あの食事会が終わった後、俺はテンペストへと戻っていた。
ただし、分身体は残しているが。
俺は今、ベスター達の研究所に来ていた。
エース「ベスター、進展はどうなってる?」
ベスター「エース様。ええ、量産型のGMライダーの開発は進んでおります。」
俺がそう聞くと、ベスターはそう言う。
そう、ベスターには、量産型のGMライダーの開発を頼んでいたのだ。
かつて、精霊の棲家で会ったラミリスの
目的は、テンペストの守護の為だ。
そのゴーレム達に、テンペストの守護を手伝ってもらうのだ。
エース「そうか。頼んだぞ。」
ベスター「ええ。お任せください。」
俺がそう言うと、ベスターはそう答える。
すると、変な感覚を感じ、視線を外に向ける。
ベスター「どうされましたか?」
エース「………………リムルの方に向かわせてた分身体がやられた。」
ベスター「えっ!?」
エース「確認するか。」
ベスターがそう聞くと、俺はそう答える。
そう。
リムルの方には分身体を向かわせていたのだ。
だが、その存在が途切れた。
何が起こったのか。
遡る事少し前、旅立ちの時が来て、見送りには、ケンヤ、アリス、リョウタ、ゲイル、クロエ、優樹、ティス先生が来た。
子供達は泣いていた。
クロエ「リムル先生…………!シズ先生………!エースさん…………!行っちゃやだ…………!」
リョウタ「クロっち…………三人を引き止めるのはダメだよ…………!」
アリス「そうよ!さっさと行きなさいよ!」
クロエ「でも……………!」
リムル「シズさん、エース。」
シズ「ええ。」
エース「ああ。」
泣く子供達に対して、俺たちは、抱きしめる。
俺は神楽坂優樹に、シズさんはティス先生に話しかける。
エース「この子達を頼む。」
優樹「ええ。お任せ下さい。」
シズ「ティスさん、お願いします。」
ティス「はい。」
俺たちはそう話して、リムルと共に、嵐牙の方へと向かう。
クロエ「リムル先生!」
すると、クロエがリムルの名を叫びながら向かい、リムルに抱きつく。
リムルは、クロエの肩を優しく叩いていると、ケンヤ達が近寄る。
ケンヤ「ま…………全く。クロエは泣き虫だな。泣くなよ!」
リョウタ「ケンちゃんだって…………。」
ケンヤ「目から汗が出ただけだ!」
クロエ「リムル先生…………!」
リムル「ん…………。」
ケンヤとかは、素直じゃないな。
すると、リムルはクロエに視線を合わせる。
リムル「よしよし、クロエ。シズさん、良いよな?」
シズ「うん。」
そう言うと、リムルは、シズさんの抗魔の仮面を、クロエに渡す。
リムル「これをやるから、元気出せよ。」
アリス「ああっ!」
ケンヤ「うう…………あっ!」
アリス「あたしも欲しかったのに!」
クロエ「えへへへ………!私が貰ったの。」
ケンヤ「良いな、良いな!」
アリス「ずるい、ずるい!」
クロエがシズさんの抗魔の仮面を貰ったことに、ケンヤとアリスは抗議して、リョウタとゲイルは、お互いを見ていた。
エース「そうそう。アリス達にも、プレゼントがあるんだ。」
子供達「ん?」
そう言って、俺は、子供達に新しい制服を渡す。
これは、朱菜から受け取った物だ。
子供達にも、ピッタリだな。
ケンヤ「おお〜…………!」
リョウタ「ケンちゃん、カッコいい!」
ケンヤ「リョウタだって!」
ゲイル「素晴らしいですね!」
アリス「か…………可愛い!」
クロエ「ああ〜…………!」
リムル「国に朱菜って手先の器用な子が居てな。作って、エースに送らせるように頼んだんだ。」
どうやら、子供達は気に入ったようだな。
良かった。
ケンヤ「先生!エースさん!」
クロエ「ありがとう!」
シズ「皆、ちゃんと勉強するのよ。」
エース「別れは辛いけど、二度と会えなくなる訳じゃない。」
