ハリーポッターとまどろみの逆行 作:ユフィ
新学期が始まって早々、ハリーは校長室に呼び出された。
スネイプはルシウス・マルフォイの推理を言われたとおりに伝えた。
「ふむ。わしやセブルスがハリーに操られているなんて話しても誰も信じないであろうから、ルシウスも沈黙するしかあるまい」
「吾輩はポッターに忠誠を誓っているなんて思われるのは耐え難い」
「今の状況は似たようなものじゃろう。わしらはハリーの協力者じゃ」
「僕が直接マルフォイと話をします。もうこうなったら僕が未来から来たことを彼にも言いましょう」
「それはダメだ。あまりにも危険すぎる」
スネイプが間髪入れず言った。ダンブルドアも頷いていた。
「マルフォイはドラコを愛しています。ドラコの未来を守る選択をするはずです」
「あいつは息子と同じくらい純血主義も大切にしている。ルシウスが死喰い人をしていたのだって、闇の帝王に従っていたのでなく、純血主義を貫ける方を選んでいただけだ」
ハリーは何かできないか下を向いて考えた。だが、何も思いつかない。
「ハリー、歯がゆいのは分かる。だが、ここはルシウスの信頼を得られるように行動しようぞ。もしも今ペティグリューを捕まえたら、ルシウスはヴォルデモートに与したものは全て排除されると考え、何をするか分からない。ハリー、君にはつらいことを言うが、シリウスを助け出すのももう少し待っておくれ」
「シリウスを助けられず、日記も手に入らない!これじゃあヴォルデモートが復活するのも時間の問題ですよ」
「わしの個人的な情報によると、ヴォルデモートはアルバニアの森におる。何か変化の兆しがないか見張りを立てておる」
「どうしてそこまで手を回しておけるのに、マルフォイを力づくで従わせるのはダメなんですか?」
「ハリー、もしそれをしたら君はヴォルデモートと同じになってしまう」
ハリーは憤慨して部屋を出て行った。スネイプは何も言わずに後を追い、ハリーを寮まで送った。
ハリーとロンが朝食のために大広間に入ると、ちょうど食べ終わったジニーとすれ違った。
ジニーが日記を持っていないことはすでにロンに確認済みだったため、顔色も良い。
それどころか、ハリーを認識した途端に紅潮した。
妹がいることに気づいたロンが声をかけた。
「あれ、ジニー。そういやハリーを紹介してなかったよな。まあ、お前には必要ないかもしれないけど」
ロンは含み笑いをしながらハリーを一歩前に出した。
「やあ、僕はハリー・ポッター。よろしくジニー」
ハリーは右手を差し出してジニーに挨拶した。
しかし、ジニーはまさかあのハリー・ポッターに手を差し出されて挨拶されるとは思っていなかったようで、見る見るうちに髪と同じくらい顔を赤くして一目散に逃げだしてしまった。
ロンはあーあ、という顔をしながら言った。
「悪いな、ハリー。あいつってば君にすっかりお熱なんだ。悪気はないんだよ」
「ああ、気にしてないよ。君の妹はシャイだね」
「君限定でね」
二人は肩をすくめてチキンサンドにかじりついた。
幼いかつての妻にハリーの口元はニヤついていた。
そのため、あとから来たハーマイオニーに不審に思われた。
懐かしい顔はジニーだけではなかった。
コリン・クリービーがカメラを構えてハリーを撮ろうとしたのを見て、ハリーは胸が熱くなりながらポーズをとった。
そしてコリンも入れて写真を撮った。
ここまでのサービスを受けられるとは思っていなかったのか、コリンは感動で涙を流していた。
ロンとハーマイオニーもあまりに愛想のよいハリーにびっくりしていた。
特にロンは戸惑っているようだった。
「ハリー。まさか君、ロックハートの真似をしたくなったんじゃないだろうね」
