転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第31話 出会いと旅立ち

 魔王ミリムによって、暴風大妖渦(カリュブディス)が撃破された。

 その裏で、暗躍する存在がいた。

 

???「…………首尾はどうだったのかしら。」

クレイマン「上手くいったようですよ。暴風大妖渦(カリュブディス)はミリムによって倒されました。これで貴方の心配事も消えたでしょう?」

 

 クレイマンは、グラスにワインを注ぎながら、窓際に立つ有翼族(ハーピィ)の女性にそう話しかける。

 

クレイマン「天空女王(スカイクイーン)…………フレイ。」

フレイ「…………そうね。それで、私は貴方に何を支払えばいいのかしら。」

クレイマン「特には。」

フレイ「……………そう。」

 

 ワインを飲むクレイマンに近寄るフレイ。

 フレイは、クレイマンに質問をする。

 

フレイ「何が目的?」

クレイマン「そんなに警戒しないでください。何も企んではいませんよ。」

フレイ「企んでる人は皆そう言うのよ。」

 

 フレイはそう聞くと、クレイマンはそう答える。

 フレイがそう言うと、クレイマンは口を開く。

 

クレイマン「では今度、何か一つだけお願いを聞いてください。」

フレイ「今度?今ではなくて?」

クレイマン「ええ。例えば…………魔王達の宴(ワルプルギス)の時にでも。」

フレイ「……いいわよ。私に出来る範囲ならね。」

 

 クレイマンは、フレイにそう言う。

 クレイマンから離れるフレイ。

 フレイは、振り返って口を開く。

 

フレイ「今回の件、助かったわ。さようならクレイマン。」

 

 転移でフレイは去って行った。

 それを見ていたクレイマンは、口を開く。

 

クレイマン「……………お気になさらず、貸しは必ず返してもらいますから。」

 

 一人笑みを浮かべるクレイマン。

 目的の一つは達せられ、フレイに恩を売ったクレイマンは、密かに次の計画の準備を開始するのだった。

 その頃のテンペストでは、白老が口を開く。

 

白老「参られよ。」

リグルド達「おう!はあああ!」

 

 白老がそう言うと、リグルド、ゲルド、ボアの3人が、メガロドンを投げる。

 白老が、メガロドンを三枚おろしにした。

 

ゴブタ「おお〜!流石っす!お見事っす師匠!メガロドンの三枚おろし!」

白老「ヌッハハ!これくらい朝飯前…………ああ、いや晩飯前じゃよ。」

 

 一方、黒衛兵とカイジン、ドワーフ三兄弟は、メガロドンの鱗を見ていた。

 

カイジン「軽い。しかも固い。これは使えそうだな。」

黒衛兵「良い武器が出来そうだべ。」

ガルム「盾にしても良い。鎧に加工するのもありだな。」

ドルド「ちょっとしたアクセサリーを作っても良い。高値で売れそうだ。」

ミルド「うんうん。」

 

 鍛治職人達は、そう話す。

 一方、ガビルとゲルドが話していた。

 

ガビル「ゲルド殿!見事な戦いっぷりでしたぞ!あの勇気、見習いたい物です。」

ゲルド「ガビル殿こそ、獅子奮迅の活躍!いや、感服の至り!」

ガビル「いやいやゲルド殿!」

ゲルド「いやいやガビル殿!」

「「アッハハハハ!!」」

ヤシチ「二人とも、かっこいい!」

 

 ガビルとゲルドは、お互いを称え合い、笑い合う。

 一方、蒼海とグルドは。

 

蒼海「お疲れ様、ボア殿。」

ボア「うむ。」

 

 そんな風に話していた。

 そんな風に皆が笑い合うのを見て、俺は安堵していた。

 ちなみに、リムルは、シズさん、紫苑、朱菜、蒼華、エレン、ミリムと共に風呂に入っていた。

 あのムッツリスライムめ。

 俺は、料理を食べていた。

 すると、ジーンが話しかけてくる。

 

ジーン「お疲れ、エース。」

エース「ジーンか。お疲れさん。」

ジーン「それにしても、レーザーブーストとなったギーツと一緒に共闘出来たのは、本当に感動したよ!やっぱり、君は浮世英寿みたいに、俺を感動させてくれるね。」

エース「ありがとうな。今後もよろしく頼む。」

ジーン「ああ。任せてくれ。」

 

 俺とジーンは、そんな風に話す。

 それから数日が経過した。

 フューズ達は、ブルムンドへと帰還した。

 ミリムも、他の魔王達にテンペストを手出ししない様に言ってくる為に、帰ったそうだ。

 その際、ドラゴンナックルという武器を、ミリムにプレゼントした。

 ミリムは、それを嬉々として受け取っていた。

 獣王国(ユーラザニア)から、カリオンの言葉を携えフォビオがやってきた。

 態度は、かなり慇懃な物になっていた。

 そんな中、俺はある作業をしていた。

 

エース「……………よし。これで良いかな。」

 

