転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第34話 リムルとエースの忙しい日々

 子供達に上位精霊を宿させた後、俺たちはテンペストに戻る。

 ちなみに、シズさんはイングラシア王国に残っている。

 後任の教師である、ティス先生の指導の為だ。

 俺も、空間移動のスキルを手に入れた。

 俺もしれっと、空属性の精霊を解析していたのだ。

 それで、俺たちはテンペストへと戻る。

 

リムル「本当に、色々あったよな。」

エース「全くだ。」

 

 そう。

 この世界に、白狐で仮面ライダーギーツに転生して、色々あった。

 だが、これからも、色々あるだろう。

 それを、俺は楽しく過ごせれば、それで良いかなと思っている。

 色々と、懸念材料はあるのだが。

 他の魔王にテンペストの周辺国家、神楽坂優樹の動向、ベロバとケケラの動向などだ。

 アイツも、絶対に何か企んでそうだしな。

 それでも、俺は頑張っていくか。

 俺たちは、ユーラザニアからの資料を読む。

 獣王国ユーラザニアを治めている、獅子王(ビーストマスター)にして魔王のカリオンと話し合い、互いに敵対しないという、不可侵協定を結んだ。

 そんなカリオンから、使節団の派遣を提案され、ジュラ・テンペスト連邦国と、獣王国ユーラザニアから、お互いに使節団を派遣する事になった。

 団長は紅丸で、その補佐として、リグルを同行させる事に。

 今日は、その使節団が出発する日だ。

 俺たちは、使節団の見送りの為に、テンペストに戻っていた。

 それで、今は、リムルが作らせた和風の建物に居た。

 

エース「……………リムル、何やってんだ?」

リムル「ふん!ふむ。まあまあだな。別に良いだろ?」

 

 リムルは、色々と作った壺や箱の形になっていた。

 すると、紫苑の声が聞こえてくる。

 

紫苑「リムル様、エース様、お待たせしました。」

リムル「わあっ!」

朱菜「式典用のお召し物を、幾つか見繕って参りました。」

エース「ありがとう。」

リムル「早速、試着してみようかな。」

 

 そう言って、リムルと俺は朱菜、紫苑、真眼の三人が持ってきた服を取り込む。

 まずは、十二単だ。

 

リムル「これはちょっと違うんじゃ無いかな?」

エース「十二単って、動きにくいだろ。」

朱菜「それでは、こちらはどうでしょう?」

 

 そう言って、朱菜が服を渡す。

 それを取り込むと、今度は、西洋のお嬢様が着るようなドレスだった。

 

リムル「えっ!?これもどうなんだ?」

エース「つうか、さっきから何で女物の服ばっかりなんだ?」

真眼「どうしてこんな服装なのだ?」

紫苑「私はこちらをお勧めします。」

 

 紫苑がそう言って、箱を二つ渡す。

 それを取り込むと、鎧甲冑だった。

 しかも、和風の。

 

リムル「んっ…………ああ…………?」

エース「和風の鎧…………。」

紫苑「リムル様、エース様!素敵です!」

朱菜「とてもお似合いです!」

真眼「似合っています。」

 

 なんか、着せ替え人形にされてる気がするのは、気のせいか?

 リムルが、スライム状態に戻りながら、呆れた声で言う。

 

リムル「あのなあ、朱菜、紫苑、真眼…………。今日は、もっときちんとかしこまった衣装の方が、いいんじゃ無いかなぁ?」

紫苑「きちんと…………。」

真眼「かしこまった衣装ですか?」

エース「そうだぜ。テンペストの将来にとっても、大事な使節団だ。ちゃんと、紅丸達を送り出してやりたい。」

紫苑「なるほど。」

真眼「一理ありますね。」

朱菜「ありますよ。きちんとかしこまった衣装ですね。」

 

 そう言って、やっとまともな服装を着る事が出来た。

 俺たちは、使節団の方へと向かう。

 村の面子が話し合う中、俺、リムル、朱菜、紫苑、真眼の五人は、台の上に上がる。

 すると、周囲から歓声が上がる。

 

ゴブリン達「リムル様〜!エース様〜!」

ゴブタ「さっすが、リムル様とエース様っす!なっ!ゴブゾウ!」

ゴブゾウ「うん。」

ガビル「かっ、かっこいい!」

ヤシチ「ガビル様もかっけえっす!」

カクシン「然り!」

スケロウ「まあまあだな。」

嵐牙「我が主達よ!イケております!」

裂牙「うむ。」

紫苑「皆の者!静まれ!」

嵐牙「ハッ!」

 