リムル「ああ。エースの言う通りだ!嵐牙も連れて、遊びに来るから。」
嵐牙「我らが居なくても、しっかり勉強するのだぞ!」
ケンヤ「か…………必ず、遊びに来てくれよ。」
アリス「そそ…………卒業したら、こっちから行ってあげても良いんだからね…………!」
エース「ああ、待ってるよ。」
リムル「中央都市リムルの街を挙げて、大歓迎だ!」
俺たちは、そう約束する。
そして、俺、リムル、シズさんは嵐牙に乗って、嵐牙は駆け出す。
ケンヤ「先生!エースさん!シズ先生!」
リョウタ「またね〜!」
ゲイル「さようなら〜!」
アリス「気をつけて〜!」
リムル「元気でな〜!」
エース「また、いつか会おう!」
シズ「勉強を頑張ってね!」
俺たちは、子供達にそう返して、イングラシア王国を後にする。
しばらく嵐牙が駆けていると、嵐牙が聞いてくる。
嵐牙「主達にシズ殿よ。なぜ、大切な仮面を渡したのです?」
リムル「ん?ああ……………何でだろうな。」
嵐牙の質問に、リムルがそう答えると、嵐牙は足を止め、リムルの話を聞く。
リムル「俺にも分からない。」
シズ「でも、何でか、クロエにあげるのが、自然な事だと思ったの。それが一番だって。」
嵐牙「なるほど…………。」
エース「もしかしたら、クロエは英雄に…………もしかしたら、勇者にだってなれるかもしれないしな。」
嵐牙「まさか。」
俺たちがそう言うと、自然と笑みが溢れる。
俺も、クロエに渡す理由を聞いて、納得していた。
クロエなら、大切にしてくれる。
そんな気がする。
リムル「嵐牙。」
嵐牙「はっ、我が主。」
エース「俺たちの街に…………家に帰ろう。皆が待ってる。」
リムルは、スライム状態に戻る。
街からある程度離れたので、空間転移で帰る事にする。
だが、少し気になる事があり、周囲を見渡す。
エース「……………っ!?」
リムル「どうした、エース?」
エース「いや、殺意を向けられている様な気がするんだが…………。」
リムル「えっ?…………嵐牙、影に入ってろ。」
嵐牙「はっ!」
俺たちは、嵐牙から降りて、周囲を見渡す。
殺意を向けられていると思っていると。
創始者『告。』
エース「どうした?」
創始者『広範囲結界に囚われました。』
エース「結界だと!?」
創始者『結界外への空間干渉系のスキルは、封じられました。空間転移は不可能です。』
何故、結界が…………!?
エース「リムル、どう見る?」
リムル「これは…………嫌な予感がする。」
蒼影「リムル様、エース様、シズ殿…………。」
シズ「あっ!」
すると、蒼影の声が聞こえてきて、目の前の木の方を見ると、蒼影が居た。
ただ、負傷していた。
リムル「蒼影!」
エース「分身体か?」
シズ「大丈夫!?」
蒼影「リムル様、エース様、シズ殿…………お逃げ下さい。」
リムル「何があった!?」
蒼影「敵です。それも、想像を絶する………!」
蒼影がそう言おうとすると、消えてしまう。
リムル「蒼影!」
エース「何が起こっているんだ…………!?」
シズ「分からない…………!」
リムル「あっ、嵐牙!」
リムルは、嵐牙を呼び出すが、出てこない。
これまで、嵐牙がリムルの呼び出しを無視するなんて事は、一度も無かったはず………!
すると。
創始者『告。』
エース「どうした?」
創始者『別種の広範囲結界に囚われました。』
エース「別のだと!?」
リムル「何だ、それ?」
創始者『結界内部でのスキル使用が封印。』
リムル「
エース「大至急、
俺とリムルがそう叫ぶと、しばらくして、リムルの方には大賢者が、俺の方には創始者が報告する。
創始者『
エース「マジかよ…………魔法が使えないのかよ!?」
シズ「えっ!?」
まずいな…………!
