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薬品の匂いとどこか懐かしい匂いで目を覚ました
「ここ···は?」
病院
それであっているだろう
俺が転生したときもこんな感じだった気がする
もう何年も前であまり覚えてないがそうだろう
「···」
周りを見渡しても誰もいない
外は真っ暗だ
「そうか、アリスを助けて俺は···」
気を失ったことを思い出す
「マスター」
横にいつの間にか天使が実体化していた
「マスター、状況を説明します」
「ああ、頼む」
「マスターが倒れたあとアリスさんは救急車を呼んで冬戸総合病院に搬送されました。そのあとアリスさんが来て二時間前まではいましたがマスターの家のことを思い出したらしく帰りました。現時刻12時36。倒れた時刻が11時13。倒れてから13時間23分経ちました。」
「···まだ1日経ってないのか」
「はい」
無表情で天使は答える
「···」
今はとても眠い起きてから聞こう···
「もう一回寝るよ」
「おやすなさいませ。マスター」
眠りにつくのだった
起きると明け方みたいで病室の時計を見ると4時を指している
やけに早く起きたなと思いつつ天使を呼んだ
「おはようございます、マスター」
「おはよう、それより聞きたいことが···」
「マスター、アリスさんが来てますがいかかがなさいますか?」
「話は···あとだな」
病室の外から足音が少しだが聞こえてくる
天使はスマホのなかに帰っていく
ノックが聞こえる
ドアが開き歩いてくる
「よう、アリス」
「っっっっ!?」
アリスの顔は泣いたあとがみえる
顔は暗かったのが驚いて声もでてない
「起き···てたの···?」
「ああ、今さっき起きたんだ」
「···夕斗···ヒッグ····バカ···なんだから····!」
声を殺して泣いている
俺はそっとアリスを抱き寄せた
「俺は大丈夫だ····」
「ヒグッ····でも···倒れたもん···!」
「あれは~?え~と···魔法の副作用····みたいな?」
「!?···魔法···だった····の?」
「初めて使ったせいじゃないか?」
今さっき考えたんだが···
「そう···なの?」
「いや、わからんし···」
実際わからんし
「···今私、変な気持ちなの···」
「変な気持ち?」
「夕斗が倒れてすごく怖かった。私も魔法の副作用だと思ってた、だけど副作用で眠ったままだったらと思うと···」
「アリス···」
「魔法を使った事実より夕斗の無事だった事実が嬉しいの!!」
「···心配してくれてありがとよ」
「私がふざけたばっかりに···ごめんなさい」
「いいんだよ···そんなこと」
「でも···!?」
「今生きている···それが全てだろ···?」
アリスはしばらく固まっていたが
「バカ···なんだから。心配して損したんだから···」
アリスが急に倒れて込んできて支える
「お!?おい」
「···すぅ···すぅ···」
寝てるのか···
アリスをベットに置いて俺は飲み物を買いに外へ出る
買いに来て気づく
俺···今財布持ってない、と
あまりのバカさ加減に帰ろうとすると階段があり上が屋上ということがわかった
「マスター、話をするなら上がいいかと···」
スマホから天使の声が聞こえる
上にあがり屋上のドアに来たが
鍵が掛かっているみたいで入れないが
カチャン
ドアの鍵が勝手にあく
どうやら天使が開けたみたいだ
屋上にはいると夜明け前からもう夜明けになって太陽の日差しが少しずつ見えてくる
「···なあ、天使。俺の奇跡っていう技能はなんだ?」
直球で聞く
「はい、マスターは自分の意思で奇跡を起こせます」
天使は無表情のまま
「俺は奇跡を起こせるのか···。クリティカルなんて初めてみたが?」
「マスターの能力、運命のダイス。その能力には更なる能力があります」
「更なる···能力?」
「マスターの技能の値が01~05までがクリティカルというボーナスがつきます」
「クリティカルというボーナス!?」
「クリティカルは絶対的の成功という意味で。例えば回避をクリティカルで避けたとします。そのあとのカウンターが絶対に成功したりできます」
「成る程···」
「更に···」
「まだあるのか····」
「マスターの技能の値が96~99と00がでた場合ファンブルのボーナスがつきます」
「ファンブル?」
「ファンブルはクリティカルの反対で致命的な失敗を指します」
「え?でも回避は99まで成功するぞ?」
「ええ、回避できても違う意味で失敗するのでしょう」
違う意味って···
「何で今まででなかったんだ?」
「はい、マスターは探索者として覚醒したからです」
「探索者っていっていたけど探索者ってなんなんだ?」
「探索者とはこの世界や違う世界などの未知なるものを知る者です。マスターが運命のダイスという希な能力、魔法を持っている、ということを知っているように探索者は魔術や魔法などの世界の裏側の事情を知る者。世界を渡る者もいます。探索者の条件は違う世界を知っている、知ることです」
「俺以外にいるのか?そんなやつ」
「この世界にはいま二人だけです」
「···もう一人いるのか!?」
「はい、話を聞いたところ害はありませんでした。もしかしたら会えるかもしれませんよ?」
「この町に···いるのか?」
「はい」
探索者
世界の裏側を知る者
もう一人いることに冷や汗がでる
「マスター、そろそろ戻りましょう」
「ああ、最後にもう一人の探索者はどんなやつだった?」
「···ちょっと普通じゃないですね」
天使から帰ってきた言葉にやや転けそうになりつつも
天使って冗談言うんだなと思っていた。
朝、医者の診断を受け結果退院ということになった
入院代はアリスが払うって言っていたが···財布のなかが万札しかもってなかった。
天才で金持ちだと····!?
いや、屋敷建てれるんだそりゃそうか···
帰り道タクシーで帰ってきたあと
「私、絶対に魔法を使える人を探し出すわ!」
「そうか、使えなくてすまん」
俺は魔法を使うと倒れることになった
アリスは俺以外魔法使いもとい魔術師を探すみたいだ
「私の夢は魔法に関する全てなんだから諦めないわ!!」
「そうか、頑張れよ···」
「え、いや、違っ、その···!?」
「?」
「あ、あんたには一緒に探してもらうんだから!」
アリスの顔は真っ赤だが夕斗は気づいてないみたいで
「ははっ!そうか手伝ってやるよ。魔法使いみつかるといいな!!」
「うん!!」
いまこのとき、アリスが生きててよかった
そう思えることが俺の幸せだった。
「あいつ、何者なの···?」
誰か分からない人影がこちらをみていた