 俺とリムルを見て、歓声を上げる中、紫苑の声で、皆が静かになる。

 まずは、リムルが口を開く。

 

リムル「諸君、是非とも頑張ってきてくれたまえ。」

 

 それだけを言う。

 おい、流石に短すぎるだろ。

 

朱菜「……………それだけですか?」

リムル『なあ、短すぎたか!?』

エース『流石に短すぎる。俺がある程度言うから、その後は、お前が言え。』

 

 そんな風に言うリムルに呆れながら、思念伝達で言って、今度は俺が口を開く。

 

エース「…………このテンペストは、以前に比べて、豊かになった。それは、皆の協力があってこそだ。だが、まだ国としては経験不足と言える。ユーラザニアと友好関係を築ければ、向こうの長所をどんどんと取り入れていき、テンペストを更に発展させる事が出来るだろう。」

リムル「ただし、ユーラザニアを治めている魔王カリオンは、獅子王(ビーストマスター)の異名を持つ、バリバリの武闘派だ。『力こそ全て』とか、思ってるかもしれん。もし戦いになりそうだったら、すぐに帰ってこい。」

 

 リムルがそこまで言うと、俺にアイコンタクトを送る。

 分かったよ、俺がやるよ。

 そうアイコンタクトして、俺は言う。

 

エース「今回の使節団派遣の目的は、戦いではなく、これからユーラザニアと気持ちよく付き合っていけるか、関係を断つか、それを確かめる為だ。テンペストの為とはいえ、我慢して付き合う必要はない。」

リムル「頼んだぞ。」

紅丸達「はっ。」

 

 俺とリムルがそう締めくくると、周囲から先ほどよりも大きな歓声が上がる。

 

ガビル「リムル様、エース様!我輩、感動しました〜!」

リグルド「ぐっ…………うぐっ…………!」

ジーン「感動するねぇ…………!」

 

 ガビルやリグルドといった面子が泣いている中、俺とリムルは、紅丸の方へと向かう。

 

リムル「本来は、俺かエースのどちらかが出向くべきなんだろうけど…………。」

紅丸「いいえ。安全が確認されるまでは、魔王の領土への立ち入りは控えるべきかと。この目で魔王カリオンが、信用に足る人物がどうか、見極めて参ります。」

エース「頼んだぞ。あと、絶対に喧嘩を売るんじゃないぞ?」

紅丸「心配無用です。」

 

 俺の言葉に、紅丸はそう答える。

 本当か?

 さっき、戦闘意欲が湧いてる笑顔が見えたんだけど。

 大丈夫だよな…………?

 俺がそう思う中、リムルが、リグルに声をかける。

 

リムル「リグル達も、頑張ってくれ。」

リグル「はい。見聞を広めて参ります。」

 

 リグルは、大丈夫そうだな。

 そして、出発の時になった。

 

紅丸「では、行って参ります!」

 

 その声と共に、第一回目の使節団が、ユーラザニアに向けて出発した。

 

ゴブタ「楽しんできて下さいっす〜!」

ガビル「いってらっしゃ〜い!」

ヤシチ達「頑張れ〜!」

朱菜「お兄様、お気をつけて!」

 

 これが、ユーラザニアへの最初の使節団の派遣という、記念すべき日だ。

 ここから、更に互いの国が成長する事だろう。

 そんな事を思いながら、使節団を見送った。

 そして、俺、リムル、真眼、紫苑は、ユーラザニアからの使節団の受け入れ準備の確認をしていた。

 ミルドの指導の下、ゲルドやグルドを中心として、迎賓館の作成を行なっていた。

 

リムル「うんうん!迎賓館の完成は、間に合いそうだな。」

エース「それで、料理人の方はどうだ?」

紫苑「はい。朱菜様が指導しています。皆、物覚えも良く、順調です。」

真眼「迎賓館の接客係ですが、ベスター殿が、直々に指導してくれています。」

 

 そっか。

 ベスターって、元大臣だからな。

 礼儀作法はお手のものという事だな。

 

真眼「それと、武装国家ドワルゴン訪問の日程も決まりました。」

リムル「ああ。ガゼル王には、改めて、きちんとテンペストとの国交樹立の挨拶をしておかないとな。」

エース「ああ。それに、暴風大妖渦(カリュブディス)の時のミリムについても、説明しておかないとな。」

 