ちなみに、ギーツへの変身自体は、問題なく行える様だ。
これは、かなり面倒な事になったな。
それにしても、蒼影に勘付かれずに結界を張れるとはな。
戦う前から、魔法を封じられるとは。
これは、魔物と戦い慣れているプロという感じがするな。
俺たちが周囲を見渡す中、1人の女性がやって来る。
しかも、見覚えがある。
シズ「ヒナタ……………!?」
エース「あれがヒナタ・サカグチ……………!」
ヒナタ「初めまして……………かな?もうすぐさようならだけど。」
マジかよ……………。
ちなみに、色んな人から話は聞いていた。
これは、俺、下手したら死ぬかもしれないよな。
すると、リムルが口を開く。
リムル「初めましてだと思うけど、何か御用ですか?どなたかとお間違えでは?」
エース「リムル。多分、無駄だ。」
リムル「え?」
ヒナタ「ふぅん。丁寧なのね。魔物の国の盟主のリムル=テンペスト。それに、エース=テンペスト。見抜いているなんてね。」
エース「どうやら、こっちの事はお見通しみたいだな。」
リムル「えっ!?」
ヒナタ「そうね。密告があったもの。」
密告?
誰かが俺たちの事を売ったのか?
となると、最も疑わしいのは……………神楽坂優樹。
何せ、イングラシアから旅立つ直前に、何かを企んでいたような気がしたのだ。
エース「……………それで、俺たちに何の用なんだ?」
ヒナタ「君たちの街がね、邪魔なのよ。だから潰す事にしたの。」
リムル「何だって?」
ヒナタ「そういう訳で、今、君たちに帰られるのは、都合が悪いのよ。」
シズ「待って、ヒナタ!」
エース「まさか、既にファルムス王国が動き出しているのか!?」
ヒナタ「さあ?どうかしら。」
マジかよ……………!?
もうファルムス王国が動き出してるのかよ!?
いくら何でも、早すぎる!
いや、早すぎるんじゃないな。
すると、シズさんが叫ぶ。
シズ「ヒナタ!やめて!」
ヒナタ「シズ先生…………。魔物にされて、記憶を一部操作されたのね。」
シズさんの懇願にも、ヒナタはそう言う。
ダメか……………!
ならば!
俺は、リムルに向かって叫ぶ。
エース「リムル、シズさん!2人は先に脱出してくれ!こいつは俺が引き受ける!」
リムル「おい!?」
シズ「エース君!?」
ヒナタ「逃すと思ったの?」
俺がそう叫ぶ中、ヒナタが迫ってくる。
その間、俺はデザイアドライバーにコマンドツインバックルを取り出して、装填する。
『SET』
待機音が鳴る中、俺はバックルを操作する。
『GREAT』
『REDAY FIGHT』
俺はレイジングフォームになり、レイジングソードを持ち、鍔迫り合いを行う。
エース「行け!ブーストライカーを使え!」
シズ「リムルさん!」
リムル「………………分かった!気をつけろよ!」
俺がそう言うと、リムルとシズさんは、ブーストライカーを出して、離れる。
俺とヒナタは、少し離れ、お互いを見る。
エース「……………さて。アンタは、ファルムス王国の差し金か?坂口日向。」
ヒナタ「詳しいのね。…………まあ、少し違うわね。私は、神聖法皇国ルベリオスにおける神の右手、法皇直属近衛師団筆頭騎士にして、聖騎士団長、ヒナタ・サカグチ。」
ルベリオスね……………。
ファルムス王国の差し金という訳では無さそうだな。
エース「まさか、そんなに役職があるなんてな。」
ヒナタ「その態度、物知りね。魔物に名が売れても嬉しくないけど。」
エース「アンタの事は、警戒してたからな。」
ヒナタ「そう。私が二つ役職を持つのは事実よ。意味は無いけどね。私が仕えるべきは法皇ではなく、神ルミナスなのだから。」
そう言って、再び剣を構える。
俺は、少しでも時間稼ぎをしようと、話しかける。
エース「それで、俺たちは何もしてないだろうが!というより、シズさんを魔物になんかしてない!」
ヒナタ「魔物の言葉に興味は無い。」
俺がそう言う中、ヒナタが襲いかかってくる。
俺は躱しつつ、攻撃するが防がれる。
エース「おい、待て!」
ヒナタ「今のを躱すのね。少し驚いた。」
交渉の余地はないか……………!
いや、まだ可能性はある!
エース「それより、俺は仮面ライダーギーツ!こう見えても元日本人だ!」
ヒナタ「おかしな事を言うのね。……………笑わせないで。」
俺はそう叫ぶ。
そもそも、こんな世界の中で、仮面ライダーというのは、日本人である証明になる!
