転生したら白狐だった件   作:仮面大佐

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第2話 ゴブリン村での戦い

 こうして、ゴブリン村の守護者となった俺たちは、牙狼族の襲撃に備える事に。

 まずは、広場にゴブリン達を集めた。

 こちら側の戦力を確かめていたのだ。

 

リムル(牙狼族との戦いには、あまり期待できそうにないな。)

エース(これが、こちら側の戦力か………。貧弱そうだし、装備もボロボロだ。)

 

 俺がそう分析する中、リムルはゴブリン達を鼓舞していた。

 次は、負傷者の元へと案内させた。

 

村長「できる限りの手当てを施したのですが………。」

 

 村長がそう言う中、俺とリムルは、ゴブリン達の容態を見る。

 全員、まるで鋭い牙や爪で引き裂かれたような傷跡が、包帯の隙間から見える。

 なら、回復薬を使うべきだろう。

 

エース「リムル。」

リムル「ん?」

エース「俺が半分に回復薬を使うから、もう半分は頼むわ。」

リムル「おう。」

 

 まずは、回復薬の効能を確かめる為に、一人のゴブリンにかける事にする。

 だが、取り出したのは、極薄の膜で覆われたキラキラ輝く水で、どうやってかければいいのか分からないので、創始者に聞いてみる。

 

エース(創始者。これ、どうやってかければ良いんだ?)

創始者『解。そのまま、膜が破れるまで押し続けて下さい。』

エース(分かった。)

 

 言われた通りに、目の前で横になっているゴブリンに回復薬を押しつけてみる。

 すると、膜が破れ、中身の回復薬がゴブリンに浴びせられる。

 すると、重傷だった傷が、あっという間に治っていく。

 

ゴブリン「あ………あれ?」

村長「おおお!!傷が塞がっている!?」

リムル「おー!やってみるもんだな!」

エース「ああ。他のゴブリン達も治そう。」

 

 俺とリムルは、半分に分かれて、ゴブリン達を治していく。

 ただ、リムルは一度ゴブリン達を捕食して、自分の体内で回復薬をぶっかけて、それが終わったら体内から吐き出していたのだが。

 しかも、その吐き出し方が雑で、ゴブリン達は顔から地面にキスをするハメになるのだった。

 

エース「リムル。流石にもうちょい丁寧に出してやれよ。」

リムル「まあ、良いじゃん。治ったんだし。」

村長「さ、流石は、リムル様にエース様……!ハハーッ!」

 

 そう言って、ゴブリン達は、頭を下げる。

 次は、村の防備だな。

 一応、村の周囲に、柵を建てさせた。

 とはいえ、元は丸太なので、強度に若干の不安があるが、時間が無いのだ。

 仕方ない。

 その代わりに、リムルは、黒蜘蛛から手に入れたスキル『粘糸』を使い、補強する。

 こうして、夜になるまでに、出来る限りの事はした。

 俺とリムルは、ゴブリン達に作戦を伝えた。

 その夜、遂に牙狼族が現れた。

 見張りをしていた丸顔のゴブリンが叫ぶ。

 

ゴブリン「あ!き、来たっ!来たっすよ!牙狼族っす!!」

 

 その言葉に、ゴブリン達に緊張が走る。

 俺はリムルに話しかける。

 

エース「さて。リムル、行けるか?」

リムル「誰に聞いてんだ。それに、そっちこそ、ギーツに変身するのか?」

エース「ああ。」

 

 リムルがそう聞いてくるので、俺はそう答えて、デザイアドライバーを取り出して、マグナムレイズバックルを装填する。

 

SET

 

 すると、俺の横に白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が現れる。

 俺は、右手で狐の影絵を作り、中指と親指で、フィンガースナップをする。

 

エース「変身。」

 

 そう言って、マグナムレイズバックルのシリンダー部分を回転させ、トリガー部分を引く。

 

MAGNUM

REDAY FIGHT

 

 俺は、ギーツ・マグナムフォームに変身した。

 それを見たリムルは、頷いた。

 

リムル「分かった。」

 

 そんな風に話していると、牙狼族は、柵や俺たちに気付いたのか、足を止める。

 

牙狼長「ふん!あのような柵などを作って、何になる。」

息子「親父殿、あの者達です。」

牙狼長「お前の言っていた強大な覇気を放っていた魔物か?下らん。ただのスライムと魔物ではないか。」

エース「お前ら。一度しか言わないから、耳の穴をかっぽじって良ぉく聞け。」

リムル「………このまま引き返すなら何もしない。今直ぐここから去れ!」

 