 一応、あの場では、高出力の魔法兵器という感じで、ドルフさんは納得したが、絶対納得してないだろうしな。

 すると、風が吹いてくる。

 俺とリムルが前を向くと、トレイニーさんがやって来る。

 

リムル「トレイニーさん!」

トレイニー「ご機嫌よう、リムル様、エース様。」

紫苑「どうしました?」

真眼「何かありましたか?」

トレイニー「はい。ジュラの大森林に、獣王国ユーラザニアからの使節団が入りましたので、お知らせしようかと。」

エース「来たか。」

 

 遂に来たか。

 どんな面子が来るんだろうな。

 

トレイニー「あと5日ほどで、このテンペストに到着すると思われます。」

リムル「知らせてくれて、ありがとう。」

トレイニー「このくらい、お安い御用です。それから、使節団より先に、彼らが到着しそうです。」

エース「ヨウム達が到着するんだな。」

 

 そうか。

 ヨウム達も到着するのか。

 一方、ある場所では、ある姉妹が、木の実を収穫していた。

 

姉「もう帰るよ。暗くなっちゃう。」

妹「は〜い。ん?」

 

 すると、物音がして、キノコ型の魔物が、2人に近づく。

 

魔物「キノ。キノ。キノ。キノ〜。」

妹「可愛い!」

 

 だが、そのキノコ型の魔物が、突然姿を変える。

 

魔物「グアアアア…………!」

妹「きゃあ〜っ!」

???「動くな!」

 

 突然の豹変に、妹が悲鳴をあげると、男の声が聞こえてきて、その魔物を一刀両断する。

 無論、ヨウムだ。

 

妹「すごい…………!」

ロンメル「怪我は、ありませんか?」

姉「はっ、はい!ありがとうございます!」

妹「あの…………ありがとう。」

ヨウム「この辺りは、悪い魔物が出るから、気をつけなよ。」

妹「剣、かっこいい!」

ヨウム「だろ?この先のテンペストっつう、良い魔物の国で作ってもらったんだ。」

 

 現在、ヨウム達は、俺たちを友好的な魔物の集団だと各地を回って吹聴してくれている。

 ヨウム達も、頑張ってくれているな。

 それから、俺たちは忙しい日々を送る。

 そして、ユーラザニアの使節団の到着前日に、ヨウム達が到着した。

 その夜、俺とリムルは、ヨウム達に最近作った蒸留酒を振る舞い、風呂に入りながら話をすることにした。

 ちなみに、俺は狐の状態になっており、桶にお湯を溜めて、その中に入っている。

 

ヨウム「はあ〜美味いっすね。」

カジル「これは美味ぇ。初めて飲んだぜ。」

ロンメル「ぷは〜。」

リムル「だろう?ブランデーって言うんだ。」

ヨウム「ぶらんでー…………ですか。」

エース「明日、客が来るからな。特別に作ってみたんだよ。」

 

 ちなみに、蒸留酒の作り方に関しては、リムルの場合は大賢者、俺の場合は科学者が教えてくれた。

 日本で酒を作ると、密造酒という感じに捕まるしな。

 

ヨウム「なるほど、客。」

リムル「ああ。明日、魔王カリオンの使節団が到着するんだよ。」

「「「ブーッ!?」」」

 

 リムルがそう言うと、三人は俺とリムルに向けて、酒を吹き出す。

 

リムル「わざとやってんのか!?」

エース「何で俺たちに向かって酒を吹くんだよ!?」

 

 俺とリムルがそう言う中、ヨウムが咳き込みながらも、口を開く。

 

ヨウム「ゲホッ………ゲホッ…………!魔王カリオンって、何だってそんな事に?」

エース「話せば長くなるけど…………。」

 

 俺とリムルは、どうしてそうなったのかを説明する。

 それを聞いたヨウムは、納得していた。

 

ヨウム「なるほど…………。」

リムル「国交樹立のチャンスってわけだ。」

ヨウム「分かりました。にしても、魔王か…………。おっかない使節団なんだろうなぁ…………。」

エース「どうだろうな。戦うのが目的じゃないからな。」

ヨウム「でも、不測の事態に備えて、紅丸さんを行かせたんだろ?向こうだって、同じように考えるんじゃねえのかな?」

 

 確かに。

 こちらが紅丸を行かせたように、向こうも強者を連れて来るかもしれないからな。

 特に、フォビオが言っていた、三獣士の残り2人が来るかもしれないし。

 

リムル「だとしても、関係ないな。下手に手を出して、チャンスを不意にしたくないし。」

ヨウム「まあ、確かに。」

 