仮面ライダーなんて、前世の産物だしな。
だが、ヒナタはそう吐き捨てる。
エース「嘘じゃない!この仮面ライダーギーツこそが、その証明だ!この世界に、仮面ライダーは居ない筈だろ!?」
ヒナタ「魔物の言葉に興味は無いと言った筈よ。」
俺はそう叫ぶが、ヒナタが向かってくる。
やっぱ無理か!
俺は戦闘を続けていく。
だが、分身体というのもあって、劣勢気味になる。
それでも、レイジングソードからチャージ音が鳴り、レイジングソードのバックルを操作する。
『FULL CHARGE』
すると、バックルが外れたので、デザイアドライバーの左側に装填する。
『TWIN SET』
すると、俺の目の前に、飛行機の翼の絵と英語でJETの文字が上側に、キャノンの絵と英語でCANNONの文字が下側に出てくる。
俺は、先ほど装填したレイズバックルを操作する。
『TAKE OFF COMPLETE JET & CANNON』
『REDAY FIGHT』
俺は、コマンドフォーム・ジェットモードに変身する。
エース「ハアッ!ふっ!」
ヒナタ「ふっ!はっ!」
俺とヒナタは、互いに攻撃し合う。
すると、ある事に気づく。
エース(痛覚無効が効かない!?)
そう。
痛覚無効が効いていないのだ。
どういう事だ…………!?
すると、ヒナタも驚いたのか、声を出す。
ヒナタ「ふ〜ん…………たった三撃…………。少し甘く考えていたかな。」
そう言って、再び攻撃を開始する。
何とか、ヒナタの攻撃を喰らわない様に。
すると、ヒナタが話しかけてくる。
ヒナタ「もしかして、この技の危険性に気づいたの?少しは知恵があるようね。」
エース「褒められたと思っておくよ。まあ、話を聞いて欲しいんだがな。」
俺とヒナタがそう話す中、創始者が話しかけてくる。
創始者『解。この技術は、物質体ではなく精神体…………
エース『精神に直接作用するとか、やばすぎだろ。あとどれぐらい持つんだ?』
創始者『告。あと4撃で、絶命に至ります。』
エース『あと4回…………。』
どうやら、ヒナタを舐めていた様だな。
これは、ブーストマークIIで行くべきだろうな。
そう考えていると、ヒナタが話しかけてくる。
ヒナタ「何をしても無駄よ。君は詰んでいるのよ。この
エース「なるほどな。その
ヒナタ「そう。この結界内では、魔素が浄化されるのよ。だから、君みたいな上位の魔物でも、存在を維持する為に力の大半を奪われて、本来の力を発揮出来なくなるの。」
だろうな。
あまり、全力を出せないのは事実だしな。
恐らく、ギーツも、スペックダウンしてしまっていると考えて良いだろう。
エース「確かに、全力を出せないのは事実だな。そんなに俺たちを叩き潰したいのか?」
ヒナタ「まあね。本来なら、私が出るまでもない仕事なの。私が出向いた理由はただ一つ。」
ヒナタはそう言って、俺に攻撃してくる。
俺は、何とかレイジングソードで迎撃するが、2発、攻撃を食らってしまった。
エース「あと2発…………!」
ヒナタ「君が、シズ先生を勝手に魔物にして、記憶を操ったから。」
エース「だから!それしか助ける方法が無かったし、記憶は操ってない!!」
ヒナタ「私の手で、君を殺しておきたかったの。」
記憶を操る?
変な捏造をしやがって…………!
傍迷惑だな…………!
エース「何回も言わせんな!それしか方法が無かったんだよ!」
ヒナタ「それが?結果が全てなのだし、どうでも良いわ。この世界で私に優しかった、たった1人の人。…………でも、あのシズ先生は違う。記憶を操られた、哀れな人。これは、自分でもよく分からない感情だね。」
そう言いながら、俺に剣先を向ける。
というより、誰が俺がシズさんを魔物にしたなんて嘘を伝えやがった。
ただ、可能性が高いのは、やはり、神楽坂優樹か…………!