 俺は、レーザーレイズライザーにあるカードを装填していた。

 本来、存在する筈のないレイズライザーカード。

 これには、ある人物のデータが宿っている。

 俺は、レーザーレイズライザーのトリガーを引いた。

 すると、レーザーレイズライザーから放たれた光がブロック状で出てきて、人の形を形成していく。

 しばらくすると、人が現れる。

 

???「ここは……………違う世界なのか?」

エース「やあ、ギロリさん。」

ギロリ「ん?」

 

 そこに居たのは、ギロリさんだ。

 ギロリ。

 仮面ライダーギーツに登場したデザイアグランプリのゲームマスターで、後任のゲームマスターであるチラミやジットと比べると、本当に良い人だ。

 まあ、運営の秘密を守る為に、浮世英寿を露骨に落とそうとしたが。

 何故、この人を出したのかと言うと、これから忙しくなりそうなので、助けになりそうな人を呼んだ。

 

ギロリ「君は?」

エース「俺はエース。仮面ライダーギーツだ。」

ギロリ「ギーツだと?ここは、違う世界なのか?」

エース「まあ、そんな所です。」

 

 俺は、ギロリさんに説明をした。

 この世界が、仮面ライダーギーツの世界とは別の世界である事。

 俺は、白狐に転生して、仮面ライダーギーツの力を手に入れた事。

 ここは、魔物の街であるテンペストという場所である事を。

 

ギロリ「……………なるほどな。それで、私をリデザインするとは、どういう要件だ?」

エース「それは、ギロリさんに手伝って欲しいと思っていまして。」

ギロリ「……………ほう?」

エース「あなたの世界平和に尽力する姿に、惹かれたからです。だから、力を貸して欲しいんです。」

 

 俺はそう言って、ギロリさんに頭を下げる。

 この人は、本当に良い人だからな。

 すると。

 

ギロリ「………………ギーツに頭を下げられるというのは、複雑な気分だな。頭を上げてくれ。」

エース「どうなんですかね?」

ギロリ「平和に尽力するのは、例えデザイアグランプリでなくても、変わらない。協力させて欲しい。」

エース「ありがとう。」

 

 ギロリさんがそう言うと、手を差し伸べてくる。

 俺は、その手を取る。

 こうして、ギロリさんが仲間になった。

 ギロリさんの立場としては、俺の秘書兼、デザイアグランプリのゲームマスターだ。

 デザイアグランプリと言っても、あくまでレイズバックルを獲得する為の物だ。

 ちなみに、真眼に対する指導も行なっている。

 ギロリさんも、グレアだしな。

 しばらくして、リムルが話があると言って、会議室に呼び出した。

 

リムル「…………という訳で、俺は、イングラシア王国に行ってこようと思う。」

シズ「スライムさん…………。」

エース「リムル…………。」

リムル「その子達は、シズさんが魔王レオンに会いに行く事を決意した理由の一つだ。約束したからな。」

 

 それを聞いて、内心、納得していた。

 リムルなら、そうするだろうと思って。

 すると、リグルドが不安そうな声を出す。

 

リグルド「お話は理解しました。しかし………。」

白老「リムル様に何かあれば、折角まとまりを見せたジュラの大同盟も、根底から崩壊するやもしれぬ。」

 

 リグルドと白老が、そんな風に言う。

 確かに、そうなる可能性は、無きにしも非ずだ。

 

エース「気持ちは分かるが、俺はイングラシア王国には行かずに、ここに残るよ。………まあ、俺も行く事になりそうだけど。」

嵐牙「この我が一緒に行くのだ。貴様達は、安心して良い。」

リムル「それに……………。」

蒼影「俺の分身体を一体、リムル様との連絡役に回しておく。何かあれば、皆にもすぐ知らせよう。」

 

 俺、嵐牙、リムル、蒼影はそう言う。

 色々と用事がある訳だしな。

 それを聞いて、皆が安心したようになる。

 

リムル「ということだから安心してほしい。それに案内役も頼むつもりだしな。」

リグルド「案内役?」

エース「ああ。今ゴブタに呼びに行ってもらってる。」

 

 リムルがそう言うのにリグルドが首を傾げると、俺はそう言う。

 その案内役とは……………。

 

カバル「干し肉も良いけど……………久々に朱菜さんの料理が食いてえな……………。」

エレン「ちょっとぉ、言わないでよぉ。余計に食べたくなるし……………。」

ギド「あっしら、世話になってばかりでやんすからね。あんまり行って、集ってるって思われるのも嫌でやんす。」

 

 エレン達だ。

 カバル達は、干し肉を食べながらそう話す。

 

カバル「だよなぁ。リムルの旦那やエースの旦那が、もっと俺たちを頼ってくれたら、遠慮なく集るのに……………。」

ギド(……………集るって言っちゃってやすよ、この人……………。)

 

 カバルがそう言うのを聞いて、ギドはそう思う。

 すると。

 

ゴブタ「じゃあ、ちょうど良いっすね!」

ギド「うん?」

ゴブタ「リムル様がお願いがあるそうっす。」

ギド「うおあぁっ!?」

 

 ギドの影からゴブタが現れて、ギドは驚く。

 俺たちは、エレン達のことを話していた。

 

