夕斗が狐火神社に向かっていた一方···
side篠原 香織
私は今、アリスの家に向かっていた
アリスは自称科学者だが私はアリスとの魔術について語り合うのが週末の日課になりつつあった
「さて、今日はなにについて語ろうかしら····」
だが
「!!?」
それは壊された
「気づかれたか。流石は"教団"ってことかぁ?」
「っ!あなたはいったい····!?」
「ハハッ!!自分の所属を自分から言うわけないだろうがっ!!ギャハハハハハハハハッッ!!」
すぐさま私は自分の霊装である指輪を取りだし指にはめる
「なら···直接聞いてあげる!」
「おもしれええええええじゃああねええかああああ!!ギャハハハハハハハハッッ」
「風を束ねその身を貫け!!。風槍トライデント!!」
この状況下で冷静魔術を発動させた私は敵に向かって見えない風の槍を放った
「バーーかッッ!!詠唱がなげーーーよ!!」
横に跳んだ男は何かを上に投げた
「!!?」
思わず上を見て投げた物を目で追ってしまった
だが、上に投げられた物はなくその代わりに
「ッッッ!!!」
下から···何かが刺さった
それは黒い柄がついている一見不思議ななにかだった
それは今私のお腹に刺さっていた
「あ····っっぐ!!」
最初は何が起こっていたか分からなかった直ぐに事の状態を理解しすぐさま得体の知れない物を抜いた
抜いたそれは先に鋭い針がついていた
「く!!なにをし·····」
だが続きの言葉は紡げなかった
「ざあああああんんんんねえええええんん!!その針には毒を塗っておいたぜえええええええ!!」
「っく····きさ····ま····」
「ギャハハハハハハハハッッ!!"教団"のしたっぱはたいしたことねえなあ!!」
怒りで頭が沸騰してこの男に撤回を求めようとする心と
自分の弱さに嘆く自分がいた
心が
自分が
ごちゃごちゃになって
目が熱くなってくる
「ギャハハハハハハハハッッ!!泣いてんのかよッッ!?」
もう抗議の声もでない
「死なないから安心しろって!まあ"あっち"ではなにされるかわからんけどね!!」
助けて····
本来なら助けを求めない篠原の心は混乱していた
助けて···助けてっっ!!
そして恐怖のなか私は意識を失った
side 佐田夕斗
家に帰る途中アリスが門の前で立っていた
「おーい、アリスーどうしたー?」
呼び掛けるとこちらに気づいたのか走ってきた
「夕斗!香織見なかった!?」
香織···篠原か
「いや見てないぞ」
「今日話に来るって言ったのに来ないんだよ!」
「ええ····用事でも出来たんじゃないか?」
「···それと夕斗その荷物なに?」
ギャースッッッ!!
「バババババカ野郎!修行に決まってるだろ!」
なんとかその場をしのいだ俺はアリスの話を聞いていた。
どうやら朝から篠原が来ることになっていたが一向に来なかったらしく連絡もなく、途方に暮れていたらしい。
「そうよ!!夕斗!魔法よ!魔法!」
「えと、つまり?」
「魔法使って香織を探すの!」
「そんな魔法使えません」
「じゃああれ使うか···」
あれってなんよ?
「ジャーーン!ステルス衛星記録!」
「前打ち上げたってやつね」
でた犯罪の塊
だがそれぐらいではさすがにもうもう驚かない
「それだけじゃなにもできんでしょ?」
「チッチッチッ、違うだよなー。これが」
「なにが?」
「えい!」
アリスがスマホの画面の中にあるボタンの一つを押した
てかボタンありすぎ!?
「これって···俺が朝、家から出ている映像···ってえええええええええ!?」
「まあこの際夕斗はどうでもいいとして····」
俺も気にしないことにしようそのほうが都合がいいと思う。
「香織何処なんだろ···」
アリスは篠原のことを本気で心配してるみたいだ
「···大丈夫だ!篠原はなんたって魔術師なんだからな!」
「夕斗···。そうだよね!香織は魔術師だもん!」
映像を早送りで見ていると
あれ?