だが、そんな事をして、何のつもりだ。
ヒナタ「仲間が心配?」
エース「当然だ。ファルムスが攻めてきてる以上、アンタと戦うつもりはない。」
ヒナタ「そう。まあ、あなたはここで死ぬの。」
ヒナタがそう聞くと、俺はそう答え、ヒナタはそう言う。
本気を出すか。
その頃、リムルとシズさんは。
シズ「エース君は、大丈夫なのかな…………。」
リムル「あいつは強いから、そう簡単にやられないと良いんだが……………。」
リムルとシズさんはそう話しながら、結界の外へと向かっていく。
そんな中、リムルの心境は。
リムル(もう少し……………ちゃんとあいつの言葉を聞くべきだった!あいつは、こうなる事に気づいていたのかもしれないのに!)
リムルの心境は、後悔に染まっていた。
ちゃんと、エースの言葉を聞いて、対策を立てるべきだったと。
しばらくブーストライカーを爆走させると、結界の端に到着する。
リムル「ここか……………。」
シズ「でも、どうやって外に出れば………!?」
リムル「任せてくれ。…………大賢者、解析を頼む。」
リムルはそう言って、結界に触れる。
すると、答えが返ってきた。
大賢者『解。この結界は、
リムル「そうか…………。脱出方法は?」
大賢者『解。多重結界を用いれば、
リムル「でも、シズさんの場合はどうするんだ?」
大賢者『解。個体名シズエ・イザワは、人間である為、問題ありません。」
リムルと大賢者のやり取りが終わり、リムルはシズさんに話しかける。
リムル「シズさん!多重結界で脱出するぞ!」
シズ「え、ええ!」
リムルは多重結界を使い、結界の外に出る。
すると。
嵐牙「我が主!」
リムル「うわっ!?」
嵐牙が影から出てきて、リムルに飛びつく。
リムル「嵐牙…………!そうか、結界の外に出れたから、出れるようになったんだな!」
嵐牙「はい!…………エース様は?」
リムル「エースはまだ、結界の中だ。俺たちを逃がしてくれたんだ。」
嵐牙「何と……………!?」
シズ「エース君……………。」
リムル「とにかく、今はあいつを信じるしかない!俺たちは、テンペストに戻るぞ!」
嵐牙「分かりました!」
リムル達は、テンペストに戻ろうとする。
その際、少し移動する。
ヒナタ以外の敵を警戒してだ。
しばらく移動すると。
???「ジャ〜!」
リムル「何だ!?」
攻撃が入り、リムル達は攻撃された方を向くと、そこにはジャマトの姿があった。
嵐牙「貴様ら!何者だ!?」
シズ「魔物……………!?」
リムル「いや…………こいつらは、ジャマトだ!」
嵐牙とシズさんがそう言う中、リムルはそう言う。
シズ「何でジャマトが!?」
嵐牙「我が主!どうしましょうか?」
リムル「何とか、こいつらを倒して、テンペストに戻るぞ!変身!」
シズ「分かったわ!変身!」
シズさん達が困惑する中、リムル達はジャマトと応戦する。
そんな中、カラはそれを見ていた。
カラ「悪いな。お前達に今、テンペストに戻られても困るからな。」
カラはそう呟いていた。
その頃、俺とヒナタは。
ヒナタ「…………あなたは終わりね。この結界内でそれだけ動けるのは大したものよ。正直、見くびっていた。でもね、君では私に勝てないわ。」
エース「あと一撃で、俺が死ぬからってか。」
ヒナタ「へぇ。分かるんだ。…………この剣の特殊能力を用いた
なるほど。
確かに、それはやばいかもしれないな。
だが、まだ付け入る隙はある筈だ。
ヒナタは、俺の事を格下だと思っている。
もう、なりふり構ってらんねぇな。
エース「いやはや。ここまで勝ち目がない状況になるとは思わなかったよ。だが、俺は、諦めが悪くてな!」
俺はそう言うと、コマンドツインバックルを抜き、ブーストマークIIレイズバックルを取り出し、デザイアドライバーに装填する。
『SET』
その音声が鳴ると、俺の周囲にバイクのマフラーから火が出る絵とBOOSTの文字が五つ浮かぶ。
俺は、バックルを操作する。
『BOOST MARK II』
『REDAY FIGHT』
その音声が鳴ると、俺はブーストフォームマークIIに変身する。
ヒナタ「姿が変わった。」
エース「悪いな。俺もアンタの事を見くびっていた。だからこそ、この本気の姿で、相手をしてやるよ!」
俺はそう叫ぶ。
俺はそう叫ぶと、そのままヒナタの方へと向かっていく。
ヒナタも迎撃するが、ブーストマークIIの速さに翻弄されていた。
とはいえ、ヒナタの攻撃が一回当たり、もう後がない。
ヒナタ「やるじゃない。でも、これで終わりよ。」
エース「どうかな。」
ヒナタがそう言う中、俺はそう返す。
すると、ヒナタの剣が、虹色に輝きだす。
俺は、ブーストマークIIレイズバックルを操作する。
『BOOST STRIKE』
ヒナタ「死になさい!
