転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第30話 暴風大妖渦(カリュブディス)

 厄災、暴風大妖渦(カリュブディス)が復活した。

 そいつは、空泳巨大鮫(メガロドン)という鮫型の魔物を連れて、中央都市リムルへと向かっていた。

 こちらの戦力は、紅丸達鬼人勢、ゴブタ達 狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)、ボアとゲルド率いる猪人族(ハイオーク)部隊、ガビル率いる龍人族(ドラゴニュート)達、シズさん、サポーター達だ。

 更に、ドワルゴンから、援軍として、ペガサスナイツ100騎が派遣された。

 ペガサスナイツを率いていたドルフさん曰く。

 

ガゼル「弟弟子達が困っているのなら、助けるのは当然であろう。」

 

 との事。

 あの人、兄弟子風を吹かせてくるよな。

 まあ、心強い援軍なのは、間違いないが。

 

リムル「さて…………。」

エース「行くぞ。」

一同「おう!」

 

 こうして、俺たちとカリュブディスが激突する。

 紅丸は、一体のメガロドンへと向かっていく。

 

紅丸「食らえ!黒炎獄(ヘルフレア)!」

 

 紅丸の黒炎獄が、メガロドンに命中して、こんがり焦げた状態で、メガロドンが落ちていく。

 

リムル「流石、紅丸。こんがりと良く焼けた。」

エース「だけど…………。」

朱菜「お兄様の攻撃でも消滅しないとは、驚きです。」

 

 そう。

 紅丸の黒炎獄を喰らった敵は、大抵消滅しているのにも関わらず、メガロドンは焦げただけだった。

 どういう事かと首を傾げていると。

 

創始者『解。カリュブディスには、エクストラスキル、魔力妨害があり、半径300メートルの範囲内は、魔素の動きが乱され、魔法の効果が低下します。』

エース『なるほどな………。だとすると、かなり厄介だな。』

 

 創始者の報告に、俺はそう思う。

 皆、頑張ってくれ。

 一方、ゲルド達は。

 ゲルドはシーカー、ボアはギャーゴに変身していた。

 

ゲルド「くっ………!俺と父王が動きを止める!お前達は、攻撃しろ!」

猪人族「ゲルド様!ボア様!」

ボア「行くぞ!」

 

 ボアとゲルドの2人が、メガロドンの動きを止める。

 ゲルドは、パワーアームを展開して、メガロドンを抑える。

 

ゲルド「やれ〜!!」

猪人族達「うわぁぁぁぁ!!」

 

 ゲルドがメガロドンの動きを止めて、部下達が攻撃するが、メガロドンに吹き飛ばされる。

 

ゲルド(さて、どうする!仲間は動けない。コイツを攻撃するには………。)

ガビル「助太刀いたしますぞ!」

ボア「ガビル殿!」

ガビル「渦槍水流撃(ボルテックスクラッシュ)!」

 

 ゲルドとボアがメガロドンを抑える中、ガビルがやって来て、メガロドンを倒す。

 

ヤシチ「ガビル様、かっこいい!」

カクシン「然り!」

ガビル「怪我人の手当てを!」

スケロウ「任せとけ!」

 

 ガビルの指示のもと、負傷者にフル・ポーションを使う。

 ボアとゲルドの二人が、仲間に回復薬をかけている中。

 

ガビル「ゲルド殿とボア殿が動きを止めて下さったおかげで、楽に仕留める事が出来ましたぞ。」

ゲルド「助太刀感謝する、ガビル殿。」

ボア「助かった。」

 

 ガビル達がそう話す中、メガロドンが更に一体迫ってくる。

 

ガビル「我輩達が落とす。あとは、ゲルド殿!」

ゲルド「うん!今度は、仕留めてみせる!」

ボア「うむ!」

ガビル「はあ!」

ヤシチ「ガビル様、かっこいい!」

 

 ガビルはそう言って、メガロドンの一体へと向かっていく。

 一方、ペガサスナイツは。

 

ドルフ「我がペガサスナイツの誇りに賭け、ここで阻止するのだ!」

一同「おお!!」

 

