リムル「紅丸ー!蒼影ー!」
エース「待たせたな!」
紅丸達が戦闘をしている中、俺たちはゼノビア姫を連れて現れる。
俺たちが着地すると、アスラン殿下が反応する。
アスラン「ゼノビア!貴様ら、ゼノビアに何をした!?」
アスラン殿下がそう叫ぶ中、俺たちはゼノビア姫を見る。
すると、創始者が報告する。
創始者『告。個体名ゼノビアの解析鑑定が終了しました。状態は、”
エース『分かった。リムル、頼んだぞ。』
リムル『ああ。』
創始者がそう報告すると、リムルに頼んで、暴食者で除去してもらった。
俺の創世の力でやるのも可能だが、あまり使うと面倒な事になりそうだからな。
すると、ゼノビア姫が咳き込む。
ゼノビア「げほっ、げほっ!……………流石はおじさま達ですね。まさかこんな簡単に目覚めさせていただけるとは。」
リムル「お、おじさまじゃなくて、サトルでお願いします。」
エース「俺も今は、コスケでお願いします。」
ゼノビア「そうでしたわね。大怪盗サトル様とコスケ様。」
エース「あははは………………。」
紅丸「大怪盗……………?」
ゼノビア姫が咳き込む中、起き上がりそう言うと、俺とリムルはそう答える。
紅丸が首を傾げる中、ゼノビア姫が立ち上がると。
ゼノビア「はい!サトル様とコスケ様がそう名乗られたのです!私を城から攫う手筈も、見事でしたもの!まさに大怪盗と称されるのも相応しいお方達です!」
リムル「あははは………………。」
ゼノビア姫がそう言うと、リムルは照れる。
恥ずかしくなってくるな。
すると、アスラン殿下が口を開く。
アスラン「貴様ら!俺たちにも分かる様に説明せよ!」
リムル「サウザー王太子は
バラク「なっ………………!?」
アスラン「何っ!?それでは、なぜ妹が苦しむ必要があったのだ!?」
アスラン殿下がそう叫ぶ中、リムルはそう説明する。
それを聞いたアスラン殿下がそう叫ぶと、ゼノビア姫が説明する。
ゼノビア「大兄様はアスラン兄様と同じく、私を案じてくれていたのですわ!」
アスラン「それでは誰がお前が倒れる様に仕向けたのだ!?」
エース「グスタフ侍医長だ。」
???「それは真か?」
ゼノビア姫がそう言うと、アスラン殿下はそう叫ぶ。
俺がそう答えると、別の声が聞こえてくる。
その方を向くと、そこにはサウザー王太子の姿があった。
横には、従者を2人連れていた。
アスラン達「はっ!?」
エース(タイミングばっちり。蒼影から報告を受けていたからな。)
アスラン殿下とバラクさんが驚く中、俺はそう思う。
すると、サウザー王太子が口を開く。
サウザー「その反応……………演技ではないな。では、本当にグスタフめが黒幕だと?」
アスラン「兄上こそ!俺はずっと、兄上がグスタフの手に落ちたとばかり……………。」
サウザー「みくびるでないわ。……………だが、グスタフがゼノビアに手をかけていたのだとすれば、私も偉そうな事は言えぬがな。」
ゼノビア「サトル様とコスケ様は、お兄様方の仲を取り持ってくださろうとしているのです!私を苛むものは、グスタフなのですわ!」
サウザー王太子がそう言うと、アスラン殿下はそう言う。
それにそう言うが、後の言葉は自嘲の言葉だった。
ゼノビア姫がそう言うと、サウザー王太子が口を開く。
サウザー「……………そうだな。私も直接お前の口から聞くべきだったやもしれん。カールめにアスランに叛意ありと聞かされて…………。」
アスラン「っ!?カールですと!?我が友が兄上に……………?っ!俺もカールから兄上が
サウザー王太子がそう言うと、アスラン殿下がそう言う。
カールが犯人か。
すると、サウザー王太子は苦笑気味に口を開く。
サウザー「……………ふっ。笑えんな。兄弟揃って、あの男に踊らされていたとは…………。」
アスラン「カールはどこだ!?」
バラク「探せ!探し出して奴の身柄を捕らえよ!」
???「ハッハッハッハッ!!」
サウザー王太子が自嘲気味にそう言うと、アスラン殿下とバラクさんがそう叫ぶ。
