こんな物語があったらいいなぁと思って書かせて貰いました
思いつきで書いたので雑だと思いますが、終わりまでは思い描けているので完成させたい一心です
では、どうぞ
私はいつ迄生きられるなのだろう。
私はこの先生きていけるのだろうか。
私は生きていていいのだろうか。
私は
私は
私は
2002年12月22日生まれ、性別女、血液型AB、特技無し、将来の夢…無し。
私は生まれてから人生の大半が病院生活が当たり前なのだ。 普通の家庭で普通の両親から生まれ、双子の弟がいる。
私と違って弟は人としてのスペックは高く、小・中の学生時代では神童と言われ続けられていた。 それに変わって私は、世界でも難病と言われた病に身体を侵されてしまい人の力を借りれなければ碌に生きていけないのだ。
そんな私に両親と弟は、いつも私の前では笑顔を崩さない。
ご飯を食べる際に口に入れて喉に通そうとして咽せてしまい病院服を汚してしまっても笑顔。
トイレなども家族が処理している時も笑顔。
身体を優しく濡れタオルで拭いてくれる時も笑顔。
行動を何も出来ない私に家族は苦言を漏らした事は一言もない。 大手とは言えないがそこそこの企業に就職している父親は、決して暇が出るほどの役職にいる訳では無く忙しい筈なのに毎日定時に仕事を終わらせて私に会いに来てくれる。
母親は家庭を守る為に家事をしながら、いち早く病院に来て私の看病をしてくれる。
弟は世間から名を残すほど様々なスポーツや勉学に結果を残している。 しかし、彼は色んな所からスカウトの声が上がるが私の為に全て蹴って病院の近くの高校に入学していた。 弟は自分でもスペックが高いと自覚しており、夢は私の身体を蝕む難病を治療する為に医者を目指しているそうである。 それを知った時は私は弟に自分の為に人生を歩んでくれと言った。
「俺は姉ちゃんに元気になってもらって、家族全員で旅行するのが夢なんだ! だから、俺の将来は医者を目指しているんだ。 これは姉ちゃんの言葉でも止める気は無い。 時間かかるけど待っててくれな、約束だよ?」
弟の言葉に私は今まで泣くに泣けない立ち位置の為に我慢していたが、その時は人生の中で一番泣いてしまった。 そのタイミングで両親が病室に入ってきて、誤解されて弟はこっ酷く叱られてしまった。 生まれてから私は病院の外に出た事が無い。 しかし、家族一同は私に優しく私が苦しんでいても励まし看病してくれる。
私は、家族に何か返せないのか。 何も無い私に価値はあるのか。 分からないけど、家族は私を大切にしてくれる。 3人とも私を抱きしめてくれる。 人の温かさは、私の数少ない好きなモノである。
2018年3月、弟が高校二年生に上がり私はいつも通りに病院暮らしで日々を過ごしていた。 そんな中、弟が学校から病院に来た時に私は初めて夢中になれる物に出会った。
それは漫画である《呪術廻戦》が週間少年ジャンプに連載された。 弟は偶々友人から見せてもらった際に、私に勧めようとして病院に雑誌を持ってきてくれた。 私は病院生活で恥ずかしながら暇な際には、ロトなど競馬や予想するギャンブルなどで暇潰ししかなかった。
決してお金は賭けていない! (欲しい物は買ってくれる為に、お小遣いをもらった事が無い)
それが今まで触れた事が無い漫画を見る事になり、見事《呪術廻戦》にどハマり。
物語は、人間の負の感情から生まれてしまう異形である呪霊を呪術を扱う呪術師が祓うダークファンタジー・バトル物である。 主人公が良い人なのに不条理などが襲いかかる中で進む物語で、様々な登場するキャラクターに惚れ込んでいく。 毎週月曜日が来る度に弟が雑誌を持ってきてくれるのが私の楽しみになった。
2人でその週の《呪術廻戦》の話に熱く語っていると、両親は私が少しでも興味を持つ事に嬉しかったのか微笑んで私たちを病室の外で眺めていたらしい。
恥ずかしい…
物語は進んでいく中で、私は《呪術廻戦》で一番気に入らない場面がある。 それはキャラクターの1人である伏黒恵の父親である禪院甚爾の過去の話である。 彼は物語では御三家である禪院家に生まれる事に。 それが彼の悲劇とも言えるだろう。 禪院家は呪力が無い人間を猿と呼び、大勢で禪院甚爾を虐めて人として威厳を踏み躙る事を平気で行われていた。
これは漫画の作品であって、現実にあった話では無いと分かっているが家族がそんな事をしてしまうのは私の中で許せなかった。
こんな私を家族は優しくしてくれるのに、彼は普通に生まれて呪力が無いだけで…
話が進むにつれ、禪院甚爾の話にのめり込む私がいた。 彼は成長していく中で後に天与呪縛と言う生まれながらにして縛りがある代わりに強力な力を得た。 その力を使い家を出る前に禪院家で大暴れをして、その後に最愛の人間である伏黒恵の母親と出会う。
道中では苗字が変わり伏黒甚爾となるが、彼のヒモとしての能力や人間として最低な性格には笑ってしまった。 無事、伏黒恵が誕生したが伏黒甚爾の妻は2人を残して亡くなってしまう。 そして、最強の呪術師とも言える五条悟に伏黒甚爾は殺されてしまう。
彼は生まれてから苦しみ、家を出て愛する人に出会い子を作り、最愛な人に旅立たれ、そして死んでしまう。
最初はどうであれ、彼にも幸せを持つ事を許されてもいいと私は心に思った。 私とは境遇は違うが恵まれていない所を見ると似ていると感じた。
そして、2023年になり私は21歳になり呪術廻戦は物語として終盤になる所で私の命も終わりを告げようとした。
2020年、医者になれた弟は私の難病を研究していくが今の時代でも治療方法が見つからずに私の命は蝋燭のようにタイムリミットが迫り始めていた。
そして、私は2023年の3月に入ったばかりの時に命を落とした。
死ぬ前に家族は呼吸器をつけた私の側で泣いていた。 父親は今まで良く生きてくれたと言ってくれた。 母親は貴女を産めてよかったわ、ありがとうと言ってくれた。 弟はずっと謝っていたが私は嬉しかった。 私の為に医者になり様々な人間を治療して救ってきたのだから。 まさに主人公のような人間だった。 泣きじゃくる弟に感謝の言葉を残して、今までの人生を振り返った。
不便な身体を持ち、病院の外を見れない人生だったが全ては家族が私の誇りであり宝物だった。 返せる物は無かったが貰った物は沢山あった。
だから、私は幸せな人生だった。
だから、私がいなくなっても幸せになってください。
今まで…本当に……ありがとう。
おとうちゃん…
おかあちゃん…
かずき…
「…おやすみなさい、ふたば」
おやすみ…
2002年12月22日埼玉県の某所の病院の手術室から『2人』の産声が鳴り響く。
「おめでとうございます、伏黒さん。 立派な赤ちゃんです。 『双子』です!」
これは運命の悪戯なのか、イレギュラーが混じってしまった物語。
伏黒家には幸せになってほしいと思って書きました
久々に書いたもんだからか…書き方をわすれてしまった