 ドルフさんのその声と共に、メガロドンに突っ込んでいく。

 一方、ゴブタ達、 狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)は。

 

ゴブタ「でやぁぁぁ!!」

 

 叫び声を出しながら、メガロドンに突っ込んでいくが、すぐに退却行動を取る。

 

ゴブタ「一旦、退却っす!」

 

 メガロドンが地面に落ちると、他のゴブリン達が、メガロドンに攻撃していく。

 それを見ていた白老は。

 

白老「ほっほう。囮役と攻撃役。きちんと、自らの役割を見極めよ。死ぬ気でな。」

 

 そう言った。

 それを見ていた俺たちは。

 

リムル「白老の采配、見事なもんだ。」

エース「なんか、死ぬ気でなって、聞こえた気がするんだが………。」

紅丸「若返って、鬼教官ぶりに、磨きがかかったからな…………。」

 

 確かに、あれは本当に鬼教官と言えるだろうな。

 すると。

 

ミリム「なあ、私も一緒に遊びたい。」

リムル「あ!」

エース「ミリム!?街で待ってた筈じゃあ………!?」

ミリム「け………見学ぐらい、良いであろう?街に居ても暇なのだ。」

 

 やっぱり。

 ミリムの性格上、絶対、街で待ってる筈が無いからな。

 カリュブディスとメガロドンを見たミリムは。

 

ミリム「なあなあ!やはり私が………!」

リムル「ダメ。」

ミリム「うぅ………。」

エース「そんな目で見るな。」

 

 リムルにダメと言われたミリムは、目をウルウルさせながら、こちらを見てくる。

 そんな感じに見られると、罪悪感が強くなるからやめてくれ。

 一方、メガロドンの上に来た蒼華と蒼海。

 蒼海は、パンクジャック・モンスターフォームに変身していた。

 

蒼華「蒼影様!」

蒼海「今です!」

蒼影「うむ!」

 

 蒼華の影から、蒼影が現れる。

 影移動を使ったのだろう。

 すると。

 

蒼影「操妖傀儡糸!」

 

 蒼影が糸を出すと、蒼影が乗っているメガロドンが突然、他のメガロドンに攻撃する。

 恐らく、操っているのだろう。

 

ミリム「おお〜!メガロドンを操って、同士討ちにさせているのだ!」

リムル「もう、何でもありだな、あのイケメン…………。」

エース「凄いな…………。」

 

 蒼影って、本当に凄いよな。

 何でもありかよ。

 優秀な仕置人みたいだよな。

 

蒼影「頃合いを見て、始末しろ。」

蒼華「心得ました。」

蒼海「あとは、お任せ下さい。」

 

 蒼影は、蒼華と蒼樹に指示を出して、他の龍人族(ドラゴニュート)達と共に移動する。

 蒼影は、メガロドンを操って、カリュブディスに向かい、紫苑は、嵐牙の上に乗って、他のメガロドンに向かっていた。

 しかも、嵐牙は、空を飛んでいた。

 シズさんはキューンの背中に乗っていて、裂牙も真眼と共に空を飛んでいた。

 

リムル「空を?」

エース「嵐牙と裂牙の奴、いつの間にあんな技を覚えたのか?」

紅丸「…………というか、いつ紫苑と真眼と組んだんだ?」

 

 俺、リムル、紅丸がそんなふうに声を出す中、紫苑達も口を開く。

 

紫苑「今回は何としても活躍し、目立たねばなりません。」

真眼「同感だな。」

嵐牙「うん。我も、その意見には賛成だ。」

シズ「行くよ、皆!」

裂牙「おう!」

 

 3体のメガロドンに迫る中、真眼、シズさん、キューンは必殺技を発動させる。

 

DELETE

ROCK FIRE

TACTICAL FIRE

FINISH MODE

LASER VICTORY

 

紫苑「はぁぁぁ!断頭鬼刃!!」

真眼「はぁぁぁ!!」

シズ「はぁぁ!」

キューン「ハァァァァァ!」

 