すると、笑い声が聞こえてくる。
冒険者「あっ、あれは!?」
そんな高笑いが聞こえてきて、周囲を見回すと、1人の冒険者が上を指差す。
そこには、カールの姿があった。
カール「ハッハッハッハッ!残念、残念。もう少しで愚かな者どもによる最高の争いが楽しめたものを。」
アスラン「カール!!」
サウザー「抜け抜けと姿を現しおって!」
アスラン「……………もしや、ルベリオスから来たというあの男も、お前の差し金か!」
カールはそんな風に言う中、アスラン殿下とサウザー王太子はそう叫ぶ。
アスラン殿下がそう言う中、カールは地面に降り立った。
カール「御名答。用も済んだので、さっさと消えてもらったがな。」
サウザー「おのれ…………!無事で済むと思うな!」
カール「……………ふっ。雑魚どもが。私の舞台で踊るだけの価値しかない癖に、大言壮語を吐くものだ!」
サウザー「貴様!ハァァァァァ!!」
カールがそう答えると、2人はカールを睨む。
カールがそう吐き捨てると、サウザー王太子は大きくジャンプをしながら攻撃する。
サウザー王太子の攻撃は、カールの顔面に命中する。
バラク「な……………何っ!?」
それを見たバラクは唖然となる。
その理由は、めり込んでいたカールの顔が、あっという間に元に戻ったからだ。
サウザー「なっ……………!?」
リムル「こいつはヤバい相手だな。」
エース「確かにな……………。」
カール「グスタフー!こいつを殺すが、計画に支障はあるか!?」
サウザー王太子が唖然となる中、俺とリムルはそう呟く。
人間じゃないのは確かだな。
カールがそう叫ぶと、空からグスタフが現れる。
グスタフ「やれやれ。御方は目立たぬ様にとの仰せなのじゃぞ。それを事もあろうに、我ら自身が動かねばならぬとはのう。さっさと終わらせて、証拠を隠滅するとしようぞ。」
サウザー「グスタフ……………!やはり貴様も!」
グスタフ「ふん。わしの手駒として優秀だったが、その力、返してもらうぞ。」
サウザー「ぐぅぅぅぅぅ!?」
グスタフはそう言いながら現れた。
御方って事は、こいつらのボスが居るってことか。
そのボスって何者だ?
すると、グスタフがサウザー王太子に手を向けると、エネルギーがグスタフに向かっていく。
創始者『告。個体名サウザーの内包するエネルギー量が急激に減少しました。同時に、個体名グスタフのエネルギー量が大幅に上昇しましております。』
創始者はそう報告する。
やっぱり、力を与えられていたってわけか。
エース『2人とも、同種族って事だな。』
創始者『是。該当する種族を確認。
俺がそう呟くと、創始者はそう答える。
かなり厄介だな。
リムル「
エース「面倒な事になったな……………。」
冒険者「
冒険者「逃げろーー!!」
俺とリムルがそう呟くと、それが聞こえたのか、冒険者達は逃げていく。
まあ、当然だわな。
これで、変身しても大丈夫なのかもしれない。
冒険者が居ると、噂で広められる危険性もあるしな。
すると、ゼノビア姫が口を開く。
ゼノビア「サトル様…………コスケ様…………。」
リムル「大丈夫だ。約束は守るさ。」
エース「待ってろ。」
ゼノビア姫がそう言うと、俺たちはそう答える。
俺とリムルは、思念伝達で話し合う。
リムル『とはいえ、二体の
エース『そうだな。変身する事も考慮に入れるか?』
リムル『それは考えておくよ。』
俺とリムルがそう言うと、グスタフが口を開く。
グスタフ「この虫ケラどもだが……………貴様1人で皆殺しに出来るな?」
カール「当然だ。」
グスタフ「要となる大切な玉体を傷つけられては敵わぬ故、わしが戦いの場を用意するとしようぞ。」
エース(玉体…………?)
グスタフとカールがそう話すと、俺は首を傾げる。
すると、グスタフが瞬間移動をして、ゼノビア姫を捕まえる。
俺たちが駆け寄ろうとすると、結界が張られる。
玉体って、ゼノビア姫の事か!