 ヨウムはそう言って、酒を飲む。

 俺は、ヨウム達に声をかける。

 

エース「ヨウム達も、使者相手に喧嘩を売るんじゃないぞ?」

ヨウム「おいおい、エースの旦那!俺も手下どももそこまでバカじゃねえですって。なあ?」

カジル「全くだ。」

 

 ヨウムの質問に、カジルは頷く。

 ちなみに、ロンメルは酒に酔ったのか、顔が赤い。

 

リムル「なら良いが。」

エース「そういや、白老が会いたがってたぞ。」

ヨウム「師匠が?」

エース「ああ。何でも、腕が鈍ってないか、確かめたいってさ。」

カジル「うっ…………!」

ヨウム「一気に酔い、さめた。」

 

 ヨウム、悪いな。

 そして、一夜明けて、俺たちは、ユーラザニアからの使節団を待つ。

 

リムル「来たか。」

エース「だな。」

 

 すると、ユーラザニアからの使者が見えてきた。

 何と、馬車ならぬ、虎車がやって来る。

 すると、紫苑が口を開く。

 

紫苑「大した事ありませんね。リムル様とエース様の威光を前にすれば、あの程度、ハッタリにもなりません。」

リムル「いやいやいや紫苑さん。大した事あるでしょうよ。」

紫苑「あの様に飾り立てても、戦闘では全く意味がありませんし。」

エース「紫苑?今、戦闘は関係ないだろ。」

真眼「紫苑………………。」

 

 俺、リムル、紫苑、真眼がその様に話す中、虎車は止まり、1人の女性が出て来る。

 

???「お初にお目にかかります。ジュラ・テンペスト連邦国の盟主、リムル=テンペスト殿にエース=テンペスト殿。」

 

 そう言って、頭を下げるので、こちらも頭を下げる。

 その女性は、自己紹介をする。

 

アルビス「私は、黄蛇角(オウダカク)のアルビス。魔王カリオン様の三獣士の1人ですわ。」

 

 やっぱり、三獣士か。

 となると、もう1人も来てそうだが。

 すると、不機嫌気味な声がする。

 

???「ふざけるな。」

リムル「あ?」

 

 そんな声と共に、一番先頭にある虎車の扉が足で蹴り開かれる。

 

???「テンペストの盟主とは、どの様な魔物かと思って来てみれば、弱小なるスライムと、狐ではないか。我々をバカにするにも程がある。」

 

 もう1人も強そうだ。

 そいつは、白虎が擬人化したみたいな感じの人だった。

 まあ、狐だけどさ、俺。

 すると、アルビスはその人物に宥めるように話しかける。

 

アルビス「控えなさい、スフィア。あなたの振る舞いは、カリオン様の顔に泥を塗るのと同じ。」

スフィア「うるさいぞ、アルビス。俺に命令するな。そもそも、ドワーフはまだしも、人間などと…………矮小で小賢しく、卑怯な人間どもとつるむなど、魔物の風上にも置けぬわ。」

 

 それを聞いたヨウム達は、顔を顰める。

 無論、俺とリムルも。

 

リムル「随分な物言いだな。」

エース「このヨウムは、俺たちの友人で、同じ師匠についた弟弟子でもあるんだ。」

スフィア「それがどうした。」

 

 俺とリムルの言葉に、スフィアという魔人はそう返す。

 どうやら、喧嘩を売っているみたいだな。

 なら。

 

リムル「なあ、ヨウム。」

エース「お前もバカにされたままじゃ、悔しいだろ?」

ヨウム「へ?」

リムル「俺たちが許すから、ちょっと実力を見せてやったらどうだ?」

ヨウム「おいおい、旦那方!平和的に行くんじゃなかったのかよ!?」

エース「手を出すつもりは無かったが、向こうが仕掛けて来るのなら、話は別だ。」

スフィア「ほう……………やるか?人間。」

 

 俺とリムルの言葉に、ヨウムはそう叫ぶ。

 俺が説明する中、スフィアは挑発をする。

 

ヨウム「あっ、いや、俺は…………。」

カジル「カシラ!やっちゃって下さいよ!舐められたままじゃあ、カッコつかないですぜ!」

ロンメル「お願いします、ヨウムさん!」

ヨウム「はぁ…………しょうがねえなあ。」

 

 ヨウムは、最初こそ乗り気では無かったが、カジル達の言葉に、やる気になったようだ。

 ヨウムは、剣を抜刀して、俺たちに声をかける。

 