「まさか。ただ僕、コリンに写真を撮られるのは悪い気がしないってだけだよ」
ハリーが最後に会ったコリンは死体だった。ホグワーツでの決戦で若くして命を落としたからだ。
生きて元気な彼と数十年ぶりに再会したのでつい舞い上がってしまったが、それ以上に舞い上がったコリンがとんでもない量のフラッシュの雨を浴びせてきたので、ハリーはすぐに後悔した。
ロックハートの授業は相変わらずひどいものだったが、魔法薬学の授業では大きな変化が起きた。
スネイプのハリーに対する態度が軟化したのだ。
どうやら、ハリーへの当たりが強すぎるとそれはそれで目立つと考えたらしい。
優しくなるなんてことは無いが、他のグリフィンドール生と同じ扱いになった。
そのため、ロンには「君、スネイプにどんな劇薬飲ませたの?」と聞かれた。
新学期の生活に慣れ始めた頃、ハリーはスリザリンのクィディッチチームが練習しているのをこっそり眺めていた。
チーム全員が最新型ニンバス2001を使っていて、その中でも特にマルフォイが活き活きとプレイしていた。とても楽しそうだった。
マルフォイの様子を確認し、満足したハリーはそのまま寮に帰ろうとしたが、目ざといスリザリンのキャプテンがハリーを捕まえた。
「おいっハリー・ポッターがスパイに来ているぞ!」
スリザリンは囃し立てながらハリーを囲んだ。
「グリフィンドールの練習時間はもう終わってるぞ」
「こそこそ盗み見なんて英雄らしくないな」
「ただで帰れると思うなよ」
「汚いぞ、ポッター!」
一歩下がったところで何も言わずにいるマルフォイを見つけたハリーは叫んだ。
「お願いだ!助けて!」
その言葉を聞いた途端、マルフォイが動いた。
「なんだい、ポッター。そんなにこの最新型が気になっていたのか。仕方ない。寛大な僕が乗せて差し上げようか。後ろに乗れ」
そう言って、マルフォイはハリーを箒に乗せてグラウンドを出た。
そのままハグリットの小屋の近くまで乗せて行ってくれた。
「さあ、ここで降りろ。みんなには湖に落としたとでも言っておく」
「ありがとう、ドラコ。助かったよ」
「君の願いを一つ叶える約束だったが、夏休みから聞きそびれたままだったからな」
「ああ、そうだったね。これでチャラだ」
「けど、なんでスリザリンの練習を見ていた?」
「君のプレイを見てみたくて。ライバルだから」
ハリーがそう言うと、ドラコは嬉しそうに笑みをこぼした。以前ダイアゴン横丁で会ったときは元気がなさそうだったが、今はもう自信も戻ったようだ。
「試合では容赦しないからな」
「こっちもね」
ハリーは飛んで行ったマルフォイに手を振った。
そして折角近くまで来たのでハグリットの小屋も訪ねるとジニーがいた。
三人で紅茶を飲んでいる時、ジニーは何度も逃げ出そうとしたが、そのたびにハリーとハグリットが抑えた。
そのため、どうにか同じ空間にいられるようになったが、その間中ずっとジニーの顔は真っ赤だった。
一部始終を見ていたハグリットは、何度も意味深なウィンクをハリーに送っていた。
ハロウィンは何事もなく終わった。
もっとも、「ほとんど首なしニック」に誘われた絶命日パーティーで、ゴーストに囲まれながら過ごしたハロウィンを何事も無かったと言えるのかは分からないが。
しかし、ハリーにとって嬉しいことに、パーティーにはジニーもついて来た。
その日はロンとハーマイオニーを加えた四人で世にも珍しいハロウィンを過ごした。
グリフィンドール対スリザリン戦には、ルシウス・マルフォイが観覧に来ていた。
大方理事の力を使って招待されたのだろう。
ハリーはマルフォイに少しの怪我もさせられないと肝を冷やした。