アスラン「ゼノビア!」
創始者『告。物理世界への影響を遮断する隔絶結界です。レーザーブーストフォームの空間操作能力で破壊可能ですが、実行しますか?』
エース『……………ひとまず様子を見る。グスタフはゼノビア姫の事を玉体と言っていた。危害を加える可能性は低い。場合によっては、レーザーブーストになる事を検討する。』
アスラン殿下がそう叫ぶ中、俺は創始者の問いにそう答える。
まずは、カールを倒してからだな。
サウザー「おのれ、グスタフ……………!」
カール「お前は用済みってわけだ。死ねぇ!!」
アスラン「兄上!!」
サウザー王太子がそう言う中、カールはそう言って、サウザー王太子に向かって攻撃しようとする。
だが、アスラン殿下が庇った事で、サウザー王太子は無事だった。
アスラン「ぐはっ!?」
サウザー「アスラン!?」
アスラン殿下が吹っ飛ぶ中、サウザー王太子はアスラン殿下の元に向かう。
サウザー「なぜだ!?なぜ私を庇った!?」
グスタフ「ふふふ。弱者が嘆く姿を見るのは、いつ見ても愉悦であるぞ…………!」
カール「もっともっと私を喜ばせてくれ!」
アスラン「……………俺は……………あなたを守る盾であり、あなたの敵を討つ剣でもありたいと、幼き頃よりずっと願っていた…………。」
サウザー「ああ、アスラン…………私はお前を……………。」
リムル「はいはい、邪魔だよ。」
エース「ほれ。」
サウザーがそう叫ぶと、
そう話す中、リムルがサウザー王太子を離すと、俺はフルポーションをぶっかける。
すると、あっという間に傷が治る。
アスラン「ん?」
サウザー「えっ!?」
グスタフ達「はあっ!?」
カール「き、貴様ら、なんなんだ!?そのふざけた効能の回復薬は!?」
あっという間に傷が治って、サウザー王太子とアスラン殿下が呆気に取られる中、カールはそう叫ぶ。
うちの名産のフルポーションですが?
リムル「邪魔だから、これ飲んで引っ込んでてよ。」
エース『2人とも、用意は良いか?』
紅丸『待ってましたよ。』
蒼影『万端です。』
リムル「こいつは俺たちで倒す!」
エース「お前達は、邪魔にならない様に、避難してくれ!」
カール「ふっ!小賢しい!」
リムルが蜂蜜をサウザー王太子に渡すと、俺たちはカールと対峙する。
カールが魔力弾を放つ中、俺たちは回避する。
俺たちが戦闘を始めた頃、隔絶結界の外に居たパウロは。
パウロ(勝てるわけねぇだろ……………。相手は
パウロはそんな風に思っていた。
すると、ある事を思い出す。
それは、俺がフルポーションを渡した事だ。
パウロはチラリとグスタフの方を見ると。
パウロ(俺……………英雄になりたかったんだよな…………。気づいてたよ。あの人たちは、俺なんかが逆立ちしたって勝てない実力者だって……………。あの棍棒だって、ユニーク武器に違いない。そんな貴重な物を……………俺を信用して渡してくれたんだよな。今は不当に逮捕されて、城にいるって話だが……………あの人たちなら、悪魔を倒す事だって…………。)
リムル『人の言う事を聞け!無茶をするな!出来る事を確実にやれ!』
エース『あと、相手を見ろ。素手が通用する相手ばかりじゃないんだ。』
パウロ(やってやるぜ……………!俺は、俺が出来る事をやる!!結果が失敗に終わろうとも、胸を張って生きれる様にな!!)
パウロはそんな風に思う中、俺とリムルの言葉を思い出し、何かを決断する。
ちなみに、俺たちは牢屋に居るのは間違い無いが、分身体だ。
それは、パウロには気づく事はなかった。
一方、俺たちは。
カール「ハァァァァァ!」
エース「ふんっ!」
カールは魔力弾を放つが、リムルは暴食者で、俺は創世の力を少しだけ使って、無力化する。
それを見たグスタフは。
グスタフ(バカな!?カールの魔法を打ち消しただと!?)
グスタフはそんな風に驚いていた。
蒼影「ふっ。」
カール「ぐっ!?」
紅丸「ハァァァァァ!」
カール「がぁぁぁぁぁ!?」
すると、蒼影は糸を使ってカールを拘束する。
紅丸は思い切り斬撃をして、カールがダメージを受ける。
俺たちを見たグスタフは。
グスタフ(奴らは人間ではなく、魔人!?まずい、まずいまずいまずいまずいぞ!何としても、この依代だけは守らねば!我らが神を顕現させる為にも!)
グスタフは俺たちが人間ではないと気づいた。
ゼノビア姫を近くの木に寄りかからせると、グスタフは何かをし始める。
グスタフ「闇夜の帷よ!降りよ!根源たる負の感情よ!来たれ!」
グスタフはそう言うと、隔絶結界を厚くすると、そう言う。
すると、コリウス王国に住む人たちから、負の感情がグスタフに向かってくる。
グスタフ「同胞たるカールよ、我が糧となれ!」
カール「ぐっ!?うわぁぁぁぁぁ!?」
グスタフがそう言うと、カールから何かが抜けて、そのまま倒れ伏す。
グスタフの周囲に魔力が漂う中、グスタフは口を開く。
グスタフ「ぬっふふふ!この体では力を完全に御せぬが、あの魔人どもを屠るには十分であろうて。それでは、始めるとしようか!」
グスタフはそう言う。
まずいな、もうやるしかない!