「おいアリス。なんか映ったぞ」
「待って今戻すわ」
戻した先には···
篠原が襲われていた
変な男に
衛星からでは二人が何をしたかは見えない
だが結果篠原は倒れて男に···
「そんな····香織」
「アリス!!」
「···分かっているわ。だって私は天才だもの!夕斗の考えてることぐらい簡単よ!」
スマホでなにかの操作をすると
地図が表示される
「この地図は···この町のか!?」
「いま犯人の通行ルートを検索中よ!」
そんなことできんのかい
「ルートは····二つよ!」
「どうする!?」
「二手で行きましょ!」
「危険だ!二人で···」
「香織のほうが危険だわ!」
「···お前が捕まったらどうするんだ」
「なめないでよね!私はこれでも天才よ!」
そう言うと家に戻ったアリスは一分もせず戻ってきた
「これがあるわ!」
黒光りする長い棒
いや、これは···
「拳銃!?バカか!?」
「オモチャよ。オモチャ!」
そう言ってライフルを構え打った
音もなく放たれた弾丸は俺の後ろで爆発した
パラパラと音がする
白い粉が舞っていた
「弾丸がチョークなだけ!」
改造じゃねえか!!
「他にもいっぱいあるわよ!?」
「やめておけ!」
「じゃあ、行くわよ!夕斗はここから西の缶工場」
「私は南の廃棄マンションよ!」
「絶対廃棄マンションでしょ!?」
「ルートは二つなんだからどっちかなの!」
と言うわけで現在進行形で今俺は西の缶工場に着いた
「アリスのほうだと思うんだがな···」
呟きながらも夜の缶工場に足を踏み入れた
今日は工場内のノー残業日らしくこの時間はもう誰もいない
俺の足音だけが工場内に響いていた
「マジでガチで不気味だなあ」
だが、次の瞬間気配もなく
回避”11 成功
体を左にずらす
何が起きた····?
「テメーもしたっぱか?」
不吉な声が誰もいないはずの工場に響く
sideアリス·バードニング
「こっちはハズレかしら?」
「なんだ?嬢ちゃんこんな時間に一人かい?俺たちと遊ぶかぁああ?」
どこからか男たちがわいてきた
「ハズレね」
「なにがハズレだゴラアアアアアアアアアアア!!!」
「はいどーぞ」
アリスが白衣の中から取り出したのはミニガンというやつだ
ジャッキという音が周りを支配する
「え?」
男たちも理解出来てなかった
「
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ
ミニガンが起動したのだった
「ギャーーーーーーーーーーーー」
それは逃げ惑う不良の声
当たった者は声出す間も無く気絶
ガガガガガガガガガガガガガガガーーーーー····
音が止むと倒れた不良の山ができていた
「まだまだ改良の余地があるわね···重いしかるくするためにはミニガン辞めようかしら····あ。夕斗···今行くから!」
アリスは西の缶工場を目指すのだった
side 佐田 夕斗
「お前は···?」
いや俺は知っている
この男、アリスの衛星の映像でみた
「犯人か?」
「···」
沈黙
かと思われたが
「ギャハハハハハハハハッッ!?俺が犯人だぁあああ!?おもしれえええええ」
狂っている
悪寒が体を貫いた
「篠原は·····香織はどこだ!」
「ああぁぁぁん!!···あぁ、あのしたっぱ?今から"本部に送る"とこだけど?」
本部?送る?何いってんだこいつ?
