五条悟並みのチートをゲットした   作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ

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息抜きで書きました。
続けるかは未定ですが、続ければと思います。
まだまだ文法が稚拙なので感想とかでアドバイスくれるとありがたいです。


突撃隣の同級生

 ぐうぐうと眠るのはずいぶん心地がいい。休日に午後三時辺りまでぐっすり眠るのは幸せだ。何も考えず、ただ自分のしたい事を出来るのは幸せだ。

 

 だから、この高校生活もその内終わりを告げるんだと思うと随分と悲しくなる。ずっと怠惰でありたいというのは人間の真理である。

 

 だが、少なくとも己の考えるこれらは全て己一人である事が前提である。そう、だから、決して他人とこの怠惰を分かち合いたいなどとは思わないのだ。

 

「出ていけ」

 

「あ?」

 

「待ちなよ悟」

 

「やっほー」

 

 混沌。何も混ざっていない純正の混沌が己の部屋にあふれていた。

 

 

 矢田葉月。1989年9月11日生まれ、男性。呪術高専一年生。父親が単身赴任で幼少期から接しておらず、父親との接し方が分からない。母親も働いており、中学三年生までを平穏に過ごしたが、呪術に関する才能を見出されスカウトされる。

 

「で? どうして俺の部屋に集まる」

 

「そりゃお前コーラ大量に持ってんだろ。それもらいに来た」

 

「それは俺のだぞ。ほかの二人は?」

 

「私は悟がうるさいからね………まぁ、被害者ってところかな」

 

「私はなんか面白そーだから」

 

 揃いも揃ってこいつらは、などとは思うが、渋々ながら冷蔵庫からコーラを四本取り出し、三人に配ってやる。残った一本は自分の分だ。

 

「はー………お前らという奴は揃いも揃ってな……………」

 

 「別にいーだろ。減るもんじゃねーし」と五条。ならお前が今飲んでるそのコーラの中身を新品と見比べてみろ――――そう言い返してやると、五条は「嫌だね」と、舌を出してこちらを煽ってきた。

 

「悟がすまないね。コーラも貰っちゃって」

 

「私の分もくれるとかやっさしー」

 

「お前らは別に構わん。だがコイツはな………まぁいい。どうせその内痛い目を見る」

 

「だーれが俺に勝てんだよ」

 

 怒りが募っていくがそれを制御しながらコーラを開けて中身を飲む。そういえば、と思い出したように言葉を紡いだ。

 

「硝子は違うが、お前たち二人は今日から任務だろう? 行かないのか?」

 

「行くに決まってんだろ。行く前にコーラ貰いに来ただけだっつの」

 

「とはいえ時間も押しちゃいけない。悟、そろそろ行こう」

 

「へ~い」

 

 そんな会話をして、同級生の五条悟と夏油傑の二人は部屋を出て行った。今日は任務もないのだから、とっととベッドに入り込んで寝ようと思って、気がつく。

 

「おい硝子」

 

「何さ」

 

「出ていけ。俺はこれから神聖なお昼寝タイムだ」

 

「えー。じゃあ私も寝るー」

 

 あぁ、これはもうダメだな。とっさに悟った。硝子は何故だか知らないが自分の言う事には悉く相反する所がある。つまるところ、こうなった硝子はもう手が付けられない。

 

 ベッドに自分の体を投げて、天井を見る。硝子は寝るとか言った癖に、部屋に置いてある漫画を読んでいる。明日からは任務だ。とっとと寝て、それから術式のドクトリンでも模索しよう。そうしよう。

 

 

 

 車から降りたところは山奥の道路だった。補助監督曰くここに一級呪霊が複数体いると報告があったとか。どうやってそれを感知したのかはさておき、山の中へと足を踏み入れる。足元の草木を踏みしめながら思考の渦に沈む。

 

 呪術的なドクトリンとして、まずは大まかに対呪霊と対人に分ける必要があるだろう。何しろこの両者は色々と根本的なところが違うのだ、同じものを流用できるなどというのは、ごくごく稀だろう。呪術的なドクトリン―――自分の考えだしたものだ―――の一つに、多対一のものがある。内容はごくごく単純なもので、呪力を用いたデコイで敵をかく乱するというもの。

 

 調べたところ、呪霊はその外見に囚われず、敵対する呪術師の姿を呪力探知で捉えている。勿論、目に似た器官での直接的な外界探知もあるが、特にこの呪力探知による割合が大きい。つまりこの多対一を想定したデコイドクトリンは、等身大の呪力の塊を複数個設置、あるいは低速で射出することで、敵の呪力探知による自身の探知を鈍らせるというものだ。

 

 とはいえまだまだ改善の余地のあるものだから、この任務でそれを確かめれればいいのだが。

 

 そうこうしているうちに、背後から奇襲を受けた。聞いていた一級呪霊だ。どうやら俺の頭を握りつぶそうとしていたらしい。俺の呪力探知がザルだったなら、成功したろう。

 

 頭を握りつぶそうとしたために差し出された手に触れる。すると、呪霊はその体をぼろぼろと崩しながら手の中へと吸い込まれていった。術式の調子は良好だった。

 

 腕を振り降ろして呪力の塊を飛ばす。すると、まんまとそれに釣られ、一体飛び出てくる。が、デコイにではなく、こちらに飛び出てきた。仕方がないので飛び出たのを避けてまた手のひらを押し当てる。同じ様にぼろぼろと崩れて手のひらに吸収されていった。

 

 まだいるだろうか。複数体としか言われていないから、どれ位いるのか分からないのが玉に瑕だ。

 

 ふと思いついて、呪力を練り上げてみる。その呪力を自身の半径15メートルの空間にゆっくりと満たしてゆく。満たし終えると、自分の左側7メートル先の辺りが、やけに呪力の密度が高いのだと分かった。

 

 もしや、と思ってそこら辺にあった石ころに呪力をこめ、先ほどの方向へぶん投げる。

 

 すると、その辺りから断末魔が聞こえた。なるほど、これもこれで使えるかもしれない。

 

 一先ず補助監督の元へ戻ろう。そう思って、来た道を引き返し始めた。

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