エース「サトル!ここは任せた!」
リムル「おっ、おい!?」
俺はそう言うと、デザイアドライバーにレーザーレイズライザーとブーストマークIIレイズバックルをセットする。
『SET UP』
その音声が鳴る中、俺は叫びながらレイズバックルを操作する。
エース「変身!」
『DUAL ON』
『HYPER LINK』
『LASER BOOST』
『REDAY FIGHT』
俺は結界に向かって走り出すと、ギーツ・レーザーブーストフォームへと変身する。
すると、創始者が報告する。
創始者『告。隔絶結界が厚くなった事で、突破には多少の時間がかかり、破れたとしても、すぐに修復されます。』
エース『構わん!行くぞ!』
創始者の問いにそう答えると、俺は結界に向かってパンチをする。
そんな中、グスタフは瓶が転がる音に気付き、その方を向くと、ゼノビア姫の姿がなかった。
ゼノビア姫は、パウロが連れ出していた。
グスタフ「愚か者が。わしから逃れられるものか!暗黒魔法、フォビドゥン!」
グスタフはそう言うと、パウロの後を追う。
俺は、結界を破壊しようとする。
グスタフの魔法がパウロに当たる直前、誰かが防御する。
グスタフ「っ!?」
???「そこで大人しゅう見ておれ。その娘を助けようとした心意気に免じて、妾が貴様を守ってやろうぞ。」
パウロ「おっ、おう!」
グスタフが驚く中、そのフードを被った女性はそう言い、パウロは離れる。
グスタフが口を開く。
グスタフ「何者だ。」
???「貴様の様な小物に教える気など無いわ。」
グスタフ「何っ……………!?」
???「やれやれ……………今のあの者達では、貴様の相手は荷が重いやもしれん。妾が遊んでやる故、光栄に思うが良かろう。」
グスタフがそう聞くと、その女性はそう吐き捨てる。
すると、女性は外套を外すと、銀髪の腰まである長い髪と黒いリボンをつけた風貌で、目を開けると赤と青のオッドアイだった。
グスタフ「魔人か。小娘の癖に生意気な!」
グスタフはそう言いながら、その女性に攻撃する。
グスタフは笑っていると、すぐに唖然となる。
なぜなら……………。
???「ぬるい。」
グスタフ「ばっ、バカな!?わしの全力が!?」
???「知らぬわ。」
あっさり受け止められていたからだ。
それに驚く中、その女性は左手でグスタフの腕を攻撃して怯ませると、蹴りを入れる。
グスタフが吹っ飛ばされると、女性は笑みを浮かべる。
その女性の口には、犬歯が目立っていた。
グスタフ「まっ、まさか、
???「……………貴様が知る必要などあるまいよ。」
グスタフはその女性が
グスタフはそう聞くが、その女性はゴミを見る様な目でそう吐き捨てる。
グスタフ(まっ、まずい…………!このままでは、何も成せずに滅んでしまう!そ、そんな事になれば、わしは……………!!)
グスタフはこの事態をどう打開するかを考える。
すると、ゼノビア姫の方を見る。
グスタフ「ぐぅぅ!」
グスタフは魔力弾を爆発させて、煙幕を出す。
そして、煙に紛れる様に、壁を蹴ってゼノビア姫の方へと向かう。
パウロ「くっ!」
グスタフ「邪魔だ!!」
パウロは守ろうとするが、あっさり背後を取られ、蹴られてしまう。
パウロは倒れると、グスタフは結界を施す。
すると、別の魔法を発動する。
グスタフ「我らが原初たる神よ!この者に宿りて、わしに力をお貸しくださいませ!!」
グスタフはそう叫ぶと、魔法陣が光を強くする。
女性は、パウロの容体を確認していた。
???「息はある様な。バカな奴じゃ。」
女性はそう言う。
すると、結界が張られていた場所から強い光が出る。
それは、結界を破ろうとしていた俺にも見えた。
エース『何だあれ!?』
創始者『告。悪魔の召喚魔法です。』
エース『急いだ方がいいな……………。』
俺がそう叫ぶと、創始者はそう報告する。
一方、女性の方では、その光の中心にいたゼノビア姫が起き上がると、ゼノビア姫を魔力が包み込む。
グスタフが固唾を飲んで見ていると、それは割れる。
そこから出てきたのは、ゼノビア姫ではなく、別の女の子だった。
フードを被っていた。
それを見たグスタフは。
グスタフ「おお……………成功だ!貴様は終わりだ!何者かは知らんが、我らに楯突いた事を後悔するがいい!」
グスタフはそんな風に言う。
すると、紫の髪で金色の瞳の女の子が口を開く。
???「やあ、ルミナス。せっかくだから挨拶だけでもと思って、僕の方からわざわざ来てあげたよ。」