エース「やられてたまるか!」
ヒナタと俺がそう叫び、互いに攻撃する。
ヒナタの虹色の突き攻撃と、右拳に炎を纏わせたパンチ攻撃がぶつかり合う。
俺とヒナタの攻撃は、拮抗状態にあった。
ヒナタ「ハァァァァァ!」
エース「オラァァァァァ!」
しばらくの拮抗状態の末、俺の攻撃が押し勝ち、ヒナタの剣を吹っ飛ばす。
ダメージは受けなかった。
それを見たヒナタは。
ヒナタ「……………驚いた。まさか、
エース「言っただろ。俺は死ぬ訳にはいかないんだ。仲間の為にもな。」
ヒナタ「………どうやら、貴方をみくびっていたみたいね。もう
ヒナタはそう叫んで、お札を投げる。
すると、お札が俺の周囲を取り囲み、俺を動けなくする。
エース「何だこれ…………!?」
創始者『告。魂を覆う
エース「どうにか出来ないか!?」
科学者『告。ブーストマークIIの力を使えば、抵抗可能です。』
エース「分かった!」
マジかよ……………!
まあ、ブーストマークIIの力を使えば…………!
俺は力を溜める。
エース「ハァァァァァ…………!ハァァァァ!!」
すると、炎によって、結界が破れ、俺はすぐにヒナタに向かって攻撃する。
ヒナタは、すぐに躱す。
ヒナタ「これぐらいでは止まらない?」
エース「当たり前だ。こんな程度で止まってたまるか……………!」
ヒナタ「そう。精霊召喚!」
そう言って、精霊を召喚して、俺に向かわせる。
俺は、精霊達に攻撃する。
エース「鬱陶しいな!」
俺が精霊に攻撃する中、ヒナタの方から声が聞こえてきた。
ヒナタ「神へ祈りを捧げ奉る。我は望み、精霊の御力を欲する。」
詠唱!?
という事は、精霊を召喚したのは、詠唱をする際の時間稼ぎか!
なら、いつまでも精霊の方に構ってられない。
俺は精霊を倒す。
精霊は三体倒したが、二体は勝手に消える。
すると、魔法陣が現れ、上空にまで登っていく。
これ、ヤバいやつだな。
そう思う中、ヒナタの詠唱は続く。
ヒナタ「我が願い、聞き届け給え。」
創始者『告。この攻撃は、物質だけでなく、魂さえも打ち砕きます。』
エース「マジかよ…………!?」
嘘だろ!?
どうやら、ここまでみたいだな。
すると、詠唱が完了したのか、叫ぶ。
ヒナタ「万物よ尽きよ!
ヒナタがそう叫ぶと、光が俺の方へと向かってくる。
エース「………………やるじゃねぇか。俺の負けだ。今度は本体が相手をしてやるよ。」
ヒナタ「っ!?」
俺がそう言うと、ヒナタは驚いた表情を浮かべる。
やがて、俺は光に飲まれ、消滅する。
そこに残ったのは、クレーターだった。
だが、ヒナタは浮かない表情だった。
ヒナタ「次は本体で……まさか、今のは分身体だった………。」
ヒナタはそう呟く。
そんな中、丘に居る女性は、ある事を呟く。
???「どうして、こんな事に…………。」
そんな風に呟く。
分身体の記憶を把握した俺は叫ぶ。
エース「ベスター!お前らはここで待機!万が一に備えて、ガゼル王にも連絡を頼む!」
ベスター「エース様!?」
俺はそう叫ぶと、ベスターもそう叫ぶが、俺は無視してテンペストの方へ。
外に出ると、テンペストの周囲には二つの結界が施されていた。
エース「マジかよ!?」
本当に来ていたか!