 紫苑の斬撃と、真眼の攻撃と、シズさんの炎を纏った斬撃とキューンの銃撃によって、3体のメガロドンが真っ二つに斬れたり、炎に貫かれたりしていく。

 

嵐牙「ワオーン!!」

裂牙「ハァァァァ!」

 

 嵐牙は、黒い雷を出して、メガロドンを黒焦げにする。

 裂牙も、ブーストフォームのパンチで、メガロドンを貫く。

 それを見ていたミリムは、俺とリムルの腕を引っ張る。

 

ミリム「私も!私も!」

リムル「ダメだって言ってるだろ。」

エース「大丈夫だから。」

ミリム「う〜…………。」

 

 ミリムが、頬を膨らませながら、カリュブディスが居る方を向くと、メガロドンは粗方片付けられていた。

 

紫苑「はぁ…………。さて。」

真眼「残るは…………。カリュブディスのみ。」

シズ「そうですね。」

キューン「ああ。」

嵐牙「どの程度の強さなのか、見極めてやろうでは無いか。」

紫苑「それでこそ、嵐牙。」

裂牙「油断するな!」

 

 紫苑、真眼、嵐牙、シズさん、裂牙、キューンはそう話す。

 一方、 狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)は、メガロドンに追い詰められ、白老の眼前に、迫る。

 白老は、目を赤く光らせ、刀を抜刀して、メガロドンを細切れにする。

 そんな白老は、ゴブタに声をかける。

 

白老「不甲斐ないのう。それなりに成長しておるが、たった一匹も仕留められぬとは。修行をますます厳しくせねばならんわい。」

ゴブタ「ちょっ………!これ以上厳しくされると、死んじゃうっすよ!じじい!!」

白老「じじいじゃと?」

 

 白老がそう言う中、ゴブタは白老をじじい呼ばわりして、白老は目を赤く光らせる。

 自分の失言に気づいたが、もう時既に遅し。

 

ゴブタ「ええ………!ああ〜!!」

リムル「ん?何だ?」

エース「どうせ、ゴブタ辺りが、白老をじじい呼ばわりしたんだろ?」

紅丸「リムル様、エース様。」

リムル「ああ。」

 

 俺たちは、カリュブディスを見つめる。

 そんな中、蒼影は、自分が乗っていたメガロドンを始末し、カリュブディスに乗る。

 

リムル「後は、カリュブディスだけか………。」

エース「ああ。」

紅丸「あいつらの実力なら、大丈夫でしょう。それに…………。」

 

 そう。

 カリュブディスの上には、蒼影だけでなく、紫苑、嵐牙、真眼、シズさん、キューン、裂牙も居て、その周囲を、飛行可能な者たちが取り囲む。

 そこから、一斉攻撃をする。

 だが…………。

 

リムル「全然、効いてないみたいだな。」

エース「カリュブディスがデカすぎるから、ダメージがそこまで通ってないんだろうな。」

紅丸「…………ですね。」

 

 俺たちがそう話す中、カリュブディスの気配が変わる。

 何かを仕掛けてくるな。

 俺たちは、思念伝達で、警戒を呼びかける。

 

リムル『何か仕掛けてくるかもしれない。』

エース『全員、油断するな。』

紫苑「了解です。」

蒼影「承知。」

真眼「分かりました。」

嵐牙「心得ました、我が主たちよ!」

裂牙「うむ!」

シズ「ええ!」

 

 俺たちの声にそう答える。

 すると、カリュブディスが唸り声を出す。

 真眼達が警戒していると、ドルフさんが、何かに気付いたのか、大声を出す。

 

ドルフ「回避!距離を取れ!!」

 

 ドルフさんの声と共に、ペガサスナイツは、少し下がる。

 すると、カリュブディスの鱗が剥がれ、銀姫達を襲う。

 

紫苑「ああ!」

嵐牙「うわ!」

真眼「鱗が…………!?」

蒼影「くっ…………ふん!」

シズ「くっ…………!」

キューン「シズ!」

 