 牙狼族に対して、俺とリムルはそう言う。

 だが、牙狼族の長は、怯まなかった。

 

牙狼長「フン!たかがスライムと魔物の分際で偉そうに!あの柵を薙ぎ倒せ!ゴブリン達を血祭りに上げろ!」

 

 その声と雄叫びと共に、牙狼族が村に向かってくる。

 だが、村の入り口付近にまで辿り着くと、一匹、また一匹と見えない何かによって傷つけられていく。

 そして、ゴブリン達の矢と俺のマグナムシューターの狙撃によって、倒されていく。

 

牙狼長「何が起きている?………糸!?」

エース「リムルのスキル『鋼糸』だ。」

牙狼長「貴様らの仕業か………!」

リムル「そうだ!」

牙狼長「矮小なる魔物と人間の分際で!捻り潰してくれる!」

息子「親父殿!」

 

 そう叫んで、牙狼族のリーダーが突っ込んできた。

 血がついたことで糸のトラップが露わになり、その鋭い牙で切り裂かれる。

 俺とリムルに襲ってくる。

 

村長「リムル様!エース様!」

 

 村長がそう叫ぶが、こんな事は予想していた。

 あのトラップの欠点は、血が付くと糸の所在がバレてしまう事だ。

 リムルに頼んで、粘糸を周囲に配置させておいた。

 すると、牙狼族の長は、空中に静止する。

 

牙狼長「くっ………!?これは………!?」

エース「スキル『粘糸』さ。」

牙狼長「こんな糸如きで……………!」

リムル「エース。俺がやるか?」

エース「いや、俺がやる。」

 

 俺は、糸から脱出しようとする牙狼族の長に対して、ライフルモードのマグナムシューターで、頭の上を掠めるように撃つ。

 牙狼長が動揺する中、少しオーラを出しながら言う。

 

牙狼長「っ!?」

エース「分かっただろ?お前の負けだ。降伏するなら命は助けてやる。……………だが、断るのなら、次は当てる。」

 

 俺はそう言いながら、マグナムシューターの照準を牙狼長の頭に向ける。

 牙狼長は、驚いた表情を浮かべるが、諦めたのか、項垂れる。

 

牙狼長「…………分かった。我の負けだ…………。」

 

 そう言うのを聞いて、俺は粘鋼糸を撃ち、牙狼長を降ろす。

 リムルが、残りの牙狼族達に問いかける。

 

リムル「聞け!牙狼族達!お前達のボスは降伏した!選ばせてやる。服従か、死か!」

エース「リムル、選択肢に逃走を入れないと、アイツらが逃げないぞ。」

リムル「あっ。」

 

 そう、服従か死だと、逃走する事が出来ない。

 『服従するくらいなら、死を選ぶ!』とか言って襲ってきそうだしな。

 

リムル「う〜ん………。あっ!捕食!」

 

 リムルは、死んだ他の牙狼族の死体を捕食する。

 そして、死んだ牙狼族に擬態する。

 

エース(おお。何か、牙狼族の長よりも、迫力があるなぁ。)

リムル「ククク、仕方がないな。今回は見逃してやる。我に従えぬというのなら、この場から去る事を許そう!アオオオーン!!」

 

 そう言って、咆哮を出す。

 牙狼族とゴブリン達が怯える。

 これで、逃げてくれたらありがたいんだけどな。

 俺はそう願う。

 だが、予想とは裏腹に、牙狼族は少しずつ近づいていく。

 これは、どうするべきかと思案していると、牙狼族は、伏せの姿勢をとる。

 

牙狼族達「我ら一同、貴方方に従います!」

「「……………え?」」

リムル(………逃げてくれてよかったのに?)

エース(こうなるとは………。)

 

 まさかの全面降伏。

 俺とリムルは、戸惑う。

 まあ、牙狼族のリーダーが降伏した時点で、戦意が大分弱くなったからな。

 村長が、戸惑う様に俺たちに聞いてくる。

 

村長「か………勝ったのですか?」

リムル「………あ〜、そうだな。」

エース「まあ、平和的に解決したのなら、それで良いんじゃ無い?」

リムル「そうだな。」

 

 それを聞いたゴブリン達は、歓喜の声を上げる。

 こうして、呆気なく戦闘が終結したのだった。

 翌日、広場にゴブリンと牙狼族を集める。

 俺とリムルは、思念伝達で、話し合っていた。

 

リムル(なあ、どうする?)