グスタフ「ん?ヴィオレ様、この者をご存知なのですか?………いや、待てよ?ルミナス……………ルミナスじゃと!?ではこの者が、滅んだとされる先代魔王、”
ヴィオレと呼ばれたその少女がそう言うと、グスタフはそう叫ぶ。
銀髪の女性の正体は、魔王だったのだ。
ルミナスは舌打ちしながら口を開く。
ルミナス「ちっ!やはり貴様か。ヴィオレよ。何度も言うが妾に迷惑をかけるのはやめよ。」
ヴィオレ「アッハハハハ!嫌だよ、だって僕は、人が嫌がる事をするのが大好きなんだもん!特に君の様に抜け目のない相手は、出し抜くのが大変だもんね。どうせ一緒に遊ぶのなら、僕も楽しみたいし!これからもよろしくね!」
ルミナス「抜け抜けと……………!!」
ヴィオレ「ふっ!」
ルミナスはそう言うと、ヴィオレは笑いながらそう言う。
すると、ヴィオレは魔力弾を放ちながらルミナスへと向かい、ルミナスも宙に浮く。
ヴィオレの魔力弾をルミナスが躱したり、障壁で防ぐと、お返しに魔力弾を放つ。
2人の戦いは、苛烈さを増していた。
その頃、俺は。
エース「よし、なんとか突破出来たな!それで……………!?」
俺は隔絶結界を突破出来て、向かおうとする。
すると、凄まじい二つのオーラがせめぎ合っているのに気づく。
エース『なんだあれ!?』
創始者『告。片方のオーラは、
エース『マジかよ!?』
俺は、創始者の報告に驚く。
原初の悪魔が現れたって言うのか?
ということは、グスタフとカールの親玉。
レーザーブーストフォームでも勝てるかどうかは分からないな。
すると、ぶつかり合っていたその2人が降り立つ。
ヴィオレ「うん!腕は落ちてない様だね!感心、感心。」
ルミナス「やかましいわ。それよりも貴様、この落とし前はどうつけるつもりなのじゃ?」
ヴィオレ「う〜ん……………そうだね。」
その2人がそう話すと、グスタフが紫の髪の女の子に話しかける。
グスタフ「か、神よ!わしは、わしは…………!」
ヴィオレ「そうだね。僕の僕の癖して、こんな簡単なお仕事もこなせないなんて、残念、残念。」
グスタフ「お待ちを!次こそは必ず成功させてごらんに入れます!今回とて、あなた様を受肉させたという功績を……………。」
グスタフがそう言うと、その女の子はそう言う。
尚もグスタフがそう言い募る中、創始者が報告する。
創始者『告。向かいの悪魔は、
エース『やっぱり、原初の悪魔か…………。』
やっぱりか。
そう思う中、ヴィオレはゴミを見る目でグスタフを見る。
ヴィオレ「は?これは無理矢理この子の体に、僕の力で顕現しただけなんだけど?」
グスタフ「えっ!?」
ヴィオレ「君の功績なんて皆無なのに、笑わせないでよね。僕失望しちゃった。証拠を残すくらいなら、僕の手で始末しなければならないんだもん。」
グスタフ「し、始末……………?はっ!」
ヴィオレはそんな風に言う。
すると、グスタフは銀髪の女性と俺の事を見る。
グスタフ「お、おお!そうですとも!貴方様なら必ずや、ルミナスとその魔人の首を…………!」
ヴィオレ「ちっ!ば〜か。」
グスタフ「えっ?」
ヴィオレ「ゴミは消えちゃえ!」
グスタフは、ヴィオレが俺と銀髪の女性…………ルミナスを始末すると思ったのか、そう言う。
俺が身構える中、ヴィオレは舌打ちして、そんな風に言いながら、グスタフに手を向ける。
すると、グスタフが燃え、体が倒れると、何かが出てくる。
グスタフ「ぐっ!?ぐわぁぁぁぁぁ!?そ、そんな!?うわぁぁぁぁぁ!?」
グスタフの中に居たであろう悪魔が出てくると、ヴィオレは手を握る。
すると、その悪魔は消える。
俺が呆然と見ていると。
ヴィオレ「お前の他にも、種は蒔いてあるからね。それに……………。」
エース「っ!?」
ヴィオレはそう呟くと、俺の目の前に現れた。
俺が驚いていると。
ヴィオレ「君がエース=テンペストって訳ね。良いね、良いね。」
エース「っ!?なんで俺の名前を!?」
ヴィオレ「君には興味があるからね。君とは、またどこかで会えるかもね。それじゃあ、僕は帰るね。バイバ〜イ!」
ヴィオレは俺をじっと見るとそう言う。
ヴィオレはそう言い残すと、消えて、ゼノビア姫の姿に戻った。
俺は変身解除して、ゼノビア姫を抱える。
グスタフが消えた事で、結界も解除されるだろう。
さて、どうしたものか……………。
あの銀髪の女性の名前は、ルミナスという名前で間違いないだろう。
というより、ルミナス教と関係があるのか?