「いいから篠原を返せ言ってんだろ!!」
「ギャハハハハハハハハッッ!!いいぜ!俺を倒せたらな!」
その瞬間、男が持っていたリモコンらしきもので工場内に明かりがつく
「眩しッッッ!!!」
急に明かりがついたことで思わず目を瞑ってしまう
「あばよ」
回避”84 成功
横に跳んだ
「なに!?目を瞑った状態から避けただと!?」
目が慣れてきた
「篠原をよくも····」
「俺がぶん殴ってやる!」
「おもしれええええぇぇ!!掛かってこいやああああああ!ギャハ、ギャハハハハハハハハハハハッッ!」
走る
コブシ”51 成功
「ウッッラ!!」
「良い突きだ!」
男は後ろに跳んで回避した
「これでもくらえ!!」
上に何かが放たれた
それを目で追う···
追ってしまった
回避”91 成功
「!!」
右に体をひねり攻撃を避けた
すると何かが落ちたのか
カラン
と音がした
「バカな···俺の攻撃を避けた····のか?」
落ちたそれは先が鋭い針のような物があり、柄の部分が黒かった
「これは···?」
なぜ上に投げたのが"下から"来たんだ?
いや今はこいつを倒そう
コブシ”58 成功
「うおおおおおお!!」
「くそがっっ!!」
今度は下に多くの同じ何かを投げた
筈なのに
回避”47 成功
「!?」
上から俺を襲ってきた
横に跳んだ俺は紙一重で回避に成功する
「これも避けやがった!?どうなってやがる!」
上に投げたのが下から
下に投げたのが上から
「まさか···投げた方向が逆になってるのか?」
「!!!」
「なら行くぞ!」
「来るな···来るなあああああああああああああああああ!?」
いろんな方向に向かって投げるだが、全体を見ると
不自然な方向に全て飛んでいく
上に投げたのが下から
下に投げたのが上から
右に投げたのが前に
左に投げたのが前に
逆になるのではなく変えることが出来る
そういうことなんだろう
回避”25 14 36 82 49 10 73 50 成功
一個一個を避けていく
カウンター”57 成功
「これでええええええええ終わりだああああああ!」
「ガハッ!?」
一撃
どうやら気絶したみたいだ
「さて···捜すか」
side 篠原 香織
何時まで寝てただろうか
周りは暗く
何も見えない
ここはどこ?
誰か助けて
どうせなら起きたくなかった
もう一度目を瞑ればここから逃げられる
だけど
アリス
佐田
皆と
「皆と別れたくない!!」
「私はまだ皆と一緒に···一緒に笑っていたいの!!」
声は響くだけ
かのように思った
「助けに来たぞ!」
彼の声が聞こえた
side 佐田 夕斗
「大丈夫か!」
「あ···あ···佐······田·····?」
「俺だ!しっかりしろ!」
「たすか····助かった···」
それは静かに
篠原の頬から涙がこぼれたのが見えた
「もう···大丈夫だからな」
俺は篠原の縄をほどく
静かに篠原は泣いていた
俺は手を握ってやることしかできなかった
数分後
「あり···がとう」
「いいんだ。それより帰ろう。アリスが待ってるぞ」
「そっか···アリスにも迷惑かけちゃったわね」
帰ろう
そして出口に向かうと
あの男がいなかった
「しま」
遅かった
後ろから男が俺を狙って
そのまま
パァン
パラパラと音がする
振り返ると男が膝から崩れ落ちた
これは···
「香織!!」
アリスが到着したのだった
「アリス!!」
「こっちにきたのか···」
状況説明中
「成る程ね。ここまでのことはわかったけどこの男はなんなの?」
「この男のことを説明する前に私のことを説明しないとね」
「篠原の説明?」
「私は"教団”という魔術結社に属している派遣団員の一人なの」
「「教団?」」
「詳しくは言えないけど教団はある勢力と敵対関係なの」
「その勢力って····なんなんだ」
おそるおそるきく
「"組織"魔術ではなく能力を持つ者たちの集まりよ」
何かが始まる予感が俺の脳裏によぎったのだった
能力者(男)
放物線を変える能力
投げた物の軌道を変えることができ上に投げることによってのフェイントで一撃。
投げた武器についてた即効性の毒(眠り)で強力な敵だった。