 五人と一匹は、カリュブディスから振り落とされる。

 何とか着地するが、そこに、鱗が襲いかかってくる。

 やばいな、あれ。

 すると、リムルが声をかけてくる。

 

リムル「行くぞ、エース。」

エース「ああ。」

ジーン「推しと一緒に戦えるなんて、感動するねぇ。」

 

 俺とリムルはそう話して、俺達は、ドライバーを装着する。

 

LASER RAISE RISER

 

 そして、俺はブーストマークIIとレーザーレイズライザーを、リムルはニンジャバックルとブーストバックルを、ジーンは自分のレイズライザーカードが入った銃口を装填する。

 

SET UP

SET

ZIIN SET

 

 すると、待機音が流れてくる。

 俺の周囲には、バイクのマフラーから火が出る絵とBOOSTの文字が五つ浮かび、青いサークルも浮かぶ。

 リムルの横には、緑の手裏剣の絵とNINJAの文字とバイクのマフラーから火が出る絵とBOOSTの文字が浮かぶ。

 俺たちは、叫んだ。

 

「「「変身!」」」

 

 そう言って、変身する。

 

DUAL ON

HYPER LINK

LASER BOOST

NINJA & BOOST

ZIIN LOADING

REDAY FIGHT

 

 俺はギーツ・レーザーブーストフォーム、リムルはニンジャブーストフォーム、ジーンは仮面ライダージーンに変身する。

 俺たちは、蒼影達の居る場所に向かって行く。

 一方、蒼影達は、鱗に苦戦していた。

 

蒼影「うう………避けられぬ………!」

紫苑「避ける?何を甘えた事を!」

真眼「でも、数が多すぎる!」

嵐牙「アオーン!」

シズ「ハアッ!」

キューン「ハアッ!」

 

 嵐牙の雷、シズさんの斬撃、キューンの銃撃などで鱗は一旦離れたが、全員が疲弊していた。

 そんな中、嵐牙が蒼影に話しかける。

 

嵐牙「蒼影よ。主は、影移動で逃げるが良い。我が紫苑と真眼の盾となろう。」

紫苑「バカな………!」

真眼「死ぬ気ですか!?」

嵐牙「フフフ…………リムル様とエース様ならば、生き残る確率が高い方を選択されるだろう。」

蒼影「生き残る確率か………。ならば、俺も残ろう。ああ、勘違いするなよ。死ぬ前に本体は撤退するから、気にするな。」

紫苑「フフッ………蒼影らしいな。」

真眼「そうだな。」

シズ「………なら、全員で生き残りましょう!」

キューン「ああ!」

裂牙「うむ!」

 

 そう言って、真眼達は、鱗へと向かっていく。

 だが。

 

リムル「ほんと、お前らって、バカだよな。」

エース「こういう時は、俺たちを頼ってくれよ。」

紫苑「リムル様!」

真眼「エース様!」

エース「行くぞ、リムル、ジーン!」

リムル「ああ!食らいつくせ、暴食者(グラトニー)!」

ジーン「ああ!」

 

 リムルのこのスキルは、魔王ゲルド戦以降に進化した物だ。

 そのスキルによって、鱗があっという間に吸い込まれる。

 そして、俺とジーンの重力操作で、鱗を叩き落としていく。

 

紫苑「あ、あぁ………。」

蒼影「あれだけの鱗が、一瞬で………。」

真眼「凄いな…………。」

リムル「あとは、俺たちに任せろ。お前達は、一旦下がって、少し休むと良い。」

蒼影「我々は、まだお役に………。」

エース「慌てるな。それに………あれを見ろ。」

 

 そう言って、カリュブディスに指差す。

 すると、鱗が、凄まじい速度で再生していたのだった。

 

リムル「鱗が再生を始めている。次にあれを使われた時、また守ってやれるかは分からないからな。」

エース「しばらく、俺とリムルで相手をするから、紅丸の指示で攻撃してくれ。」

蒼影「…………ご武運を。」

紫苑「お気をつけて、リムル様。」

真眼「エース様も、無理をなさらぬ様に。」

嵐牙「我が主達よ。すぐに応援に戻ります!」

シズ「2人とも、気をつけて。」

リムル「ああ。」

エース「行くぞ!」

ジーン「OK!」

 