「いいか野郎ども、そして女性諸君。スリザリンには金の力を使ったシーカーとその親がいるが、そんなもん気にするな。なんとしてでも我らグリフィンドールの悲願を達成するのだ!クィディッチ優勝を我らの手に!」
ウッドが唾を吐き散らしながら熱く演説した。
ジョージがその横で傘を差すふりをしたが、本当に雨が降り出してしまったので、双子は大はしゃぎをしてウッドに怒られていた。
雨が小降りの中、試合は始まった。
殺す気で来るブラッジャーがいない限り、試合は楽しめる。
ハリーもマルフォイもお互いにフェイントをかけ合いながらスニッチを探した。
「おい、ハリー!かがめ!」
フレッドの声を聞いたハリーはとっさに身をかがめた。すると、さっきまでハリーの頭があった場所をブラッジャーが飛んで行った。
顔をあげるとルシウス・マルフォイが残念そうな顔をしていたのが見えたのでハリーは苦々しく思った。
「また来やがる。よし、任せろ」
再び飛んできたブラッジャーをフレッドが棍棒で打ち返したが、またすぐに返ってきた。ハリーは嫌な予感がした。
「フレッド、あのブラッジャーは僕に任せて!」
「おい、ハリー」
ハリーが慌てて別の方向に飛んでいくと、ブラッジャーもその後をついていった。
これは以前の経験と照らし合わせるならば、ドビーの仕業だ。
もしかして、ルシウスと一緒に来ていて、ハリーの邪魔をしているのだろうか。
しかし、観客席を見渡してもドビーの姿は無い。
「ハリー!そのブラッジャーはおかしい!試合を中止しよう」
「ドラコ、ついてこないで!右から来るぞ!」
ドラコは旋回しながらブラッジャーを避けた。ハリーも大きく左に避けた。
「父上なら止められる。止めさせてくる」
「試合を終わらせないと、こいつも止まらない!僕らのどっちかがさっさとスニッチを見つけるんだ」
「くそっ死ぬなよ!」
二人とも散らばってスニッチを探した。
その間もブラッジャーはハリーを殺そうとする勢いで飛んできた。
ハリーがやっとスニッチを掴んだ瞬間、ブラッジャーがぶつかった。
雨音に混じって、ゴキッと嫌な音がグラウンドに響いた。
グラウンドに転がり落ちたハリーはぐったりして動けなかった。
その周囲に人だかりができ、意気揚々とロックハートが近づいて来るのは見えた。
「ハリー、心配するな。私が治そう」
「やめて、お願いだから」
また骨を生やす薬を飲まなければいけないのか。ハリーの顔は絶望に染まった。
「
その瞬間、どこからか呪文が飛んできた。
ロックハートは周囲の群衆を軽々超えて宙を舞った。
ハリーはどうにか身をよじって呪文の発信源を見た。
すると、杖を構えたスネイプが肩をいからせながら走って来るのが見えた。
群衆がモーゼの如くスネイプに道を譲っていた。
「スネイプ先生?」
「少し目を離せば怪我ばかり!呪われているのか貴様は!」
スネイプは怒りながらハリーを呪文で浮かせ、群衆を蹴散らしながら歩きだした。
このまま保健室まで連れて行ってくれるようだ。
「や、やあスネイプ先生!私の手にかかればハリーの怪我なんてちちんのぷいだったのに邪魔するなんて!全く、私を殺しにかかるってあなた、動揺しすぎじゃありませんか?私がとっさに反対呪文をかけなければ大変なことになっていましたよ!」
「吾輩は武装解除を試みただけであり、あなたが無様に吹っ飛んでいったのは想定外でありますがな。では、まともな治療をしてくれる所へ届けるので失礼」
ベラベラと喋りながら追いかけて来たロックハートは、スネイプに睨みつけられた途端に固まって動かなくなった。
あの鈍感なロックハートが凍り付くのだから、よっぽどひどい顔をしているのだろう。
ハリーは今だけスネイプの顔を見なくて済むことにホッとした。