ヨウム「旦那方。ちゃんと骨は拾って下さいよ。」

スフィア「ハッ!スライムと白狐が骨を拾うだと?笑わせる。」

リムル「ああ。任せ…………ろ?」

エース「紫苑さん?」

 

 すると、今まで黙っていた紫苑が、朱菜にリムルを預ける。

 

紫苑「黙って聞いていれば…………リムル様とエース様への暴言の数々。我慢に我慢を重ねていましたが、どうやら、その必要は無かったようです!」

 

 紫苑はそう言って、スフィアの方へと向かう。

 

ヨウム「え?ちょっ、あっ、あの………。」

紫苑「あなたの相手は、私です。」

スフィア「ほう…………素手でやるというのか。面白い!」

 

 スフィアがそう言うと、駆け出し、紫苑に攻撃する。

 紫苑は、それを受け止める。

 そうして、紫苑とスフィアの戦いが始まる。

 その戦いは、森の方へと向かった。

 

リムル「大丈夫か?紫苑の奴。」

エース「相手の土俵で戦うなんてな………。」

朱菜「大丈夫ですよ、エース様、リムル様。紫苑はお兄様の次に強いのですよ。」

リムル「そ…………そうか。」

 

 大丈夫なら、良いんだが…………。

 すると、それを見ていたアルビスが口を開く。

 

アルビス「全く、しょうがありませんね、スフィアは。……………グルーシス。」

グルーシス「ん?」

アルビス「あなたがあの人間の相手をなさい。」

真眼「なら、アルビスとやら。あなたの相手は、私がしましょう。」

 

 アルビスが、グルーシスという魔人にそう言う中、真眼が前に出る。

 その際、真眼も俺を朱菜に預ける。

 

エース「真眼さん?」

真眼「少し、エース様とリムル様への暴言に苛ついていましたが、ついでにあなたの実力を知りたくて。」

アルビス「やれやれ…………。良いですわよ。」

真眼「では、行くぞ。」

 

 真眼はそう言うと、ヴィジョンドライバーを取り出し、バイオメトリクサーに親指を翳す。

 

GLARE, LOG IN

 

 待機音が流れる中、真眼は右側に付いているプロビデンスカードを取り出す。

 

真眼「変身。」

 

 そう言って、プロビデンスカードをヴィジョンドライバーにスラッシュする。

 

INSTALL

DOMINATE A SYSTEM, GLARE

 

 その音声が流れると、真眼を五つの紫色の円が通り、ヒュプノレイが現れて、真眼を照射すると、装甲が形成され、浮いてたヒュプノレイが装着される。

 真眼は仮面ライダーグレアに変身し、アルビスと応戦する。

 一方、残されたグルーシスという魔人は。

 

グルーシス「げっ。いくら俺が獣王戦士団末席だからって、人間の相手なんて…………。」

 

 そうぼやくも、大きくジャンプして、ヨウムの前に立つ。

 

グルーシス「よっと。ハァ…………遊んでやるよ。人間。」

ヨウム「おう。よろしく…………な!変身!」

 

 ヨウムは、そう言いながら、剣を地面にぶっ叩く。

 

ZOMBIE

REDAY FIGHT

 

 ヨウムは、仮面ライダーシロー・ゾンビフォームへと変身する。

 そして、ヨウムとグルーシスは戦う。

 

リムル「やるなぁ、ヨウムの奴。あのグルーシスという魔人と互角に戦ってるぞ。」

朱菜「はい。見事な戦いぶりです。」

リムル「白老の特訓に耐えただけの事はある!」

エース「真眼は、大丈夫なのか?」

朱菜「大丈夫ですよ。真眼も、紫苑と同じ位には強いのですから。」

エース「そうか…………。」

 

 こうして、紫苑VSスフィア、真眼VSアルビス、ヨウムVSグルーシスの戦いが始まってしまった。

 ユーラザニアからの使節団が到着して早々にだ。

 まあ、けしかけたのは、俺たちなのだが。




今回はここまでです。
今回は、ユーラザニアの面々がやってくるまでです。
グレアなどが、ユーラザニアの面々と戦い始めます。
次回は、ドワルゴンに向かうまでです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開などでリクエストがある場合は、受け付けています。
一応、今後の話の流れに関わるので、リムルの華麗な教師生活や、コリウスの夢はやります。
それらのリクエストも受け付けています。
エースは、魔王に進化すると同時に、ギーツIXに変身できる様になります。
究極能力などのリクエストも受け付けています。
これからも応援の程、よろしくお願いします。
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