 俺とリムルとジーンは、カリュブディスに向かっていく。

 すると、鱗が飛んでくる。

 

リムル「さてと。やるだけやってみるか。」

エース「だな。」

 

 俺たちは、遠距離攻撃手段を用いて、カリュブディスに攻撃していく。

 すると、カリュブディスが、目から光線を放つ。

 俺たちは躱すが、躱した先の森から、火が出てくる。

 

リムル「あ〜あ………。」

エース「くそっ!」

 

 俺たちは毒付く中、再び鱗が襲ってくる。

 だが、気になる事がある。

 

リムル「う〜ん………少しは痛がってる……か?」

エース「悪いけど、どういうわけか、俺に鱗が集中するんだけど!?」

リムル「確かに、何でエースに?というより、こいつ、もしかして、超速再生を持ってるんじゃ無いか?」

 

 リムルの疑問に、俺の方は、創始者が答えてくれた。

 

創始者『解。体組織の修復速度から判断し、個体名カリュブディスが、エクストラスキル、超速再生を所持していると考えて、間違いありません。』

エース『鱗の再生速度は?』

創始者『告。鱗の再生は、超速再生により、3分程度で完了すると推測。』

エース『3分か…………。』

 

 カップラーメンを作る感覚で、あの鱗の大量射出が出来るようになると考えると、かなり厳しいな。

 それに、本当に、俺に攻撃が集中するな。

 さてと。

 まずは、やってみますか。

 俺とジーンは、レーザーレイズライザーを持って、銃撃していく。

 

エース「ハアッ!ふっ!」

ジーン「はっ!」

 

 俺たちの銃撃に、カリュブディスはダメージを受ける。

 そして、ジーンに向かって叫ぶ。

 

エース「ジーン、いくぞ!」

ジーン「ああ!」

 

 俺はレーザーレイズライザーをデザイアドライバーに戻して、必殺技の体勢に入る。

 

FINISH MODE

 

 すると、待機音が流れる。

 俺とジーンは、必殺技を放つ。

 

LASER BOOST VICTORY

LASER VICTORY

 

「「ハァァァァァ!!」」

 

 俺とジーンの必殺技が、カリュブディスに炸裂する。

 カリュブディスは、ダメージを大きく受ける。

 すると、更に、俺の方に攻撃が集中する。

 一方、紅丸達は。

 

紅丸「全員!持てる手段を尽くして、カリュブディスを攻撃しろ!効きが悪くても良い!奴に回復の暇を与えるな!!」

一同「おおお!!」

 

 紅丸の指示と同時に、地上部隊は、カリュブディスに攻撃を集中させる。

 空からも、ペガサスナイツが攻撃する。

 そして。

 

ケケラ「おい。ここいらで少しはやっておくべきじゃねぇか?」

ベロバ「はいはい。分かってるわよ。」

 

 ケケラとベロバがそう話しながら、レーザーレイズライザーのレバーを操作する。

 

FINISH MODE

LASER VICTORY

 

「「ハァァァァァ!」」

 

 2人は、必殺技を発動して、カリュブディスにダメージを与える。

 戦力としては、十分以上。

 総攻撃で、一気に撃墜と思ったのだが。

 戦いは、夕方まで続いていた。

 

リムル「ふう…………。」

エース「カリュブディスに与えられたダメージは、5割程度って所だな。」

リムル「総力戦で5割か………。」

エース「皆もかなり損耗してる。このままじゃ、ジリ貧だぞ。」

 

 そう。

 やっぱり、抵抗が激しく、仲間達もかなり損耗していた。

 どうしたものか………。

 そう思っていると。

 

カリュブディス「グ………グエ、グア………!」

「「ん?」」

カリュブディス「お…………おのれ、ミ………ミ…………ミリムとエースめ…………!」

リムル「ミリムにエース?そう言ったよな?」

エース「あ…………俺、カリュブディスの依代になった奴が分かったかもしれん。」

 

 まさか、アイツか!?