すると、パウロに何か話しかけていたルミナスは、俺の方へとやってくる。
ルミナス「さて、貴様。近う寄れ。」
エース「な、なんだ……………?」
ルミナス「貴様は、あの男の口裏に合わせておけ。良いな?」
エース「………………良いけど、あんたの名前を出した場合は?」
ルミナス「………………命はないと思え。」
エース「分かった。」
ルミナス「素直じゃな。」
ルミナスは俺に近寄る様に言うと、俺は近寄る。
何事かと思うと、パウロの口裏に合わせろと言う。
俺がそう聞くと、不機嫌な表情になり、すぐに答える。
そりゃあ、原初の悪魔とタイマン張れる奴と敵対したくないし。
すると、ルミナスは消えて、リムル達がやってくる。
リムル「……………まさか、お前が倒したのか?」
パウロ「はい!俺がやりました!」
リムル「エース、本当なのか?」
エース「ああ、本当だ。」
リムルがそう聞くと、パウロは若干棒読み気味にそう言う。
なんで棒読みなんだよ。
俺が心の中でそう突っ込む中、リムルと俺はゼノビア姫の方へと向かう。
サウザー「ゼノビア!大丈夫なのか?」
アスラン「兄上、落ち着いてください!ここは、サトル殿とコスケ殿を信じましょう。」
サウザー王太子がそう言うと、アスラン殿下はそう言う。
リムルは口を開く。
リムル「肉体的には問題なし。この様子だと、まもなく目覚めると思うよ。」
エース「だから、大丈夫だ。」
アスラン「感謝する!」
サウザー「それで、大怪盗殿達。大事な質問があるんだが、良いかな?」
リムル「ああ〜!わ、悪いが俺たちも忙しい身でね!紅丸、蒼影!」
エース「それじゃあな。」
リムルと俺がそう言うと、アスラン殿下は頭を下げ、サウザー王太子はそう言う。
俺たちは誤魔化しながら、そのまま去っていく。
俺とリムルは牢屋の方へと戻る。
リムル「ご苦労さん。」
エース「お疲れさん。」
俺とリムルは、身代わりの分身体を吸収して、元の姿に戻る。
すると、タイミングよく兵士がやってくる。
兵士「来い!サウザー王太子がお呼びだ。」
そんな風に言われて、俺たちは牢屋から外に出て、サウザー王太子達の元に向かう。
アスラン「おお、待っていたぞ!リムル殿、エース殿!」
リムル「アスラン殿下?」
エース「どうされたんですか?」
アスラン「すまないが、妹がまたも衰弱してしまったのだ。出来れば、貴殿が持つ秘薬を分けて欲しいのだが……………頼めるだろうか?」
俺たちに気づいたアスラン殿下はそう言う。
俺たちがそう聞くと、アスラン殿下はそんな風に言う。
これ、鎌かけてるよな?