エース(まあ、俺たちが面倒を見るしかないだろ。)

リムル(そうだよなぁ………。どっちも、同じくらいだな。)

 

 俺は、ゴブリンと牙狼族に声をかける。

 

エース「は〜い、注目!」

 

 その言葉に、ゴブリンと牙狼族は俺たちに注目する。

 

リムル「え〜っと、これから皆んなにはペアを組んで、一緒に過ごしてもらう。」

ゴブリン達「ペ………?」

牙狼族「ア………?」

リムル「意味は分かるか?」

村長「リムル様、エース様、ペ、アとは何でしょう?」

エース「まあ、簡単に言えば、二人一組で組んでくれ。」

 

 俺がそう言うと、ゴブリン達と牙狼族は、それぞれペアを組む。

 しばらくすると、ペアを組み終えた様だ。

 

リムル「昨日の敵は今日の友!これからはお互いに協力し合い、共に生きてくれ。」

エース「誰かが困っていたら、お互いに助け合ってやれ。」

『はい!』

 

 俺とリムルの言葉に、ゴブリン達と牙狼族は頷く。

 俺たちは、これからの方針を話していく。

 

エース「まず、これから重要になるのは、衣食住だ。」

リムル「その三つは、欠かせないからな。それじゃあ………。なあ、お前達、名前は何だ?」

 

 リムルが、村長にそう聞く。

 村長は、リムルの質問に答える。

 

村長「普通魔物に名前はありません。名前が無くとも意思の疎通は出来ますからな。」

リムル「そうか………。」

 

 まあ、それもそうか。

 だが、俺とリムルは、元々人間だ。

 名前がないと、どうも落ち着かない。

 

リムル「よし!今からお前達に名前をつけよう。」

 

 リムルがそう言うと、この場にいるゴブリンと牙狼達が、信じられないと言う感じでリムルを見てきた。

 え、何か驚く事があったか?

 村長が、驚いた様に尋ねてくる。

 

村長「名前!?よろしいのですか?」

リムル「あ、ああ………。」

 

 リムルがそう答えると、今度は歓声が上がった。

 ゴブリンの村長なんか、御老体なのに喜びを体全体で表している。

 名前をつけるだけでだ。

 

リムル『なあ。何で、名前をつけるだけで、こんなに喜んでんだ?』

エース『さあ…………?』

 

 そうして、リムルはゴブリン達に名付けをしていく。

 まずは、村長からだ。

 

リムル「そうだな………。村長には………そう言えば、息子はなんて名前だったんだ?」

村長「リグルです。」

リムル「リグルか………。よし、村長今日からお前はリグルドだ。」

 

 村長は、リグルドという名前になって、リグルドが光った。

 これは、ヴェルドラに名前をつけてもらった時にも見た光だ。

 村長改めリグルドは、感激のあまり泣いていた。

 

リグルド「あ!有難う御座います。リグルド、感激です!」

リムル「お、おう。それで、弟のお前は、兄の名を継いでリグルを名乗れ。」

リグル「はい!」

リグルド「息子にリグルの名を継がせていただき、感謝します!」

「「ハハー!!」」

 

 リグルドとリグルは、頭を下げる。

 名前をつけるだけで、こんなになるか?

 その後も、名付けは続いていく。

 

リムル「お前は………ゴブタ。」

ゴブタ「はい!有難う御座います!」

リムル「ゴブチ………ゴブツ………ゴブテ………お前はゴブゾウな。」

 

 おい、名付けが適当になってきていないか?

 まあ、こんなに居るから、適当になってもしょうがないだろうけど。

 途中、リグルドがリムルに質問をして、離れた。

 そんな中、元牙狼族の長が近寄ってくる。

 どうやら、息子にリーダーの座を譲ったそうだ。

 そして、俺を主として認めるそうだ。

 

エース「どうした?」

元牙狼長「……………エース様。リムル様は凄いな。あれほどの名付けをしていくとは…………。」

エース「そんなもんなのかな。…………そうだ。お前にも、名前を付けてやろうか?」

元牙狼長「っ!?良いのですか!?」

エース「俺を主として認めてくれたからな。」

元牙狼長「はっ!ありがたき幸せ!」

 

 そうして、俺は牙狼長に名付けを行う事に。

 そうだな…………。

 すると、良い名前が思いついたので、俺はそれをつける事に。

 

エース「今日からお前は、裂牙(サガ)だ!」

裂牙「ありがとうございます!エース様!」

リムル「お前は………ハルナ。」

ハルナ「はい!」

 

 俺が牙狼族の元ボスに裂牙と名付ける中、リムルはゴブリン達に名付けを終えた。

 すると、俺の魔素が持ってかれた気がした。

 

エース(あれ?なんか、魔素が持ってかれた様な…………?)