「先生はメドゥーサだったんですか」
「くだらないことを言ってる余裕があるなら落とすぞ」
「ごめんなさい。落とさないで」
「ふん。君が言っていた屋敷しもべ妖精の仕業か。こうなる事は分かっていたのになぜ回避しない」
「だって、今回はドビーに会ってませんし、まさかまた殺されかけるとは思わないでしょう」
二人が部屋に入った時、宙に浮かぶハリーを見てマダム・ポンフリーがギャッと悲鳴を上げた。
ハリーは目をしっかり開けてドビーが来るのを待った。
彼に言いたいことは沢山あった。
なんでこんなことをしたのか、とか、もうちょっと上手い方法を思いつかなかったのか、とか、人間は簡単に死ぬ生き物だぞ、とか、頭の中はドビーへの文句であふれていた。
「ハリー・ポッター」
しかし、ドビーのテニスボールみたいな瞳と、ぼろを纏った姿を見た瞬間、その全てが吹き飛んだ。
ハリーを助けて死んだかつてのドビーを思い出すと、涙がこみ上げてきた。
「自分のことをお仕置きするのはやめてくれよ。さあ、座って」
ハリーは努めて冷静にドビーと話をした。
曰く、ドビーはハリーを以前の世界と同じように助けようとしたらしい。
彼の主人(つまりルシウス)が「場合によってはハリーをホグワーツから追い出し殺さなければならない」という話をしていたのを盗み聞きしたようだ。
ハリーはその話を聞くと、ルシウスがクィディッチを見に来ていたのも、ドラコに危険がないか見張るためなのは安易に想像できた。
騒ごうとするドビーをなだめて帰し、ハリーは眠りに落ちた。
幸い、骨折を治す薬はそんなに痛みを感じさせなかった。
次の日は日曜だったが朝食には早くから多くのグリフィンドール生が集まっていた。
そして、ハリーの姿を見るとみんな揃ってその活躍を褒めそやした。
しかし、ハリーは恨めしそうにロンを見た。
「君たち、誰も見舞いに来てくれなかったね。薄情な友達だよ」
「そんなふうに言わないでくれよ。だって、スネイプがものすごい早さで君を連れて行っちゃったんだもの。誰もスネイプがいる病室なんて行けるわけないだろ? それに、マダム・ポンフリーが面会謝絶だって言うから」
不貞腐れた顔をするハリーを初めて見たため、ロンはヒヤヒヤしながら釈明した。
フレッドとジョージもそれに加勢した。
「おい、ハリー。それよりマルフォイってば父親にめちゃくちゃ怒られてたんだぜ。ハリーを見ててスニッチに気づかないなんてシーカー失格だなって!」
「ルシウス・マルフォイは真っ赤だったぜ。次も同じ調子なら箒は変えるって怒鳴ってた」
「ドラコ坊やは気の毒なくらい落ち込んでたぜ。まあ、実力が無いのに金の力でのし上がるってのは悲劇の始まりだな」
「ドラコは実力あるよ。僕のことを心配してくれてたんだ」
ハリーはイライラしながら言った。一瞬の沈黙があった。
「え?ハリー、君マルフォイと名前を呼ぶ仲だったの?」
「おいおい、スネイプの次はマルフォイかよ!」
「ブラッジャーに頭も打たれたか?」
ハリーとマルフォイの仲は、当人同士以外誰も知らなかった。
二人はお互いを認め合っているものの、表立って仲良くする関係ではなかったからだ。
ハリーはこれ以上マルフォイやスネイプの悪口を聞きたくなかったため、朝食を中断して大広間を出た。
「ハリー!ハリーってば!」
大広間を出たハリーをハーマイオニーが追いかけて呼んできた。ハリーはできれば一人にしてほしかった。
「ハリー」
けれど、か弱く自分を呼ぶ別の声が聞こえて思わず立ち止まった。
振り向けば、ハーマイオニーとジニーがバスケットを持って走ってきていた。
「ハリー、あなたってあからさまよ。ほら、ジニー」