 それなら、やけにリムルより俺に攻撃が集中したのも、納得がいく。

 そいつの名前を告げると。

 

リムル「………え?じゃあ、何?俺の中にヴェルドラが居るのを察知したとかじゃないの?」

エース「じゃない。」

リムル「じゃあ、ミリムに頼って良いんじゃね?」

ジーン「…………というより、その肝心の魔王ミリムは、ぐっすり寝ているけど?」

 

 俺が、ミリムの方に向かうと、ぐっすり寝ていた。

 

リムル「ミリム!」

ミリム「うわ〜!寝てないのだ!起きていたのだ!」

エース「どう見ても寝てたろ?」

ミリム「瞑想していただけだ。ちゃんと、お前達を応援していたのだぞ!」

エース「…………まあ、良いや。」

リムル「こいつ、どうやら、お前に用事があるみたいなんだけど………。」

ミリム「何!?むむ!アイツは、この前来たフォビオとやらを依代にしている様だな。」

「「やっぱりか……………。」」

 

 やっぱり、フォビオを依代にしてたか。

 俺にパンチを受け止められたのが、余程気に入らなかったのか?

 そう考える中、ミリムはこっちに来る。 

 

ミリム「では、私が相手をして良いんだな!?」

エース「ああ。遠慮なくやってくれ。俺は、少し疲れた。」

リムル「それにしても、俺たちが邪魔したみたいで、悪かったな。」

ミリム「良いのだ、気にするな、なのだ!やるのだ!」

リムル「あ、それと………。」

ミリム「はい?」

エース「フォビオって、魔王カリオンの配下だろ?生かして、助けたいんだけど………。」

ミリム「ワッハハハ!その程度、造作もない!最近学んだ、手加減を見せてやるのだ!」

エース「手加減ね…………。」

 

 若干、不安だが、任せるとしよう。

 ドルフさん達には、退避してもらった。

 すると、カリュブディスが再び呻き声を出す。

 

カリュブディス「ぐっ………!グガァァァ!ミリ…………ミリムめ!」

 

 カリュブディスは、ミリムに向かって、鱗を射出する。

 だが、ミリムは慌てていなかった。

 

ミリム「その技は、もう見たのだ。今度は、私が見せてやろう。」

 

 ミリムがそう言って、手を空に掲げると、鱗の動きが止まる。

 そして、手を下げると、鱗は落ちていく。

 

ミリム「これが………手加減という物だァァ!!竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)!!」

 

 ミリムの攻撃が、カリュブディスに着弾すると、爆発する。

 それを見ていた俺たちは。

 

「「手加減って、一体…………。」」

 

 そう呟いた。

 リムルが、フォビオを回収した。

 まあ、フォビオが無事な時点で、手加減と言えるだろうな。

 リムルは、カリュブディスの魔核を、フォビオから除去する作業をしていた。

 しばらくすると、リムルが腰を下ろす。

 

リムル「ふぅ…………。」

エース「疲れた………。頼む。」

紅丸「はい。」

 

 紅丸は、フォビオに回復薬をぶっかける。

 すると、ドルフさんが話しかける。

 

ドルフ「リムル殿、アルビノ殿。」

リムル「ドルフさん。助力を感謝する。」

エース「おかげで、カリュブディスを倒す事が出来ました。」

ドルフ「いえ。カリュブディスを倒したのは、我々ではなく…………。」

 

 ドルフさんがそう言うと、ミリムの方を見る。

 

ミリム「ん?」

ドルフ「説明してもらえるでしょうか?」

 

 まあ、そうなるわな。

 

エース「いや…………その…………。」

リムル「実は、この少女は、魔王ミリムといって………ね。」

ドルフ「ん?………うん。」

ミリム「フフン!」

ドルフ「ハッハッハッ!リムル殿とエース殿は、冗談がお好きな様だ。」

ミリム「む!」

ドルフ「あの様な高出力の魔法兵器を所持していたのなら、最初にそう申して欲しかったですぞ。」

 