俺たちとあの大怪盗コンビが同一人物である事を確かめる為に。
バレてるのならしょうがないが。
すると、リムルが口を開く。
リムル「もちろん、良いですよ。」
リムルはそう言って、蜂蜜を差し出す。
すると、サウザー王太子が口を開く。
サウザー「ふむ。やはりな。私が貰った物と同じだ。」
アスラン「やはりそうでしたか。」
リムル「えっ?……………あっ!?」
それを見たサウザー王太子がそう言うと、アスラン殿下もそう言う。
やっぱり、鎌かけてた。
すると、リムルもやった気づいた。
サウザー王太子とアスラン殿下が俺たちを見てくる。
言い逃れは無理だな。
その後、部屋へと通される。
そこには、普通に起きてたゼノビア姫が居た。
サウザー王太子達の背後には、バラクさんとパウロが居た。
ゼノビア「リムル様とエース様のおかげで、私、自由の身になれました。」
アスラン「貴殿らには、何から何まで世話になった。感謝する。」
サウザー「我らは貴殿らには恩義を感じている。その事をどうか、忘れずに、何かあったら頼って欲しい。」
リムル「は、はぁ……………。」
エース「ああ。」
ゼノビア姫達は、そんな風に言う。
どうやら、この場にいる全員にバレているみたいだな。
リムル「こちらこそ、微力ながらお役に立てた様で何よりです。」
エース「もしも、また薬が必要になれば、ミョルマイルという商人をお尋ねください。」
アスラン「ふっ。最近、台頭したという魔物の国と取引のある商人か。」
バラク「そういえば、その国の盟主達の名前も、リムル=テンペストとエース=テンペストだと言うらしい。奇遇な事もある事です。」
俺とリムルがそう言うと、アスラン殿下はそう言う。
すると、バラクさんはそう言う。
やっぱりバレたか。
まあ、レーザーブーストフォームに変身した時点で、バレてもしょうがないと思ったのだが。
パウロ「やっぱりすげぇお人たちだった……………。」
パウロはそんな風に呟く。
俺たちは気になる事があり、口を開く。
リムル「ところで、貴方達兄弟を争う様に仕向けていたのは、やっぱり、この国の王様だったのかな?」
エース「確かにな。そこら辺はどうなんですかね?」
ゼノビア「それについてなのですが……………実は、兵士が拘束しようと向かった時には、既に父王は身罷られていたのです。」
俺とリムルがそう聞くと、ゼノビア姫はそう答える。
つまり、何者かによって始末されていたのか。
一体誰なのやら。
まあ、薄々分かるのだが。
アスラン殿下達も説明する。
アスラン「残されていた資料から、父が
サウザー「結果として良かったのであろうよ。罪状からすれば、死罪以外にはあり得なかっただろうからな。」
アスラン殿下とサウザー王太子はそんな風に言う。
そんな風に企んでいたとはな。
最低な父親だ。
そう思いながらも、俺は口を開く。
エース「本当に全て解決したんだな。」
ゼノビア「はい。ありがとうございました、リムル様、エース様……………いいえ。大怪盗サトル様とコスケ様。」
リムル「だからそれは、やめてくれって。」
俺がそう言うと、ゼノビア姫はそんな風に言う。
リムルがそう言うと、その場には笑いが満ちた。
一方その頃、ルミナスはというと。
ルミナス「多少の面倒はあったが、片付けてきたぞ。」
ルミナスは、氷の棺の中で眠る女性を見ながらそう言う。
遡る事少し前、王の間では。
テドロン「しくじりおったか、クソが!こうなれば、余自らの肉体に、悪魔を受肉させてみせようぞ!!」
アスラン殿下達の父親であるテドロンは、グスタフ達が失敗した事に対して、苛立ちながらそう言う。
すると。
ルミナス「バカめ。」
テドロン「あっ!?…………あ?」
ルミナス「そのような愚かな行為に手を染めるから、ヴィオレの暗躍を許すのじゃ。この国は凶王への備えでもある故、大人しくこの地を守っていたのならば、死の間際に褒美をくれてやったものを……………。」
そんな声が聞こえてきて、テドロンは前に視線を向ける。
そこにはソファーがあり、そのソファーにはルミナスが寝転がっていた。
テドロン「なっ!?貴様、何者だ!?」
ルミナス「貴様こそ、妾を誰じゃと思うておる。」
それを見たテドロンがそう言うと、ルミナスは起き上がりながらそう言う。
それを見たテドロンは。
テドロン「あっ!?あなたは…………四方の守護神……………!?」
ルミナス「慈悲はやらぬ。禁忌に触れた事、地獄で反省するがよかろう。」
テドロンは、ルミナスの正体に気づいたが、ルミナスは食い気味にそう言うと、魔法を発動する。
すると、テドロンの周囲から薔薇の蔦が伸びてくる。
テドロン「ぐわぁぁぁ……………!?」
テドロンはそんな呻き声を上げる。
その光景は、ある意味で美しく、残酷な物だった。
蔦から薔薇が咲いたのだが、すぐに散った。
その理由は、その薔薇は、テドロンの命を吸って咲いたのだから。
残り少ない命を薔薇に吸われ、その薔薇と共に命が散っていく。
テドロンを始末したのは、ルミナスだったのだ。