 

 俺が首を傾げる中、リムルは、元牙狼族の長の息子に、『嵐牙』という名前を付けると、異変が生じる。

 

リムル「ぐ!か………体が………うごか………なく………。」

嵐牙「リムル様!」

エース「あ。」

 

 皆が駆け寄る中、リムルはただのスライムとなってしまった。

 どういう事だ!?

 すると、創始者が教えてくれた。

 

創始者『解。個体名、リムル=テンペストの魔素残量が一定値を下回った事で、低位活動状態(スリープモード)へ移行した模様。完全回復の予定時刻は、三日後となります。』

エース(どういう事!?)

創始者『解。魔物の名付けには、それに見合う魔素を消費します。名付けは、熟考すればするほど、魔素の消費が多くなり、直感で名付けをすると、消費する魔素は最低限で済みます。』

エース(つまり、リムルはゴブリン達に名付けをしまくった事で、動けなくなったって事か!?)

創始者『是。』

 

 なるほどな………。

 悪い事をしちまったな。

 次に名付けをする事になったら、俺も手伝うとしよう。

 道理で、魔素を持ってかれた気がしたのか。

 そうして、俺は寝る事にした。

 翌日。

 

エース「ふわぁぁ………。よく寝た………。」

???「おはようございます!エース様!」

エース「ああ、おはよう…………。」

 

 誰かに声をかけられて、俺が声のした方に向きながら声をかけようとすると………ムッキムキのマッチョメンが居た。

 一瞬、誰かと思ったが、昨日のリグルドの面影が見えたので、まさかと思い、声をかける。

 

エース「もしかして………リグルド?」

リグルド「はい!」

エース「お前…………一体、たった一晩の間に何があったんだ!?」

リグルド「名前をリムル様に付けて貰ったからです!」

エース「それだけ!?」

リグルド「名持ちの魔物になる事!それは、魔物としての格を上げ、進化する事になるのです!」

エース「なるほど………。」

 

 ああ、だから、昨日はあんなに喜んでたんだな。

 進化する事になるからな。

 確認した所、他のゴブリンも、雄のゴブリンは『ホブゴブリン』に、雌のゴブリンは『ゴブリナ』に進化していた。

 ちなみに、リムルがゴブタと名付けたゴブリンは、特に何も変わっていなかった。

 何でだよ。

 牙狼族の方も進化していた。

 だが、名前を付けたのは、嵐牙だけの筈。

 そう思い、当の嵐牙に聞いてみると。

 

嵐牙「我々牙狼族は、『全にして個』なのです。我が新たに一族の長となり、我と同胞達の繋がりは、より強固になりました。故に、我の名が種族名のなったのです。今の我々は、牙狼族ではありません。今の我々は『嵐牙狼族(テンペストウルフ)』なのです。」

 

 つまり、嵐牙がトップになった事で、他の牙狼族も進化したという事だ。

 嵐牙の変化は凄まじく、昨日は2m程だった大きさが、今は5mくらいの大きさになっている。

 あと、頭に一本の角が生えている。

 それと、裂牙はというと…………。

 

エース「裂牙も、大分大きくなったな。」

裂牙「はっ!エース様のおかげです!」

 

 そう。

 裂牙も、嵐牙と同様に、進化を果たした。

 だが、それは嵐牙狼族(テンペストウルフ)にではない。

 裂牙は、人牙狼族(ウェアウルフ)に進化したのだ。

 その名の通り、俺みたいに人型になる事が出来るのだ。

 ただ、基本的には狼の姿の方が慣れているのか、狼の姿で過ごす事が多いが。

 

エース「………こりゃ、リムルが起きたら驚きそうだな。」

 

 俺は、そう呟く。

 裂牙にも、デザイアドライバーを渡すのもありかもな。

 狼モチーフのロポが居るわけだし。

 二日後、リムルが復活した訳だが、進化した村の住人を見て、俺と同様に驚くのだった。

 その後、今後のルールについて話す事になった。

 だが…………。

 

エース「リムル………その付け髭は何だ?」

リムル「フッ。分かるだろう?エース君。」

 

 リムルは、そのネタをやったが、誰も分かってくれなかったので、すぐに付け髭を外した。

 改めて、話す事に。

 

リムル「知っての通り俺たちは大所帯になった。そこでエースと話し合って、なるべくトラブルを避けるためルールを決めた。」

『ルール?』

エース「ああ。そのルールは3つ。一つ、人間を襲わない事。二つ、仲間内で争わない事。三つ、進化して強くなったからと言って他種族を見下さない事。これらを最低限守って欲しい。何か質問はあるか?」

