文は短く話数が多くなってしまいます。
こんな作品ですが、どうぞ
つながり、ツナガリ、繋がり
どうも、初めまして。 私の今の名前は『伏黒命』と申します。 えっ、いのちって名前? 違います。 命と書いて『みこと』と呼びます。
まぁ、一度無くした命が次の名前になるなんて皮肉にしては中々面白いんではないんでしょうか?
ん? なんで私が誰かに説明するようにしてるかって? それは今読んでいる貴方達である読者の為と言えるでしょう。
初めて目を開けて見たものが、『呪術廻戦』に登場するキャラクターである伏黒夫妻だった。 それに生前で弟から借りて読ませてもらった転生した主人公の漫画を見た事があった為に勘づいたのです。 私は転生したのだと。
元々、呪術廻戦は架空の物語である世界に私が転生したと言えば…これも私が呪術廻戦の世界に入り込んだとすぐに分かるでしょ?
そして、その呪術廻戦にいない筈のキャラクターが私なのだから世界が作品であり今の状況も描写として貴方達に読まれていると理解しているからです。
ねっ? わかったでしょ
何はともあれ、私は転生して伏黒夫妻の娘として誕生しました。 先ほど私の兄である伏黒恵(赤ん坊)を紹介されました。 うんうん、可愛い! 原作通りに成長していけば、この子はメインヒロインまっしぐらな人生を歩むでしょう。
それにしても漫画で読んだ際には伏黒ママである伏黒真理子さんは可愛らしい人ですね。 何故伏黒ママの名前を知ってるかって? 目の前で話す両親がお互いの名前を呼び合ってたからですよ。
私を挟んで…甘い空気を出すなぁ! 居た堪れない!
そんな伏黒真理子さんは私の第二お母ちゃんになりました。 そして不安なのが第二お父ちゃんである伏黒甚爾である。 彼は幼い頃から虐待を受けて家族愛を知らないで、お母ちゃんと結婚して子供を作ったのだ。 原作では早く最愛の妻を亡くして荒れて、恵を捨てて五条悟と戦い命を落としている。
原作ではお母ちゃんが死ぬタイミングは描写されていないから、いつ亡くなって私達は捨てられてしまうのかと考えると不安で不安で。 まぁ、分からない事を考えていても仕方がないので私は私で動き原作など知らない精神である。
原作厨の方はお気に召さないかと思うので悪しからず
とりあえずは成長しつつ家族を守れるだけ守っていこう。 お父ちゃんも家族の温もりを知らないだけで、教えていけば自ずと本当の父親になってくれると信じよう。
ほれ、お父ちゃん。 スキンシップをしようではないか
「きゃ〜、命ったら。 甚爾さんに手を伸ばしてる! ほらほら、触ってあげて!」
お…お母ちゃん。 そんなに声を大きくされると驚くし寝てる恵も起きちゃうよ? お母ちゃんと代わってお父ちゃんは、何処か触りづらそうに困った顔をしている。 ふむ、あらかた私に触ったら自分の力加減が分からず怪我をさせてしまうのでは無いかと思っているのではないかな。 そんな事では何時迄も私と恵に触る事が出来ぬぞ。
少しずつでも構わないから…家族しよう。
お父ちゃん。
「…俺が触ったら潰しかねないぞ?」
「そんな事言ったら、何時迄も子供達に触れないでしょ?」
「お前に任せれば大丈夫…」
「甚爾さん、怖がっているのは分かるけど…この子達は貴方の子よ。 触れ合わないで家族と言える? 最初は誰もが怖い思いはする、だけど臆病になってる甚爾さんは私は嫌だな」
お〜、髪型は原作伏黒恵の柔らかくした感じで幼い系の顔つきであるお母ちゃんがお父ちゃんを叱って頬を膨らませてるの可愛いなぁ。 お父ちゃんはお父ちゃんでお母ちゃんに敵わないのか、怯えながら右手を私に伸ばしてくる。 ほらほら、もう少しで届く。
私の身体が小さいから、お父ちゃんの手が大きいなぁ
私の身体の側まで伸ばしたお父ちゃんの人差し指に左手で捕まえてやった。 無意識なのか、私はお父ちゃんの指をにぎにぎしていたらしい。 それを見たお母ちゃんは慈愛に満ちた表情で私とお父ちゃんを眺めていた。
お父ちゃんは知らない領域に足を踏み入れて、ポカンとした顔で私の顔を見ていた。 お父ちゃん、イケメンフェイスでそんな表情をすると面白いぞ。
今まで貴方は大変な人生を歩んできた。 だけど、家族全員で4人5脚で一緒に歩んでいくんだから。
中身21歳の私だけど生前に受けた家族愛を少しでも貴方に知ってほしい。 だから頑張っていこう、お父ちゃん。
「そう言えば、命って余り泣かない子ね。 恵だと結構泣くのに」
「こいつ、赤ん坊の癖に何処か俺らの事を眺めてる感じあるからな。 比較対象が恵しかいないから分からないが、赤ん坊でも泣かない奴いるじゃないか?」
「こんな言い方良くないけど、中身が成人みたいな感じするんだよね。 恵みたいに泣くのが赤ちゃんの仕事だから。 だけど…さっき甚爾さんの指を掴んだ命を見たら、やっぱり赤ちゃんなんだなぁと認識したけどね」
「あぁ、小さい身体なのに生命力が溢れんばかりな感じしたな」
「あ、そうだ。 今日お仕事だよね。 時間大丈夫?」
「今夜の21時からだから大丈夫だ。 その間は家事をしとくから恵と命を頼むぞ?」
「アイアイサー、甚爾さん甚爾さん。おいでおいで」
「? なんだ」
ちゅっ
「…私達頑張っていこう、この子達と共に」
「分かってる」
「おー、禪院。 今日は珍しく遅刻しないできたな」
「さっさと終わらせて、家に帰らないといけないからな」
「お前変わったな…この前までは剥き出しの凶器みたいな感じだったが。 これは愛妻の力か? くくくっ、いてぇっ!?」
「馬鹿言ってんじゃあねぇよ、時雨。 ほら、行くぞ」
「あっ、待てよ!」
(赤ん坊は力が弱い筈なのに…力強かったなぁ)
いのち
おもい
あらた
つながり
次は、な〜んだ?