ハーマイオニーに促されたジニーは、真っ赤になりながらバスケットを渡した。
ハリーと目を合わせようとしないジニーを見てハーマイオニーは首を振ってため息をついた。
「あなたがご飯も食べずに飛び出したからジニーが心配したのよ。大広間で食べたくないなら別の所に行って食べたら?」
「えーと、ありがとう。ジニー、ハーマイオニー」
ジニーは小さく頷いた。ハーマイオニーはその様子を見て、また大げさにため息をついた。
女の子ってこういう食べ物の注意が細やかなんだよな、とハリーは思った。
前の世界のジニーは残業するハリーのためによく夜食を持ってきてくれた。
「じゃあ、もう行くわね。私たちだって本当にお見舞いしたかったのよ」
ハーマイオニーはジニーの手を引いて歩き出した。
すると、ちょうど曲がり角から出て来た人とぶつかった。
「あ、ごめんなさい……マルフォイ」
「前を見ろ。この穢れた血が」
「ドラコ! その言葉は使うなって言ったろ」
ハリーは反射的に言った。
ハーマイオニーは何を言われたのかよく分かっていないようだったが、ジニーは怒りで顔が真っ赤になっていた。
「おや、ハリー。右手が治ってよかったじゃないか。おかげで僕は父上にひどく言われたよ。クィディッチの才能が無いし、あんまりひどいとホグワーツをやめさせるって」
マルフォイは憔悴しきっていた。
その様子を見るとハリーは気の毒になったし、ハーマイオニーとジニーでさえ同情していた。
「心配してくれてありがとう。ねえ、もしよければ一緒にどこかでご飯でも食べない?」
ハリーはバスケットを掲げた。
しかし、マルフォイは忌々しそうにバスケットをはねのけた。
そのはずみで落ちたバスケットからカボチャジュースが零れ落ち、そこら中に広がった。
「グリフィンドールに負けた原因の僕が君と一緒にご飯? スリザリンにすら僕の居場所はなくなってしまうだろうよ」
そう言ってマルフォイはフラフラと外へ行ってしまった。
ハリーは後を追おうとしたが、ハーマイオニーに「一人にしてあげて」と言われて止められてしまった。
グリフィンドールとスリザリンの確執はさっきの大広間の様子でも分かったから、マルフォイの懸念もあながち間違いではないのだろう。
ハリーは仕方なくスネイプの部屋へ向かった。
スネイプは文句を言いながらも紅茶を用意してくれた。
二人でドビーのことや、どうやってルシウスの信頼を得るかといった話からとめどないことも話した。
「そういえば君の未来の妻についてだが」
「ああ、ジニーですか」
「君が随分ご執心だと校長は喜んでいたぞ」
「ははは。ダンブルドアは愛が好きですからね」
「君の瞳を持ったあの赤毛に似た女の子が生まれれば、確かにリリーに似ている」
「母さんの髪の毛もあんな感じだったんですか」
「リリーの赤毛はもっと茶に近かった」
ハリーはスネイプと雑談ができるのが嬉しかった。
それに、自分がかつていた世界の話を自由にできる存在は貴重だった。
「ジニーは本当にかわいいんですよ。前の世界のジニーって子供の頃に僕とロンとハーマイオニーに混ざりたかったのに混ざれなかった孤独感があったらしくて。だから今はできるだけ一緒にいたいんです」
「加減に気を付けろ。貴様は目立つ」
急に扉が勢いよく開いた。ハリーもスネイプも驚いて立ち上がった。
「先生、相談したいことが…失礼しました」
しかし扉を開けた主はすぐに出て行った。マルフォイだった。
「ドラコ、待ちなさい。お前は戻れ」
ハリーはスネイプの言いつけ通り、寮へ戻った。
そしてその日はドラコのことが気になって仕方なかった。
同室のロン、ネビル、シェーマス、ディーンと爆発スナップをして遊んだが、上の空だったためずっと爆発させっぱなしだった。