 あ、信じてないな。

 いや、信じたらまずいもんな………。

 すると、ミリムが叫ぶ。

 

ミリム「冗談ではない!私は魔王なのだ!!私がカリュブディスをやったのだ!」

ドルフ「なるほど。兵器については秘密………っと。分かりますぞ。奥の手は、隠しておくに限りますからなぁ。」

ミリム「魔王だと言っておるだろう!」

ドルフ「人類にとっても、災禍となりうるカリュブディスを始末できたのは、行幸でした。私も、王への報告がありますれば、今回は、これにて失礼致します。」

ミリム「おい、こら〜!!」

リムル「本当に助かりました。」

エース「ガゼル王に、よろしくお伝えください。」

 

 そう言って、ドルフ達ペガサスナイツは去っていった。

 そんな中、リムルはフォビオに話しかける。

 

リムル「よ、目覚めたか?」

フォビオ「ん………ぐっ………。こ………こは、どこだ?俺は………俺は一体………。」

エース「自分が何をしたのか、覚えているか?」

 

 俺がそう声をかけると、フォビオは、すぐに土下座をした。

 

フォビオ「すみませんでした!俺は、ミリム様にとんでもない事を………。あなた方にも、迷惑をかけてしまった様で………。」

エース「まあ、それに関しては良いけど。」

リムル「何でこんな事をした?」

トレイニー「なぜ、カリュブディスの封印場所を知っていたのですか?」

トライア「偶然見つけた、などとは言わせませんよ?」

エース「…………だってさ。」

フォビオ「ああ………はい。それは………。」

 

 フォビオは話した。

 太った男の道化師のフットマン、小さい女の道化師のティアと名乗る者達が、接触してきた事を。

 

トレイニー「ティアと、フットマンと名乗る仮面の道化。…………こんな仮面でしたか?」

 

 そう言って、トレイニーは、笑った顔の仮面を地面に描く。

 それを見たフォビオは。

 

フォビオ「いや………。俺の前に現れたのは、涙目の仮面の少女と、怒った仮面の太った男だった。」

紅丸「あ…………。」

 

 紅丸は、その怒った仮面の太った男という単語に反応していた。

 そんな中、ガビルが口を開く。

 

ガビル「あの〜………。そのラプラス殿も………。」

エース「ラプラス?何か知ってるのか?」

ガビル「ああ、はい。ラプラス殿は、ゲルミュッドの使いとして、我輩の前に現れた者なのですが………。今、トレイニー殿が仰った仮面を被っておりましたぞ。」

リムル「ん!」

ガビル「それに、中庸道化連(ちゅうようどうけれん)という、何でも屋の副会長だと名乗っておりましたなぁ。」

 

 中庸道化連か。

 どうやら、魔王ゲルドの一件に、今回のカリュブディスの一件。

 暗躍している奴が居るみたいだな。

 

リムル「点と点が繋がったな。」

トレイニー「なるほど。あの者の名は、ラプラスというのですね。」

紅丸「フットマンね…………。その名、覚えておくとしよう。」

朱菜「ええ。お兄様。」

エース「その中庸道化連は、協力する体を装って、自分達の手を汚さずに、相手を利用して、目的を達成するのか………。」

リムル「厄介そうな相手だなぁ………。」

 

 リムルがそう言うと、ミリムの方を見る。

 すると、ミリムは反応する。

 

ミリム「むむ………?私は何も知らないのだ。寧ろ、そんな面白そうな奴らが居るなら、是非とも会ってみたかったのだ。」

エース「そうか………。」

ミリム「もしかすると、ゲルミュッドではなく、クレイマンの奴が、何か企んでいたのかもしれないな。内緒で………。」

リムル「クレイマン?」

エース「確か、魔王の一人だったか?」

ミリム「そうだぞ。奴は、そういう企みが大好きなのだ。」

 

 どうやら、クレイマンって奴が、黒幕の可能性が高いな。

 すると、フォビオが話しかける。

 

フォビオ「…………誰の企みに乗せられたといえど、今回の一件は、俺の責任だ。魔王カリオン様は関係ない。だから、俺の命一つで許して欲しい。」

 

