動音が徐々に大きくなり辺り一面に鳴り響いた。その音が最大となった瞬間に発生した強烈な光が一瞬辺りを包んだかと思うと、その中心部から人影が現れた。

 

 

『転送ポート』で移動して来た、悠となのは達だ。

 

 

 

「ん・・・。着いた、のか?」

 

「はい!到着です!!」

 

 

強烈な光から目が慣れた悠が辺りを見渡している。

 

 

「およ?もう着いちゃったクマか?」

 

「おぉ~、思った以上にあっさり着くもんだなぁ・・・。」

 

「そう、・・・ですね。」

 

「何か、拍子抜けってくれぇだ・・・。」

 

 

 

それに続くようにクマ・陽介・直斗・完二も辺りを見渡している。

 

 

異世界間の移動は何度も体験してはいたが、今回の次元転送に少なからずワクワクしていたのか、少し物足りなさそうにしている。

 

 

 

「わぁ~・・・。」

 

「ここが・・・。」

 

「なのはさん達の・・・、故郷・・・。」

 

「そうだよ。」

 

「フフフ♪ミッドと殆ど変らないでしょ?」

 

 

そして異世界へと転送に慣れていないキャロ、ティアナ、スバルは当初戸惑っていたもの、自分達の上司の生まれ故郷を興味津々と言った様子で見渡している。

 

なのは、フェイトも久々の故郷にすっかりリラックスしている。

 

 

 

そんな和やかなムードのスバル達の少し背後で、彼女達とは別の意味で悠達『自称特別捜査隊』の面々も興味津々に周りを見ていた。

 

 

 

「特に、違いはないな・・・。」

 

「だな・・・。俺らの居た世界、としか言いようがないな。」

 

 

自分達の居た『地球』には危機を解決しなければ帰れないはず・・・。

だが、今自分達がいるのは紛れもなく『地球』そのものだ。

 

 

 

「・・・どう言う事だろうか?」

 

「ん~・・・、分っかんねぇなぁ・・・。」

 

「無理ッス・・・。ぜんっぜんわからねぇ・・・。」

 

「むむ~・・・、クマにはちんぷんかんぷんクマね・・・。」

 

 

 

この矛盾した状況に『自称特別捜査隊』の面々は一カ所に集まって議論を交わしている。

だが、1人沈黙したままの人間がいた・・・。

 

 

 

「・・・・・。」

 

 

・・・直斗だ。顎に手を添え、ひたすら思考を巡らせている。

顎に手を添え、思考を巡らすその姿は探偵として活動していたためか非常に様になっており、それに気付いた悠が直斗へと視線を移す。

 

 

 

「直斗?何か気になる事があるのか?」

 

「ええ、1つ・・・。」

 

 

その物々しい雰囲気に陽介・完二・クマも直斗に注目する。

 

 

「聞かせてくれないか?」

 

「はい・・・。『海鳴市』、この市は○○県に属しているそうなのですが・・・。」

 

「それがどうしたクマか?」

 

「・・・まったく聞いた事が無いんです。」

 

「「「「え?」」」」

 

 

直斗のその言葉に皆がギョッとする。

 

 

「いやいやいや・・・、知らなかったってだけじゃないのか?市や町って相当多いし、聞いた事の無いのがあっても・・・。」

 

「いえ、○○県には何度か訪れた事があるんです・・・。ですが・・・。」

 

 

その直斗の言葉に楽観的な考えを口にした陽介も一気に神妙な顔に変わる。

 

 

「こりゃあ・・・。」

 

「・・・確かめる必要があるな。」

 

「はい・・・。」

 

 

陽介・悠・直斗の3人はお互いの顔を見合わせると、この疑問についての方針を決定させた。

 

 

 

>兎に角、何らかの方法でこの疑問を調べねば・・・。

 

>だが、今は任務に集中しよう・・・。

 

 

 

>・・・・・。

 

 

>数分の打ち合わせの中で、直斗の見つけた疑問により今後の方針が取り敢えず決まった中・・・、話は進んでいく・・・。

 

 

 

 

「と言うか、ここは具体的には何処でしょう?何か湖畔のコテージって感じですが・・・。」

 

「あん?ああ、そういやそうだな?どうやってこんな場所確保したんだ?」

 

 

ティアナ・完二が御尤もな疑問を口にする。

 

『地球』はミッドチルダ・時空管理局の存在を認知していない『管理外世界』だ。

『魔法』等を隠すためにも、時空間移動には細心の注意を張らねばならない。その為にも、移動先の確保が必要になるが、こんな大きな敷地を確保するのは相当手間がかかる筈・・・。

 

さらに、今回は急な派遣任務だ。一体どうやって・・・。

 

 

 

「ここは、現地の住民の方が御持ちの別荘なんです。捜査員待機所としての使用を快く許諾して頂けたですよ。」

 

「現地の方?」

 

「成程、協力者がいる訳か。」

 

 

その質問にリインが返答し、陽介が納得していると・・・。

 

 

「あ!」

 

 

なのはが何かに気付いた様に声を上げた。それに注目するように全員がなのはの向いている視線の方角へと身体を向けてみる。

 

 

 

「自動車?こっちの世界にもあるんだ・・・。」

 

 

その視線の向こうからは、見るからに高級そうな車がこちらへと走ってきている。

そして近くに停車すると、そこから2人の女性が下りてきた。

 

 

 

「なのは!フェイト!はやて!」

 

「皆!」

 

 

降り立った内の1人はオレンジに近い赤髪の活発そうな女性。

もう1人は見るからにお嬢様の雰囲気を持つロングヘアーの女性だ。

降り立つと同時にこちらへと駆け寄って来ている。

 