俺は中に入ろうとする。
すると。
創始者『解。この結界は、
エース「そうか…………。侵入方法は?」
創始者『解。多重結界を用いれば、
創始者がそう報告して、俺がそう聞くと、創始者はそう答える。
俺はデザイアドライバーを装着して、中に入る。
中に入ると、建物が破壊され火が燃え上がり、辺りから住民達の悲鳴が響いている。
町全体が地獄のような状況と化していた。
エース「くそっ!」
俺がそう毒づく中、そこにジーンがやってくる。
ジーン「エース!」
エース「ジーンか!何があった!?」
ジーン「謎の三人の男女が衛兵に絡み交戦した少し後に、町全体が突如結界に覆われ皆が弱まった。そのすぐ後に、ファルムスの騎士達が攻めてきた!」
エース「やっぱりか!」
俺がそう聞くと、ジーンはそう答える。
ファルムスか。
エース「皆は!?」
ジーン「ギロリ達が避難させた!」
エース「分かった!ここは頼んだぞ!」
ジーン「……………ああ。」
俺がそう聞くと、ジーンはそう言う。
ギロリさんのおかげだな。
俺は移動する。
すると。
エース「あの子は?」
道の真ん中で泣いている子供を発見した。
俺は、その子供の元へと向かう。
エース「大丈夫か!?」
子供「エース様……………!!」
エース「何があったんだ!?」
子供「私を庇って……………紫苑様が…………紫苑様が……………!!」
エース「何っ!?」
俺がそう言うと、子供が泣き出す。
困惑してそう聞くと、子供はそう言いながらある場所を指差す。
そこには、角が折れた状態の紫苑が倒れていた。
エース「嘘………………だろ?」
俺は、その光景が信じられず、一度目を擦った。
だが、再び目を開けても、映る光景は変わらなかった。
俺はただ、呆然とする。
いつも明るく、騒がしいくらいの紫苑が死んだ………………?
すると。
朱菜「エース様………………!」
エース「朱菜……………無事だったのか。」
朱菜が俺に気付いたのか、そう話しかける。
俺がそう聞くと、朱菜は口を開く。
朱菜「はい……………ですが、私を庇って、ゴブゾウが……………。」
エース「…………………。」
朱菜はそう言うと、俺は何も言えなかった。
ゴブゾウまで………………。
俺の心の中は、激情が渦巻いていた。
エース「朱菜。この子を頼む。俺は、敵を探してくる。」
朱菜「エース様………………。」
俺はそう言うと、移動を開始する。
走っていく中、騎士の集まりが見えてくる。
あれか……………!
すると、リーダーと思われる男が口を開く。
???「この街は、魔物に汚染されておる!我らは人類の方を守る者として、魔物の国など、断じて認めぬ!故に、西方聖教会とも協議し、この国への対応を考えるものなり!時は今日より1週間の後!指揮官は、英傑の誉れ高いエドマリス王、その人である!降伏して、恭順の意を示すならばよし!さもなくば…………神の名の下に、貴様達を根絶やしにしてくれようぞ!」
その男はそう叫ぶ。
恭順だと………………!?