 そう言って、フォビオは頭を下げる。

 だが、俺たちの答えは決まっている。

 

リムル「…………次からは、もっと用心して、騙されないようにしろよ。」

フォビオ「は?」

エース「動けるなら、行っていいぞ。」

フォビオ「いや………俺は、許されないだろう。特に、貴方には…………。」

エース「別に、お前の命は要らない。」

リムル「なあ、ミリム?」

ミリム「うむ!当然なのだ!軽く1発くらい殴ってやろうかと思っていたが、私も大人になったものだなぁ。」

エース「殴るつもりだったんだ。」

 

 それは、まあ、進歩したな。

 来た時と比べれば。

 

ミリム「全然腹が立っていないから、許してやるぞ。」

リムル「という事だ。気にするなよ。」

ミリム「そうだぞ。…………カリオンもそれで良いだろ?」

エース「え?」

 

 すると、ミリムが後ろを向きながらそう言ったので、振り返ると、ガタイが良い男がやって来た。

 

フォビオ「カ………カリオン様!」

カリオン「フン。気づいていたのか、ミリム。」

ミリム「当然なのだ。」

 

 どうやら、コイツが魔王カリオンか。

 すると、俺とリムルに話しかける。

 

カリオン「よう。そいつを殺さずに助けてくれた事、礼を言うぜ。」

 

 カリオンはそう言うと、目を細める。

 どうやら、俺とリムルを見極めているのだろう。

 

カリオン「…………お前達が、ゲルミュッドをやった仮面の魔人なんだろ?」

リムル「ああ、その通りだ。」

エース「何だ?俺たちに仕返しでもしに来たのか?」

 

 それを聞いた真眼達は、身構える。

 カリオンは、少し呆けた表情をしたが、すぐに笑みを浮かべる。

 

カリオン「フッ。いや。立て。」

フォビオ「あ…………はい。」

 

 カリオンの命令に、フォビオは立つ。

 そして、徐にフォビオに近寄ったカリオンは、フォビオを思い切り地面に叩きつける。

 カリオンは、俺たちに声をかける。

 

カリオン「…………悪かったな。」

リムル「え?」

カリオン「部下が暴走しちまった様だ。俺の監督不行き届きって事で、許してやって欲しい。」

エース「あ、ああ…………。」

カリオン「今回の件、借りにしておく。何かあれば、俺様を頼ってくれて良い。」

リムル「それなら、俺たちの国との不可侵協定を結んでくれると、嬉しいんだが………。」

カリオン「そんな事で良いのか?」

エース「ああ。」

カリオン「良かろう。魔王の………いや。獣王国ユーラザニア、獅子王(ビーストマスター)カリオンの名にかけて、貴様達に刃を向けぬと誓ってやる。」

リムル「ああ。」

 

 どうやら、何とかなりそうだな。

 すると、カリオンは、フォビオを抱える。

 それも、血だらけの。

 

カリオン「おら、帰んぞ。」

「「一杯血、出てますけど!?」」

カリオン「では、また会おう。リムル、アルビノ!」

 

 そう言って、カリオンとフォビオ、部下一人が、魔法で、転送された。

 

リムル「さてと、終わったな。」

エース「俺たちも帰ろう。俺たちの街に!」

一同「はい!」

 

 こうして、カリュブディスとの戦いは無事に終わり、獣王国ユーラザニアとの国交を結べそうだった。




今回はここまでです。
レーザーブーストの初陣となりました。
とはいえ、レーザーブーストでも、カリュブディスは倒しきれず、ミリムが倒す事になりました。
サポーター陣も、頑張っていました。
次回は、少し短めになるかもしれません。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
リムルがイングラシアに行ってる間、エースには何をさせるのかとかそういう感じですね。
もし、リクエストがあれば、活動報告にて承っています。
精霊の棲家で、シノビフォームを出そうかなと思っています。

悪魔三人娘をヒロインに追加するかどうか

  • テスタロッサのみ
  • ウルティマのみ
  • カレラのみ
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