 

 

「アリサちゃん!すずかちゃん!」

 

「アリサ!すずか!」

 

「久しぶりやな、2人共!」

 

 

その姿を確認すると、心からの嬉しそうな声と共に3人の隊長陣も車から降り立った2人へと駆け寄っていく。

 

 

 

「何よ、もう~!ホント御無沙汰じゃない!」

 

「まぁまぁ、アリサちゃん。」

 

「にゃはは、ゴメンゴメン。」

 

「色々忙しくって。」

 

 

 

なのは達と軽い抱擁をして軽口を聞きあっている所から現地の協力者とは、どうやらこの2人の女性の事で間違いないようだ。

 

 

「皆さんもお久しぶりです。」

 

「御無沙汰しています。」

 

「お久しぶりです。」

 

「は~いです~♪」

 

 

ロングヘアーの女性からの挨拶にシグナム・ヴィータ・リインも挨拶を交わし・・・、

 

 

「すずかちゃん、ますます美人さんに♪」

 

「あ、あははははは。あ、ありがとうございます。」

 

 

シャマルはその女性の成長具合に笑顔をみせると、女性は嬉しいやら恥ずかしいやらで顔を少し赤くしている。

 

 

“ヴォルケンリッター”の面々もはやてとの繋がりで顔馴染みであるようだ。

皆非常にリラックスしているのが伺える。

 

 

 

>・・・・・。

 

>久々の再会なのか、話に花が咲いている・・・。

 

 

 

「なぁ、なんか・・・俺ら置いてけぼりになってね?」

 

「で、ですね・・・。ハ、ハハ・・・。」

 

 

 

陽介がポツリと現状について吐露すると、スバルからは苦笑が発せられる。

 

 

「女性3人揃えば姦しい、とはよく言ったものだが・・・。」

 

 

>さて、どう切り出したものか・・・。

 

 

 

そう悠が考え込んでいると・・・

 

 

「あ、紹介するね?私となのは、はやての友達で幼馴染・・・。」

 

 

若干、他の面々が置き去り状態になっていた事に気付いてくれたフェイトが話を切り出してくれた。

 

 

「「アリサ・バニングス」です!」

 

「「月村すずか」です。」

 

「アリサちゃん、すずかちゃん。この子達は私の教え子だよ。」

 

「へぇ~なのはの教え子さんかぁ~。改めてよろしく!」

 

「宜しくね?」

 

「「「「宜しくお願いします!」」」」

 

 

 

なのはが間に入る事で、スバル達は改めて2人の女性「アリサ・バニングス」、「月村すずか」と自己紹介を交わした。

 

 

スバル達との挨拶は人当たりの良い協力者2人のお陰かスムーズに終わり、今度はこちらへと視線が移ってきた。少し怪訝そうな眼をしているが・・・。

 

 

 

「えっと、なのは?こっちの子達は?何か変なキグルミまでいるけど・・・。」

 

「ちょ、ちょっと、アリサちゃん?」

 

 

スバル達との挨拶の際には紹介されていない悠達、その中でも特に奇妙としか言いようの無い存在であるクマに対し、ストレートに幼馴染に聞いてくるアリサになのはは顔を少し引き攣らせており、はやても苦笑いを浮かべている。

 

余談だが、それを聞いたクマは“「し、しどい・・・(ガックシ orz)」”と膝をついた。

 

 

「そうかな?私は可愛いクマさんだと思うけど・・・。」

 

 

しかし、直後のすずかからの高評価に“スクッ!”と態勢を立て直していた。

 

 

「えっと、この子たちは機動六課に在籍してる民間協力者さんなの。」

 

「宜しくお願いします。」

 

「ああ、なんだそうなんだ。よろs・・・。」

 

 

そして更になのはのから紹介を受け、悠が皆を代表して2人に挨拶し、それにアリサも返答をしようとする。

 

だが・・・。

 

 

「あ、ちなみに皆『地球』出身なんだよ?」

 

 

この補足が事態をいい意味でも悪い意味でも、この場の雰囲気を一変させる事となった。

 

 

「「ち、『地球』出身!?」」

 

「ッ!?・・・・・は、はい。」

 

 

 

先程までニコニコ微笑みを浮かべていた表情が一転、「ギョッ!」とした表情で目を大きく見開き「バッ!」っと漫画の様な効果音が聞こえてきそうなほどの勢いで悠に視線を移した。

 

その勢いに流石の悠も引き気味である。

 

 

>此方からの挨拶がまるで耳に入らないほど、なのはからの紹介が彼女達にとっては衝撃だったようだ・・・。

 

 

 

「え!?鳴上さん達も地球出身だったんですか!?」

 

「あ、ああ、皆にも言ってなかったな。俺達もなのはさん達と同じ『地球』出身なんだ。」

 

 

その事実を知らなかったフォワードの面々も彼女達と全く同じ様に悠達へと視線を移す。

 

悠が改めてフォワード陣に説明するが、今の現状を表すならば正しく「針のむしろ」であると言えるだろう。

 

 

「と言う事はあなた達もなのは達と同じ「魔導士」なの!?」

 

「いえ、そう言う事では無くですね・・・。」

 

 

興味を掻き立てられるのかズイズイと悠に質問をぶつけるアリサ。

 

 

「ア、アリサちゃん、落ち付いて・・・。」

 

「そ、そうそう、私から説明するからさ。」

 

 

困惑した表情から察したのかずずか、なのはの2人が間に入ってくれたおかげで悠は何とか現状を脱する事が出来た。

 

 

>なのはから2人に事情が説明された・・・。

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