 

 その言葉に、周囲はどよめき出す。

 まあ、それもそうか。

 すると、リグルが手を上げる。

 

リグル「はい。」

エース「どうぞ、リグル。」

リグル「何故人間を襲ってはいけないのですか?」

リグルド「リムル様とエース様が決めたことを!」

エース「いや、今は質問を受け付けている。リグルの疑問も、尤もだ。」

 

 リグルの言葉に、リグルドが威圧をかけるが、すぐに俺が制する。

 リグルは、俺たちの話をよく聞いていたのだからこそ、この疑問が出たのだろう。

 

リムル「その質問の答えは、俺がやるよ。簡単な理由だ。俺達が人間を好きだからだ。以上!」

リグル「成る程!理解しました!」

 

 すぐに理解するな。

 まあ、そっちの方がありがたいけど。

 

リムル「えっと、もちろんそれだけが理由じゃない。人間は集団で生活をする、襲われたら彼らも抵抗する。数で押されたら敵わないだろ?」

エース「だから、人間には、こちらからは手出し禁止。仲良くなる方が、何かと良いしな。」

 

 その言葉に、全員が頷く。

 次に、ゴブタが手を上げる。

 

ゴブタ「はい!」

リムル「はい、ゴブタ君!」

ゴブタ「他種族を見下さない………というのは?」

エース「ああ。君達は進化して強くなった。だからって、他種族を見下してはいけない。もし、他種族が強くなったら、手痛いしっぺ返しを受けるからな。」

ゴブタ「分かりました!」

 

 ゴブタを最後に、質問をしようとする人は出なくなった。

 全員が納得してくれたみたいだな。

 

エース「まあ、こんなとこだ。」

リムル「村長、リグルド。お前をゴブリン・ロードに任命する。村を上手く治めるように。」

 

 すると、リグルドは涙を流し始める。

 

リグルド「ははぁ!!身命を賭してその任を引き受けさせて頂きます!」

リムル「うむ、任せたぞ。」

 

 そうして、ゴブリン達と嵐牙狼族に、役割分担をする事にした。

 村の周囲を警戒する、警備班。

 食料調達をしてもらう、狩猟班。

 村の整備や拡張などをやってもらう、整備、開拓班。

 あと、それらを纏めて報告してもらう、調停役。

 その内、警備と狩猟に関しては、特に問題が無さそうだった。

 だが、目下の問題としては、衣食住の衣と住だ。

 ゴブリン達の技術では、とてもじゃないが、家とは呼べない。

 

リムル「家と呼ぶには程遠いな。」

リグルド「お恥ずかしい話です………。」

エース「いや、リグルド達が悪い訳じゃないから。こればっかりは、専門の知識が無いと厳しいからな。」

 

 俺は、リグルドを励ます。

 思念伝達にて、リムルとどうするのかを話し合う。

 

エース『リムル、どうする?』

リムル『俺、前世ではゼネコン勤務だったから良し悪しは分かるが、流石に指導出来る程の技術は持ってない。』

エース『う〜ん………。あ、そうだ。』

 

 俺は、一つ気になった事があり、リグルドに聞いてみる事に。

 

エース「なあ、リグルド。この手の専門家に、心当たりはないか?」

リグルド「そうですな………。これまで、何度か取引した事があり、住居の事だけでなく、衣服の事についても、知ってるやもしれません。」

エース「その取引相手は?」

リグルド「ドワルゴンに住む、ドワーフ族です。」

リムル「ドワーフ!」

 

 その単語には、聞き覚えがある。

 ドワーフとは、建築が得意な種族だ。

 確かに、ドワーフなら適任かもな。

 という事で、俺とリムルは、ドワルゴンに行った事があるというゴブタと、リグルの他数名と嵐牙狼族を連れて、ドワルゴンに向かう事にした。

 ちなみに、俺も同行する理由としては、そこまで活躍していないからだ。

 名付けはリムルに任せてしまったので、少しは手伝いたいからだ。




今回はここまでです。
牙狼族の長は、生存しました。
そして、エースによって、裂牙という名前が与えられ、人型になれる様になりました。
牙狼族の長には、仮面ライダーに変身させる予定です。
次回は、ドワルゴンに向かいます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
アンケートは、しばらく続けます。
やっぱり、朱菜が多いですね。
ギーツの強化形態の出るタイミングでリクエストがある場合は、受け付けています。

エースの運命の人は誰が良いか

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