リグルド「なるほど。カバル殿にエレン殿それにギド殿ですか。」

リムル「イングラシア王国に行くにはブルムンドを経由するし、彼らなら俺がスライムなのも知ってるしな。」

朱菜「確かに……………人間の国へ入るのに我ら魔物が付き添っては、却って火種になりかねませんし……………。」

エース「だろ?」

 

 そう。

 あの3人なら、リムルの正体をバラすとは思えないし、下手にリグルド達が付き従うと、トラブルの元になりかねない。

 すると、机の陰からゴブタが現れる。

 

ゴブタ「リムル様!」

リムル「戻ったか。どうだった?」

ゴブタ「〝大船に乗ったつもりで任せてくれ‼︎〟だそうっす!」

エース「引き受けてくれたか。」

 

 話が決まり皆も納得してくれたようだ。

 

朱菜「……………分かりました。ですが、くれぐれもご注意くださいね。」

リムル「ああ。わかってる。」

リグルド「リムル様にもしものことがあれば我らは…………ッ!」

リムル「十分気を付けるよ。」

紅丸「頼んだぞ、蒼影。」

蒼影「無論だ。」

 

 朱菜とリグルドがそう言う中、紅丸は蒼影にそう話しかける。

 すると、紫苑が口を開く。

 

紫苑「なんなら私がお供を……………。」

エース「紫苑……………。」

真眼「お前、リムル様の話を聞いていたのか?」

 

 相変わらずだな。

 その後、会議が終わった後、リムルが旅立ちの準備をする。

 俺とシズさんは、リムルの居る庵へと向かう。

 

エース「リムル。」

リムル「お、エースにシズさん。どうしたんだ?」

シズ「リムルさん、ありがとうね。あの子達のこと、よろしくお願い。」

リムル「ああ。任せてくれ。エースにシズさんも、何とかして、精霊の棲家を見つけてくれ。」

エース「ああ。」

 

 俺たちはそう話す。

 そう、子供たちを助ける為には、上位精霊を子供達に宿らせる必要がある。

 その為には、精霊の棲家というのを探さなければならない。

 トレイニーさんにも相談したが、その精霊の棲家に住む精霊女王とは接点が無く、知らないとの事。

 

エース「まあ、リムルにはこれを渡しておくよ。」

リムル「うん?」

 

 俺はそう言って、ある物を渡す。

 それは、スパイダーフォンだった。

 

リムル「これは?」

エース「スパイダーフォンだ。これを使えば、連絡が取れる。使ってくれ。」

リムル「ああ。」

 

 俺は、リムルにスパイダーフォンを渡す。

 そうして、翌日、出発の時になった。

 

リムル「じゃあ、行ってくる。」

ガビル「お…………お達者で!お帰りをいつまでもお待ちします!」

スケロウ「ガビル様、繊細。」

ヤシチ「ガビル様、優しい。」

リムル「大袈裟だなぁ。すぐに戻ってくるって。」

エース「街や精霊の棲家に関しては、俺に任せとけ。」

紫苑「本当に、すぐ戻ってきてくださいね。」

朱菜「旅のご無事をお祈りします。」

真眼「お気をつけて。」

リムル「じゃあ。」

一同「いってらっしゃい!」

 

 そうして、リムルは、エレン達と共に、イングラシア王国へと向かっていった。

 俺たちは、それぞれがやるべき事をやる為に、戻っていった。

 俺は盟主としての仕事をする事に。

 その為、かなりの重労働だ。

 真眼やギロリさんにも、手伝ってもらっている為、どうにかなってはいるが。

 恐らく、近いうちに、ユーラザニアからの使者がやって来るかもしれない。

 それらも考えないといけないな。

 

エース「やれやれ…………。やるべき事が山積みだな。」

 

 俺は、そう呟いた。

 リムル、頼むぜ。

 何とか、子供達を救う方法を見つけてくれよ。




今回はここまでです。
今回は、短めとなります。
リムルがイングラシアへと向かう前に、ギロリさんも登場しました。
やっぱり、ギロリさんは好きなキャラクターなので。
ギロリさんにもグレアに変身させる予定ですが、もう少し先になります。
感想、リクエストは、絶賛受け付けています。
今後の話の流れとしては、精霊の棲家での話、ユーラザニアからの使者がやってくる話、ドワルゴンへの来訪、そして、コリウスの夢の話をやって、ファルムス王国の侵略の話に入っていきます。
先日のコリウスの夢では、最後の最後で、残りの原初の悪魔であるブランとジョーヌが出てくるとは思いませんでした。
もちろん、その2人もコリウスの夢で出します。
アンケートは、締め切らせてもらいます。
悪魔三人娘全員が、エースを慕う感じになります。
別のアンケートを始めます。
精霊の住処にて、エースが召喚するのは誰の悪魔なのかですね。
悪魔三人娘の誰かの眷属にする予定ですが。
もし、他にも意見やリクエストがあれば、下記のリンク先の活動報告にて、承っています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=300591&uid=373253
もちろん、今後の展開でもリクエストは承っています。

エースが召喚する悪魔は、誰の眷属にするか

  • ヴィオレ
  • ブラン
  • ジョーヌ
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