要は奴隷にするって事じゃねぇか。
すると、俺は口を開く。
エース「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!」
???「っ!?」
俺はそう叫ぶと、その場にいる全員が俺の方を見る。
住人「エース様……………!」
???「エース?魔物の国の主の片割れか。」
兵士「いかがしましょうか?フォルゲン様?」
フォルゲン「ふむ。……………討ち取れ!ここで主の片割れを討てば、魔物どもはもう何も出来ん!」
住人がそう言うと、フォルゲンという名の騎士団長はそう言う。
部下の兵士達にそう指示を出す中、俺は叫ぶ。
その時の俺は、もう堪忍袋の尾が切れていた。
エース「いきなりやってきて、何が恭順だ!奴隷にするってだけだろうが!!この街の連中の幸せを奪おうとしやがって……………!!」
兵士「魔物風情が何を言う!」
兵士「魔物は人類の敵!討ち滅ぼして、何が悪い!?」
エース「黙れ!!お前らは……………絶対に許さない!!うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
俺がそう叫ぶ中、兵士達はそう言う。
それに対して、俺がそう叫ぶと。
『SET』
デザイアドライバーにレイズバックルが勝手に現れて、装填される。
そんな音声が響き渡り、フォルゲン達が周囲を見渡す中。
エース「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺がそう絶叫すると、俺の周囲から赤黒く、禍々しい尾の様なオーラが出てきて、赤黒い尻尾が、兵士たちを薙ぎ払う。
『BOOST MARK III』
その音声が鳴ると同時に、俺はギーツ・ブーストフォームマークIIIに変身する。
フォルゲン「な、何だ……………!?」
フォルゲンが驚く中、音声が鳴る。
エース「はぁ…………!はぁ……………!はぁ……………!!」
『REDAY FIGHT』
そんな音声が鳴る。
すると。
兵士「な、何だあいつ!?」
フォルゲン「ひ、怯むな!たかが姿が変わっただけだ!討ち取れ!!」
兵士達「うぉぉぉぉ!!」
そんなあまりにも異様な気配に、兵士たちが怯む中、フォルゲンはそう言い、兵士達が攻撃する。
だが…………………。
エース「………………っ!!」
俺はその攻撃を見て、尻尾で薙ぎ払う。
すると、剣で攻撃しようとした兵士達は、その空間ごと破壊される。
兵士「なっ!?消えただと!?」
フォルゲン「何……………!?怯むな!攻撃を続けろ!」
それを見て、兵士達が驚く中、フォルゲンはそう言う。
だが、その判断は間違いであった事に気づいた。
兵士「ギャアアア!?」
兵士「た、助け………………っ!?」
兵士「な、何が起こって………………!?」
次々に襲ってくる兵士達は、ブーストマークIIIの力で空間ごと破壊していく。
それを見ていた兵士達は。
兵士「な、何なんだあいつは…………!?」
兵士「狐の化け物……………!?」
フォルゲン「くっ!退却だ!我々の今回の任務は既に達成している!」
兵士達が恐れ慄く中、フォルゲンはそう叫ぶ。
それを聞くと、兵士達は撤退を開始する。
エース「逃すと思うか……………!!お前らは絶対に許さない!!」
俺はそう言って、追撃しようとする。
すると。
朱菜「エース様!やめてください!」
俺の腰に朱菜がやって来る。
エース「朱菜………………。」
朱菜「紫苑達を殺されて、悲しむ気持ちは分かります。ですが、怒りに呑まれないで下さい!それでは、皆も悲しみますから……………!!」
俺がそう言う中、朱菜はそう叫ぶ。
朱菜は、己が傷つくのも厭わなかった。
それを見た俺は。
エース「うぅ……………!うわぁぁぁぁぁ!!」
朱菜「きゃっ!?」
ジーン「朱菜さん!」
俺はそう叫ぶと、衝撃波を放ち、朱菜は吹き飛ぶが、ジーンが支える。
俺は変身解除すると、その場に倒れる。
朱菜「エース様!」
ジーン「しっかりしろ、エース!!」
そんな叫び声が聞こえてくる中、俺は意識を失う。
それを見ていたカラは。
カラ「……………遂に覚醒したか。エースが創世の力を得るのも、もう間も無くだ。」
カラはそう言う。
今回はここまでです。
大変長らくお待たせしました。
やっぱり、ファルムス関連の話は、あまりにも重すぎるので、なかなか進みませんでした。
そんな中、ファルムス軍はエースの逆鱗に触れてしまい、ブーストマークIIIが覚醒!
創世の力を得るのも、もうまもなく。
次回は、ミュウラン関連の話や、エースの決意の話などです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ガッチャードで、グレアが登場しましたね。
これからの話がどんな風になっていくのか、今後の展開などでリクエストがあれば活動報告にて受け付けています。
エースもまもなく、ギーツIXの力を得る。
エースが、浮世英寿みたいに、心の中でのやり取りをやろうかなと思いますが、それは次回なのか、魔王に進化した後にするのか、意見があればよろしくお願いします。
コラボ等も受け付けています。