ルミナスは、氷の棺を見ながら再び口を開く。
ルミナス「安心して、眠っておるが良い。」
ルミナスはそんな風に呟く。
そんな事が起こっていたと気づいていない俺たちは、コリウス王国から離れる事に。
サウザー王太子は近く戴冠する事に決まり、アスラン殿下は、軍務卿として、サウザー王太子を支える事になった。
病が完治したゼノビア姫は、何故かユニークスキルが失われていたとのこと。
見送りには、サウザー王太子、アスラン殿下、ゼノビア姫、バラクさん、シフォンさん、パウロが居た。
パウロが見送る側にいる理由は…………。
エース「パウロ、本当に残るのか?」
パウロ「騎士団長にスカウトされたからな!」
アスラン「期待しているぞ。」
パウロ「はっ!」
そう。
パウロは、グスタフからゼノビア姫を助けた勇気を認められ、アスラン殿下にスカウトされたのだ。
本人もやる気みたいだし、大丈夫そうだな。
リムル「まあ、せいぜい頑張れよ。じゃあ、皆さん、お元気で!」
エース「またいつか、必ず会いましょう。」
俺とリムルはそう言い、コリウス王国から出発する。
リムルはユウキに報告しに行き、俺はテンペストに戻った。
まだまだやるべき事があるからな。
そうして、日常へと戻っていく。
だが、この時の俺は気づいていなかった。
あのヴィオレという原初の悪魔と、ルミナスとそう遠くない未来で、再会する事になるという事、覚悟を決める時と悲劇が近づいているという事を。
少し先の未来の話になる。
コリウス王国では。
アスラン「新しい魔王が2人も誕生しただと?」
サウザー「その名は、リムル=テンペストとエース=テンペスト。」
アスラン殿下がそう聞くと、サウザー王太子はそう答える。
それを聞いたアスラン殿下とゼノビア姫は。
ゼノビア「まあ!」
アスラン「ほう。あの強さなら、魔王というのも納得よな。」
ゼノビア「これでは、嫁げそうにもありませんわね。残念です。」
サウザー「何にせよ、めでたい事よ。我が国としても、是非とも国交を結ばせてもらおう。」
それを聞いたゼノビア姫とアスラン殿下がそう言うと、ゼノビア姫はしれっとそんな事を言う。
どうやら、嫁ぐ気で居たらしい。
サウザー王太子がそう言う中、パウロは。
パウロ(やべぇ……………俺、魔王様を相手に生意気な口を聞いちゃったし、金を借りたまま返してないぞ……………。どうしよう…………!?)
パウロは内心、冷や汗をかいていた。
生意気な口を聞いたり、金を借りたまま返していない事を気にしていたのだ。
その後、泣く子も黙ると恐れられるコリウス王国のパウロ騎士団長は、魔王から借りパクした男として、名を馳せる事になるのだった。
時系列は戻り、ある空間では、瓦礫などが浮いている空間の一部が開き、夕陽に照らされたある国が見える。
周囲に突き刺さっている柱の内の一つに腰掛けている黄色の髪の女性は魔力を集めながら、口を開く。
ジョーヌ「はぁぁん……………懲りない奴だな、ヴィオレは。」
そんな風に言いながら、魔法をその国に向けて放ち、大爆発を起こす。
彼女は、
原初の悪魔のうちの1人だ。
また別の場所では、ユニコーンを模った肘掛けがついた豪華な椅子に座りながら、ワインを飲む白い髪に赤い瞳の女性が居て、その傍らには、2人の従者が控えていた。
従者は片方は少年みたいな風貌で、もう片方は青年の様な風貌だった。
ブラン「また失敗したのね、あの子。」
その女性はワインを飲むと、そう言う。
彼女は、
彼女もまた、原初の悪魔の1人だ。
そして、ヴィオレはというと。
ヴィオレ「……………さて。次の芽はどこから出るかな?」
ヴィオレはそう言いながら、たくさんの水晶が並ぶ場所に降り立つ。
その水晶の一つには、男女が映っており、片方は赤い髪で右側が黒、左側が小さい白い角の大鬼族で、もう1人は、黒髪で胸の方に下げている髪は緑色で赤いティアラを頭の上に乗せている女性だった。
ヴィオレの言葉の意味とは……………。
今回はここまでです。
大変長らくお待たせしました。
これで、コリウスの夢の話は終わりです。
ヴィオレ、ブラン、ジョーヌの3人が登場して、紅蓮の絆編で登場するあの2人も先行登場。
ゼノビア姫も、嫁ぐつもりでいたのは驚きました。
次回からは、本編のストーリーに戻ります。
ただ、コリウスの夢の話が終わったという事は、あの悲劇もかなり近くなっているという事。
メンタルがやられて、この小説の投稿が遅れるかもしれないので、ご了承下さい。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
Huluなどを始めとするサブスクで、紅蓮の絆編が配信されましたね。
改めて見ても、良い映画です。
4月からは、転スラの三期も始まりますね。
紅蓮の絆編とコリウスの夢の出来事がどんな感じに反映されるのか、楽しみです。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告にて承っています。