境界の外から来た者   作:最上 イズモ

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7話 会議

紫「イズモには幻想郷の結界の管理を任せたいの」

結界の中枢に広がる静寂が、一瞬だけ張りつめた。

イズモ「え、そんな重要な仕事任せていいのか?」

紫「ええ、もちろんよ」

その声には迷いがなく、長い年月を結界と共に生きてきた者の覚悟が滲んでいた。

魔理沙「それなら私も手伝うぜ!」

霊夢「そうね」

霊夢が即座に同意し、咲夜も静かに頷く。

早苗やアリスは驚きに目を見開いたが、状況を理解するとすぐに受け入れた。

美鈴と小悪魔は明らかにやる気に満ち、フランは今にも跳ね出しそうな表情をしている。

パチュリーだけは腕を組み、渋々といった様子で息をついた。

紫「レミィとフランも幻想郷の警備担当よ」

レミリア「仕方ないわね」

フラン「やったー!」

対照的な反応に、場の空気がわずかに和らぐ。

イズモはその様子を見ながら、内心で肩をすくめた。

イズモ(なんか俺やること多すぎないか?)

霊夢が手を挙げる。

霊夢「私もピースギアの技術班として参加するわ」

紫「わかったわ、ありがとう」

イズモ「レミリアとフラン、うちの職員好きに使っていいよ。ただし普通の魔法使えるだけの人間だから無茶なことさせないでね」

レミリア「わかったわ」

フラン「はーい!」

紫「それと、幻想郷の妖怪退治もお願いしていいかしら?」

イズモ「ああ、もちろんだ」

霊夢と魔理沙が同時に手を挙げる。

紫は二人を見て小さく笑い、発言を許可した。

こうして二人は、ピースギア支部に所属しながら幻想郷の妖怪退治も担うことになった。

紫「これで以上かしら?」

イズモ「そうだな」

紫「他に何か話したいことある人いる?」

咲夜が一歩前に出て手を挙げる。

咲夜「ピースギアの支部には、どれくらいの人員がいるのでしょうか?」

イズモ「ピースギア全体で銀河一つ分。人数にして10の50乗くらいだ。幻想郷支部は一万人ってところかな」

早苗「そんなにいるんですね」

イズモ「これでもだいぶ減らしたんだけどね」

場に小さなどよめきが走る。

咲夜は一瞬言葉を選ぶように間を置き、再び手を挙げた。

咲夜「私のような下っ端には、どのような仕事が割り振られるのでしょうか?」

紫は顎に手を当て、少し考えてから答える。

紫「そうね。とりあえず幻想郷支部に配属するわ」

霊夢が手を挙げる。

霊夢「私もピースギアの隊員になることは可能?」

イズモ「いいよ」

霊夢「じゃあ給料はどれくらいもらえるのかしら?」

イズモ「月給制で、日本円換算で五十万円。それとピースギアの機械人形一体」

紫「わかったわ。許可するわ」

イズモ「咲夜もOKだ」

早苗が勢いよく手を挙げる。

早苗「私も幻想郷支部に配属を希望します!」

霊夢「なら、私もピースギアの隊員になれてよかったわね」

早苗「そうですね!」

最終的に、霊夢と咲夜、早苗、美鈴、小悪魔、神奈子、諏訪子が幻想郷支部に配属された。

レミリアは何か言いたげに視線を泳がせたが、結局言葉にはしなかった。

こうして会議は解散となり、一週間後には全員が紅魔館へ戻った。

数日後、ピースギア本部では記者会見が開かれていた。

無数のカメラとざわめく報道陣の中、イズモが壇上に姿を現れる。

巨大スクリーンに彼の姿が映し出された。

イズモ「本日はお集まりいただきありがとうございます」

その瞬間、フラッシュが一斉に焚かれる。

イズモ「まず初めに、我々が幻想郷支部を設立したことをご報告します」

報道陣のざわめきが一段と大きくなる。

驚きの声や囁きが飛び交う中、質問が飛んだ。

記者「その支部とは、具体的にどんな活動をするのでしょうか!」

イズモ「幻想郷支部では、主に魔法系兵器の強化と幻想郷の治安維持を行います」

イズモ「また、技術班も配属し、研究と製造の両面を強化する予定です」

記者はなおも食い下がる。

記者「それでは戦力が強すぎるのでは?」

イズモ「我々は第4基底世界として登録されています。問題ありません」

質疑応答は続き、会場の熱気は冷めなかった。

その中で、一人の男性記者が手を挙げる。

記者「その支部に、ピースギアの隊員を配属することは可能ですか?」

イズモは一瞬だけ考え、はっきりと答えた。

イズモ「可能です」

この様子をどこかで見ていた紫は、意味深な微笑みを浮かべていた。

一週間後、幻想郷支部の設立は正式に発表された。

メディアは連日これを取り上げ、世間の話題をさらった。

期待の声がある一方で、懐疑的な意見も少なくなかった。

特に妖怪退治を人間側が担うことへの不安が多く語られていた。

そんな中でも、幻想郷支部は静かに動き始めていた。

イズモは紫と向かい合って話していた。

イズモ「やっぱり妖怪退治って難しいのかな?」

紫「そうね。人間は恐怖心を持つものだから、それが一番の壁になるわ」

紫「だからまずは、人間側の心理状態を改善することが重要ね」

イズモ「なるほどな」

そのとき、咲夜が静かに部屋へ入ってくる。

手には湯気の立つカップがあった。

咲夜「コーヒーをお持ちしました」

イズモ「ありがとう」

紫と咲夜は席に着き、三人で具体的な方針を詰めていく。

時間を忘れるほどの議論の末、数時間後に会議は終わった。

 

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